ZWO EAF Pro の使い方と撮影設定|開封→初期設定→ASIAIR/ASIStudio/ASCOM 接続まで【2026年最新】

ZWO EAF Pro の使い方と撮影設定|開封→初期設定→ASIAIR/ASIStudio/ASCOM 接続まで【2026年最新】

ZWO EAF Pro は、内蔵バッテリーと Bluetooth 5.0 を備えた電動フォーカサーです。届いた箱を開けてから初回の自動フォーカスが走るまでには、①「Transport Mode(輸送モード)」の解除、②ブラケットとカプラーの選定、③ゼロ位置・最大ステップ数・バックラッシュの登録、④ ASIAIR / ASIStudio / ASCOM のいずれで接続するか、という 4 つの節目があります。この記事では ZWO 公式マニュアル V1.0(2025-06 版)を一次情報として、購入直後の開封から本番撮影の設定までを順番どおりに解説します。

① 開封とアクティベーション|「Transport Mode」を必ず解除する

EAF Pro は輸送中のバッテリー消耗を抑えるため、工場出荷時に Transport Mode(輸送モード)で梱包されています。このモードのままでは電源スイッチを ON にしても正常起動しません。

原因 1|受け取り直後に何度スイッチを入れても LED が点灯しない

症状:箱から出して電源スイッチを ON にしても、赤 / 緑 LED がまったく点灯せず、ビープ音も鳴らない。
原因:出荷時の Transport Mode が解除されていない(長期休眠時のバッテリー放電を防ぐ ZWO 側の仕様)。
対処:Type-C ケーブルで EAF Pro の Type-C 端子と、PC の USB / ASIAIR / モバイルバッテリー / USB 充電器 のいずれかを繋ぐ。その後、本体スイッチを「ON」に切り替える。LED が点灯したらアクティベーション成功。初回は満充電状態にしてから運用開始することが推奨されています。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1.1 (1) Activate the Device("Before using the EAF Pro for the first time, please make sure that you exit Transport Mode.")

原因 2|満充電にしないまま遠征に持ち出してしまった

症状:撮影開始から数時間で赤 LED が 3 秒周期で点滅し、Bluetooth が切断される。
原因:内蔵バッテリー残量が低下している(Low Battery 表示)。
対処:Type-C 端子から充電しながら継続運用する。標準 USB(5V)で約 5 時間、5V2A 対応電源で約 3 時間で満充電。充電時の周囲温度は 0〜45℃ の範囲を守る。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §5 Specification Parameters / §6.1 (4) Battery Status

図 1|EAF Pro 本体の操作部(マニュアル §6.1 準拠)

EAF Pro 本体(41 × 52 × 73.4mm / 258g) ① ON/OFF 2段スイッチ IN OUT ② IN/OUT ボタン 同時1秒→方向反転 ③ Type-C 給電/充電/通信 ④ LED 赤/緑 電池/BT 状態表示 ⑤ 3.5mm TEMP/HBX 兼用 ⑥ モーター軸 カプラー接続
出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1 Introduction to Appearance and Functions(6 要素の名称と役割はマニュアル §6.1 の記述に準拠。寸法値は §5 Specification Parameters より)

② ハードウェア取り付け|ブラケットとカプラーの選定・締結

EAF Pro には複数種類のブラケットとカプラーが同梱されています。取り付け順序を誤るとフォーカサー軸に過大な負荷がかかり、モーターがストール(ビープ音)を起こすため、以下のとおりマニュアルの手順を守ってください。

原因 3|フォーカサーが少し動いてすぐビープ音が鳴り止まる

症状:モーターは動き出すが、途中で「beep-beep」と警告音が鳴り停止する。
原因:フォーカサー可動域を超えて動作しようとした、あるいはブラケットの整列不良でトルクが逃げている。EAF のステッピングモーターにはトルクがあるため、初回は必ずゼロ位置と最大ステップを設定してフォーカサーを保護することが求められています。
対処:①電源を OFF にする、②ブラケットが EAF 取り付け面に隙間なく密着し、フォーカサー本体面と平行であることを確認する、③モーター軸のフラット面(切り欠き)とカプラーのイモネジが同じ側を向いていることを確認する、④手でモーター軸を数回回して滑りが無いことを確認してから電源 ON する。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.3 EAF Setup(Attention 1-3)/§6.1.1 (5) Abnormal Alarm

