ZWO ASI 183MC とは?1 インチ 20MP 小画素 CMOS のはじめて|スペック・使い分け・購入前チェック完全ガイド【2026 年最新】
ZWO ASI 183MC とは?1 インチ 20MP 小画素 CMOS のはじめて|スペック・使い分け・購入前チェック完全ガイド【2026 年最新】
ZWO ASI 183MC は、Sony IMX183CQJ-J(1 インチ・裏面照射型カラー CMOS、20.18 メガピクセル、画素サイズ 2.4μm)を採用した ZWO の惑星・DSO 兼用カラーカメラです。冷却なしの ASI183MC と、二段 TEC 冷却・256MB DDR3 バッファを搭載した ASI183MC Pro の 2 系統があり、短焦点鏡筒での高解像度撮影、太陽・月・惑星のラッキーイメージング、EAA(電視観望)まで幅広くこなします。本記事では ZWO 公式マニュアル V1.4 と Sony 公式センサーフライヤーの一次情報のみを根拠に、はじめての ASI 183MC 選びで押さえるべきスペック・冷却の有無・ソフトウェア・鏡筒との相性・実運用の注意点を整理します。
① ASI183MC の位置づけ|どんなカメラか
ASI183MC は、ZWO が 2017 年 12 月に発表した「1 インチ・20MP・2.4μm 小画素」の裏面照射型カラー CMOS カメラです。ZWO はリリース時から本機を「太陽・月・惑星のハイスピード撮像」と「DSO(星雲・銀河)撮影」「EAA(電視観望)」「ラッキーイメージング」の複数用途をカバーする汎用機として位置づけています。出典: ZWO 公式リリース (2017-12-19)(「Fast FPS can be used in solar and lunar imaging, as well as for live viewing/EAA」「planetary imaging of the major planets in the solar system」「true lucky imaging of double stars and other small objects」)
ASI183 シリーズの 4 モデル体系
ASI183 シリーズには冷却の有無 × モノ/カラーの組合せで 4 タイプがあります。カラー機の型番は「MC」、モノクロ機は「MM」、末尾に「Pro」がつくものが二段 TEC 冷却付きです。
| モデル | モノ/カラー | Regulated TEC 冷却 | センサー |
|---|---|---|---|
| ASI183MM | モノクロ | なし | Sony IMX183CLK-J |
| ASI183MC | カラー | なし | Sony IMX183CQJ-J |
| ASI183MM Pro | モノクロ | あり(Two Stage TEC) | Sony IMX183CLK-J |
| ASI183MC Pro | カラー | あり(Two Stage TEC) | Sony IMX183CQJ-J |
出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §2 Camera Models and Sensor Type
ZWO 公式マニュアルは選び方の目安として、モノクロ機は同じセンサーサイズでもカラーより高感度・高解像度になる代わりに「フィルターホイールとフィルター群」が別途必要となり後処理も複雑化するため、はじめての方にはカラー機(MC)を推奨しています。冷却については「1 秒以下の短時間露出ならダーク電流ノイズは低い」ものの、DSO 長時間露出では冷却付き(Pro)を推奨、としています。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §2(「a color camera is often recommended for the beginner of astrophotographer」「TEC cooling will help to reduce dark current noise for long exposures」)
② スペック早見表|画素・センサー・読出ノイズ・QE・ADC
ASI183MC の主要スペックを ZWO 公式マニュアル §4 と Sony 公式センサーフライヤーから抽出して整理しました。
| 項目 | ASI183MC 仕様 |
|---|---|
| センサー | Sony IMX183CQJ-J(1 インチ・裏面照射型 CMOS・カラー) |
| 対角 | 15.9mm(Sony フライヤー表記は 15.86mm / Type 1) |
| 解像度 | 20.18 メガピクセル(5496×3672) |
| 画素サイズ | 2.4μm 正方 |
| 撮像面(Image area) | 13.2mm × 8.8mm |
| 最大 FPS(フル解像度) | 19 FPS |
| シャッター方式 | Rolling shutter |
| 露出範囲 | 32μs 〜 2000s |
| Read Noise | 1.6e @ 30dB gain |
| QE ピーク | 84%(ZWO 製品ページは「Peak Q.E. of the mono sensor reaches 84%」と、モノクロセンサーの値として記載) |
