ZWO ガイドカメラ比較|ASI 120MM Mini と ASI 220MM Mini はどちらを選ぶべきか(用途別・公式スペック準拠)

ZWO ガイドカメラ比較|ASI 120MM Mini と ASI 220MM Mini はどちらを選ぶべきか(用途別・公式スペック準拠)

ZWO の Mini シリーズ・ガイドカメラの定番 2 機種「ASI 120MM Mini」と「ASI 220MM Mini」のどちらを選ぶか――この判断は、お使いのガイド鏡(あるいは OAG)の焦点距離と、撮像鏡の F 値・焦点距離との組み合わせでほぼ決まります。本記事では ZWO 公式マニュアルと公式ブログ、PHD2 公式ドキュメントを一次情報として、画素ピッチ・センサー面積・量子効率(QE)・近赤外感度などのスペック差が「ガイドの安定性」「ガイド星の確保しやすさ」「OAG 適合性」にどう効くのかを順に整理し、最後に用途別の選び方早見表へ落とし込みます。価格差約 1.7 倍(弊社調べ・2026-05-16 時点)が「単に新しいから高い」のではなく「センサー面積 2 倍近く・QE+12 ポイント・近赤外感度 +20 ポイント」という構造的な性能差に裏付けられたものであることが分かるはずです。

① 結論早見表(用途別・スペック差から論理導出)

この章は「先に答えだけ知りたい」読者向けの早見表です。理屈は ② 以降で詳細に展開します。判定の根拠はすべて ZWO 公式マニュアル(ASI Mini Camera Manual EN Rev.1.3)と ZWO 公式ブログ「The Differences between ASI220MM Mini and ASI290MM Mini」、および PHD2 公式マニュアル「Basic Use」に基づいています。

あなたの構成 推奨機種 理由(公式スペックから)
30mm/F4 ガイド鏡(120mm)+ 撮像鏡 〜500mm(F5〜F7) ASI 120MM Mini 焦点が短く星像も小さいため、画素ピッチ 3.75μm でも十分にサンプリングできる。FOV も実用域。価格 $149 USD は入門用として ZWO 自身が「entry-level」と位置付けている(SRC-3)。
60mm/F4 ガイド鏡(240mm)+ 撮像鏡 〜800mm どちらでも可(FOV を取りたいなら 220MM Mini) ピクセルスケール(後述 §2)はどちらも 3〜3.5 arcsec/px の実用域。FOV は 220MM Mini が約 1.83°×1.03° vs 120MM Mini の約 1.15°×0.86° と倍近い(イメージエリア比から計算)。
OAG(オフアキシスガイダー)構成 ASI 220MM Mini ZWO 公式が「choose a guide camera with a larger field of view, there will be more stars in the guiding FOV」と明言(SRC-2)。OAG はピックオフプリズム面積で FOV が制限されるため、センサー対角 8.81mm の 220MM Mini が 6.09mm の 120MM Mini より明確に有利。
長焦点(800mm 以上)撮像鏡+ 240〜400mm ガイド鏡 ASI 220MM Mini PHD2 公式の「ガイドのピクセルスケールは撮像側の 4〜5 倍以内が目安」(SRC-7)に対し、120MM Mini × 240mm は 3.22 arcsec/px、220MM Mini × 240mm は 3.43 arcsec/px と同等。決め手は QE と近赤外感度。SC2210 は QE ピーク 92%、850nm でも 50% を維持(SRC-2)。暗いガイド星でも SN を確保できる。
未冷却カメラの惑星撮影もしたい 用途による(本記事はガイド用途主体) ASI Mini シリーズはマニュアル §1 で「designed for both Guiding and Photography」(SRC-1)。120MM Mini は最大 35FPS、220MM Mini は公式記載なし(小売店表記は 14fps@フル解像度)。惑星撮影本格用途なら ROI 切り出しが可能な他機種の検討余地あり。

② 公式スペック比較(マニュアル §4 完全準拠)

以下の表は ZWO 公式 ASI Mini Camera Manual EN Rev.1.3 §4「Camera technical specifications」と、ZWO 公式が小売店向けに開示しているスペックシート(Astronomics 転載 = SRC-4)を突き合わせたものです。数値の差し替えは行っていません。

