SYNLINKの電源・USB設計|冷却カメラ+赤道儀+ヒーターを10Aで回す配線の考え方

SYNLINKの電源・USB設計|冷却カメラ+赤道儀+ヒーターを10Aで回す配線の考え方

Sky-Watcher の天体撮影コントローラー SYNLINK(海外表記 SynLink/シンリンク)は、USB 7口と DC 出力 4口・ヒーター出力 2口を1台にまとめた機材です。電源まわりの答えを先に書くと、入力は 9〜16V、1口あたり 5A・2口合計 10A までで、2つの入力口は内部で並列につながっています。2口の電源の取り方は、開発元マニュアルと国内代理店の説明が分かれているため、本記事では両方の記載を示します。DC 出力は入力電圧をそのまま出すので、電源の電圧はつなぐ機器すべてが受け入れられる値に合わせます。本記事では開発元 UMa の公式マニュアル v1 と国内代理店の公表仕様を根拠に、端子の番号、必要な電流の見積もり方、USB の給電上限、ヒーター出力の扱いを整理します。

① 端子一覧|番号は筐体の印字とマニュアルで共通

SYNLINK の筐体には端子ごとに番号が印字されており、マニュアル v1 §1.3 の番号と一致します。配線の相談やトラブル時は、この番号で伝えると話が早くなります。

番号 端子 数 電源・用途のポイント
#1・#2 USB 2.0 Type-A 2 各種 USB 機器用。#1・#2・#7 の合計 3A まで
#3〜#6 USB 3.0 Type-A 4 外部ストレージとカメラ向けに推奨。合計 3A まで。USB 3.0 カメラの一部は不安定な場合があり、その際は USB 2.0 で接続
#7 USB 2.0 Type-C(OTG) 1 各種 USB 機器用。PC につなぐと内蔵ストレージが USB ストレージとして見える。#1・#2 と同じ 3A 枠
#8 シリアル(マウント)ポート 1 Sky-Watcher GOTO マウントのハンドコントローラー端子へ(Celestron AUX は別売アダプター経由)。国内代理店は RJ12 と公表
#9 DC 電源出力 4 電源ボタン連動・無安定化。1口最大 5A。筐体印字は「OUT 5A/OUTLET TOTAL<10A」
#10 DC 電源入力 2 内部並列。1口最大 5A・合計 10A。電源の取り方は資料で記載が分かれる(マニュアル v1=同じ電源から/国内代理店=2系統の電源から給電可)。筐体印字は「IN 5A×2」
#11・#12 ヒーター出力 2 露除けヒーター用。出力はアプリで調整(§⑥)
#13 センサーポート 1 将来のセンサー拡張用に確保された端子(現時点では未使用)
#14・#15 M4・3/8インチ取付穴 2 #14 が背面、#15 が側面。付属アリガタの固定用
#16〜#18 電源ボタン/状態 LED/Wi-Fi アンテナ 1/2/1 電源ボタンは本体と、本体から給電している機器をまとめて ON/OFF

出典: UMa SynLink User Manual v1 §1.3 Appearance & Interfaces(「Total current consumption should not exceed 3A for ports 1, 2, and 7」「controlled by the power switch, not regulated ... Max. 5A / Outlet」「Max. 5A / Outlet, 10A in Total. Must connect to the same power supply」)/§2.4 Startup(電源ボタンで本体と給電先の機器を ON/OFF)/筐体印字=Sky-Watcher USA・High Point Scientific 公開の製品写真/RJ12=Sky-Watcher Japan 製品ページ

USB 面 1 2 3 4 5 6 白=USB 2.0 灰=USB 3.0 出力面 7 Type-C 8 MOUNT 9 OUT 5A/OUTLET TOTAL<10A 入力面 10 IN 5A×2 11 12 ヒーター出力 13 センサー Wi-Fi アンテナ(18)
図 1 端子面の配置と番号(模式図・寸法比は実物と異なります)。端子は USB 面・出力面・入力面の3つの面に分かれています。
出典: 番号と配置=Sky-Watcher USA・High Point Scientific 公開の製品写真(USB 面・出力面・入力面の各写真と端子面アップ。筐体印字の番号 1〜13 と「OUT 5A/OUTLET TOTAL<10A」「IN 5A×2」を確認)/端子名=UMa SynLink User Manual v1 §1.3

