ZWO AM3N と ASIAIR Plus で始めるスマート天体撮影 完全ワークフロー|接続から極軸合わせ・GOTO・オートガイド・Autorun まで【2026年最新】
ZWO AM3N と ASIAIR Plus で始めるスマート天体撮影 完全ワークフロー|接続から極軸合わせ・GOTO・オートガイド・Autorun まで【2026年最新】
ZWO AM3N(ハーモニックドライブ赤道儀)+ ASIAIR Plus 256Gの組合せは、徒歩遠征でも自宅運用でも「スマホ/タブレット1台で全機材を制御する」スマート天体撮影の本命構成です。本記事では、ZWO 公式マニュアル V1.0 と ASIAIR Plus User Manual V1.2 の一次情報のみを根拠に、ハードウェア接続→ネットワーク接続→マウント認識→フォーカス→極軸合わせ(プレートソルブベース)→ GOTO →オートガイド→ Autorun(プラン撮影)→ Live Stacking →シャットダウンまでを、初めての方でも一晩で再現できるよう完全解説します。所要時間は最初のフローで 60〜90 分、慣れれば 30 分以内で撮影開始可能です。
要点|AM3N + ASIAIR Plus 撮影フロー10ステップ
- AM3N をホームポジションで設置・電源 ON(12V/3-5A)
- ASIAIR Plus を ZWO finder bracket でマウントに装着、12V 給電(最低 2A、4ポート使用なら 5A)
- USB ケーブル接続:メインカメラ→USB 3.0/ガイドカメラ+マウント→USB 2.0/EFW・EAF→メインカメラハブ経由
- スマホで ASIAIR Wi-Fi に接続(PW=12345678)→ ASIAIR APP 起動
- マウント設定で 「ZWO ASI Mount」選択 → 接続確認
- Focus モードでフォーカス合わせ(HFD 値が小さくなる方向)
- Polar Alignment(プレートソルブベース)→ 誤差 2 arcmin 以下を目標
- Preview モード → ターゲット選択 → GoTo(自動センタリング付き)
- Guide でオートガイド開始 → 安定したら撮影
- Autorun で複数ターゲットの自動連続撮影/シャットダウンは APP 終了後 5-10 秒待つ
目次
- ① なぜ AM3N + ASIAIR Plus がベストマッチなのか
- ② ハードウェア接続(USB・電源・配線)
- ③ ネットワーク接続(Wi-Fi・APP起動)
- ④ マウント認識(ZWO ASI Mount 選択)
- ⑤ フォーカス合わせ(Focus モード)
- ⑥ 極軸合わせ(Polar Alignment)
- ⑦ GoTo + プレートソルブ + Sync to Mount
- ⑧ オートガイド(Guide モード)
- ⑨ Autorun(プラン撮影・複数ターゲット自動化)
- ⑩ Live Stacking(眼視代替・即時スタック表示)
- ⑪ 撮影終了とシャットダウン
- ⑫ 関連商品(弊社取扱)
- ⑬ どこよりも安く買うなら公式 LINE|商品ページ・公式 LINE のご案内
- ⑭ よくある質問(FAQ)
- ⑮ 参考にした一次情報
① なぜ AM3N + ASIAIR Plus がベストマッチなのか
AM3N は ZWO 純正のハーモニックドライブ赤道儀(本体 4.1kg/ノーウェイト 8kg/ASIAIR / ASCOM / INDI 対応)であり、サドル上に Type-C ポート + 12V DC 出力を統合した配線管理特化設計が ASIAIR との相性を最大化しています。一方の ASIAIR Plus 256G は、メインカメラ/ガイドカメラ/マウント/EAF/EFW を USB 3.0 × 2 + USB 2.0 × 2 + DC 12V × 4で一括接続できる撮影母艦。両者を組み合わせることで、現地での配線をほぼ垂直に通すだけで完結し、徒歩遠征のセットアップ時間を大幅に短縮できます。
具体的には次の3点が「ベストマッチ」と呼べる理由です:
- マウントとASIAIRの一体化:ZWO finder bracket(純正アクセサリ)を AM3N 本体の finder shoe に装着し、ASIAIR をブラケットに固定するだけ。ケーブルが鏡筒や三脚に絡まりにくい。
- サドル経由の給電・通信:AM3N サドル上の 12V DC 出力で ASIAIR に給電(軽量機材なら一系統)、Type-C ポートで USB 通信。ポータブル電源〜マウント〜ASIAIR の配線が一直線。
- ASIAIR APP からの一括制御:マウント GOTO、極軸合わせ、フォーカス、ガイド、撮影スケジュールまで全てスマホで完結。PC を持ち出さない徒歩遠征でも本格撮影が可能。
出典: AM3N Manual §3.1 ⑰⑱(DC power port / Type-C port) / §3.3.3.3 ASIAIR Installation / §3.4.5 How to Control via ASIAIR、ASIAIR Plus User Manual V1.2 §01 Device Component / §02 Initial Setup
② ハードウェア接続(USB・電源・配線)
2-1. ASIAIR Plus の物理装着