項目 ASI 120MM Mini ASI 220MM Mini
センサー 1/3" CMOS AR0130CS(ON Semiconductor) 1/1.8" CMOS SC2210_BW(SmartSens)
対角サイズ 6.09mm 8.81mm
解像度 1280×960(1.2MP) 1920×1080(2.07MP)
画素サイズ 3.75μm × 3.75μm 4.0μm × 4.0μm
イメージエリア 4.8mm × 3.6mm 7.68mm × 4.32mm
フルウェル 13ke- 8.78ke-
リードノイズ 4.0〜6.5e- 0.6e-(高ゲイン時)
QE ピーク ほぼ 80%("Almost 80%") 約 92%
ADC 12bit 12bit
シャッター Rolling shutter Rolling shutter
露出範囲 64μs〜2000s 32μs〜(小売店表記 10s 上限)
最大 FPS(フル解像度) 35FPS 14FPS(小売店表記)
インターフェイス USB 2.0 Type-C USB 2.0 Type-C
オートガイドポート ST4 搭載 ST4 搭載
アダプタ 1.25" / M28.5 1.25" / M28.5×0.6
プロテクトウィンドウ AR window 厚 1.1mm AR コート
寸法 φ36mm × 61mm φ36mm × 61mm(Mini 共通筐体)
重量 60g 60g
バックフォーカス 8.5mm 8.5mm
動作温度 -5°C〜+45°C -5°C〜+50°C
対応 OS Windows / Linux / Mac OSX Windows / Linux / Mac OSX
ZWO 公式定価 $149 USD $299 USD

出典: ZWO ASI Mini Camera Manual EN Rev.1.3 §4 Camera technical specifications(120MM Mini 全項目)/Astronomics ZWO ASI220MM Mini スペック表(ZWO 公式スペック転載)ZWO Blog QE / 近赤外感度数値。ASI Mini Camera Manual EN は 2018-07 改訂の Rev.1.3 で 220MM Mini は未掲載のため、220MM Mini のスペックは小売店転載値と公式ブログを組み合わせて記載。両者で乖離する箇所は無し(最大 FPS と露出上限のみマニュアル不掲載で小売店表記)。

③ センサー差を「面積」と「画素数」で正しく理解する

原因 1|センサー対角は 6.09mm vs 8.81mm(面積で約 2.2 倍)

症状:同じガイド鏡を付けても、220MM Mini のほうがガイド画面に映る星の数が明確に多い。
原因:120MM Mini のイメージエリアは 4.8×3.6mm(17.28mm²)、220MM Mini は 7.68×4.32mm(33.18mm²)。面積比は約 1.92 倍。対角は 6.09mm vs 8.81mm で約 1.45 倍。一方で画素ピッチは 3.75μm → 4.0μm とほぼ同等なので、視野が広くなった分そのままガイド星候補が増える。
対処:OAG 構成や、暗い空・狭ガイド視野で星が見つかりにくい構成では、面積差がそのままガイド星検出の安定性に効く。120MM Mini で「ガイド星が見つからない」「キャリブレーション中に星をロストする」症状が出る場合、220MM Mini への置き換えで解消することが多い。

出典: ZWO ASI Mini Camera Manual EN Rev.1.3 §4 Image area: 4.8mm*3.6mmAstronomics 220MM Mini 仕様表 Image area 7.68mm × 4.32mm, Diagonal 8.81mm

原因 2|画素数は 1.2MP vs 2.07MP(約 1.7 倍)

症状:同じ焦点距離のガイド鏡でも、220MM Mini のほうがプレートソルブが速く成功する/PHD2 のマルチスター本数を多く取れる。
原因:120MM Mini が 1280×960 ピクセル、220MM Mini が 1920×1080 ピクセル。画素数の差はそのまま「同視野に置ける星の細かな位置情報量」になる。PHD2 のマルチスター方式は HFD(Half Flux Diameter)と Saturation ADU でガイド星を選別するため、絶対星数が増えると有効ガイド星も増えやすい。
対処:マルチスターガイドを多用するユーザー・プレートソルブによる自動センタリングを多用するユーザー(ASIAIR・NINA・Ekos のユーザー)は、画素数差が運用性に直結する。

出典: ZWO ASI Mini Camera Manual EN Rev.1.3 §4 Resolution: 1280×960Astronomics 220MM Mini Resolution 1920 × 1080PHD2 Basic Use, Multi-star guiding (Min-HFD/Max-HFD, Saturation ADU)

原因 3|画素ピッチは 3.75μm vs 4.0μm(実用上ほぼ同等)

症状:「画素が大きい=精度が落ちる」という誤解が広まりやすいが、ガイド用途では問題にならない。
原因:差は 0.25μm(約 7%)。後述 §④ のピクセルスケール計算で示すように、ガイド鏡の焦点距離が 120mm でも 240mm でも、両機の arcsec/px 差は 0.2 程度。PHD2 はサブピクセル精度(HFD 重心)で星位置を割り出すため、この差はキャリブレーションに有意な影響を与えない。
対処:画素ピッチで選ぶ必要は無い。選定軸は「センサー面積(FOV と星数)」と「QE・近赤外感度(暗い星を拾えるか)」の 2 つに集中させてよい。

