ZWO 電動EFW 全6機種完全選び方ガイド|7x2"/5x2"/7x36-Ⅱ/8x1.25/mini/7x50【2026年版】
ZWO 電動EFW 全6機種完全選び方ガイド|7x2"/5x2"/7x36-Ⅱ/8x1.25/mini/7x50【2026年版】
ZWOの電動フィルターホイール(EFW)は2026年現在、フィルター径と穴数の違いで6機種がラインナップされています。「2インチ7穴の最新版を買えばいいのか?」「ASI533には1.25"・2"どちらが正解か?」「フルサイズ機ASI6200には7x2"と7x50のどちらを選ぶべきか?」という疑問は、撮影スタイル・センサーサイズ・所有フィルターの3軸で決まります。本記事では公式仕様のみを根拠に、6機種の使い分けをセンサーサイズ別/用途別に整理します。手動FWのMFWについては記事末尾で簡潔に触れます。
要点|30秒で結論
- EFW 7x2"(2025) — フルサイズ〜APS-C冷却機の標準解。2インチLRGB+SHO 7枚を回せる。ASI6200/2400/2600/2400系の定番
- EFW 5x2"(2025) — 2インチを使いたいがLRGBC 5枚運用で十分な人向け。最新の遮光改良+CNCアルミボディ
- EFW 7x36-Ⅱ — 4/3〜APS-C機向けの「軽量・薄型・低コスト」最適解。36mm 7枚で SHO+LRGB 運用
- EFW 8x1.25 — 1/2"〜1"センサーの惑星〜小フォーマット冷却機向け。8穴で LRGB+SHO+Lpro も同居
- EFW mini — ASI120/220/224/664/585 等のガイド・惑星カメラ向け5穴1.25"・最薄20mm・約300g
- EFW 7x50 — ASI461MM Pro等の4/3 16MPモノクロと50mm角SHO+LRGBの専用組み合わせ
迷ったら: APS-C/フルサイズ=7x2"/4/3=7x36-Ⅱ/1"以下=8x1.25 or mini/50mm角フィルター運用=7x50。電動制御が不要・予算最優先で「まず手動から」という方は記事末尾の 手動FW(MFW)の選び方 を参照。
① なぜ電動EFWか|手動切替がもう続けられない理由
ディープスカイ撮影でモノクロ冷却機を使う場合、L・R・G・B・Hα・OⅢ・SⅡ の最低4〜7枚のフィルターを切り替えて連続撮影します。手動フィルターホイールでも撮影自体は可能ですが、以下の理由で電動EFWが事実上の標準になります。
- 無人連続撮影が必須 — ASIAIR / NINA / SharpCap で「LRGB 各300秒×30枚」のような多重シーケンスを組むには、フィルター切替もソフトウェア制御が前提
- 触らないことで構図ずれゼロ — 手動切替は機材を触る=必ず微妙にずれる。電動EFWなら撮影中に光路に手を入れない
- 結露・ピントずれを起こさない — 真冬の遠征で機材を触ると体温で結露、ピントノブを触るとフォーカスずれ。電動化はこれらの遠因を一掃
- ASIAIR / プラトリング自動シーケンスとの統合 — ZWO EFW は ASIAIR にネイティブ対応し、専用ケーブルで接続するだけでシーケンス内のフィルター指定が動作する[1]
逆に「電動EFWはオーバースペックでは?」と感じるのは以下のケースです。これは記事末尾の MFW(手動FW) セクションで触れます。
- 電動制御が不要(観望中心・撮影でも単一フィルターのみ)
- 予算最優先(電動EFWの半額以下に抑えたい)
- 運用練習(電動を買う前に「フィルターを使った撮影」が自分のスタイルに合うか試したい)
出典: ZWO公式 EFW Filter Wheels まとめ(ASIAIR連携・ASCOM/NINA/SharpCap互換の記載)
② EFW 電動6機種 スペック完全比較表
ZWO公式(zwoastro.com / us.zwoastro.com)に明示されている仕様のみを抽出しました。重量と back focus は本記事では記載しません。理由:
- 重量 — EFW 7x36-II は公式ページ間で記載値が揺れており、いずれかの数値で断定すると誤情報になるため。気になる方は購入前に各販売店の最新パッケージ仕様を確認してください