マニュアル AM3N §3.3.3.3 に従い、ZWO finder bracket をマウント上面の finder shoe に装着し、ASIAIR Plus 本体をブラケットに固定します。鏡筒側の finder shoe に取り付ける選択肢もありますが、AM3N の場合はマウント側装着が配線を最短にしやすく定番です。出典: AM3N Manual §3.3.3.3 ASIAIR Installation
2-2. USB ケーブル接続(推奨配線)
ASIAIR Plus User Manual V1.2 §Data Cable Connections の指針通りに配線します:
- メインカメラ → USB 3.0 ポート(高速転送が必要なため)
- ガイドカメラ → USB 2.0 ポート(フレームレートが低いため 2.0 で十分)
- マウント(AM3N)→ USB 2.0 ポート(制御コマンドのみ)
- EFW(フィルターホイール)/ EAF(電動フォーカサー)→ メインカメラのハブ経由(メインカメラ本体に USB ハブが内蔵)
- SD/USB ストレージ → USB 3.0 ポート(撮影画像保存用)
マウント側はマウント本体の USB-B ポート、または AM3N サドル上の Type-C ポートのどちらでも OK です。サドル上の Type-C を使えばケーブルがサドル直近で完結するため、子午線越え(meridian flip)時のケーブル巻き込みリスクが減ります。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §02 Data Cable Connections、AM3N Manual §3.1 ⑩ USB 2.0 port / ⑱ Type-C port
2-3. 電源接続(最低 12V/2A、推奨 12V/5A)
ASIAIR Plus 単体動作には 12V/2Aが最低要件、4 つの DC 出力ポート(12V)を全て使う場合は 12V/5Aが推奨されています。冷却カメラ(ペルチェ駆動)・EAF・EFW・ヒーターを全て ASIAIR から給電する構成では 5A 系のポータブル電源が必須です。
給電パターンは2通り:
- パターンA(シンプル):ポータブル電源 → ASIAIR Plus → 各機器に分配(マウントへは ASIAIR の DC 出力から給電)
- パターンB(マウント別系統):ポータブル電源 → AM3N と ASIAIR にそれぞれ独立給電。マウントの低電圧警告(10.8V 以下)が出にくく安定
大電力デバイス(ヒーター等)はパターンBで分けるのが無難です。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §02 Power Cable Connections(minimum 12V@2A / recommended 12V@5A for 4 outlets)、AM3N Manual §3.1 ⑬(low voltage warning when below 10.8V)
③ ネットワーク接続(Wi-Fi・APP起動)
ASIAIR Plus は内蔵 Wi-Fi ホットスポットを発信します。マニュアル V1.2 §Network Connection の手順は以下の通りです:
- ASIAIR の電源スイッチを ON にし、「ピッ」というブザー音を待つ(起動完了の合図)
- スマホ/タブレットの Wi-Fi 一覧から ASIAIR の SSID を選択し、デフォルトパスワード 12345678 で接続
- ASIAIR APP(iOS / Android 両対応)を起動 → 自動的に ASIAIR Plus を検出
Wi-Fi 接続できない場合のリセット:本体の Reset ボタンを押下し、ライトが点滅したら離して 5 秒待つと、Wi-Fi ホットスポット名・パスワード・ステーションモード設定がデフォルトに戻ります。
自宅の Wi-Fi にブリッジしたい場合(ステーションモード)は、APP の Settings → WiFi で家庭ルータ SSID/PW を入力すると、以降は ASIAIR が家庭 Wi-Fi 経由でアクセス可能になります。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §02 Network Connection / §01 Indications(Reset button behavior)
④ マウント認識(ZWO ASI Mount 選択)
ASIAIR APP のホーム画面で、上部のデバイス設定エリアからマウントアイコンを開きます。「ZWO ASI Mount」を選択し、シリアルポート接続を実行。シリアルポートが「Connected」と表示されれば認識成功です。
AM3N マニュアル §3.4.5 Step 3 では「Open the ASIAIR APP, go to the mount selection page, choose ZWO ASI Mount, and then press the button to start the application(the port will display as connected, and the various parameters of the corresponding mount will be shown on the page)」と明記されています。
