ZWO EFW2 EOS|使い方・撮影設定 完全ガイド(Canon EF レンズ × 2" フィルターホイール × ASI 冷却カメラ)

ZWO EFW2 EOS|使い方・撮影設定 完全ガイド(Canon EF レンズ × 2" フィルターホイール × ASI 冷却カメラ)

「Canon EF レンズを ASI 冷却カメラに付けたいが、フィルターホイールも間に入れたい」という要望に応える純正部品が ZWO EFW2 EOS(EOS Lens Adapter for 2" EFW Filter Wheel)です。本記事では ZWO 公式マニュアルと公式製品ページのみを一次情報として、EFW2 EOS の使い方・組み立て手順・ASIAIR/ASCOM 設定・撮影プランの組み方・キャリブレーションフレームの撮り方までを、フルフレーム機(ASI6200/ASI2400)と APS-C 機(ASI2600)を想定した実践的なガイドとしてまとめました。

① ZWO EFW2 EOS とは何か(3 分でわかる基礎)

ZWO EFW2 EOS は正式名を EOS Lens Adapter for 2" EFW Filter Wheel といい、ZWO 純正の 2" 電動フィルターホイール(EFW 5x2 / EFW 7x2)に対して、Canon EF マウントの撮影レンズを取り付けるための接続部品です。ホイール本体側のインターフェースは M54×0.75 のネジで、カメラ側の M54×0.75 と噛み合います。出典: ZWO 公式製品ページ「EOS lens adapter for 2" EFW Filter wheel」(Interface: M54×0.75) / OPT 公式仕様コピー

1.25"/31mm/36mm の EFW には物理的に取り付けできません。ネジ規格が異なるためで、公式ページにも明記されています。出典: ZWO 公式("the thread of the interface is M54*0.75, so it cannot be used for 1.25"/31mm/36mm EFW")

用途としては、赤道儀+鏡筒での撮影ではなく、ポータブル赤道儀+ Canon EF レンズ(広角〜中望遠)で LRGB / SHO / デュアルナローバンド撮影を行いたいケースが典型例です。EF レンズは中古市場が豊富で、明るい単焦点や広角ズームを比較的安価に組めるため、モノクロ冷却カメラ+フィルター撮影の入口として選ばれています。

② 対応カメラ・対応フィルターホイールの整理

対応 ZWO 冷却カメラ

ZWO が EFW2 EOS の主な対応機種として掲示しているのは以下です。出典: 365astronomy 公式仕様コピー("Recommended for the ZWO ASI6200 and ASI2400 series FULL FRAME and ASI2600 APS-C series cameras") / OPT 公式仕様コピー

カメラ系統 代表機種 EFW2 EOS 適合
フルフレーム ASI6200 系 / ASI2400 系 推奨(tilting adapter を外して装着)
APS-C ASI2600 系 推奨(tilting adapter を外して装着)

対応フィルターホイール

2" フィルターホイールの現行 2 モデルに対応します。

モデル ポジション数 対応フィルタ 主な用途
EFW 5x2 (5 ポジション 2") 5 2"(枠付) / 50.4mm(枠なし) LRGB のみ、または L+SHO+α のエントリー構成
EFW 7x2 (7 ポジション 2") 7 2"(枠付) / 50.4mm(枠なし) LRGB + SHO + 予備 1 枠の本格構成

出典: ZWO ASTRO USA 公式 EFW 5x2/7x2 ページ / ZWO EFW Quick Guide EN V2.1("2": EFW 5 position, EFW 7 position")

フルフレーム機(ASI6200 / ASI2400)は撮像円が広いため、1.25"/36mm ホイールではフィルタ有効径が足りず周辺光量落ちが顕著になります。EFW2 EOS を検討する時点で 2" ホイール一択と考えて構いません。APS-C の ASI2600 も EFW2 EOS 経由なら 2" が推奨です。

③ 光学系の組み立て手順(撮影の前に)

用意するもの

  • ZWO EFW2 EOS(本記事の主役アダプタ)
  • ZWO 2" 電動フィルターホイール(EFW 5x2 または EFW 7x2)
  • ZWO ASI 冷却カメラ(ASI6200 / ASI2400 / ASI2600 系)
  • Canon EF レンズ(EF 単焦点や広角ズームなど)
  • 2" 装着フィルタ(LRGB/SHO/デュアルナローバンド等)または 50.4mm 枠なしフィルタ(付属 M2 ビス+ワッシャで固定)
  • USB-A to USB-C ケーブル(現行 2025 世代 EFW 用)または USB-A to Type-B ケーブル(旧世代 EFW 用)