② 入力電源|9〜16V、1口5A・合計10A(2口の電源の取り方は資料で記載が分かれる)

マニュアル v1 §2.2 は、12V の直流電源を入力 #10 に挿すよう指示しています。1口に流せる電流は最大 5A で、機器全体で 5A を超える場合は同じ電源から2本のケーブルとプラグで2口に給電するよう書かれています。2口合計の上限は 10A です。SYNLINK 本体は 9V〜16V の電源で動作します。出典: UMa SynLink User Manual v1 §2.2-1 Power Supply(「The maximum input current per jack is 5A. If more than 5A current is required by the equipment, use two cables and plugs from the SAME POWER SUPPLY」「The SynLink itself can work with a 9V to 16 V power supply」)/§1.3 #10「Paralleled dual power supply input ... Max. 5A / Outlet, 10A in Total」/中国語版 v1 §2.2 も同内容(最高 10A の入力電流)

開発元 UMa マニュアル v1 §1.3 #10・§2.2-1 電源 1台 #10 入力 2口 内部並列 2口とも同じ電源から 「Must connect to the same power supply」 国内代理店 Sky-Watcher Japan 製品ページ(製品特長・主な仕様) 電源(系統1) 電源(系統2) #10 入力 2口 内部並列接続 2系統の電源から給電できる 内部並列接続。消費電力の大きな システムで2系統から給電可との説明 1台の電源から2本は、どちらの記載にも反しない
図 2 入力 #10 の2口について、2つの資料の記載を左右に並べた概念図(2026年10月時点)
出典: 左=UMa SynLink User Manual v1 §1.3 #10(「Must connect to the same power supply」)・§2.2-1(「use two cables and plugs from the SAME POWER SUPPLY」)/右=Sky-Watcher Japan 製品ページ(製品特長・主な仕様「DC入力:内部並列接続」)

電源アダプターは付属しません。マニュアル v1 §1.2 の付属品は本体、アリガタキット、Wi-Fi アンテナ、Sky-Watcher マウント用シリアルケーブル、DC 電源ケーブル4本(0.3m・0.5m・1m のオス-オスと 0.5m のオス-メス)で、国内代理店の付属品一覧にも電源は含まれていません。出典: UMa SynLink User Manual v1 §1.2 What's in the Box/Sky-Watcher Japan 製品ページ(付属品: DC 電源ケーブル×4 ほか)

実例報告(入力口の間隔):開発元フォーラムには「2つの入力口が近く、太いプラグを2本並べて挿せない」という先行ユーザーの指摘があり、開発元のプロダクトマネージャーが「1.0.7 の TODO に追加した」と回答しています。同じスレッドには、L字プラグの延長ケーブル2本で2口に給電しているという別ユーザーの例もあります(いずれも個人の報告・2026年10月時点)。出典: 海外の先行ユーザーによる実例報告(UMa 公式フォーラム「Feature Requirements of SynLink」 2026-10-23〜24 の投稿)

DC 電源 1台 9〜16V 1台から2本の例 #10 入力 ×2 内部並列 1口 5A・合計 10A 本体 約 7W #9 DC 出力 ×4 入力電圧のまま・1口 5A #11・#12 ヒーター 電圧は入力に従う・アプリで調整 USB #1・#2・#7 合計 3A まで USB #3〜#6 合計 3A まで
図 3 電源の流れ(マニュアルの記述を図にした概念図。内部回路図ではありません)。電源は1台から2本で取る例で、図 2 の2つの資料のどちらの記載にも反しない取り方です
出典: UMa SynLink User Manual v1 §1.3・§2.2/本体 約 7W=開発元回答の転載(海外フォーラムのスレッド 2026-10-25。マニュアル非掲載)

