ZWO ASI664MC カラー CMOS カメラ(非冷却モデル)|使い方・撮影設定 完全ガイド

ZWO ASI664MC カラー CMOS カメラ(非冷却モデル)|使い方・撮影設定 完全ガイド

ZWO ASI664MC は Sony IMX664 センサー(Type 1/1.8、2704×1536・4.15MP、ピクセル 2.9µm)を搭載した非冷却のカラー CMOS プラネタリーカメラです。高速モード 95fps・読み出しノイズ 0.46e〜のスペックを持ち、木星・土星などの惑星、月面クレーター、明るいディープスカイまで幅広く撮影できます。本ガイドは ZWO 公式マニュアルと SharpCap 4.1 公式ドキュメント、Sony STARVIS 2 の一次情報だけを根拠に、接続・ソフト設定・IR カット・ADC(大気分散補正)・後処理までを 1 本にまとめました。


① ASI664MC はどんなカメラか|Sony IMX664 と STARVIS 2

ASI664MC は ZWO のプラネタリー(惑星撮影用)ラインナップで、非冷却のカラー CMOS カメラです。センサーは Sony 製 IMX664AAQR1-C、対角 9.02mm(Type 1/1.8)、有効画素 2704×1536(4.15MP)、ピクセルサイズ 2.9µm、シャッターはローリングシャッター方式です。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.2 Camera Specifications

IMX664 は Sony の STARVIS 2 世代の裏面照射(BSI)CMOS で、QE ピーク 91%・フルウェル 36.5Ke・読み出しノイズ 0.46〜5.8e(19dB Gain で 3.2e)と、非冷却クラスとしては極めて低ノイズです。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.2 / §1 STARVIS 2 Technology と Sony IMX664-AAQR1 Flyer(STARVIS 2 is back-illuminated pixel technology)

センサー・光学スペック早見表

項目 値
センサー Sony IMX664AAQR1-C(Type 1/1.8・裏面照射 BSI CMOS)
解像度 2704×1536(4.15MP)
ピクセルサイズ 2.9µm
センサー寸法 7.841mm × 4.454mm(対角 9.02mm)
シャッター ローリングシャッター
露出範囲 32µs 〜 2000s
高速モード最大 fps 95fps(10bit ADC・全画素)
読み出しノイズ 0.46 〜 5.8e(19dB Gain で 3.2e)
QE ピーク 91%
フルウェル 36.5Ke
ADC 12bit(10bit 高速モード切替可)
保護窓 φ21×1.1mm AR コート
アダプタ M42×0.75(T2)/1.25″ T マウント同梱
バックフォーカス 12.5mm
USB USB 3.0 / USB 2.0 Type-B(内蔵 256MB DDR3 バッファ)
外形寸法・重量 直径 62mm・126g
冷却 非冷却(TE クーラー非搭載)

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.2 Camera Specifications(PDF 全 12 ページ・pdftotext -layout で抽出)

Zero Amp Glow の実装

ASI664MC は「ノーグロウ回路」を採用しており、露光時間やゲインを上げてもアンプグロウ(センサー端が明るくなるノイズ)が発生しにくい設計です。この機能はハードウェアレベルで実装されており、ソフト側で制御・設定する必要はありません。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §1 Zero Amp Glow(注記: "This feature is implemented directly at the hardware level, it does not require software control.")


② 対応ソフトウェアと OS

本機は ZWO 公式の統合ソフト「ASIStudio」で扱えます。ASIStudio は複数の独立モジュールから構成されており、用途別に使い分けます。出典: ZWO 公式 Blog "What is ASIStudio and What Can It Bring Us?"

モジュール 用途
ASICap 惑星・月面・太陽撮影に特化した動画キャプチャ。ASI664MC の使い方の中心となる。
ASIImg DSO(ディープスカイ)撮影用。スケジュールタスクに対応。
ASILive ライブスタック(EAA)用。自動ストレッチとデノイズを行う。
ASIDeepStack / ASIFitsView など 後処理系ツール(DSO 画像のスタッキング、FITS ファイルの表示など)。

ASIStudio は Windows(X64 / X86)、macOS、Linux 版が用意されており、公式サイトから無償でダウンロードできます。最新バージョンはダウンロードページでご確認ください。出典: ZWO 公式 ASIStudio ダウンロードページ/ZWO 公式 "A user guide to ASIStudio software"(ASIDeepStack・ASIFitsView)