- back focus(バックフォーカス) — EFW自体の厚さ(20mm/7x50は16mm)は公式に明記されていますが、撮影系の「back focus」値はカメラ機種・ティルター・アダプタ構成で変動します。ASI標準の55mm back focus 設計に組み込む際は、ZWO 公式の「ASI Camera 55mm Back Focus Solution」資料[2]を必ず参照し、各カメラのフランジバック仕様と組み合わせて再計算してください
| 機種 | 穴数 | フィルター径 | 厚さ | USB | 電源 | 代表的な対応カメラ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| EFW 7x2"(2025) | 7 | 2"(50.8mm) | 20mm | USB-C | 5V/120mA | ASI6200/ASI2400/ASI2600/ASI533等のフルサイズ〜APS-C冷却機 |
| EFW 5x2"(2025) | 5 | 2"(50.8mm) | 20mm | USB-C | 5V/120mA | 同上(LRGB+C 5枚運用で十分な場合) |
| EFW 7x36-Ⅱ | 7 | 36mm | 20mm | USB-C | 5V/120mA | ASI1600MM/ASI2600MM/ASI294MM等の4/3〜APS-Cモノクロ冷却機 |
| EFW 8x1.25 | 8 | 1.25"/31mm | 20mm | USB-C | 5V/120mA | ASI1600/ASI183/ASI533/ASI294/ASI2600 シリーズ等 |
| EFW mini | 5 | 1.25"/31mm | 20mm | USB 2.0 | 5V/120mA | ASI120/ASI220/ASI224/ASI585/ASI664/ASI1600 系(ガイド・惑星) |
| EFW 7x50 | 7 | 50×50mm角 | 16mm | USB 2.0 | 5V | ASI461MM Pro/ASI6200(角フィルター運用時) |
※ 厚さは EFW 単体の本体厚。撮影系の back focus は各カメラのフランジバック・ティルター・アダプタ構成で変わるため、ZWO 公式「ASI Camera 55mm Back Focus Solution」資料と各カメラ仕様を参照のうえ算出してください。
出典: ZWO 公式 EFW (5x2/7x2)、ZWO 公式 EFW (7x36/8x1.25/mini)、ZWO 公式 7x50mm Square、ZWO 公式 ASI 55mm Back Focus Solution PDF(2025更新版)、High Point Scientific EFW 7x2、同 EFW 8x1.25
③ 穴数の選び方|5穴/7穴/8穴の判断軸
EFW を選ぶ際の最初の分岐は「何穴必要か」です。穴数は撮影で使うフィルター枚数の天井を決めます。
5穴で十分なケース
典型的には以下の構成です。
- LRGBC 構成 — L(輝度)・R・G・B・C(クリア・透明)または L・R・G・B + デュオバンド1枚
- ナローバンド3枚+クリア+透明 — Hα/OⅢ/SⅡ/L/C
- ガイドカメラ用 — 1.25"カラーフィルター数枚+IRカット+透明(EFW miniの想定用途)
これに該当する人は EFW 5x2"(2インチ系)または EFW mini(1.25"ガイド・惑星)が選択肢です。
7穴を選ぶべきケース
「LRGB 4枚 + SHO(Hα・OⅢ・SⅡ)3枚 = 計7枚」のフルカラーDSO撮影で必須になります。LRGBで一晩、SHOで一晩、と分けて撮影することも可能ですが、7穴あれば同一夜内で銀河と星雲を切り替えたり、L+SHO のハイブリッド合成を一気通貫で撮ることができます。
該当機種は EFW 7x2"/7x36-Ⅱ/7x50 の3種類。フィルター径は次節で決定します。
8穴が活きるケース
EFW 8x1.25 のみが該当します。「L・R・G・B・Hα・OⅢ・SⅡ」7枚に加えて、Lpro(光害カットL)または UHC・CLS など特殊フィルター1枚を常駐させたい場合に1穴の余裕が利きます。1.25"運用なので大センサーには使えませんが、ASI533MC/MM Pro(1")や ASI294MM Pro(4/3"・ビニング運用)では1.25"で実用範囲になります。