古い ASIAIR APP のバージョンでは選択肢が「OnStep beta」と表示されることがあります。その場合も同じ動作になりますが、APP を最新版に更新することで「ZWO ASI Mount」選択肢が表示されるようになります。
マウント認識後に APP がスマホの GPS と現在時刻を取得して自動 Sync します。マウント本体の赤緑交互点滅が止まり、モード色(赤=EQ/緑=Alt-Az)の点灯に戻れば Sync 成功です。出典: AM3N Manual §3.4.5 Step 3 / §3.1 ⑭(mode indicator)、ASIAIR Plus User Manual V1.2 §03 Mount Control Panel
⑤ フォーカス合わせ(Focus モード)
マウント認識が完了したら、まずフォーカス合わせから。ASIAIR Plus User Manual V1.2 の Quick Start Guide §Focusing に明記された手順は以下の通りです:
- ASIAIR APP のトップで Main Camera Settings をタップしてメインカメラを接続
- Focus モードに切替 → Start ボタンを押下
- リアルタイム更新される画像を見ながら、フォーカサー(手動 or EAF)を回す
- BIN1 を選択し、HFD(Half Flux Diameter)値が小さくなる方向に合焦
HFD 値は星像の半光量直径(半径)を表す数値で、値が小さいほど良い合焦です。屈折鏡では一般的に 2-4 程度、F値が暗い反射鏡で 3-6 程度が一つの目安。AM3N と組み合わせる小〜中口径 APO(FRA300/FRA400/SQA55/SQA70 等)であれば、目視で星が一番小さく見える位置を狙えば自然と HFD も最小化されます。
EAF(電動フォーカサー)使用時は、ASIAIR APP の Focus Controlボタンでオーバーレイパネルが表示され、+/- ボタンや指定ステップ移動でフォーカサーを駆動できます。EAF を使うと自動フォーカスルーチン(V カーブ法)も使えるようになります。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §Quick Start Guide §1.Focusing(BIN1 selected, better focus is attained with a SMALLER HFD value) / §Focus Control
⑥ 極軸合わせ(Polar Alignment)
ASIAIR の極軸合わせは プレートソルブベースで、ポーラースコープを覗かなくても画面の指示に従うだけで完了します。マニュアル V1.2 §2.Polar Alignment の手順:
- メインカメラとマウントが両方接続されていることを確認
- Preview モードで短時間テスト撮影し、メインカメラがフォーカスして画像が転送されていることを確認
- Polar Alignment モードに切替
- 画面の指示(マウントを赤経軸で 60° 回転 → 撮影 → さらに回転 → 撮影)に従う
- ASIAIR が自動でプレートソルブし、現在の極軸ズレを表示
- マウント本体の高度ノブ・方位ノブで指示通りに微調整
- 誤差 2 arcmin 以下を目標に追い込む
マニュアル V1.2 で「An error of 2 arc minutes or better is a good accuracy to aim for.」と明記されています。AM3N + 焦点距離 200-500mm の APO であれば、2 arcmin 以下に追い込めば 5 分露光程度はガイディング無しでも星が点像のまま撮影可能。長焦点ではより精度を上げる必要があります。
北極星が見えない環境(南向きベランダ等)でも、ASIAIR のプレートソルブベース極軸合わせは動作します。任意の方角の星野で 60° 回転させれば、北極星の代わりに視野内の恒星座標から極軸位置を計算してくれます。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §Quick Start Guide §2.Polar Alignment(An error of 2 arc minutes or better is a good accuracy)
⑦ GoTo + プレートソルブ + Sync to Mount
極軸合わせ完了後、いよいよターゲット導入です。マニュアル V1.2 §3.GoTo and Preview の手順:
- Preview モードに切替
- マウント制御パネル(MCP)の検索ボックスをタップしてオブジェクトライブラリを開く
- 「Best Tonight」リストで、現時点で高度の高いターゲットから選択(または検索)
- 選択後、Preview 画面に戻り MCP の GoTo ボタンを押下
- マウントが自動でターゲット位置に移動
GoTo のデフォルト動作は 「短時間アライメント露光 → プレートソルブ → 自動センタリング」です。最初に粗い GOTO で目標近傍に到達し、撮影された画像をプレートソルブして実位置を計算、誤差をマウントに Sync して再 GOTO することで、最終的に画像中央にターゲットを正確に持ってきてくれます。