ASIStudio 以外にも、公式マニュアルは Windows/Linux/Mac に対応すると明記しており、SharpCap や FireCapture 等のサードパーティ製キャプチャソフトも ZWO のドライバ経由で利用できます。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.2 Supported OS: WIN7/8/10 32&64, Linux, Mac


③ 接続方法とバックフォーカス

公式マニュアルによると、ASI664MC の付属品と接続構成は次のとおりです。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §4 What's in the Box / §6 Connection Methods

  • USB 3.0 / USB 2.0 Type-B ポート:主接続端子。電源と通信を USB 1 本で兼ねる(最大消費電力 1.36W)。
  • ST4 ガイドポート:ガイドカメラとして使う場合の補正信号出力。
  • AR 保護窓(φ21×1.1mm):センサー前面の反射防止コート付きガラス窓。
  • 1/4″ 三脚ネジ:三脚・アリガタ等への固定用。
  • M42×0.75(T2)ねじ:本体前面ねじ。フィルタホイール・T2 アダプタ類に直結できる。
  • 1.25″ T マウント(同梱):接眼筒に差し込むアイピース同型のノーズピース。1.25″ フィルタ(オプション)はここにねじ込む。

バックフォーカスは 12.5mm と短めで、望遠鏡の接眼部にそのまま差し込む使い方(1.25″ T マウント)を主眼にした構成です。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.2

55mm バックフォーカス系との違い(DSO 用フラットナー使用時)

DSO 用のフラットナー・レデューサの多くは、一眼レフ用アダプタとの互換性から「55mm バックフォーカス」を基準にしており、ZWO もこの基準に合わせたアダプタ構成を案内しています。ASI664MC のバックフォーカスは 12.5mm なので、55mm 指定の補正レンズと組み合わせる場合は、アダプタや延長筒で差分(42.5mm)を補う必要があります。出典: ZWO 公式 "ASI Camera 55mm Back Focus Solution"(55mm back focus standard, mainly to maintain compatibility with DSLR cameras)/ZWO ASI664MC Product Manual §3.2(Back focus distance 12.5mm)

DSO 用のフラットナー・レデューサを付けて広視野を撮る用途では、フラットナー指定の像面距離が確保できるかを個別に確認してください。惑星・月面撮影では通常フラットナーは不要です。


④ 動作モード|12bit / 10bit ADC と HCG

ASI664MC は 12bit ADC と 10bit ADC の 2 モードを持ち、10bit モード(High-speed mode)を選ぶとフレームレートが上がります。ROI(読み出す領域)を狭めればさらに高 fps を狙えます。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.5 Analog to Digital Converter

解像度別 最大 fps 一覧(USB 3.0)

解像度 通常モード 12bit RAW16 通常モード 12bit RAW8 高速モード 10bit RAW8
2704 × 1536(全画素) 47.4 fps 65.3 fps 94.8 fps
1920 × 1080 91.4 fps 91.4 fps 142.6 fps
1280 × 720 133.6 fps 133.6 fps 208.5 fps
640 × 480 192.9 fps 192.9 fps 301.2 fps
320 × 240 347.3 fps 347.3 fps 542.1 fps

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.5 表(USB 3.0 列)

HCG モード(自動切替)

Gain 252 以上に上げると、内部で High Conversion Gain(HCG)モードが自動的にオンになります。ダイナミックレンジは 11bit 相当を維持しつつ、読み出しノイズは 1.0e 未満まで下がります。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.3 Read Noise

惑星撮影では短時間露出を稼ぐためにゲインを高く設定することが多く、HCG が自動で効くこの Gain 252 以上の領域は、実運用でもよく使う帯域です。


⑤ 惑星撮影の基本設定|ROI・ヒストグラム・RAW8

惑星撮影は「大気の揺らぎ(シーイング)が良い瞬間を短時間で数千〜数万フレームキャプチャし、あとで良フレームだけを選んで合成する(ラッキーイメージング)」というアプローチが基本です。この工程では 1 枚の完成度より、いかに多くのフレームを高 fps で稼ぐかが結果を左右します。