出典: ZWO 公式 EFW(7x36/8x1.25/mini)(穴数・対応フィルター径の記載)、同 EFW (5x2/7x2)(5穴・7穴の使い分け)
④ フィルター径の選び方|1.25"/31mm/36mm/2"/50mm角
フィルター径選びは「センサーサイズ × F値」で機械的に決まります。大きすぎても小さすぎてもダメで、フィルター径が小さいと周辺減光(ビネット)、大きすぎると無駄なコストと光路長が発生します。
1.25" / 31mm(EFW 8x1.25・EFW mini)
センサー対角線が ~16mm 以下(1/2.5"〜1") の小フォーマットセンサーで実用です。具体的には:
- ASI224MC(1/3")/ASI120MM(1/3")/ASI220MM(1/1.8")— ガイド・惑星用
- ASI462MC/ASI585MC(1/1.2" Sony IMX585)— 惑星〜短焦点広角
- ASI664MC(1/1.8" Sony IMX664)— 惑星〜短焦点
- ASI533MC/MM Pro(1" 正方形 IMX533)— 1.25"でほぼビネットなし
EFW Mini の公式記載では「1.25"フィルターは f/5以上で非ビネット、それより明るい光学系で 31mm 無枠フィルターを推奨(f/4.9〜f/2 まで対応)」[3]。F4以下の高速光学系(FRA400/RedCat 51 等)では 31mm 無枠を選ぶと有効径が増え、ビネットが軽減されます。
出典: ZWO 公式 EFW Mini 仕様(販売店ミラー)(1.25"はf/5以上・31mmはf/4.9〜f/2)
36mm(EFW 7x36-Ⅱ)
4/3〜APS-Cセンサー対応の中間サイズ。ASI1600MM(4/3")・ASI294MM Pro(4/3")・ASI2600MM Pro(APS-C)で使われる定番です。2インチ(50.8mm)よりフィルター単価が安く、本体も小さくできるのがメリット。
- ZWO 36mm LRGB+SHO セットが推奨組み合わせ[4]
- 厚さ20mm で 2インチ系と同等の薄さ
- USB-Cで電源・通信を1本化
「2インチは大きすぎ・1.25"は小さすぎ」というセンサーサイズ帯(4/3〜APS-C)で最適解になります。
出典: ZWO 公式 EFW 7x36mm(外径88mm/内径55-58mm/NPM Japan ステッピングモーター/120mAh@5V)
2"(50.8mm)(EFW 7x2"・5x2")
APS-C〜フルサイズ用の標準。ASI2600(APS-C)・ASI6200(フルサイズ IMX455)・ASI2400(フルサイズ IMX410)等の大センサー機ではほぼ必須です。
- 2インチ LRGB+SHO(7枚) — EFW 7x2" の本命用途
- 2インチ LRGB+デュオバンド1枚(5枚) — EFW 5x2"
- 厚さ20mm/USB-C/120mA@5V — 5x2"/7x2" 共通
- 2025年改良版で遮光性能向上(モーター室密閉・側面遮光パッド追加)[5]
2インチフィルターはセット価格が高く、LRGB+SHO 7枚揃えると本体より高くなることもあります。予算配分はフィルター7枚で見積もるのが鉄則です。
出典: ZWO 公式 EFW (5x2/7x2)(2025改良の遮光・CNCアルミボディ・双方向回転)
50mm 角(EFW 7x50)
50×50mm の角フィルターは 4/3 16MP モノクロセンサー(IMX455 8K変種・IMX461 等) 専用と考えてよいレアケースです。代表機種は ASI461MM Pro(IMX461 4/3 16MP モノ)[6]。フルサイズ ASI6200 でも角フィルター運用は可能ですが、2インチ丸フィルター(EFW 7x2")の方が選択肢が広いため、ASI461専用と覚えておくと判断が早くなります。
厚さは EFW 6機種唯一の16mm(他5機種は20mm)。USB 2.0 接続で USB-C ではない点も見落としやすい違いです。
出典: ZWO 公式 7x50mm Square Filter Wheel(厚さ16mm/USB 2.0/ASI461MM Pro 推奨)
⑤ 機種別 詳細レビュー(電動6機種)