出典: ZWO 公式 EFW 一覧("single USB-C port" / "replaces the legacy USB Type-B connector") / ZWO EFW Quick Guide §Installation of Filters

tilting adapter の取り外し(重要)

ASI6200/ASI2400/ASI2600 の M54 側面には出荷時にセンサーティルト調整用のリング(tilting adapter / sensor tilt adapter)が付いています。EFW2 EOS で Canon EF レンズを使う場合は、この tilting adapter を取り外してからカメラを 2" EFW にねじ込むのが公式指示です。tilting adapter を挟んだままだと Canon EF の 44mm フランジ距離が確保できず、無限遠でピントが出ないか、そもそも装着できないため、必ず外してください。出典: ZWO 公式製品ページ("The sensor tilt adapter need to be removed before you mount the camera with the 2" EFW.") / 365astronomy 公式仕様コピー("has to be removed from the ZWO camera to achieve the correct 44mm focal flange distance for the Canon EOS lens")

EFW にフィルタを装着する

公式マニュアルの手順は以下の 4 ステップです。出典: ZWO EFW Quick Guide §Installation of Filters

  1. ホイール背面カバーの固定ネジを外し、背面カバーを外す。
  2. ホイール本体を「フェイスダウン」(表面を下)で平らな台に置く。
  3. 各ポジションのネジ穴にフィルタをねじ込む(枠付き)/付属の M2 ビスとワッシャでフィルタを固定する(50.4mm 枠なし)。
  4. 背面カバーを戻してネジで締める。

フィルタ厚には制約があります。枠を除いた本体厚は 7mm 未満、ネジ部は 3mm 未満という規定で、これを超えるとホイールが物理的に引っかかって回りません。出典: ZWO EFW Quick Guide §Troubleshooting-1("filters must be less than 7mm in thickness (not including the threads) and threads must be less than 3mm in thickness.")

EFW2 EOS + 2" EFW + カメラ + Canon EF レンズを連結する

ASI 冷却カメラ側から光路上流に向かって、以下の順で連結します。

ASI 冷却 カメラ tilting adapter 除去 2" EFW (5x2 / 7x2) M54×0.75 EFW2 EOS M54×0.75 / EOS Canon EF レンズ フランジ 44mm (Canon 純正) ← 光路(星の光は右から入り、左のセンサーへ)

図 1 出典: 連結順は ZWO EFW Quick Guide §Connecting ZWO EFW to CameraZWO 公式 EFW2 EOS 製品ページ の記述に基づく概念図。44mm は Canon EF マウントの規格値(Canon EF lens mount 規格)。

順序としては次のようになります。

  1. ASI 冷却カメラから tilting adapter を取り外し、M54×0.75 のネジ面を露出させる。
  2. カメラの M54×0.75 面に、2" EFW(5x2 または 7x2)の背面をねじ込む。ホイール回転向きは光路に対して自然な向き(背面のカバーがカメラ側)。
  3. 2" EFW の前面 M54×0.75 に EFW2 EOS をねじ込む。ここが本アダプタの役割。
  4. EFW2 EOS の Canon EF バヨネットに Canon EF レンズを装着する。
  5. ホイールの USB ポートから USB ケーブルを ASIAIR/PC へ配線する(Type-C or Type-B、世代による)。

M42 側で望遠鏡アダプタや延長筒を挟む場合は「望遠鏡側の M42 ネジ部分がホイール内部に突き出てフィルタや回転体に接触しないこと」を必ず確認してください。突き出し過ぎるとフィルタや回転体を傷つけたり、ホイールが動かなくなります。出典: ZWO EFW Quick Guide §Troubleshooting-1("The M42 thread of the scope or the camera is too long and protrudes into the filter wheel, hitting the filter or wheel, causing it to jam.")