| Full Well | 15ke(15,000 電子) |
| ADC | 12bit または 10bit(高速モード時) |
| DDR3 buffer | 256MB(Cooled = Pro 版のみ搭載) |
| インタフェース | USB 3.0 / USB 2.0(USB 3.0 帯域 5Gb) |
| アダプター | Uncooled: 2" / 1.25" / M42×0.75 Cooled: 2" / M42×0.75 |
| Protect Window | AR-AR コート BK7 ガラス、直径 32mm・厚さ 2mm |
| Back Focus Distance | 6.5mm(T2 Extender 11mm 除去時) |
| 寸法(直径) | Uncooled 62mm / Cooled 78mm |
| 重量 | Uncooled 140g / Cooled 410g |
出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §4 Camera technical specifications/Sony IMX183CLK-J / CQJ-J Flyer(15.86mm 対角・約 20.48M 有効画素・裏面照射型・2.4μm 正方)/ZWO ASI183MM/MC 製品ページ(「Peak Q.E. of the mono sensor reaches 84%!」)
「QE 84%」「Read Noise 1.6e」「Full Well 15ke」が意味するもの
QE(量子効率)は入射光子のうち電子に変換される割合を示す指標で、値が大きいほど暗い天体まで信号を拾えます。Read Noise(読出しノイズ)はセンサー由来のランダム誤差で、値が小さいほど短時間露出の SN が向上します。Full Well(フルウェル)は 1 画素あたりの飽和電荷容量で、値が大きいほど白飛びしにくくダイナミックレンジが広がります。ZWO 公式マニュアル §4 が示す ASI183 シリーズの QE ピーク 84%(モノクロセンサーの値)・Read Noise 1.6e・Full Well 15ke は、この画素サイズ 2.4μm クラスの CMOS としては良好なバランスです。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §5 QE Graph & Read Noise(「Higher QE and Lower read noise are needed to improve the SNR of an image.」)
ADC 10bit と 12bit の使い分け(フレームレート表)
ASI183 は 10bit ADC(高速モード)と 12bit ADC を切り替えられ、10bit ではより高い FPS が得られます。ZWO 公式マニュアル §6.6 の対応表は次のとおりです。
| 解像度(USB 3.0) | 10bit ADC | 12bit ADC |
|---|---|---|
| 5496×3672 | 19 fps | 19 fps |
| 3840×2160 | 41 fps | 36 fps |
| 1920×1680 | 80 fps | 70 fps |
| 1280×720 | 117 fps | 103 fps |
| 640×480 | 170 fps | 150 fps |
| 320×240 | 308 fps | 271 fps |
公式マニュアルには「10bit ADC を有効化するには撮影ソフトで High Speed のチェックを外し 8bit 出力を選択、それ以外は 12bit ADC となる」旨の記述があります。10bit(高速)は惑星・月・太陽のラッキーイメージング、12bit は DSO 長時間露出でのダイナミックレンジ確保、というのが基本方針です。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §6.6 Analog to Digital Converter(「You can uncheck "high speed" and choose 8bit output on software to enable 10bit ADC output, otherwise this camera will use 12bit ADC.」)
③ 冷却の有無(Pro / uncooled)と選び分け
Pro(Cooled)版が持つ 2 つのハードウェア差分
ASI183MC Pro が非冷却の ASI183MC に対して持つハードウェア差分は、大きく分けて 2 点です。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §2 / §6.3 / §6.8
- Regulated Two Stage TEC 冷却:環境温度 30℃ 基準で Delta T 40〜45℃(マニュアル §4/§6.3)。長時間動作や外気温の低下に伴って Delta T が下がる場合があるとも明記されています。
- 256MB DDR3 バッファ:マニュアル §6.8 に「DDR memory buffer is the main difference between ASI "Cool" and "Pro" cameras.」と明記。USB2.0 接続時の低速転送に起因するアンプグローを緩和する目的で搭載されています。