5.1 ZWO EFW 7x2"(2025)|フルサイズ・APS-Cの王道
主な仕様:7穴・2"(50.8mm)丸フィルター・厚さ20mm・USB-C・5V/120mA
適合カメラ例:ASI6200MM/MC Pro・ASI2400MM/MC Pro・ASI2600MM/MC Pro・ASI533MM/MC Pro
こんな人におすすめ:フルサイズ/APS-Cのモノクロ機でLRGB+SHO 7枚を運用するDSO撮影者
2025年版は本体構造が刷新され、モーター室の密閉化・側面遮光パッド追加・スロット周りの新設計で光漏れ対策が強化されました。CNCアルミボディに6061アルミの内部キャリアを組み合わせることで剛性と軽量化を両立。USB-C 1本で電源・通信を兼ねられるため、ASIAIR や冷却カメラの USBハブから直接給電できます。
2インチEFWは「フィルターセット価格が高い」というデメリットもあります。LRGB+SHO 7枚の2インチセットは本体の数倍になることが多く、フィルター予算がボトルネックになりがちです。「LRGB+デュオバンド1枚で当面は運用」というプランなら、次の EFW 5x2" から始めて将来的に7x2"に乗り換える選択肢もあります(フィルターは流用可能)。
出典: ZWO 公式 EFW (5x2/7x2)、High Point Scientific EFW 7x2 (2025)
5.2 ZWO EFW 5x2"(2025)|LRGB+α運用の最適解
主な仕様:5穴・2"(50.8mm)丸フィルター・厚さ20mm・USB-C・5V/120mA・CNCアルミボディ・ステッピングモーター双方向
適合カメラ例:ASI6200/ASI2400/ASI2600/ASI533 等の大〜中センサー機(フィルター径2"を選ぶ場合)
こんな人におすすめ:2インチを使いたいがLRGB+クリア(C)またはLRGB+デュオバンド1枚の5枚運用で十分な人
EFW 7x2" との違いは穴数のみで、本体構造・USB-C・電源仕様は共通です。2025年改良版として、双方向回転(時計回り・反時計回り)でフィルター切替時間を最短化、モーター室密閉化、スロットフィット式シャシーなどが共通搭載されています。
運用初期は LRGB+クリアの5枚で組み、SHO追加時に EFW 7x2" にステップアップ、というフィルター流用パスも組めます。逆に「いずれ SHO まで揃える」が決まっているなら、最初から 7x2" を買って穴数で困らない方が結果的に安く付くケースも多いです。
出典: ZWO 公式 EFW (5x2/7x2)(CNCアルミ・遮光改良・双方向回転)
5.3 ZWO EFW 7x36-Ⅱ|4/3〜APS-Cの軽量解
主な仕様:7穴・36mm 丸フィルター・厚さ20mm・USB-C・5V/120mA・外径88mm/内径55mm(2枚)/58mm(2枚)・モーターはNPM Japan製ステッピングモーター
適合カメラ例:ASI1600MM Pro(4/3")・ASI294MM Pro(4/3")・ASI2600MM Pro(APS-C)等のモノクロ冷却機
こんな人におすすめ:4/3〜APS-Cセンサーで「2インチは過剰・1.25"は小さい」と感じる人。コスト重視のDSO撮影者
「36mm」は2インチ(50.8mm)と1.25"(31.7mm)の中間サイズで、4/3〜APS-Cセンサーで非ビネット運用できる最小径として設計されています。フィルター単価は2インチより安く、本体外径も88mmと小型。USB-C 1本で動くため、ケーブルマネジメントが楽です。
ZWO公式では「ZWO 36mm LRGB+SHO セット」との組み合わせが推奨されており、撮影系全体を ZWO で揃えると相性問題が出にくい構成です。USBの電源消費は約120mAh@5V で、冷却CMOSのUSBハブから取れる範囲。
出典: ZWO 公式 EFW 7x36mm(外径88mm・内径55/58mm・NPM Japan モーター・120mAh@5V)、ZWO 公式 EFW 詳細ページ
5.4 ZWO EFW 8x1.25|小フォーマットで最大8枚運用
主な仕様:8穴・1.25"/31mm 丸フィルター・厚さ20mm・USB-C・5V/120mA・6061アルミ航空グレード CNC削り出し・モーターはNPM Japan製