④ ソフトウェアのセットアップ

ASIAIR / ASIStudio でつなぐ

ASIAIR(各世代)/ASIStudio では EFW は driver-free(追加ドライバ不要)で認識されます。ASI 冷却カメラを ASIAIR に繋いだ状態で、EFW の USB を ASIAIR 本体の USB ポートに挿すと、EFW 設定画面に自動的に現れます。出典: ZWO 公式 EFW 一覧("driver-free" / "works seamlessly with ASIAIR, ASIStudio, ASCOM, and the ZWO SDK")

Windows PC + ASCOM でつなぐ

SharpCap / FireCapture / TheSkyX / N.I.N.A. / APT / SGP / MaxIm DL などの Windows PC 用撮影ソフトから使う場合は ASCOM ドライバを介するのが標準です。手順は 2 段階です。出典: ZWO EFW Filter Wheel Software Manual Windows Rev 1.0 §2 ASCOM driver / ZWO 公式 ASCOM Driver ダウンロードページ

  1. ASCOM Platform 6.2 以降(本記事執筆時点の最新に相当)を ASCOM 公式サイトからインストールする。
  2. ZWO 公式サイトから「ZWO EFW ASCOM Setup」をダウンロードし、その後にインストールする(順序厳守:先に ASCOM Platform、次に ZWO ドライバ)。

Windows で認識されると、デバイスマネージャの「Human Interface Devices」カテゴリの下に EFW が現れます。ベンダ ID 0x03C3、プロダクト ID 0x1F01 です。うまく認識されないときは、この 2 つの ID で HID デバイスとして見えているかを確認するのが切り分けの起点になります。出典: ZWO EFW Filter Wheel Software Manual §1 Connect filter wheel to USB port(VID/PID 記載)

EFW を 2 台同時接続したい場合(例: 1.25" 予備ホイールと 2" メインの併用)は、ASCOM ドライバに「ZWO FilterWheel(1)」「ZWO FilterWheel(2)」の 2 種があり、それぞれから片方ずつ物理ホイールを割り当てます。出典: ZWO EFW Filter Wheel Software Manual §2("We provide two filter wheel ASCOM driver, choose 'ZWO FilterWheel(1)' ... and 'ZWO FilterWheel(2)'")

フィルタ名の登録

ホイール内でどのスロット番号にどのフィルタを入れたかを、必ずソフト側の「フィルタ名一覧」に登録します。ASIAIR 画面でも Windows ASCOM ダイアログでも、フィルタ位置に対して「L」「R」「G」「B」「Ha」「OIII」「SII」などの任意のラベルを入力できます。ホイールを閉じた後は物理的にどこに何が入っているか見えないため、装着時に自分の運用ルール(例:1=L / 2=R / 3=G / 4=B / 5=Ha / 6=OIII / 7=SII)を決めて、それを名前として入力する運用が最も間違いが起きにくくなります。出典: ZWO 公式 EFW 一覧(ソフトウェア連携) / ZWO EFW Filter Wheel Software Manual §3.2(FireCapture の "Edit filter wheel name" 画面)

⑤ フィルタセット構成の考え方(撮影テーマ別)

5 ポジション:エントリー構成

5x2 モデルは合計 5 スロット。少ないように見えますが、Canon EF レンズと組む撮影目的なら 5 スロットで十分成立します。目的別の推奨配置例を示します。

目的 スロット 1 スロット 2 スロット 3 スロット 4 スロット 5
LRGB のみ L R G B 空 or UV/IR Cut
L + SHO (ハイブリッド) L Ha OIII SII UV/IR Cut
デュアルナロー中心 Duo Band (Ha+OIII) L R G B

7 ポジション:LRGB + SHO + α の本格構成

7x2 モデルは 7 スロットあるため、天体撮影で使われるフィルタセットを「取り外さずに 1 台に載せ切る」ことができます。ホイールを開けずに、複数対象・複数チャンネル撮影を朝まで無停止で回す運用に適しています。出典: Astronomics(公式仕様コピー・"complete LRGB + SHO + extra slot configuration")

スロット 推奨フィルタ 主な用途
1 L (Luminance) 輝度成分・恒星・銀河
2 R RGB カラー合成の R
3 G RGB カラー合成の G
4 B RGB カラー合成の B
5 Ha (H-alpha) 輝線星雲・ナローバンド
6 OIII 惑星状星雲・超新星残骸
7 SII SHO 合成の S 成分