③ 出力は無安定化|入力電圧がそのまま各機器に届く

DC 出力 #9 は「電源ボタン連動・無安定化(not regulated)」で、4口の出力とヒーター出力2口の電圧は入力電源の電圧に従います。13V の電源なら 13V、16V の電源なら 16V がそのまま各機器に届きます。マニュアルは「他の機器も使える電圧であれば、高めの電圧の電源を推奨」としており、中国語版はその理由を「電源ラインの電流と電圧損失を小さくするため」と書いています。出典: UMa SynLink User Manual v1 §1.3 #9「not regulated」/§2.2-1「The voltage of the 4 output jacks and the two dew-heater outlets follows that of the power supply. It is recommended to use a higher voltage power supply if the voltage also works with the other equipment.」/中国語版 v1 §2.2-1(以便减小电源线路上的电流和电压损耗)

例 1 電源 13V SYNLINK 安定化せずそのまま出す #9 DC 出力 ×4 13V #11・#12 ヒーター 13V 例 2 電源 16V SYNLINK 安定化せずそのまま出す #9 DC 出力 ×4 16V #11・#12 ヒーター 16V 電圧の変換はしないので、電源の電圧は つなぐ機器すべてが受け入れられる値に合わせる
図 4 出力は無安定化(概念図)。入力電圧がそのまま DC 出力 #9 とヒーター出力 #11・#12 に出ます。13V・16V は本文の例です
出典: UMa SynLink User Manual v1 §1.3 #9「not regulated」/§2.2-1「The voltage of the 4 output jacks and the two dew-heater outlets follows that of the power supply」/中国語版 v1 §1.3 #9(不经过稳压电路)

基準になるのはつなぐ機器の許容電圧のうち一番狭いものです。ZWO 公式マニュアルの例では、12V 版 EAF の電圧範囲は 11〜15V、ASI533 Pro はファン給電用に 11〜15V のリチウムバッテリーに対応と書かれています。逆に、バッテリーの電圧が下がると出力電圧も同じだけ下がります。SYNLINK 本体は 9V まで動いても、AM5 は 10.8V を下回るとブザーで低電圧を警告します。出典: ZWO EAF Manual V2.4「Voltage Range: 11~15V」/ZWO ASI533 Manual §5.2「a lithium battery (supporting a wide range of 11V to 15V)」/ZWO-AM5 User Manual「low voltage alarm ... if the voltage falls below 10.8V」(いずれも当店記事「ZWO 12V 5A ACアダプター」で整理した値)

出力はポートごとに ON/OFF できず、電源ボタンに連動します。マウントなどを #9 から取れば、SYNLINK と一緒に ON/OFF できます。出典: UMa SynLink User Manual v1 §2.2-3・§2.2-4(「Connect one of the SynLink's power outputs to the mount to turn the mount on/off simultaneously with the SynLink」)/ポート個別の ON/OFF 不可=開発元回答の転載(海外フォーラムのスレッド 2026-10-25)

④ USB の給電上限|3A×2グループで考える

USB の給電上限は端子ごとではなくグループで決まっています。#1・#2(USB 2.0)と #7(Type-C)で合計 3A、#3〜#6(USB 3.0)で合計 3A です。冷却カメラは撮像系を USB から、冷却系を 12V から給電する作りなので、USB と DC の両方の枠を使います。電動フォーカサーなど USB から給電を受ける機器も、この 3A の枠に入ります。出典: UMa SynLink User Manual v1 §1.3 #1〜#7 の Note/冷却カメラの給電経路=ZWO ASI2600 Pro Manual §5.1(冷却用 DC 電源端子)

#1・#2・#7 のグループ #1 USB 2.0 Type-A USB 面 #2 USB 2.0 Type-A USB 面 #7 USB 2.0 Type-C(OTG) 出力面 合計 3A まで #3〜#6 のグループ #3 USB 3.0 Type-A USB 面 #4 USB 3.0 Type-A USB 面 #5 USB 3.0 Type-A USB 面 #6 USB 3.0 Type-A USB 面 合計 3A まで 上限は端子ごとではなく、グループの合計で決まる
図 5 USB の給電上限は2つのグループ(模式図)。#1・#2・#7 で合計 3A、#3〜#6 で合計 3A です。端子のある面は図 1 と同じです
出典: UMa SynLink User Manual v1 §1.3 #1〜#7 の Note(「Total current consumption should not exceed 3A for ports 1, 2, and 7」/#3〜#6「Total current consumption should not exceed 3A」)/端子の面=図 1 と同じ製品写真(Sky-Watcher USA・High Point Scientific 公開)