適合カメラ例:ASI1600MM/ASI183MM/ASI533MM/ASI294MM/ASI2600MM(小フォーマット運用)等
こんな人におすすめ:1.25"フィルターでLRGB+SHO+特殊フィルター1枚の8枚運用をしたい人
小フォーマット冷却機(1/1.2"〜APS-C ビニング運用)で、1.25"フィルターを最大限活用したい場合の選択肢です。8穴あることで、LRGB(4枚)+SHO(3枚)+Lpro/UHC/IR-Cut 等の特殊フィルター1枚を常駐させ、撮影シーン別に切り替え可能。
USB Type-C 1本で電源・通信を兼ね、ASIAIR の USBポートまたはASI冷却カメラのUSBハブから給電できます。ASCOM 互換のため NINA・SharpCap ・APT 等のサードパーティソフトでも動作します。連結時のセンサー〜フィルター距離は ASI1600 と組み合わせた際におよそ10mmと公式に明記されています[7]。
出典: High Point Scientific EFW 8x1.25 (2025)、First Light Optics EFW 8x1.25(ASI1600/183/533/294/2600対応・センサー〜フィルター約10mm)
5.5 ZWO EFW mini|ガイド・惑星カメラの定番
主な仕様:5穴・1.25"/31mm 丸フィルター・厚さ20mm・USB 2.0・5V/120mA・約300g(10.58oz)・CNC航空グレードアルミ・モーターはNPM Japan
適合カメラ例:ASI120MM/ASI220MM/ASI224MC/ASI462MC/ASI585MC/ASI664MC/ASI1600(コンパクト構成)
こんな人におすすめ:ガイド/惑星/短焦点用の小フォーマットカメラを5穴で運用したい人
EFW シリーズの中で最薄・最軽量クラス(厚さ20mm/約300g)。1.25"フィルターと31mm 無枠フィルターの両方が使えます。公式仕様で「1.25"フィルターは f/5以上で非ビネット、31mm 無枠フィルターは f/4.9〜f/2 で対応」と明記されており、F4 以下の高速光学系(RedCat 51・FRA400 等)では 31mm 無枠を選ぶのが鉄則。
USB 2.0 接続(USB-Cではない)。ASI冷却カメラのUSBハブから給電可能ですが、最近の USB-C 機種(EFW 8x1.25)と比べてケーブル世代が古い点は留意。直接 ZWO ASI カメラにねじ込み接続できるため、ガイドカメラ・惑星カメラのフィルター切替に最適です。
出典: ZWO 公式 EFW Mini 仕様(販売店ミラー)(300g・厚20mm・1.25"はf/5以上・31mmはf/4.9〜f/2・USB 2.0・NPM Japan モーター)
5.6 ZWO EFW 7x50|ASI461MM Pro 専用設計
主な仕様:7穴・50×50mm 角フィルター・厚さ16mm・USB 2.0・約1kg・USB 2 ライトアングルケーブル付属(2m+0.5m)
適合カメラ例:ASI461MM Pro(4/3 16MP IMX461 モノ)が公式想定。ASI6200 でも角フィルター運用時に使用可
こんな人におすすめ:ASI461MM Pro と50mm 角フィルター(Astrodon・Chroma 等)を組み合わせるハイエンドDSO撮影者
EFW 6機種で唯一の50×50mm 角フィルター対応です。厚さ16mm は EFW シリーズで最薄、その代わり本体重量は約1kg と最重量。CNC 航空グレードアルミ削り出しで剛性を確保しています。フィルターマスクが10枚付属し、3〜4mm 厚の角フィルター(Astrodon LRGB/Chroma LRGB/Baader 50mm 角等)を保持できます。
ASI6200 フルサイズで使う場合、センサー〜フィルター距離は約18mmと公式に記載されています。50mm 角フィルターは2インチ丸より高価ですが、ASI461の4/3 16MP センサー対角約26.7mmを完全カバーする径として設計されています。「ASI461MM Pro を買う」と決めた段階で同時に検討する専用ホイール、と考えるとシンプルです。
出典: ZWO 公式 7x50mm Square Filter Wheel、High Point Scientific EFW 7x50(ASI461MM Pro 想定・厚16mm・USB 2.0・付属品リスト)