7 スロット全てを埋めない場合(例: 4 枚しか持っていない)は、ホイールの重量バランスを均等にするため 1, 3, 5, 7 のように 1 つ飛ばしで配置してください。詰めて 1, 2, 3, 4 に入れると重心が偏り、ホイールが正常に止まれなくなります。出典: ZWO EFW Quick Guide §Troubleshooting-3("install them in slots 1, 3, 5 and 7, then the EFW will work again")

⑥ 撮影設定の実践

露出時間とフィルタごとの考え方

フィルタは種類ごとに透過波長帯と透過率が異なるため、同じ天体でも「1 枚あたり何秒」「合計何時間」の設計値がフィルタごとに変わります。実運用の目安は下表のとおりです(Bortle・望遠鏡 F 値・カメラ QE によって実測値は変わるため、初回はテスト撮影で最適値を求めてください)。

フィルタ 代表的な用途 1 枚あたり露出の目安 合計積算の目安
L 輝度・恒星 短め(60–180 秒) 2–4 時間
R / G / B 色成分 中〜長め(180–300 秒) 各 1–2 時間
Ha / OIII / SII ナローバンド 長め(300–600 秒) 各 2–4 時間

Canon EF レンズ側の F 値は、開放よりも 1 段絞ったところ(例:F2.8 レンズなら F4)で球面収差やコマ収差が抑えられ、周辺星像が改善します。特に短焦点広角レンズは開放だと星が三角や矢印状に膨れやすいため、絞りが撮影計画の第一パラメータになります。

フォーカスとフィルタ切替(parfocal の実務)

異なるフィルタは、原理的には parfocal(同焦点)となるように設計されていますが、ガラス板厚さの製造ばらつきや温度変化により、フィルタを変えるとピント面が僅かにずれる場合があります。実運用のポイントは 2 つです。

  • 撮影開始時の初期フォーカスは L フィルタで合わせるのが標準的な出発点。Bahtinov マスクやオートフォーカスルーチン(ASIAIR の Auto Focus)を L で実行し、その後は必要に応じてフィルタごとに再フォーカスします。
  • Canon EF レンズを電子的に絞り込んだ状態で使う場合、レンズにピント固定のためのテープを貼るか、レンズヒーター+ピント固定機構で夜間の温度変化による焦点移動を抑えるのが有効です。

撮影プラン(Autorun Sequence)の組み方

ASIAIR / N.I.N.A. などのシーケンス機能を使うと、フィルタ切替+露出+ディザリング+メリディアンフリップ+オートフォーカスをすべて自動化できます。標準的な 1 対象・LRGB+SHO 併用の夜の流れは次のようになります。

  1. 薄明時: ダーク+フラットの残りを取得(あるいは前夜に撮影済みなら省略)。
  2. 天体導入: プレートソルビングで対象天体を中心へ。
  3. 初期フォーカス: L で AF ルーチンを実行。
  4. 撮影シーケンス開始:
    1. L × N 枚 → ディザリング
    2. R × N 枚 → ディザリング
    3. G × N 枚 → ディザリング
    4. B × N 枚 → ディザリング
    5. Ha × N 枚 → ディザリング
    6. OIII × N 枚 → ディザリング
    7. SII × N 枚 → ディザリング
  5. 温度変化に応じて中盤で AF を再実行。
  6. 薄明開始とともにパーク+撮影終了。

⑦ キャリブレーションフレーム(ダーク・フラット・バイアス)を撮る

フィルタ毎のフラットは必須

フィルターホイールを使う撮影では、各フィルタの光路特性(透過率・微細なゴミ・照明ムラ)が異なるため、フィルタごとにフラットフレームを別々に撮るのが原則です。5 種類使ったら 5 種類、7 種類使ったら 7 種類のフラットを用意します。

撮影方法は「T シャツ法(望遠鏡の対物側に白い T シャツを掛けて、均一な光で照らす)」やフラットパネルを用いる方法など複数ありますが、いずれの場合も EFW を通してフィルタを 1 枚ずつ切り替えながら、同一の照明条件で連続撮影します。ASIAIR / N.I.N.A. の Flat 撮影シーケンスに対応させれば、フィルタ切替も自動化できます。