SharpCap 公式ドキュメントの推奨

SharpCap 4.1 公式ドキュメントは、惑星撮影の基本設定として以下を推奨しています。出典: SharpCap 4.1 Documentation "Getting Good Images"

項目 推奨
ビット深度 8bit(RAW8 / MONO8)で fps を稼ぐ
露出 30ms 前後を出発点、明るい対象(太陽・月・木星)はさらに短く
ゲイン 対象の明るさがヒストグラムで最大 85% 程度になるまで上げる(適正露出の例は約 80%)
ヒストグラム上限 90% 以上のサチュレーションは避ける(白飛び防止)
ROI 対象が収まる最小サイズに絞って fps を上げる

ASI664MC での組み合わせ方(データに基づく設計)

ASI664MC の場合、上表の SharpCap 推奨と ZWO マニュアルのモード表を組み合わせると、次のような使い分けになります(④ の fps 表参照)。いずれもマニュアルと SharpCap 公式に載っているパラメータで、機械的に組み合わせただけの整理表です。

対象 推奨モード ROI 目安 最大 fps(USB3・カタログ値)
木星・土星 10bit 高速モード・RAW8 640 × 480 前後 301.2 fps
火星・金星 10bit 高速モード・RAW8 320 × 240 前後(惑星像は小さい) 542.1 fps
月面クレーターアップ 10bit 高速モード・RAW8 1280 × 720 〜 全画素 208.5 〜 94.8 fps
静止画で階調重視の月面全景 通常モード 12bit RAW16 全画素 47.4 fps

出典: fps 値は ZWO ASI664MC Product Manual §3.5 USB3.0 表、モード・露出・ヒストグラム目標は SharpCap 4.1 公式ドキュメント

実際の露出値は望遠鏡の口径・焦点距離・シーイング・使用フィルタで大きく変わります。SharpCap の目安値(30ms 前後・ヒストグラム 80%)から開始し、ヒストグラムを見ながら現地で追い込むのが正攻法です。出典: SharpCap 4.1 "Getting Good Images" 本文の指針


⑥ IR カット・UV/IR カットフィルタの必要性

ASI664MC はカラーカメラです。CMOS センサーは人間の目より近赤外線に強く反応するため、IR/UV IR カットフィルタを入れずに撮ると近赤外光が RGB 各チャンネルに漏れ、「アイピースで見た色」と「撮影した色」が食い違います。出典記事の火星の比較では、フィルタなしだと全体がピンクがかり、ほぼモノクロのような色合いになっています。出典: "Why you should use an IR-cut filter with a color camera"(技術解説記事・RGB チャンネル別比較掲載)

加えて、可視光は近赤外より波長が短いため、IR カットを併用すると光学分解能もわずかに向上します。カラーカメラでの惑星撮影では、色再現と分解能の両面で IR カット(UV/IR カット)フィルタの併用が推奨されます。出典: 同上("the resolution of the image taken without the IR-cut filter is slightly lower")

本機の 1.25″ T マウント(同梱)にはフィルタ用ねじが切ってあり、1.25″ サイズの IR カット/UV IR カットフィルタをそのままねじ込めます。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §6 Connection Methods(1.25″ filter を optional として明記)


⑦ ADC(大気分散補正装置)の使い方

惑星が地平線に近いほど、大気による屈折率の波長差で像が虹色に「縦方向に伸びる」現象が起こります。これを打ち消すのが ADC(Atmospheric Dispersion Corrector・大気分散補正装置)です。BBC Sky at Night Magazine の公式ガイドの要点は次のとおりです。出典: BBC Sky at Night "How to use an atmospheric dispersion corrector"

  • 推奨焦点比:ADC は f/15 を超える焦点比で最もよく働く。
  • 配置:Barlow レンズ(拡大レンズ)とカメラの間に入れる。
  • 調整手順:レバーの中点を水平方向に合わせる。フォーカサーは動かさずに ADC とカラーカメラをバローへ抜き差しして合焦・固定する。左右のレバーを中点から均等に動かし、惑星の縁に出る赤/青の色フリンジを最小化する。
  • 再調整タイミング:惑星の高度が数度変わったら、大気分散量も変わるため再調整が必要。