⑥ 用途別おすすめマトリクス
| 用途 | 推奨機種 | 理由 |
|---|---|---|
| DSO・LRGB+SHO 7枚運用(フルサイズ) | EFW 7x2" | ASI6200/2400/2600 の標準解。2025改良で遮光向上 |
| DSO・LRGB+デュオバンド5枚(フルサイズ) | EFW 5x2" | 2インチ運用で穴数が5でよいなら本機。フィルター流用で7x2"に拡張可 |
| DSO(4/3〜APS-C・コスト重視) | EFW 7x36-Ⅱ | 36mm はASI1600/2600/294 で実用。フィルター単価が2"より安い |
| DSO・LRGB+SHO+特殊1枚(小フォーマット) | EFW 8x1.25 | 8穴で特殊フィルター(Lpro/UHC等)を常駐できる唯一の機種 |
| 惑星(ASI585/664/462等) | EFW mini | 5穴・最薄・最軽量。USBハブからの給電で完結 |
| ガイド(ASI120/220) | EFW mini | 小フォーマット・1.25"でビネット問題を回避 |
| 遠征(軽量化最優先) | EFW 7x36-Ⅱ または mini | フィルター径が小さい=本体・フィルター総重量が軽い |
| ハイエンド(ASI461MM Pro + Astrodon/Chroma 50mm 角) | EFW 7x50 | 50mm 角フィルター対応の唯一の選択肢 |
| ASI533MC/MM Pro(1" 正方形) | EFW 8x1.25 または mini | 1.25"でほぼビネット無し。8穴で運用幅広げる or 5穴で軽量 |
出典: 各機種の対応カメラリストは ZWO 公式 EFW (7x36/8x1.25/mini)、同 EFW (5x2/7x2)、同 7x50mm Square、ASI6200 Pro Series に準拠
⑦ 冷却カメラ別 EFW 互換ガイド
「自分が今使っている/買おうとしているASIカメラから逆引き」でEFWを選ぶ場合、以下が判断早見になります。
| カメラ | センサーサイズ | 推奨EFW |
|---|---|---|
| ASI6200MM/MC Pro | フルサイズ(IMX455) | EFW 7x2"(標準)/EFW 5x2"(穴数5でよい場合) |
| ASI2400MM/MC Pro | フルサイズ(IMX410) | EFW 7x2"/EFW 5x2" |
| ASI2600MM/MC Pro | APS-C(IMX571) | EFW 7x2"/EFW 7x36-Ⅱ(36mm運用時) |
| ASI1600MM Pro | 4/3"(IMX183互換) | EFW 7x36-Ⅱ/EFW 8x1.25(1.25"運用) |
| ASI294MM Pro | 4/3"(IMX492) | EFW 7x36-Ⅱ/EFW 8x1.25 |
| ASI533MM/MC Pro | 1"正方形(IMX533) | EFW 8x1.25/EFW mini |
| ASI461MM Pro | 4/3 16MP(IMX461) | EFW 7x50(公式想定) |
| ASI585MC/ASI664MC/ASI462MC | 1/1.2"〜1/1.8"(IMX585/IMX664/IMX462) | EFW mini(5穴で十分) |
| ASI120MM/ASI220MM/ASI224MC | 1/3"〜1/1.8"(ガイド・惑星) | EFW mini |
ToupTek ATR3 シリーズの冷却カメラと組み合わせる場合は、ATR3 のフランジバック仕様を別途確認してください。当店のToupTek ATR3 シリーズ完全ガイドでセンサーサイズ別の運用を解説しています。
出典: ZWO 公式 ASI6200 Pro Series(2インチEFW互換の記載)、ZWO 公式 EFW (7x36/8x1.25/mini)(対応カメラ列)
⑧ back focus(バックフォーカス)の重要注記