冷却が効くシーン・効きにくいシーン
ZWO 公式マニュアル §6.3 は、冷却で得られる主な効果は「長時間露出のダーク電流ノイズ抑制」であり、逆に「100ms 以下のような非常に短い露出には冷却は効きにくい」ことを明記しています。したがって、惑星・月・太陽・EAA など短時間露出が中心の用途では、非冷却版でも実用上不利になりにくい一方、DSO 長時間露出中心の用途では Pro 版が優位です。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §6.3 Cooling system(「cooling won't help with very short exposures such as less than 100ms.」)
寸法・重量・アダプター規格の違い
冷却の有無は寸法・重量・アダプター規格にも影響します。特に非冷却版は 1.25" アダプターにも対応するのに対し、冷却版は 1.25" アダプター非同梱で 2"/M42×0.75 のみ、というのが公式マニュアル §4 の記述です。ヘリカルフォーカサーや小型 OAG 経由で 1.25" フィルターを介するワークフローを想定している場合は、事前に取り付け系を確認してください。
④ 撮影ソフトとドライバ|対応 OS・ASIStudio・ASCOM
対応 OS
ZWO 公式マニュアル §4 は対応 OS を「Windows, Linux & Mac OSX」と明記しています。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §4/ZWO Software Center
ZWO 公式ソフトウェア一覧
ZWO 公式 Software Center が提供する主要パッケージは次のとおりです。出典: ZWO Software Center
| ソフトウェア | 用途 |
|---|---|
| ASIStudio | デスクトップ用オールインワン撮影ソフト(Windows / macOS / Linux) |
| Camera Driver | ASI カメラのネイティブドライバ |
| ASCOM Driver | Windows 用 ASCOM 標準対応ドライバ |
| DirectShow Driver | Windows DirectShow 経由の外部連携用 |
| Firmware Upgrade Tool | カメラのファームウェア更新用 |
| ASIAIR | スマートフォン/タブレット制御のポータブル撮像コントローラ用アプリ |
| AstroImg / SkyAtlas / Seestar / ASI MOUNT | 画像処理・星図・Seestar 制御・赤道儀制御など |
| Product SDK | 開発者向け SDK(一般利用者はインストール不要) |
Windows で使う場合は、まず ASI カメラのネイティブドライバ(Camera Driver)をインストールします(ZWO は「Windows users must install a native driver to use ASI cameras.」と案内)。そのうえで ASIStudio などで撮影できます。N.I.N.A.・APT など ASCOM 経由で制御するソフトを使う場合は、先に ASCOM Platform をインストールしてから ZWO の ASCOM Driver を入れます。出典: ZWO Camera Driver ページ/ZWO ASCOM Driver ページ(「Please install the ASCOM Platform prior to installing the ASCOM drivver.」)/ZWO ASI183 Manual V1.4 §1 Instruction
⑤ 焦点距離との相性|2.4μm 画素と最適 F 比・鏡筒サンプル
画素スケールの目安
CMOS カメラの画素スケール(arcsec/pixel)は「画素サイズ(μm)× 206.265 ÷ 焦点距離(mm)」で概算できます。ASI183MC の 2.4μm 画素なら、次のような目安になります(数値は本式による幾何計算の結果で、シーイングの制約は別途考慮)。
| 焦点距離 | 画素スケール(arcsec/pixel) |
|---|---|
| 200mm | 約 2.48 |
| 400mm | 約 1.24 |
| 600mm | 約 0.83 |
| 800mm | 約 0.62 |
| 1000mm | 約 0.50 |
| 2000mm | 約 0.25 |
出典: 画素スケール一般式 arcsec/pixel = 206.265 × pixel_size(μm) ÷ focal_length(mm)(206.265 は 1 ラジアンあたりの秒角)/ 本表の画素サイズは ZWO ASI183 Manual V1.4 §4 記載の 2.4μm を用いた幾何計算値(ZWO 公式マニュアルに直接掲載されている表ではなく、マニュアル記載スペックからの導出)
撮像視野(Field of View)の目安
ASI183MC の撮像面 13.2mm × 8.8mm(マニュアル §4)から、焦点距離ごとの視野は「視野角 = 2 × atan(センサー辺 / (2 × 焦点距離)) × 180/π」で概算できます。参考値は次の通りです。