ASI664MC は非冷却で 1.25″ T マウントを持つため、ADC を光路に挟むレイアウトが容易です。適切なプリズムの設定はカメラと ADC の距離など機材構成によって変わるため、構成を変えたら調整し直します。出典: BBC Sky at Night ADC ガイド("the prism settings that will properly reconverge the light depend on the exact details of your setup, such as the distance between your camera and the ADC")


⑧ 後処理|AutoStakkert! → Registax のワークフロー

惑星撮影は、キャプチャ後の後処理でも仕上がりが大きく変わります。標準的な流れは「AutoStakkert! でフレーム選別&スタック → Registax でウェーブレット強調」です。

AutoStakkert! の対応形式と処理

AutoStakkert! 公式ガイドが明記する対応入力形式と特徴は以下のとおりです。出典: AutoStakkert! 公式 "Features and Guides"

  • 入力形式:TIFF、FIT、BMP、非圧縮 AVI、SER(FFmpeg 導入で MOV・圧縮動画にも対応)。
  • 処理:全フレームの品質評価(Analyze)→ Multiple Alignment Points(MAP)方式でのアライン → 良フレームの重ね合わせ(Stack)。
  • 色対応:モノクロと、Bayer RAW/RGB カラーの両方に対応。
  • 出力:素の「Raw Stack」を出す。後段のシャープニングは別ソフト(Registax など)で行う前提。

ASI664MC で撮った SER 動画(RAW8)を AutoStakkert! に読ませ、MAP(アライメントポイント)を月面や木星の模様に合わせて配置し、品質の良いフレームを選んでスタックする、というのが典型的な手順です。出典: SharpCap 4.1 "Getting Good Images" と AutoStakkert! Features の対応形式表


⑨ 動作環境と保管の注意点

ZWO 公式マニュアルの「Notice for Use」に、使用条件と保管条件が明記されています。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §2 Notice for Use

項目 条件
動作温度 -5℃ 〜 50℃
動作湿度 20% 〜 80%
保管温度 -20℃ 〜 60℃
保管湿度 20% 〜 95%

マニュアルは、腐食性溶剤で本体を清掃しないこと、太陽光下に長時間放置しないこと(酸化皮膜の変色対策)を明記しています。ASI664MC は非冷却機のためセンサー結露を防ぐ加温機構は内蔵しておらず、湿度の高い夜には対物レンズ側にヒータバンドを併用し、光路を露点より暖かく保つことが望まれます。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §2 Notice for Use(本文では「センサー加温は非冷却モデルには非搭載」との明示はないが、マニュアル §3.1 の外観・§3.4 の保護窓解説にも加温回路の記載はない)


⑩ 保証・購入相談|商品ページ・公式 LINE のご案内

天体ショップ(株式会社天文堂)でご購入いただいた製品には、初期不良60日対応+3年保証が付きます。保証の詳しい条件は保証ポリシーをご覧ください。ソフトウェア初期セットアップ・ASIStudio / SharpCap のインストール・接続構成の相談も日本語で承ります。

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最終更新: 2026-10-26/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI664MC Product Manual)・ZWO 公式サイト・Sony STARVIS 2 一次情報・SharpCap 4.1 公式ドキュメント・AutoStakkert! 公式・BBC Sky at Night Magazine のガイドに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。


FAQ|よくあるご質問

Q1. ASI664MC は非冷却モデルですが、DSO(星雲・銀河)撮影にも使えますか?

A. 公式マニュアル §1 の説明のとおり、本機は「planetary CMOS camera」と位置付けられており、惑星・月面・太陽が主用途です。ただし QE 91% と非冷却モデルとしては低い読み出しノイズ(0.46〜5.8e)を持つため、明るい散開星団・惑星状星雲・小型銀河などの EAA(電子観望)や短露出 DSO には十分使えます。長時間露出でセンサーが暖まる用途(暗い星雲の長時間露光)では、冷却モデル(ASI2600MC Pro など)のほうが有利です。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §1 Product Introduction, §3.2 Camera Specifications

Q2. ASI662MC との違いは何ですか?