EFW を撮影系に組み込む際、必ず確認すべきは 「カメラのフランジバック - EFW厚さ - その他光路要素 = 望遠鏡側の必要back focus」の収支です。ZWO は ASI 冷却カメラの多くで 標準55mm back focus 設計を採用しており、公式の「ASI Camera 55mm Back Focus Solution」資料(2025年更新版)[2]に各カメラ・各構成での寸法配分が記載されています。
本記事では各機種の back focus を断定的に書きません。理由は以下の通りです。
- カメラ側のフランジバック(ASI6200/ASI2600/ASI533等で異なる)
- ティルター(New T2 Tilter等)を入れるか
- M48 / M54 / M42 のいずれのアダプタチェーンを通すか
- OAG(オフアキシスガイダー)を間に挟むか
これらの組み合わせで実質的な back focus 値は変動します。EFW 単体の厚さ(20mm/7x50は16mm)と、ZWO公式資料を組み合わせて計算するのが事故の出ない手順です。M54-M48 アダプタは公式に「16.5mm スペーサーで55mm back focus に整合する」と記載があります[8]。
出典: ZWO 公式 ASI Camera 55mm Back Focus 解説ページ、ZWO 公式 M54-M48 Adapter for EFW2
⑨ EFW 選びに迷ったときの相談先|商品ページ・公式 LINE のご案内
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- お使いのカメラ(ASI6200・ASI2600・ASI533 など)と所有フィルターを送っていただければ、6機種から最適な1台をご提案
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最終更新: 2026-05-07/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式サイト(zwoastro.com / us.zwoastro.com)・ZWO 公式 EFW Quick Guide PDF・ZWO 公式 ASI 55mm Back Focus Solution PDF(2025更新版)に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。
⑩ よくあるご質問(FAQ)
Q1. EFW 7x2" の旧版(〜2024)と 2025年版の違いは?
2025年版では本体構造が刷新され、モーター室の密閉化・側面遮光パッド追加・スロット周りの新シャシー設計で光漏れ対策が強化されました。CNC削り出しアルミボディと内部 6061 アルミキャリアの組み合わせで剛性も向上。USB-C/120mA@5V/双方向回転は従来通りです[5]。
Q2. EFW Mini で F4 の鏡筒(FRA400 や RedCat 51)を使うと周辺減光しますか?
ZWO 公式仕様では「1.25"フィルターは f/5以上で非ビネット、31mm 無枠フィルターは f/4.9〜f/2 まで対応」とされています[3]。F4 系の高速光学系では、31mm 無枠(unmounted)フィルターを選択するのが鉄則です。1.25"枠付きを使うと有効径が枠で削られ、周辺減光が出ます。
Q3. ASI2600MM Pro に EFW 7x36-Ⅱ と EFW 7x2" のどちらを選ぶべき?
センサーサイズ的にはどちらも非ビネット運用可能です。判断軸は以下:
- 36mm:フィルター単価が安く、本体外径も小さい。LRGB+SHO セットを ZWO 36mm で揃えるなら最適
- 2":将来 ASI6200 等のフルサイズ機にステップアップする予定がある/既に2インチフィルター資産がある場合に有利
「2インチ資産が無く・現状ASI2600のみ」なら 36mm が経済的です。
Q4. EFW 8x1.25 と EFW Mini の違いは?
どちらも1.25"/31mmフィルター対応で、厚さ20mm/NPM Japan ステッピングモーター搭載。違いは穴数(8穴 vs 5穴)と USB(USB-C vs USB 2.0)です。「LRGB+SHO+特殊1枚」の8枚運用が必要なら 8x1.25、ガイド・惑星の単純なフィルター切替なら miniと覚えてください。
Q5. EFW 7x50 は ASI461MM Pro 専用ですか?