原因 4|カプラーが空回りしてピント位置が動かない

症状:ソフト上ではモーターが回っているのに、実際のフォーカサーノブが回転しない。
原因:モーター軸は片側フラット・片側丸型の異形状のため、カプラー側のイモネジ 2 本を軸のフラット面に合わせて締めないと滑りが発生する。加えて、EAFN / EAF Pro は 4mm 内径カプラー対応、旧 EAF は 5mm 内径カプラー対応で仕様が異なる。
対処:ドッキング前にカプラーの内径サイズを再確認し、4mm 側を EAF Pro に装着する。イモネジ 2 本が軸フラット面に接する向きで 2mm 六角レンチを用いて締結。取り付け後はモーターを手で数回転させて滑りが無いことを確認する。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.3 Attention (2)(3) / ZWO EAFN/EAF Pro Dedicated Accessories 商品ページ(4mm/5mm coupler の使い分け)

原因 5|自分の鏡筒に合うブラケットが分からない

症状:付属の標準ブラケットではフォーカサー側の穴位置が合わない、あるいは湾曲部に干渉する。
原因:ZWO の EAF ブラケットは「標準ブラケット」と「専用ブラケット」の 2 系統があり、鏡筒側の仕様で使い分ける必要がある。
対処:標準ブラケットは SkyWatcher の天体写真用リフレクター / ブラックダイヤモンド / ドブソニアン / マクストフニュートン、TS-Optics、Astro-Tech、Feather Touch、SharpStar、SkyRover、Explore Scientific を対象。それ以外は下表の専用ブラケットを選ぶ。

専用ブラケット型番 対応鏡筒 カプラー内径選択
EAF-BRK-TK Takahashi TSA-120 / FS-60 / FSQ-85 / FSQ-106(初代を除く)/TOA-130NFB 4mm–8mm(EAF Pro)/5mm–8mm(旧EAF)
EAF-C8-C925 Celestron C8 / C9.25 SCT 4mm–12.8mm(EAF Pro)/5mm–12.8mm(旧EAF)
EAF-C11-C14 Celestron C11 / C14 SCT 4mm–12.8mm(EAF Pro)/5mm–12.8mm(旧EAF)

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.1 Supported Telescopes / ZWO EAFN/EAF Pro Dedicated Accessories 商品ページ

③ 電源とインターフェース|運用温度・許容荷重・充電時間

屋外遠征で使うにあたって知っておくべき仕様値をマニュアルの §5 から抜粋します。数値は EAF と EAF Pro で一部異なるため、Pro を使う場合の値を優先して掲載します。

項目 EAF Pro EAF(参考)
寸法(W×H×D) 41 × 52 × 73.4mm 41 × 52 × 70.3mm
重量 258g 215g
ペイロード 5kg 5kg
モーター ステップ角 7.5°/減速比 1:128 ステップ角 7.5°/減速比 1:128
通信 Type-C / Bluetooth Type-C
電源 Type-C / 内蔵バッテリー Type-C
内蔵バッテリー 5V 2.5AH なし
充電時間 標準 USB(5V) 約 5 時間/5V2A max 約 3 時間
動作温度 -10 〜 40℃ -20 〜 40℃
充電時周囲温度 0 〜 45℃
動作消費 4.2V / 600mA 5V / 500mA
保管温度 -20 〜 60℃(長期保管は 15℃ ± 10℃ 推奨) -20 〜 60℃

原因 6|冬の遠征で電源スイッチが ON なのに動かない

症状:気温が氷点下 15℃ を下回るとフォーカサーが反応しない、充電もされない。
原因:EAF Pro の動作温度範囲下限は -10℃、充電時の周囲温度下限は 0℃。範囲外で使うとバッテリー寿命が大幅に短縮されるとマニュアルは注意喚起している。
対処:寒冷地遠征では Pro の内蔵バッテリー運用ではなく Type-C 経由の外部給電(ASIAIR / モバイルバッテリー)を優先し、鏡筒側にホッカイロやヒートバンドで最低限の断熱を施す。極端環境での連続使用は避ける。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §5 Specification Parameters / §6.1.1 (6) Battery Operating Temperature("Using the device outside these temperature ranges may result in failure to charge or discharge properly.")