| 焦点距離 | 水平視野 | 垂直視野 |
|---|---|---|
| 200mm | 約 3.78° | 約 2.52° |
| 400mm | 約 1.89° | 約 1.26° |
| 800mm | 約 0.95° | 約 0.63° |
| 1500mm | 約 0.50° | 約 0.34° |
出典: 撮像面寸法は ZWO ASI183 Manual V1.4 §4 記載の 13.2×8.8mm を用いた幾何計算値
相性のよい鏡筒像・避けたい鏡筒像
ASI183MC の画素は 2.4μm と小さく、センサー対角は 15.9mm(1 インチ)と比較的コンパクトです。この 2 点から、以下のような組み合わせが得意/苦手になります。出典: ZWO 公式リリース(2017-12-19)(複数用途対応)/ZWO ASI183MM/MC 製品ページ(USB 3.0 帯域 5Gb・高解像度・惑星/DSO 両対応)
- 得意:短〜中焦点アポクロマート屈折(〜500mm 前後)+広めの視野で撮る散光星雲・銀河群・散開星団(小画素の分解能を活かしつつ、1 インチセンサーでも大きめの視野が確保しやすい)。
- 得意:焦点距離の長い SCT/マクストフとの惑星/月/太陽撮影(19FPS フル解像度、ROI 縮小で 100 FPS 超のラッキーイメージング)。
- 補足:フルサイズ/APS-C 向けのフラットナー/レデューサ(1 インチセンサーは像の中心付近だけを使うため周辺像の影響を受けにくい。ただしメーカー指定のバックフォーカスは守る)。
- 注意:極めて長焦点の SCT で DSO を撮る場合(0.5 arcsec/pixel 前後まで細かくなり、通常のシーイング条件では過剰サンプリング側に振れやすい)。
⑥ 実運用の注意点|バックフォーカス・電源・アンプグロー
バックフォーカス 6.5mm と T2 Extender 11mm
ZWO 公式マニュアル §6.4 は、Back Focus Distance を「T2 Extender 11mm を外した状態で 6.5mm」と明記しています。T2 Extender 11mm を装着した状態では 17.5mm(6.5+11mm)になります。55mm のバックフォーカスを要求するフラットナー/レデューサを使う場合は、残りを延長筒などで補います。1.25" フィルター(uncooled 版のみ 1.25" アダプター付属)や 2" フィルターを間に挟む場合は、ガラス厚による光路シフト(およそ「ガラス厚 × 1/3」の光路長増)も加味して調整してください。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §6.4 Back focus distance(「When the attached 11mm T2 Extender is removed the optical distance from the sensor to the camera body is reduced to 6.5mm.」)
電源系統(USB とは別に必要な冷却電源)
Pro 版はカメラ本体の撮像機能自体は USB 給電(約 300mA @5V)だけで動きますが、TEC 冷却を有効化するには別途 DC 電源が必要です。ZWO 公式マニュアル §6.1 / §6.2 の記載は次のとおりです。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §6.1 / §6.2 Power consumption(「It only needs 0.5A to cool the camera to 30℃ below ambient.」)/ZWO 公式 ASI183 Pro series 製品ページ(「lithium battery with 11-14V」)
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 冷却電源コネクタ | 5.5 × 2.1mm DC ソケット・センタープラス |
| 推奨 AC-DC アダプタ | 12V 3A 以上 |
| バッテリー給電 | リチウムバッテリー 11〜14V(現行の公式製品ページ。マニュアル V1.4 は 11〜15V 表記) |
| 典型消費 | 外気より 30℃ 下げるのに約 0.5A(ZWO の測定例) |
| 最大消費 | 12V 3A 上限(マニュアル §4 表) |
USB ケーブルの取り回し
ASI カメラは USB 3.0 の 5Gb 帯域を活かすため、原則メーカー付属または高品質な短尺 USB 3.0 ケーブルの使用が望ましいです。USB 2.0 ハブを本体側に持つ Pro 版でも、上流のホスト側 USB 端子と適切なポート選定が重要です。出典: ZWO ASI183MM/MC 製品ページ(USB 3.0 帯域 5Gb)/ZWO ASI183 Manual V1.4 §6.8 DDR Buffer(USB 2.0 経路での低速転送とアンプグローの関係)/USB 2.0 規格の一般的なケーブル長制約は本記事で経験則として補足(ZWO 公式マニュアルに明記なし)
アンプグローと DDR3 バッファ