一眼レフ・ミラーレスについて、マニュアル v1 §2.5 はカメラ側の設定として「USB Power Supply: Enable」を挙げています。USB から給電を受ける設定なので、USB の枠を使う機器として数えておきます。各機器が USB から引く電流は、それぞれのメーカー公表値を確認してください。出典: UMa SynLink User Manual v1 §2.5 Instructions on setting up DSLR/Mirrorless cameras(Camera-dependent configurations: USB Power Supply: Enable)

マニュアルは、データ線と電源線を離す、USB ケーブルを Wi-Fi アンテナから離す、長い USB 接続にはシールドケーブルを使う、の3点を挙げています。有線 LAN は USB-Ethernet アダプター経由なので USB 端子を1つ使います。外付け USB ハブの増設可否は公式未公表(2026年10月時点)です。出典: UMa SynLink User Manual v1 §2.2 Safety Warnings/§2.4 Connecting SynLink via LAN(USB-to-Ethernet)

⑤ 何A必要か|消費電流の見積もり方

見積もりは「12V 側で各機器が使う電流の合計」に、本体・ヒーター・USB 機器の分を足して出します。手順は次の4つです。

  1. 冷却カメラ・赤道儀・12V 給電の周辺機器の最大消費電流を、各メーカーの公表値で調べる(W 表示なら W ÷ 電圧で換算)。
  2. SYNLINK 本体の約 7W を足す(12V なら約 0.6A。開発元回答・マニュアル非掲載)。
  3. ヒーターは最大出力時の値で足す(§⑥)。USB 機器の分も、公表値があれば足す。
  4. 合計が 5A 以下なら入力1口、5A を超えるなら2口(電源の取り方は §② を参照)。10A を超える場合は SYNLINK の入力上限を超えるので、一部の機器を SYNLINK を通さない別系統から給電するなど構成を見直します。電源はその合計を出せるものを選びます。

ZWO 公式マニュアルで確認できる値を使うと、例えば次のようになります。ヒーターと USB 機器は含めていません。

構成(12V 側) 合計の目安 入力の考え方
ASI533 Pro 冷却(最大 約 22W=約 1.83A)+AM5 GOTO 時 0.9A+本体 約 0.6A 約 3.3A 入力1口(5A)に収まる。残りでヒーター・USB 機器を見積もる
ASI2600 Pro 冷却(最大 3A)+AM5 GOTO 時 0.9A+12V 版 EAF 0.5A+本体 約 0.6A 約 5.0A 1口の上限ちょうど。ヒーターを足すなら2口(§②)
ASI2600 Pro 冷却×2(各 最大 3A)+AM5 GOTO 時 0.9A+本体 約 0.6A 約 7.5A 2口(§②)。ヒーター・USB 込みで 10A 以内か確認

出典: ASI2600 Pro=ZWO ASI2600 Manual §5.1(12V at 3A Max)/ASI533 Pro=ZWO ASI533 Manual §5.2(maximum power consumption is about 22W)/AM5=ZWO-AM5 User Manual §Specifications(Standby 0.4A / Tracking 0.7A / GOTO 0.9A)/EAF=EAF Manual V2.4(DC 12V@0.5A)/本体=開発元回答の転載(約 7W・12V 換算は当店の計算)。上記の組み合わせは計算例で、SYNLINK との動作を当店が確認・保証するものではありません。対応機材はメーカー公表(2026年10月現在)をご確認ください。