④ ステータス LED とビープ音の読み方

EAF Pro の状態表示は赤緑 2 色の LED とビープ音の組み合わせで表現されます。パターンを覚えておくと、屋外の暗闇でも症状の切り分けが即座にできます。

分類 パターン 意味
バッテリー 起動時 緑 1 秒点灯 → 消灯 バッテリー正常
バッテリー 赤 3 秒毎に 1 回点滅(起動後継続) Low Battery(充電が必要)
充電 赤 常時点灯 充電中
充電 緑 常時点灯 満充電
Bluetooth 赤緑 交互点滅 + 毎秒ビープ ペアリング待ち(60 秒制限)
Bluetooth 点滅停止 + ビープ停止 接続確立
動作異常 「beep-beep」の警告音 ストール等の異常発生。動作環境を要調整

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1 (4) Status Indicator / §6.1.1 (5) Abnormal Alarm

⑤ ソフト接続 A|ASIAIR(USB / Bluetooth)

ASIAIR アプリでは EAF 用のアイコンから接続ページに入ります。USB 2.0 と Bluetooth の 2 経路をアプリ内で切り替えられます。

手順(USB 接続)

  1. EAF Pro の Type-C 端子と ASIAIR 本体の USB 端子を USB ケーブルで接続。
  2. ASIAIR アプリで「EAF」を選択し、通信方式を「USB」にする。
  3. デバイスリストから接続対象のモデルを選び、接続スイッチを ON。

手順(Bluetooth 接続)

  1. ASIAIR アプリで「EAF」を選び、通信方式に「Bluetooth」を選択。
  2. アプリが自動で Bluetooth ID をスキャン(名前は EAF Pro_XXXXXX の書式)。
  3. 「Connect」をタップし、画面に指示が出たら 60 秒以内に EAF Pro 本体の IN または OUT ボタンを押してペアリング承認する。
  4. ビープ音が止まれば接続完了。過去にペアリング済みなら再ペアリングは不要。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.3 ASIAIR Focusing(USB / Bluetooth 両対応、60 秒以内の IN/OUT 承認)

原因 7|ペアリングが 60 秒以内に成立せず「connecting…」のまま止まる

症状:Bluetooth スキャンで EAF Pro は見えるが、IN / OUT ボタンを押してもタイムアウトする。
原因:60 秒の制限を超えた、または Bluetooth 名が過去のペアリング残骸で競合している。
対処:まずアプリで「retry」して再度スキャン。それでも駄目な場合は、EAF Pro 本体の IN と OUT を同時に 5 秒以上長押しし、短いビープの後に Bluetooth 名をデフォルトへリセットする。その後ペアリングをやり直す。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1 (4) Note / §6.2.3 Bluetooth Reset

⑥ ソフト接続 B|ASIStudio(USB / Bluetooth)

PC で運用する場合、ZWO 純正の ASIStudio に含まれる「ASIImg」から EAF アイコンを開いて接続します。ASIStudio も USB 2.0 と Bluetooth(EAF Pro のみ)の両方に対応しています。

手順(USB 接続)

  1. ASIStudio → ASIImg を起動し、EAF アイコンを開く。
  2. 通信方式で「USB」を選択。デバイス一覧から接続対象を選ぶ。
  3. 接続スイッチを ON にする。

手順(Bluetooth 接続)

  1. PC 側で Bluetooth を ON にしておく。
  2. ASIStudio 側で通信方式に「BLE」を選択し、Bluetooth ID をスキャン。
  3. 接続スイッチを ON にすると、画面に指示が表示される。60 秒以内に EAF Pro 本体の IN または OUT ボタンでペアリングを承認する。
  4. ペアリング成功後、Coarse Step Size / Fine Step Size / Max Steps / Backlash を設定して撮影に進む。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.2 ASIStudio Focusing(USB 2.0 / BLE 通信、60 秒ペアリングルール)

⑦ ソフト接続 C|ASCOM 対応サードパーティ(SharpCap / SGP / Maxim DL / FireCapture / FocusMax / The SkyX)

ASCOM ドライバは ZWO Software Center からダウンロードできます。ドライバ設定画面には Position / Target / Zero / Step Size / Max Steps / Backlash / Beeper / Reverse などの項目が並びます。

ドライバ画面の主な項目(マニュアル §6.3.1 準拠)

  • 通信方式の選択(USB / Bluetooth BLE
  • デバイス ID のスキャン・接続・カスタム名の設定
  • 現在位置 / 目標位置 / Goto
  • Zero 設定(現在位置をゼロにする)
  • Step Size の設定
  • Max Steps(フォーカサー可動域の保護上限)
  • Backlash(撮影ソフト側で補正済みなら 0 を推奨)
  • Beep の ON / OFF、方向反転(Reverse)
  • バッテリー温度・残量、デバイス温度の表示

SGP(Sequence Generator Pro)で自動フォーカスを走らせる場合の順序

  1. SGP 側で ASCOM ドライバ「ZWO Focuser」を選択。
  2. USB か Bluetooth(BLE)を選択し、デバイスを接続。
  3. 「EAF Parameter Settings」の章に従って Zero Position、Max Steps、Backlash を設定。
  4. SGP の Autofocus 設定でバックラッシュ補正値を入力(ASCOM 側で 0 にする場合は SGP 側に入れる)。
  5. 望遠鏡を空へ向け、初回は大まかな手動フォーカスで星が数個見える状態にする。
  6. Run ボタンで自動フォーカス起動。SGP が V-curve を描いて最適位置に駆動する。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1 Using Third-Party Software on the ASCOM Platform(項目 1-21)/§6.3.1.2 SGP Focusing / ZWO Software Center(ASCOM Driver 配布元)