アンプグローは、画像の隅などに現れる明るいかぶりです。ZWO 製品ページは ASI183 がファームウェアの機能でアンプグローを抑えていると説明しています。また ZWO 公式マニュアル §6.8 は、Pro 版の 256MB DDR3 バッファが「USB 2.0 接続時の低速転送に起因する amp-glow を最小化する」と説明しています。実運用ではダークフレーム(ライトと同じゲイン・オフセット・温度・露出時間で撮影)による減算が有効です。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §6.8 DDR Buffer(「the use of a memory buffer minimizes amp-glow, which is caused by the slow transfer speeds when the camera is used with a USB 2.0 port.」)/ZWO ASI183MM/MC 製品ページ(「utilize firmware features to minimize amplifier glow」)
結露・湿度対策と動作環境
冷却カメラは環境温度と目標センサー温度の差が大きいほど結露リスクが上がります。ZWO 公式マニュアル §4 が示す動作環境は次のとおりです。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §4
| 項目 | 範囲 |
|---|---|
| 動作温度 | -5℃ 〜 45℃ |
| 保存温度 | -20℃ 〜 60℃ |
| 動作湿度 | 20% 〜 80% |
| 保存湿度 | 20% 〜 95% |
クリーニングと Protect Window
センサー前面には AR-AR コート BK7 ガラス(直径 32mm・厚さ 2mm)の Protect Window が装着されています。ZWO 公式マニュアル §8 は、点検の目安として「明るい対象に鏡筒を向け、バローを介して埋もれた埃を確認」「クリーニングは手動エアポンプで吹き飛ばす」ことを推奨しています。分解を伴うセンサー面清掃は公式ページのクリーニング手順に沿って行うのが安全です。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §6.5 Protect Window / §8 Cleaning
⑦ 関連商品|天体ショップ在庫(ZWO ASI183MC)
本記事で扱った ZWO ASI183MC の商品ページと、比較検討で並べたい兄弟機のリンクをまとめました。冷却の有無・センサーサイズ・画素サイズが異なると得意な用途も変わるので、はじめての方は「短焦点で広めに撮りたいか」「長焦点で惑星/月/太陽をラッキーイメージングしたいか」「DSO 長時間露出中心か」を軸に選ぶと迷いにくいです。
- ZWO ASI 183MC(本記事の中心機・カラー・1 インチ・2.4μm・20MP) — 短焦点 DSO・惑星/月/太陽ラッキー・EAA まで一台でカバー。
- ZWO ASI533MC Pro — 1 インチ正方センサー・3.76μm・冷却付き。DSO 長時間露出とスクエア構図が得意。
- ZWO ASI2600MC Pro — APS-C・3.76μm・冷却付き。DSO 撮影で視野と S/N を両立したい場合の上位機。
- ZWO ASIAIR Mini — 小型のポータブル撮像コントローラ。ASI 183MC と組み合わせて、スマホ/タブレット制御に。
⑧ 関連記事
- ZWO ASI533MC Pro とは?正方センサー1型の電視観望と短焦点撮影|はじめての冷却カラーCMOS完全ガイド — 1 インチ正方センサーとの比較検討に。
- ZWO ASI2600MC Pro とは?APS-C DSO 撮影の鉄板冷却カメラ|運用ノウハウ完全ガイド — 「DSO 長時間露出中心なら APS-C」の判断軸として。
- ASIAIR Mini とは?はじめての ASIAIR|小型・軽量コントローラーの導入と使い方完全ガイド — 撮影ソフト選定でスマホ/タブレット運用を検討する場合に。
⑨ ASI 183MC 導入相談|商品ページ・公式 LINE のご案内
本記事で扱った商品ページはこちら
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最終更新: 2026-10-26/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル V1.4・ZWO 公式製品ページ・Sony 公式センサーフライヤー に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。
⑩ よくある質問(FAQ)
Q1. ASI183MC と ASI183MC Pro、はじめてならどちらを選ぶべきですか?
撮影対象が惑星・月・太陽・EAA 中心なら非冷却の ASI183MC で不利になりにくいです。DSO を数分〜数十分単位で撮る予定があるなら、Delta T 40〜45℃ の Regulated Two Stage TEC 冷却と 256MB DDR3 バッファを持つ ASI183MC Pro が有利です。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §2 / §6.3 / §6.8
Q2. Read Noise 1.6e はどれくらい低いですか?