出典: ZWO ASI Mini Camera Manual EN Rev.1.3 §4 Pixel Size 3.75μmAstronomics 220MM Mini Pixel Size 4.0μmPHD2 Basic Use, Camera connection pane: unbinned pixel size

④ ピクセルスケールと FOV を実際に計算する

PHD2 公式マニュアル「Basic Use」の "Camera connection pane: unbinned pixel size" 節は、ピクセルスケール情報が「キャリブレーションの正常性チェック・ガイディング性能のレポート・サポートで使われる」と明記しています。具体値は次の公式で求まります(ZWO 公式マニュアルには載っていない一般的な天文計算式ですが、Raleigh Astronomy Club ガイドで明示されている標準公式です)。

ピクセルスケール(arcsec/px)= 206 × 画素サイズ(μm)÷ 焦点距離(mm)

ガイド鏡の焦点距離 ASI 120MM Mini(3.75μm) ASI 220MM Mini(4.0μm)
120mm(例:ZWO 30F4 ミニガイドスコープ) 6.44 arcsec/px 6.87 arcsec/px
200mm(一般的な 50mm ファインダーガイド) 3.86 arcsec/px 4.13 arcsec/px
240mm(例:ZWO 60280 ガイドスコープ) 3.22 arcsec/px 3.43 arcsec/px
400mm(小型短焦点鏡をガイドに転用) 1.93 arcsec/px 2.06 arcsec/px

Raleigh Astronomy Club ガイドが PHD2 コミュニティの一般則として紹介している「ガイドのピクセルスケールは撮像側の 4〜5 倍以内」目安に当てはめると、たとえば撮像側が 1.5 arcsec/px(typical な APS-C × 600mm)の場合、ガイドは 6〜7.5 arcsec/px 以内が許容範囲になります。上表のどの組み合わせも実用域に収まることが分かります。

出典: 計算公式と「4〜5 倍以内」目安 = Raleigh Astronomy Club, Guide Scope Pixel Scale (2020-11-26)。ガイドカメラの設定でピクセルスケールが PHD2 内部でどう使われるかは PHD2 Basic Use, Camera connection pane: unbinned pixel size。ZWO 公式マニュアルには本計算式の記載は無いため、本計算結果は「ZWO 公式仕様の画素サイズ+ガイド側の一般公式」を組み合わせたものとして提示している。

FOV(実視野)の比較

ガイド鏡焦点距離 ASI 120MM Mini FOV(横×縦) ASI 220MM Mini FOV(横×縦)
120mm 約 2.29° × 1.72° 約 3.67° × 2.06°
240mm 約 1.15° × 0.86° 約 1.83° × 1.03°
OAG(撮像鏡 1000mm を想定) 約 16.5' × 12.4' 約 26.4' × 14.8'

FOV はそのままガイド星の確保しやすさに直結します。特に OAG 構成のように撮像鏡焦点距離(=ガイド焦点距離)が長い場合、FOV は分単位まで狭くなり、120MM Mini で 16'×12' しか確保できないところを 220MM Mini なら 26'×14' まで広げられます。この差はガイド星が見つかるかどうかの分かれ目になることが多い領域です。

出典: FOV は ZWO 公式イメージエリア(SRC-1 §4 / SRC-4)× ピクセルスケール公式(SRC-7)から算出。FOV 公式 = 解像度 × ピクセルスケール ÷ 60 (arcmin) または ÷ 3600 (度)。算出値であることを明示するため小数 2 桁で表示。

⑤ QE と近赤外感度の差(暗い星が見えるかどうか)

原因 4|QE ピーク差は約 12 ポイント(ガイド SN に直結)

症状:同条件でも 220MM Mini のほうがガイド星を「明るく」拾える。短い露出(1〜2 秒)でも安定する。
原因:120MM Mini の AR0130CS は QE ピーク「Almost 80%」(SRC-1 §4)。220MM Mini の SC2210 は ZWO 公式ブログで「QE peak of about 92%」と明記(SRC-2)。同じ星光に対し SC2210 が約 1.15 倍多くの光子を電子に変換する。
対処:PHD2 公式の推奨ガイド露出は「1 to 3 seconds」(SRC-6, Exposure Time and Star Selection)。シーイングが悪い夜や、振動の影響を抑えるために短露出寄りで運用したい場合、220MM Mini の QE 余裕は実運用差となって現れる。