⑧ 撮影前パラメータ設定|Zero Position・Max Steps・Backlash

ASIAIR / ASIStudio / ASCOM のどの経路で接続しても、撮影前に Zero Position(ゼロ位置)/Max Steps(最大ステップ数)/Backlash(バックラッシュ) の 3 つを必ず登録します。マニュアルはこの初期設定を省くとフォーカサーを破損する可能性があると明記しています。

Zero Position(ゼロ位置)

  • 標準ブラケット取り付け時は「フォーカサーを完全に収めた位置」をゼロに設定するのが推奨。
  • 湾曲部ブラケット(curved focuser)取り付け時は「焦点付近」をゼロに設定するのが推奨。
  • Reverse(方向反転)を有効化した場合は、必ずゼロ位置をリセットし直す。

Max Steps(最大ステップ数)

  • フォーカサーの実際の可動範囲以下に設定する。
  • 過大な値のまま運用するとフォーカサー内部部品を破損する原因となる。

Backlash(バックラッシュ)の実測手順

マニュアルに掲載されている、ASICAP を用いた実測手順です(他ソフトでも Coarse / Fine の概念は同じ)。

  1. EAF 取り付け完了後、Type-C を PC に接続し ASICAP を起動、EAF 制御を有効化。
  2. Coarse ステップサイズを 1000、Fine ステップサイズを 10 に設定。
  3. Coarse Out を 1 回クリックして 1000 ステップ外向きに動かす。
  4. Fine In を 1 回ずつクリックし、反対側のフォーカスハンドルが回り始めるまで回数を数える。
  5. ハンドルが回り始めたクリック数 × 10 = バックラッシュのステップ数。
    例:4 回目のクリックで回り始めた場合、3 × 10 = 30 ステップ。
  6. この値をバックラッシュ補正設定に入力。
  7. より精度を上げたい場合は Fine ステップを 5 に落として同手順を繰り返す。

注意:撮影ソフト側(SGP 等)でバックラッシュ補正が既に設定されている場合、ASCOM ドライバ側の Backlash は 0 に設定することが推奨されています(二重補正の回避)。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1 EAF Parameter Settings / Backlash Measurement / EAF Manual EN V2.4(旧版)p.30 Measuring the Focuser Backlash

⑨ 手動フォーカス|Body Button / Hand Controller / ソフト Coarse/Fine

EAF Pro には本体側面に IN / OUT の Body Button が搭載されており、ハンドコントローラや PC ソフトを立ち上げなくても手動フォーカスができます。ASIAIR のケーブル整理中や、明るい月を導入して概形を合わせるときに便利です。

Body Button で手動フォーカスする手順

  1. 電源とデータ通信が安定していることを確認。
  2. ASIStudio か ASCOM 対応ソフトでカメラ露出プレビューを開き、現状の像の鮮明度を可視化。
  3. 「EAF Parameter Settings」章に従って基本パラメータを設定済みにしておく。
  4. IN または OUT の Body Button を押してピント位置を動かし、プレビュー像の鮮明度が最良になった位置で止める。

マニュアルは撮影終了後の運用のヒントとして、電源スイッチを「ON」のままにしておけば内蔵バッテリーで駆動され、有線給電なしで鏡筒フォーカサーを収納位置まで戻せると案内しています。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.4 Body Button Focusing(Note 含む)

ハンドコントローラー / 昼間の下ごしらえ

別売のハンドコントローラー(EAF-HC)を 3.5mm オーディオジャックに接続すると、Body Button と同じ手動フォーカスが手元スイッチで行えます。また ZWO は「初回セットアップは昼間に遠方の建物やアンテナを狙って大まかにピントを掴み、夜間の本番に備える」ワークフローを公式チュートリアルで推奨しています。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.5 Hand Controller Focusing / ZWO Discovery: How to Use Manual Focusing with EAF (2019-09-25)

⑩ 商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-08-29/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル V1.0(2025-06 版)・ZWO 公式商品ページ・ZWO 公式チュートリアル記事・ZWO Software Center に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑪ 温度センサーによる温度補償(3.5mm オーディオ・別売)