ZWO 公式マニュアル §5 は Read Noise について「値が低いほど画像の S/N を改善しやすい」と定義したうえで、ASI183 の値を「従来の CCD と比べて非常に低い」「ゲインを上げるとさらに低くなる」と説明しています。1.6e @ 30dB はゲイン設定を上げた条件での数値であり、ゲインを下げれば Read Noise は上がる代わりに Full Well とダイナミックレンジが確保できる、というトレードオフになります。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §5 QE Graph & Read Noise
Q3. 10bit ADC と 12bit ADC はどう使い分けますか?
ZWO 公式マニュアル §6.6 は、10bit ADC が「高速モード(high speed)」として位置づけられており、撮影ソフトで High Speed のチェックを外して 8bit 出力を選択すると 10bit ADC 出力が有効化されると案内しています。惑星・月・太陽のラッキーイメージングで FPS を稼ぎたいなら 10bit、DSO 長時間露出でダイナミックレンジを確保したいなら 12bit が基本方針です。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §6.6 Analog to Digital Converter
Q4. Pro 版の冷却電源はどんな仕様が必要ですか?
ZWO 公式マニュアル §6.1 / §6.2 は、コネクタが 5.5×2.1mm DC ソケット・センタープラス、AC-DC アダプタは 12V 3A 以上を推奨、11〜15V のバッテリーでも駆動可、と記載しています(現行の公式製品ページではリチウムバッテリー 11〜14V)。外気より 30℃ 下げるのに必要な電流は約 0.5A(ZWO の測定例)、最大消費は §4 表で 12V 3A です。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §4 / §6.1 / §6.2/ZWO 公式 ASI183 Pro series 製品ページ
Q5. 対応 OS と主要ソフトウェアは?
ZWO 公式マニュアル §4 は Windows・Linux・Mac OSX 対応と明記しています。ZWO 公式ソフトウェアには ASIStudio、Camera Driver、ASCOM Driver、DirectShow Driver、Firmware Upgrade Tool、ASIAIR、AstroImg、SkyAtlas、ASI MOUNT、Product SDK 等があります。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §4/ZWO Software Center
Q6. バックフォーカスはどれくらいですか?
ZWO 公式マニュアル §6.4 は「T2 Extender 11mm を外した状態で 6.5mm」と明記しています。標準構成(T2 Extender 装着時)で 17.5mm 相当になり、多くのフラットナー/レデューサが要求する 55mm バックフォーカスに対して各種スペーサーで合わせ込む形になります。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §6.4 Back focus distance
Q7. 保証はどうなっていますか?
天体ショップでご購入の場合は初期不良60日対応+3年保証です。落下・誤用による破損は対象外です。不具合のご相談は公式 LINE または保証ポリシーページから当店へご連絡ください。
Q8. Binning はどのモードが選べますか?
ZWO 公式マニュアル §6.7 は、ハードウェア Bin2、ソフトウェア Bin2/Bin3/Bin4 に対応と明記しています。ハードウェア Bin は digital domain 処理で 10bit ADC 出力になり、唯一の利点は高速 FPS。速度を気にしない用途では、ソフトウェア Bin の方が扱いやすいという趣旨の推奨も記載されています。出典: ZWO ASI183 Manual V1.4 §6.7 Binning
⑪ 参考にした一次情報
- [SRC-1] ZWO 公式 ASI183 Manual V1.4 (Aug, 2021) — https://i.zwoastro.com/zwo-website/manuals/ASI183_Manual_EN_V1.4.pdf
- [SRC-2] ZWO 公式製品ページ ASI183MM/MC (uncooled) — https://www.zwoastro.com/product/asi183mm-mc/
- [SRC-3] ZWO 公式製品ページ ASI183 Pro series — https://www.zwoastro.com/product/asi183/
- [SRC-4] ZWO 公式リリース記事 "Supernova incoming! ASI183 series released!" (2017-12-19) — https://www.zwoastro.com/2017/12/19/supernova-asi183-series-released/
- [SRC-5] ZWO 公式 Software Center — https://www.zwoastro.com/software/
- [SRC-6] Sony Semiconductor Solutions IMX183CLK-J / CQJ-J Flyer — https://www.sony-semicon.com/files/62/flyer_industry/IMX183CLK-J_CQJ-J_Flyer.pdf
本記事で扱った商品ページはこちら
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最終更新: 2026-10-26/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル V1.4・ZWO 公式製品ページ・Sony 公式センサーフライヤー に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。