5A(入力1口の上限) 10A(合計の上限) 構成例 1 冷却カメラ 3A AM5 EAF 本体 約 5.0A ASI2600 Pro 冷却 最大 3A+AM5 GOTO 時 0.9A +12V 版 EAF 0.5A+本体 約 0.6A 構成例 2 冷却カメラ 3A 冷却カメラ 3A AM5 本体 約 7.5A ASI2600 Pro 冷却 最大 3A ×2台 +AM5 GOTO 時 0.9A+本体 約 0.6A 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 電流(A) ヒーター・USB 機器は含まない(本文の表と同じ条件)
図 6 本文の表の構成例2つ(約 5.0A・約 7.5A)を積み上げた計算例のグラフ(概念図)。破線は入力1口の上限 5A と合計の上限 10A です。上記の組み合わせは計算例で、SYNLINK との動作を当店が確認・保証するものではありません
出典: 5A・10A=UMa SynLink User Manual v1 §1.3 #10・§2.2-1/ASI2600 Pro=ZWO ASI2600 Manual §5.1(12V at 3A Max)/AM5=ZWO-AM5 User Manual(GOTO 0.9A)/EAF=EAF Manual V2.4(DC 12V@0.5A)/本体=開発元回答の転載(約 7W・12V 換算は当店の計算)

USB 側を上限まで使うと仮定すると、USB 規格の 5V で 3A×2グループ=30W、12V に換算すると約 2.5A です(変換損失を含まない単純計算。本体の約 7W に USB 給電分が含まれるかは公式未公表)。実際の構成では、USB 機器ごとの公表値で見積もってください。出典: UMa SynLink User Manual v1 §1.3(各グループ 3A)/5V は USB 規格上のバス電圧(マニュアルに電圧の記載なし。換算は当店の計算)

なお、アプリには消費電流・消費電力を表示する画面がなく、先行ユーザーから「入力電圧の横に電流と電力を表示してほしい」という要望が出ています(1.0.6 時点)。見積もりは事前に机上で済ませておき、電流表示のある電源を使う場合は現地でもそちらで確認します。出典: 海外の先行ユーザーによる実例報告(UMa 公式フォーラム「Feature Requirements of SynLink」 2026-10-24・10-25 の要望投稿)

⑥ ヒーター出力(#11・#12)|アプリで出力を調整

露除けヒーターは #11 と #12 につなぎ、出力はアプリで調整します(マニュアル v1 §3.2 の手動操作で「加熱出力の調整」)。国内代理店は「アプリから無段階で調整」と公表しています。ヒーター出力の電圧も入力電圧に従うため、ヒーターの定格電圧と電源電圧が合っているかを先に確認します。調整の方式(PWM かどうか等)や1口あたりの上限電流は、公式未公表(2026年10月時点)です。出典: UMa SynLink User Manual v1 §1.3 #11〜12「Output power is adjustable via the App」/§2.2-6/§3.2「Dew heater: Adjust heating power」/Sky-Watcher Japan 製品ページ(ヒーター出力2口・無段階調整)

公式写真ではヒーター出力は RCA 形状の端子で、DC 出力 #9 とは形が違います。ヒーターの消費電流は各ヒーターメーカーの公表値を確認し、§⑤ の見積もりでは、アプリで絞って使う予定でも最大出力時の値で計上しておくと安全です。出典: 端子形状=Sky-Watcher USA・High Point Scientific 公開の製品写真(入力面)/UMa 公式フォーラムの開発元チュートリアル投稿(2026-10-26「RCA dew heater ports: Two outputs for dew heaters」)。見積もり方は当店の設計上の考え方です

⑦ DC プラグ径|公表値が食い違うときの扱い

DC 端子の寸法は、資料によって値が違います。マニュアル v1 は入力・出力とも内径 2.0mm・外径 5.5mm(入力はセンタープラス)と記載し、国内代理店は DC 入力を 5.5×2.1mm センタープラスと公表しています。当店はどちらが正しいかを断定しません。出典: UMa SynLink User Manual v1 §1.3 #9・#10(I.D. = 2.0mm, O.D. = 5.5mm)・§8.1(Power Input DC 5.5 × 2.0 mm, Center Positive)/Sky-Watcher Japan 製品ページ(DC 入力 DC5.5×2.1mm センタープラス)

実際の配線では、まず付属の DC 電源ケーブル4本を使い、手持ちのアダプターやケーブルを流用する場合は、差し込んだときにガタつきや接触不良がないかを実機で確かめてください。先行ユーザーからは、この形式のプラグはケーブルが動くと一瞬途切れやすいという指摘も出ているので、取り回し(§⑧)にも注意します。出典: 付属ケーブル=UMa SynLink User Manual v1 §1.2/瞬断の指摘=海外の先行ユーザーによる実例報告(UMa 公式フォーラム 2026-10-23 の投稿)