Sync to Mount機能(Plate Solve ボタン押下後のポップアップ)は手動でも実行可能で、撮影中に GOTO 精度が劣化したと感じたら任意のタイミングで Sync することができます。マニュアル V1.2 §Plate Solve には「Press the Plate Solve button to analyze the current displayed image to determine the center coordinates (Right Ascension and Declination) of the image — which shows your current mount pointing position. You can use this to calibrate the mount by pressing the Sync to Mount option in the pop-up box when the plate solve is complete.」と明記。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §Quick Start Guide §3.GoTo and Preview / §Plate Solve
⑧ オートガイド(Guide モード)
5 分以上の長時間露光や長焦点(500mm 以上)撮影では、オートガイドが必須になります。ASIAIR Plus にはガイドカメラ用の機能が組み込まれており、PHD2 互換のガイドエンジンでガイドが行えます。
ガイド開始までの手順:
- ガイドカメラ(ASI120MM-mini、ASI220MM Mini など)をガイドスコープに装着し、ASIAIR の USB 2.0 に接続
- APP で Guide Camera Settings を開き、ガイドカメラを認識させる
- Guide モードに切替 → ガイド星が映っていることを確認
- 露光時間(一般的に 1-3 秒)と Bin(推奨 Bin1 or Bin2)を設定
- Calibrate(キャリブレーション)を実行 → RA/DEC 軸の動作方向と量を学習
- キャリブレーション完了後、自動的に Guiding 開始
- RA/DEC の RMS 誤差を監視(AM3N + 適切な極軸合わせで 0.5-1.0″ 程度が目安)
AM3N は ST-4 ガイドポートも備えていますが、ASIAIR 経由で USB パルスガイドするのが定番です(ST-4 ケーブルを引かなくて済むため配線がスッキリ)。AM3N の RA 軸はストレインウェーブギアでバックラッシュレスのため、DEC 軸の反転チェックボックスは外してキャリブレーションすると安定しやすい構成です。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §03 Guiding / Guide Camera Settings、AM3N Manual §3.1 ⑨(ST-4 auto guide port) / §2 Performance Parameters(300:1 ストレインウェーブ)
⑨ Autorun(プラン撮影・複数ターゲット自動化)
ASIAIR Plus User Manual V1.2 §Autorun に説明されている Autorun(プラン撮影)機能は、複数のターゲットを 夜間に自動連続撮影するための撮影スケジュール管理機能です。
典型的な Autorun プランの組み立て:
- ターゲット1(例:M16 イーグル星雲)→ Filter R 60秒×30 / G 60秒×30 / B 60秒×30 / L 60秒×30
- ターゲット2(例:M17 オメガ星雲)→ Filter R 60秒×30 / G 60秒×30 / B 60秒×30 / L 60秒×30
- ターゲット3(例:NGC6822 銀河)→ Filter L 180秒×20
各ターゲットの GOTO・プレートソルブ・センタリング・撮影・フィルター切替・子午線越え(meridian flip)対応まで全て自動で進行します。OAG(オフアクシスガイダー)を使う構成なら子午線越え後の再キャリブレーションも自動化できます。
カメラを冷却タイプ(ASI 533MC Pro / ASI 2600MC Pro / ASI 6200MC Pro 等)にすると、Autorun 中の冷却ターゲット温度を維持しながら撮影が継続します。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §03 Autorun
⑩ Live Stacking(眼視代替・即時スタック表示)
Live Stacking は撮影画像をリアルタイムで自動スタック表示する機能です。EAA(Electronically-Assisted Astronomy)として、星見会や家族・友人へのデモにも使えます。マニュアル V1.2 §Live Stacking の手順:
- Preview モードで対象を導入し、構図を調整
- Live Stacking モードに切替
- Light フレームの露光時間を設定(タップして時間ロールから選択)
- 撮影開始 → 1枚撮影されるたびに自動でスタック画像が更新