A. 公式マニュアル §1 の比較表で、ASI662MC はセンサー 1/2.8″・2.07MP・視野が狭い「エントリー機」、ASI664MC は 1/1.8″・4.15MP・視野が広い「アドバンスト機」と位置付けられています。ピクセルサイズは同じ 2.9µm ですが、センサー対角が 6.45mm → 9.02mm と大きくなり、月面や広い惑星面の一括撮影で有利です。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §1 "ASI664MC VS ASI662MC" 比較表

Q3. ADC は必ず必要ですか?

A. 必須ではありません。大気分散は惑星の高度が低いほど大きくなり、ADC の効果も大きくなります。BBC Sky at Night の解説では、口径 8.7 インチの反射望遠鏡・良好なシーイングの例で、青の像では高度 66° 以下、緑で 42° 以下、赤で 33° 以下で ADC が有効になるとしています(口径が大きいほど、より高い高度でも効果があります)。ADC は f/15 を超える焦点比で最もよく働きます。出典: BBC Sky at Night "How to use an atmospheric dispersion corrector"

Q4. USB 2.0 でも使えますか?

A. 使えますが、fps は大幅に落ちます。公式マニュアル §3.5 の表では、USB 2.0 の場合、全画素・通常モード RAW16 は 5.2fps、10bit 高速モードでも 10.4fps に留まります。惑星撮影の目的(高 fps によるラッキーイメージング)を活かすなら、USB 3.0 対応の PC(Type-A / Type-C)に接続することを推奨します。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.5 USB2.0 列

Q5. IR カットフィルタなしで撮るとどうなりますか?

A. カラーカメラは近赤外線に強く反応するため、IR カットを外すと近赤外光が RGB 各チャンネルに漏れ、火星などの色味が本来と異なる(全体がピンクがかり、色の差が小さくなる)状態になります。可視光より波長が長い赤外は分解能でも不利です。惑星撮影では 1.25″ IR カット or UV/IR カットフィルタの併用が実質必須と考えてください。出典: "Why you should use an IR-cut filter with a color camera"

Q6. HCG モードは手動で切り替えられますか?

A. 公式マニュアル §3.3 に「Gain 252 以上で HCG が自動的にオンになる」と明記されており、ユーザ側の手動切替スイッチは記載されていません。惑星撮影で Gain を 252 以上に設定した時点で自動的に HCG 動作領域に入る、というのが仕様です。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.3 Read Noise("At gain 252 and above, the HCG mode is automatically turned on")

Q7. RAW16 と RAW8、どちらで撮るべきですか?

A. SharpCap 4.1 公式ドキュメントは、惑星撮影は 8bit(RAW8)で fps を稼ぐことを推奨しています。ヒストグラム上でハイライトの階調が飽和しない範囲であれば、8bit で十分に良フレームを大量に集められます。月面全景を静止画として階調重視で撮る場合のみ、12bit RAW16 を検討してください(fps は 47.4fps に落ちます)。出典: SharpCap 4.1 "Getting Good Images" と ASI664MC Product Manual §3.5

Q8. AutoStakkert! に読み込ませる動画は AVI と SER どちらが良いですか?

A. AutoStakkert! の公式ガイドは非圧縮 AVI と SER の両方に対応すると明記しています。SER は天体撮影向けの動画形式で、SharpCap や FireCapture などの惑星撮影ソフトで保存できます。どちらでも読み込めるので、お使いのキャプチャソフトで扱いやすい形式を選んでください。出典: AutoStakkert! Features と SharpCap 4.1 公式

Q9. Mac や Linux でも撮影できますか?

A. 公式マニュアルは「Supported OS: WIN7/8/10 32&64, Linux, Mac」と明記しており、Mac・Linux でも撮影可能です。ZWO の統合ソフト ASIStudio も Windows(X64 / X86)・macOS・Linux 版がダウンロードできます。出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.2 Supported OS と ZWO 公式 ASIStudio ページ

Q10. 保証期間や修理はどこに問い合わせますか?

A. 天体ショップ(株式会社天文堂)でご購入いただいた製品には、初期不良60日対応+3年保証が付きます。不具合や修理のご相談は、当店の公式 LINE へお問い合わせください。保証の詳しい条件は保証ポリシーをご覧ください。


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最終更新: 2026-10-26/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI664MC Product Manual)・ZWO 公式サイト・Sony STARVIS 2 一次情報・SharpCap 4.1 公式ドキュメント・AutoStakkert! 公式・BBC Sky at Night Magazine のガイドに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。