⑧ 配線の安全ルール|マニュアルの警告

  • 入力と出力を取り違えない:保護回路はあるものの、誤接続は機器を傷めるおそれがあると警告されています。入力 #10 と出力 #9 は面が違うので、配線前に番号の印字を確認します。
  • ケーブルに余裕を持たせて固定する:結束バンドで固定し、子午線反転を含むマウントの回転範囲いっぱいで引っ張られないだけの余裕を残します。
  • 撮影直後に電源を切らない:保存中のデータが壊れるおそれがあります。外部ストレージは撮影終了から1〜2分待ち、アプリの「Safely Eject」をしてから抜きます。

出典: UMa SynLink User Manual v1 §2.2 Safety Warnings(「Strictly distinguish between the 12V power input and output ports」「Always leave enough slack to allow for full mount rotation」)/§5 File Management(「NEVER turn off the SynLink's power immediately after a task finishes」)/§2.4(電源ボタンで給電先の機器も ON/OFF)

ZWO 12V 5A ACアダプターは出力 12V・5A(60W)で、SYNLINK の入力1口の上限と同じ電流値です。プラグ寸法の公表値に食い違いがあるため、SYNLINK への直結可否は当店として断定していません。ZWO はこのほかに 10A のモデルも展開しています。

出典: ZWO 公式 12V 5A/10A AC-DC Adapter 製品ページ(Output Current Options: 5A or 10A)

⑨ 商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-10-29/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は UMa 公式 SynLink マニュアル v1(英語・中国語)、Sky-Watcher Japan 製品ページ、ZWO 公式マニュアルに基づいて記載しています。先行ユーザーの実例報告は出典を明記しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑩ よくあるご質問(FAQ)

Q1. SYNLINK に電源アダプターは付属しますか?

A1. 付属しません。マニュアル v1 §1.2 の付属品は DC 電源ケーブル4本などで、電源アダプター本体は含まれていません。9〜16V の直流電源を別途用意します。

Q2. 何Aの電源を用意すればいいですか?

A2. 冷却カメラ・赤道儀・ヒーターなどの最大消費電流と本体(約 7W)を合計して決めます。合計 5A 以下なら入力1口、5A を超えるなら2口で給電し、上限は合計 10A です。1台の電源から2本で取る方法なら、メーカー資料のどちらの記載にも反しません。

Q3. 2つの入力に別々のバッテリーをつないでもいいですか?

A3. 2026年10月時点では、資料によって記載が分かれています。開発元のマニュアル v1 は2口とも同じ電源に接続するよう指示し、国内代理店の製品ページは2系統の電源から給電できると説明しています。当店でもどちらが正しいか確認が取れていないため、別々のバッテリーをつなぐ予定の方は、事前に国内代理店にご確認ください。

Q4. 12V より高い電圧(例えば 13.8V)で使えますか?

A4. SYNLINK 本体は 9〜16V で動作し、マニュアルは他の機器が対応していれば高めの電圧を推奨しています。ただし DC 出力とヒーター出力は入力電圧がそのまま出るので、つなぐ機器すべての許容電圧を確認してください。

Q5. ASIAIR で使っていた 12V 5A のアダプターは流用できますか?

A5. 電圧(12V)は SYNLINK の動作範囲内で、5A は入力1口の上限と同じ値です。ただし DC プラグの内径はマニュアル v1 が 2.0mm、国内代理店が 2.1mm と公表しており一致しないため、当店としては適合を断定していません。差し込んだときにガタつきがないか、実機で確認してください。

Q6. DC 出力をポートごとに ON/OFF できますか?

A6. できません(開発元回答・2026年10月時点)。DC 出力 #9 は電源ボタンに連動し、本体と一緒にまとめて ON/OFF されます。

参考にした一次情報(本記事はこれらのみを根拠にしています)

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最終更新: 2026-10-29/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は UMa 公式 SynLink マニュアル v1(英語・中国語)、Sky-Watcher Japan 製品ページ、ZWO 公式マニュアルに基づいて記載しています。先行ユーザーの実例報告は出典を明記しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。