- 必要なら Save Every Frame When Stackingオプションをチェック(後処理用に1枚ずつも保存)
- より精度を上げたい場合は Flat / Dark / Bias の校正フレームを追加
注意点:Live Stacking 中に画像サイズ(解像度)を変更すると、それまでのスタックが破棄されて Live Stacking プロセスを再開する必要があります。サイズはセッション開始時に決めて固定してください。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §03 Live Stacking(uring live stacking you should not change the image size)
⑪ 撮影終了とシャットダウン
撮影が終わったら、以下の手順でシャットダウンします。順序を守らないとマウントのホームポジションがズレたり、撮影画像が破損する可能性があります。
- マウントをホームポジションに戻す:APP のマウント制御パネルで GoTo Zero ボタン、またはハンドコントローラの Cancel 3 秒長押し
- 追尾を停止:APP または HC の Tracking ボタンで OFF
- 冷却カメラを使っている場合は冷却を徐々に解除(一気に切ると結露の原因)
- ASIAIR APP を閉じる
- 5-10 秒待ってから ASIAIR の電源 OFF(マニュアル V1.2 §Shutdown ASIAIR で明記)
- マウントの電源 OFF
- 機材を撤収(湿度の高い夜は保護バッグに入れて持ち帰る)
マニュアル V1.2 で「To shutdown ASIAIR close the app and wait 5-10 seconds before disconnecting power.」と明記されています。突然電源を切ると SD カード(撮影画像保存先)が壊れることがあるので必ず守ってください。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §Shutdown ASIAIR(close the app and wait 5-10 seconds before disconnecting power)、AM3N Manual Tips §3(return to home position before powering off)
⑫ 関連商品(弊社取扱)
- ZWO AM3N ハーモニックドライブ赤道儀 ― 本記事の主役(マウント側)
- ZWO ASIAIR Plus 256G ― 本記事の主役(撮影母艦)
- ZWO TC40 カーボン三脚 ― AM3N に最も無難な純正三脚
- ZWO NEW EAF(電動フォーカサー) ― ASIAIR から自動フォーカス(V カーブ法)
- ZWO AM5N ハーモニックドライブ赤道儀 ― より大型の鏡筒(130mm APO・C8 級)を載せたい方の選択肢
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最終更新: 2026-05-01/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル・公式 ASIAIR Plus User Manual・公式ソフトウェアページ に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。
⑭ よくある質問(FAQ)
Q1. AM3N と ASIAIR Plus の組合せでまず何を準備すればいい?
A. ハードウェアとして AM3N 本体・三脚(TC40 推奨)・ASIAIR Plus 256G・メインカメラ・ガイドカメラ・ガイドスコープ・USB ケーブル一式・12V/5A ポータブル電源(300Wh 以上推奨)。あとは ZWO finder bracket でマウントに ASIAIR を装着するための準備です。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §02 Power Cable / Data Cable Connections
Q2. ASIAIR の Wi-Fi に接続できません。
A. 本体の Reset ボタンを押下し、ライトが点滅したら離して 5 秒待ちます。Wi-Fi ホットスポット名・パスワード・ステーションモード設定がデフォルトに戻ります。それでも見えない場合はスマホ側の Wi-Fi をオン/オフし直してください。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §01 Indications(Reset button)
Q3. ASIAIR APP でマウントが「ZWO ASI Mount」選択肢に出ません。
A. ASIAIR APP を最新版に更新してください。古いバージョンでは「OnStep beta」と表示される場合がありますが、同じ動作になります。USB ケーブルはマウント付属のもの、または信頼できるデータ転送対応ケーブルを使用してください。出典: AM5 Manual §3.5.3(select OnStep beta, Should be AM5 Mount)
Q4. 極軸合わせの誤差はどれくらいまで追い込めばいい?