撮影中の気温低下でピント位置が徐々にドリフトしていく現象への対策として、EAF Pro は 3.5mm オーディオジャックに外付け温度センサーを接続できます。撮影ソフト(ASIAIR / ASCOM 対応ソフト)が温度を取得し、温度変化トリガーで自動再フォーカスを走らせられる仕組みです。

原因 8|ハンドコントローラーと温度センサーを同時に繋げない

症状:片方を差すともう片方が使えない。
原因:EAF Pro の TEMP/HBX ポートは 3.5mm オーディオジャック 1 個で共用されており、マニュアル §6.1 (5) には「dedicated external temperature sensor or dedicated hand controller」と明記されている(同時接続の記載はない)。
対処:撮影セッション中に温度補償を使うならセンサーを優先接続する。手動フォーカスは Body Button で代替する。ハンドコントローラーは昼間の下ごしらえや別セッションで使い分ける。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1 (5) TEMP/HBX

⑫ 長期保管・シーズンオフの扱い

遠征シーズンが終わってしばらく使わない場合、内蔵バッテリーの過放電を避けるため、以下のマニュアル記載事項を守ってください。

  • 保管前に必ずフル充電する。
  • 3 ヶ月を超える保管は避ける(過放電でバッテリー寿命が短縮)。
  • 推奨保管温度は 15℃ ± 10℃。
  • 電源スイッチは OFF にする(不使用時のバッテリー消耗防止)。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1.1 (4) Power Saving

本記事は以下の商品を扱っています。天体ショップの在庫品からお選びいただけます。

FAQ|よくあるご質問

Q1. 開封して電源スイッチを ON にしても何も反応しないのですが、初期不良ですか?

まずは Type-C ケーブルで PC / ASIAIR / モバイルバッテリー / USB 充電器のいずれかに接続してください。出荷時は「Transport Mode」でバッテリー保護されており、外部電源供給でアクティベーションしないと ON にしても起動しません。LED 点灯を確認してから撮影運用に移ってください。

Q2. Bluetooth のペアリングが「connecting…」のまま止まってしまいます。

60 秒以内に本体の IN または OUT ボタンを押して承認する必要があります。時間切れになったら「retry」を押し、再度スキャン → 60 秒以内にボタン押下、を繰り返してください。それでも接続できない場合は IN と OUT を同時に 5 秒以上長押しし、Bluetooth 名をデフォルトへリセットしてやり直します。

Q3. ASIAIR の古いモデル(1st gen / Pro / Mini)で EAF Pro を使えますか?

ZWO は EAF Pro(EAFN 系)を、現行世代の ASIAIR および対応カメララインナップと合わせて運用することを想定しています。互換の可否と組み合わせについては、お使いの ASIAIR 型番を添えて公式 LINE でお問い合わせください(機種ごとの動作報告を踏まえてご案内します)。

Q4. 何 kg までの機材を載せられますか?

マニュアル §5 でペイロード(許容荷重)は 5kg と規定されています。長時間の過荷重はモーターがストールしフォーカサーを損傷する原因になります(§6.1.1(2))。

Q5. バックラッシュはどこで測ればいいですか?

ASICAP を使った実測手順が ZWO 公式マニュアルに掲載されています。本記事⑧章の「Backlash の実測手順」に手順を再掲しました。撮影ソフト側(SGP など)で既に補正している場合は、ASCOM ドライバ側の Backlash は 0 にして二重補正を避けてください。

Q6. 冬の遠征でも使えますか?

EAF Pro の動作温度は -10〜40℃、充電時の周囲温度は 0〜45℃ です。範囲外での使用はバッテリー寿命短縮につながるとマニュアルに注意書きがあります。氷点下環境では Type-C 外部給電を優先し、極端環境の連続使用は避けてください。

Q7. 温度センサーとハンドコントローラーを同時に使いたいのですが可能ですか?

本体側の 3.5mm オーディオジャックは 1 個で共用です。マニュアルは同時接続を規定していません。温度補償が主目的ならセンサーを常時接続し、手動操作は本体 Body Button で代替してください。

Q8. 電源を入れっぱなしにしたときのバッテリーはどれくらい持ちますか?

マニュアル §5 の記載は「バッテリー 5V 2.5AH」「動作消費 4.2V/600mA」「標準 USB 5V 充電で約 5 時間・5V2A max で約 3 時間で満充電」です。実運用時間は撮影ソフトからのアクセス頻度・気温で大きく変わるため、遠征前は必ず満充電にして持ち出してください。

参考にした一次情報

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最終更新: 2026-08-29/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル V1.0(2025-06 版)・ZWO 公式商品ページ・ZWO 公式チュートリアル記事・ZWO Software Center に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。