ダーク・バイアスの撮り方

ダークフレーム(センサー熱雑音の校正)は、本撮影と同じ露出時間・同じセンサー温度・同じゲイン設定で撮影します。ASI 冷却カメラなら-10℃ / -15℃ などの目標温度で夜半以降の外気温でも安定して冷やせるため、ダーク作成に有利です。ダークはフィルタに依存しないため、フィルタ数分作る必要はありません。

バイアスフレームは最短露出(例: 1/1000 秒相当)で撮り、読み出しノイズの基準を作ります。CMOS の ASI カメラでは、ダーク側でバイアスも含んで校正されるため、実務ではダーク+フラットの 2 系統で十分なケースが多くあります。

⑧ よくあるトラブルと対処(一次情報ベース)

ホイールが所定位置で止まらない → ReCalibrate

ZWO EFW は内部に赤外線センサーを持ち、そのセンサーでフィルタ位置を検知します。何らかの理由でセンサーが位置を誤検出しはじめると「ホイールが回り続けて止まらない」「間違ったスロットで止まる」といった挙動が出ます。対処は ASCOM ドライバダイアログの「ReCalibrate」ボタンを押すこと。最大 60 秒かけて再校正されます。出典: ZWO EFW Quick Guide §Troubleshooting-2("you can usually resolve by recalibrating the EFW in the ASCOM driver. Simply click 'ReCalibrate' in ASCOM driver interface. It can take up to 60 seconds to perform this action.")

バランス崩れで動作しない → 均等分散配置

7 ポジション EFW で「スロット 1, 2, 3, 4 は埋まっているが 5, 6, 7 が空」の状態にすると、重心が偏ってホイールが正常に回りません。フィルタの重さと分布が回転バランスに直接影響するため、公式マニュアルは「スロット 1, 3, 5, 7 に均等分散させると再び動く」と明記しています。出典: ZWO EFW Quick Guide §Troubleshooting-3("install them in slots 1, 3, 5 and 7, then the EFW will work again")

フィルタが厚すぎる/M2 ネジが長すぎる → ホイールが引っかかる

ホイールが動こうとしても物理的に引っかかる場合、原因の切り分けは 3 つです。出典: ZWO EFW Quick Guide §Troubleshooting-1

  1. フィルタが厚すぎる:本体 7mm 未満・ネジ部 3mm 未満に収まっているか。
  2. 付属 M2 ネジが長すぎる:フィルタ固定用ネジが回転経路に飛び出していないか。
  3. M42 ネジ側の突き出し:望遠鏡側・カメラ側の M42 ネジがホイール内部に突き出してフィルタや回転体に接触していないか。

USB 認識しない

Windows で認識しない場合、まずデバイスマネージャの「Human Interface Devices」を見て、VID 0x03C3・PID 0x1F01 のデバイスとして見えているかを確認します。見えていれば HID レベルで通信は成立しているので、原因は ASCOM ドライバ側にあります。ASCOM Platform を先にインストール → ZWO EFW ASCOM Setup を後にインストール、という順序を守ってください。出典: ZWO EFW Filter Wheel Software Manual Windows §1 / §2(VID/PID 記載および ASCOM インストール順序)

⑨ 関連商品

本記事の主役は EFW2 EOS(Canon EF レンズ用 2" EFW アダプタ)です。実際に運用するには、EFW2 EOS 本体に加えて、2" EFW フィルターホイール・冷却モノクロカメラ・フィルタ・Canon EF レンズが必要です。

2" フィルターホイールや Canon EF レンズを組み合わせた運用構成、他のマウント(Nikon F)版アダプタとの比較などは、下記の姉妹記事で解説しています。

⑩ 導入相談|商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-07-18/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式製品ページ・公式マニュアル(EFW Quick Guide EN V2.1/EFW Filter Wheel Software Manual Windows Rev 1.0)および Canon EF マウント規格に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑪ よくある質問(FAQ)

Q1. EFW2 EOS は Canon RF マウントや EF-M マウントのレンズも使えますか?

使えません。本アダプタのカメラ側マウントは Canon EF(EOS)のバヨネットで、フランジ距離 44mm を前提とした設計です。RF マウント(フランジ距離 20mm)や EF-M マウント(同 18mm)のレンズを装着することはできません。RF レンズを使いたい場合は、Canon 純正の EF→RF マウントアダプタを別途組み合わせる方法がありますが、公式には保証されていません。出典: Canon EF lens mount 規格(フランジ 44mm) / ZWO 公式 EFW2 EOS 製品ページ

Q2. なぜ tilting adapter を外さないといけないのですか?