公式想定は ASI461MM Pro(4/3 16MP IMX461 モノ)ですが、50mm 角フィルター(Astrodon・Chroma 等)と組み合わせれば ASI6200 でも運用可能です。ASI6200 でセンサー〜フィルター距離が約18mmと公式に明記されています[6]。ただし2インチ丸フィルターの方が選択肢が広く、ASI6200 を持っているだけでは EFW 7x50 を選ぶ理由は薄いです。50mm 角フィルター運用を決めている場合のみ検討してください。
Q6. ASIAIR で EFW 全機種が使えますか?
はい、ZWO 公式 EFW シリーズは全機種 ASIAIR にネイティブ対応しています[1]。USB ケーブルで ASIAIR に接続すれば、シーケンス内のフィルター指定が動作します。USB-C モデル(EFW 7x2"/5x2"/7x36-Ⅱ/8x1.25)は1本で電源・通信を兼ね、USB 2.0 モデル(EFW mini/7x50)は USB Type-B または USB-A 接続です。
Q7. 電動EFWを買う前に、まず手動FW(MFW)から試したいのですが?
その場合は次セクションの 補足|手動FWを選ぶ場合 を参照ください。MFW はフィルター運用そのものを試すには有効な選択肢ですが、ASIAIRやNINAでの自動シーケンスには使えない点だけ理解しておいてください。
Q8. EFW の電源は冷却カメラのUSBハブから取れますか?
はい、EFW シリーズは公式に120mA@5V(mini/8x1.25/7x36-Ⅱ/5x2"/7x2")と低消費電力で設計されており、ASI冷却カメラのUSBハブから直接給電できます。ケーブル本数を減らせるのが ZWO エコシステムの強みです[4]。
⑪ 関連記事
- ZWO ASI2600 シリーズ完全比較|MM Pro/MC Pro/Air/2025年版の選び方
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⑫ 補足|手動FWを選ぶ場合:ZWO MFW(Manual Filter Wheel)
EFW は電動制御のため ASIAIR・NINA・SharpCap などのソフトウェアからフィルター切替を自動化できますが、「電動制御は不要・予算最優先・運用練習用」という選択肢として ZWO は MFW(Manual Filter Wheel・手動フィルターホイール) もラインナップしています。MFW は 5穴・1.25"(M28.5×0.6mm 標準ねじ)対応の手動切替式で、本体厚さ20mm・92×85mm のコンパクト設計、CNC アルミ削り出しボディに 1.25"ニーゼピース+アイピースホルダー(ブラスト圧縮リング付)が付属します。フィルター切替時はクリック感で位置決めができる構造です。観望中心の方や、電動EFWに進む前に「自分の撮影スタイルでフィルター運用が必要か」を試したい方に向いています。ASIAIR や PC ソフトウェアからの自動切替は不可のため、無人連続撮影が前提の DSO 撮影では電動EFWを選んでください。詳細仕様は ZWO 公式 Manual Filter Wheel 商品ページを参照ください。
⑬ 参考にした一次情報リスト
- ZWO公式 EFW Filter Wheels まとめページ
- ZWO公式 EFW 5x2"/7x2"(2025)
- ZWO公式 EFW 7x36-Ⅱ/8x1.25/mini
- ZWO公式 EFW 詳細ページ
- ZWO公式 EFW Quick Guide PDF V2.1
- ZWO公式 7x50mm Square Filter Wheel
- ZWO公式 ASI Camera 55mm Back Focus Solution PDF(2025更新版)
- ZWO公式 ASI Camera 55mm Back Focus 解説ページ
- ZWO公式 EFW Mini 詳細仕様(販売店ミラー)
- ZWO公式 Manual Filter Wheel 詳細仕様
- ZWO公式 ASI6200 Pro Series
- ZWO公式 M54-M48 Adapter for EFW2
- High Point Scientific EFW 7x2 (2025)
- High Point Scientific EFW 8x1.25 (2025)
- High Point Scientific EFW 7x50
- B&H Photo EFW 8x1.25
- First Light Optics EFW 8x1.25
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最終更新: 2026-05-07/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式サイト(zwoastro.com / us.zwoastro.com)・ZWO 公式 EFW Quick Guide PDF・ZWO 公式 ASI 55mm Back Focus Solution PDF(2025更新版)に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。本記事で扱う商品の保証は弊社独自の初期不良60日+3年保証です。