A. ASIAIR Plus User Manual V1.2 §Polar Alignment では「2 arc minutes 以下」が目安と明記されています。AM3N + 焦点距離 200-500mm の APO であればこの精度で 5 分露光程度はガイディング無しでも星が点像のまま撮影可能。長焦点(500mm 以上)ではより精度を上げるか、必ずオートガイドを併用してください。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §Quick Start Guide §2.Polar Alignment
Q5. 北極星が見えない場所(南向きベランダ等)でも極軸合わせできますか?
A. はい。ASIAIR の極軸合わせはプレートソルブベースのため、任意の方角の星野で 60° 回転させれば北極星の代わりに視野内の恒星座標から極軸位置を計算してくれます。ベランダ撮影や北方視界が遮られる遠征地で大きな利点です。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §Polar Alignment / §Plate Solve(プレートソルブベース)
Q6. GoTo した先にターゲットが画面の隅にしか入りません。
A. 通常は GoTo のデフォルト動作で「短時間アライメント露光 → プレートソルブ → 自動センタリング」が走るはずです。動作しない場合は (1) Sync が完了していない、(2) プレートソルブが失敗している、のどちらか。Plate Solve ボタンを手動で押して Sync to Mount を実行してから再 GoTo してみてください。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §3.GoTo and Preview / §Plate Solve
Q7. ガイドの RMS 誤差はどれくらいが目安?
A. AM3N + ASIAIR + 適切な極軸合わせで RA/DEC とも 0.5-1.0″ 程度が一つの目安です。RA 軸はストレインウェーブギアでバックラッシュレスのため、DEC 側の挙動が安定しないとき以外は良好に追従します。1.5″ を超える場合は極軸合わせ精度・三脚剛性・風荷重を疑ってください。出典: AM3N Manual §2 Performance Parameters(300:1 ストレインウェーブ・PE <±15″)。RMS の目安はガイディング一般論として記載(ZWO 公式マニュアルには明示数値なし)。
Q8. Autorun を使うときに気をつけることは?
A. (1) 各ターゲットの高度範囲を事前確認(地平線下に沈むタイミングを把握)、(2) 子午線越え(meridian flip)の時刻を意識、(3) ポータブル電源の容量が一晩持つか確認、(4) 保存先 SD/USB ストレージの空き容量、(5) 冷却カメラなら結露対策(最後は冷却を徐々に解除)。Autorun は便利な反面、走り出すと止めにくいので開始前のチェックが肝心です。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §03 Autorun
Q9. Live Stacking と本格撮影の使い分けは?
A. Live Stackingは EAA(Electronically-Assisted Astronomy)として星見会・家族デモ・夜空の状態確認に最適。1枚撮影ごとにスタック画像が自動更新され、見えない星雲も数分でカラフルな姿が現れます。一方本格撮影(Autorun)はFITS/RAW で1枚ずつ保存し、後で PixInsight や Siril などで本格的に画像処理します。撮影目的で使い分けてください。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §03 Live Stacking / Autorun
Q10. 撮影中に APP 接続が切れました。撮影は続いていますか?
A. ASIAIR Plus 本体側で撮影プロセスが走っているため、APP 接続が切れても 撮影自体は継続します。再接続は ASIAIR Wi-Fi に再ログインして APP を起動するだけ。Autorun のスケジュールも継続実行されます。ただし長時間切断するとガイディングのモニタリングができないため、ガイド星をロストして以降の撮影が流れる可能性はあります。出典: ASIAIR Plus User Manual V1.2 §03 Autorun(autonomous operation on ASIAIR)
⑮ 参考にした一次情報
- ZWO 公式 AM3N 製品ページ
- ZWO AM3N User Manual V1.0(PDF)
- ZWO ASIAIR Plus User Manual V1.2(FCC 公開版 PDF)
- ZWO ASIAIR Quick Guide v1.3(PDF)
- ZWO ASIAIR User Manual(汎用版 PDF)
- ZWO ASIAIR PRO User Manual V1.2(PDF)
- ZWO 公式 Software & Manuals ページ(最新ファーム / ASCOM ドライバ)
- 弊社 ZWO AM3N 商品ページ
- 弊社 ZWO ASIAIR Plus 256G 商品ページ
- 弊社 ZWO NEW EAF 商品ページ
- 弊社 ZWO TC40 三脚 商品ページ
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最終更新: 2026-05-01/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル・公式 ASIAIR Plus User Manual・公式ソフトウェアページ に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。