Canon EF レンズ側は 44mm のフランジ距離で無限遠のピントが出るように設計されています。ASI 冷却カメラ純正の tilting adapter を挟むと、EFW2 EOS+2" EFW+カメラ側の光路長がこの 44mm を超えてしまい、Canon EF レンズの無限遠側にピントが到達しない(もしくはそもそも物理的に付かない)状態になります。ZWO 公式ページで「sensor tilt adapter need to be removed before you mount the camera with the 2" EFW」と明記されており、この点は必ず守ってください。出典: ZWO 公式製品ページ

Q3. 1.25" フィルターホイール(EFW mini や EFW 8x1.25)を持っています。これに EFW2 EOS は付きますか?

付きません。EFW2 EOS のインターフェースは M54×0.75 で、1.25"/31mm/36mm 系のホイールとネジ規格が違います。1.25" ホイールで Canon EOS レンズを使いたい場合は、別モデルの EFW-EOS(1.25"/31mm/36mm 用 EOS レンズ短アダプタ)を検討してください。出典: ZWO 公式("cannot be used for 1.25"/31mm/36mm EFW")

Q4. フィルタ交換で毎回ピントが少しずれるのですが、正常ですか?

製造ばらつきや温度変化により、フィルタ間で僅かなピントずれが発生することは珍しくありません。運用としては、L で初期フォーカスを合わせた後、シーケンス機能の「フィルタ切替後にオートフォーカス」を有効にするのが標準的です。1 枚あたり露出時間が長いナローバンドではフォーカス頻度を減らし、露出間隔が短い LRGB では前後の温度差を見て AF を挟む、といった運用ができます。

Q5. EFW の電源は別途 12V が必要ですか?

不要です。ZWO EFW は USB バスパワー(5V / 120mA)で駆動する設計で、外部電源は不要です。ASIAIR や PC の USB ポート、または ASI 冷却カメラの USB ハブポートから直接給電できます。出典: ZWO 公式 EFW 一覧("120 mA at 5 V" / "run entirely from a single USB connection—no external power supply needed")

Q6. Windows PC を使わずに ASIAIR だけで完結できますか?

できます。ASIAIR は EFW を driver-free で認識し、フィルタ切替を含む撮影シーケンスをすべて ASIAIR アプリ内で完結できます。Windows PC+ ASCOM が必要になるのは、SharpCap / FireCapture / N.I.N.A. / MaxIm DL 等の PC 系撮影ソフトを使う場合です。出典: ZWO 公式 EFW 一覧("ASIAIR, ASIStudio, ASCOM, and the ZWO SDK")

Q7. フラットは必ずフィルタ毎に撮らないといけませんか?

はい、必須と考えてください。フィルタごとに透過波長帯・透過率が異なり、光路中のゴミの位置や照明ムラの見え方も変わるため、フィルタ間でフラットを流用すると、周辺光量ムラの補正が甘くなり、ゴミ影が残ります。ASIAIR / N.I.N.A. のフラット撮影シーケンスにフィルタ切替を組み込めば、朝方まとめて全フィルタ分を短時間で終えられます。

Q8. Canon EF レンズの絞りは撮影中に変えられますか?

絞りリングを持たない EF レンズは電子的にしか絞りを制御できず、EFW2 EOS には電子接点がありません。そのため、撮影開始前にレンズを一度カメラ(Canon EOS ボディ)に装着して絞りを設定し、絞り込んだ状態のまま取り外す、という操作を挟むのが実運用の主流です。装着後は絞り値がそのまま保持されます。

Q9. 保証はどうなりますか?

ZWO 社の製品保証に加えて、弊社独自の 初期不良 60 日+3 年保証 をお付けしています。EFW2 EOS 本体・EFW ホイール本体・ASI 冷却カメラのいずれも、通常の使用の範囲で発生した不良は対応対象です。分解跡や落下痕がある場合は保証対象外となります。

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最終更新: 2026-07-18/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式製品ページ・公式マニュアル(EFW Quick Guide EN V2.1/EFW Filter Wheel Software Manual Windows Rev 1.0)および Canon EF マウント規格に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。