出典: SRC-1 §4 QE peak: Almost 80%SRC-2 "ASI220MM Mini has a QE peak of about 92%"PHD2 Basic Use "try using exposure durations in the range of one to three seconds"

原因 5|850nm 近赤外帯では 50% vs 30%(IR バンドパス併用時に効く)

症状:IR バンドパスフィルター(例 685nm long pass、IR pass)併用でガイドする場合、120MM Mini ではガイド星が暗くなりすぎる。
原因:ZWO 公式が 220MM Mini vs 290MM Mini 比較ブログで明示しているとおり、SC2210 は 850nm で QE 50% を維持(290MM Mini は 30%)。一方 AR0130CS の同帯域 QE は公式ブログでの直接比較が無いが、SRC-9 の ON Semiconductor 製品ページ記載のとおり「engineered for enhanced near infrared (NIR) detection」と謳われているサーベイランス向け一般 CMOS で、サーベイランス用 CMOS としては良好だが、SC2210 のような天文向けスターライト技術ベース設計とは別カテゴリ。
対処:大口径ニュートン+IR ガイド構成や、シーイングの悪い夜に 紫外〜可視で星がボケる現象を IR ガイドで回避したい場合は 220MM Mini が有利。汎用可視光ガイドであれば 120MM Mini の QE 80% で十分に機能する。

出典: SRC-2 "QE of ASI220MM Mini at 850nm is 50%"SRC-9 AR0130CS, ON Semiconductor "engineered for enhanced near infrared (NIR) detection"(AR0130CS の 850nm QE 値の直接記載なし。ZWO 公式マニュアルにも個別 QE 数値の記載なし)

原因 6|リードノイズ 4.0〜6.5e- vs 0.6e-(短露出の SN 差)

症状:1 秒台の短露出でもガイドが安定する/長焦点ガイドで HFD が小さい暗い星でも捕捉できる。
原因:120MM Mini のリードノイズは 4.0〜6.5e-(SRC-1 §4)。220MM Mini は高ゲイン時 0.6e- まで下がる(SRC-4)。SN は信号 / sqrt(信号 + ノイズ²) で効くため、暗い星ほどリードノイズ差の影響が大きい。
対処:短露出ガイド(1 秒)を採用するシーイングの厳しい構成や、HFD 1〜2px の暗い星しか視野に入らない狭視野では、リードノイズ差が SN 差として明確に出る。逆に 2〜3 秒の標準露出で十分明るい星があれば、120MM Mini のリードノイズでも実用上問題は出ない。

出典: SRC-1 §4 Read Noise 4.0-6.5eSRC-4 Read Noise 0.6e (at high gain)

⑥ ガイド鏡構成での選び方

原因 7|30mm/F4(120mm)ミニガイドスコープを使う場合

症状:「とりあえずガイドできれば良い」入門ユーザーが過剰投資してしまう。
原因:30mm 級ミニガイドは焦点 120mm/F4 で、ピクセルスケールは 120MM Mini で 6.44 arcsec/px、220MM Mini で 6.87 arcsec/px。サンプリングは余裕がある領域。FOV は 120MM Mini でも 2.29°×1.72° と充分広く、ガイド星確保にも困らない。ZWO は SRC-3 で「Mini Guide Scope (30F4)」を「smaller telescopes 用」として 120MM Mini と組ませる構成例で紹介している。
対処:この構成では 120MM Mini が機能・コストともに最適解。$149 USD のエントリーモデルとして長年定番。

出典: SRC-3 ASI Guide Camera Selection Guide(30F4 紹介と 120MM Mini エントリー位置付け)/SRC-7 ピクセルスケール公式

原因 8|50mm/240〜250mm ファインダーガイドを使う場合

症状:「30mm では暗い」「焦点距離をもう少し稼ぎたい」中級ユーザーが、120 と 220 どちらを選ぶか迷う。
原因:240mm 焦点での arcsec/px は 120MM Mini で 3.22、220MM Mini で 3.43 と実質同等。FOV は 120MM Mini で 1.15°×0.86°、220MM Mini で 1.83°×1.03° と 220 が広い。ガイド星確保の確実性で 220MM Mini が有利だが、対象天域が天の川密集域中心なら 120MM Mini でもガイド星に困らない。
対処:銀河・球状星団・南天対象を多く撮る人は 220MM Mini を選ぶ価値あり。星雲(特に天の川沿い)中心なら 120MM Mini で十分。

出典: ピクセルスケール公式 SRC-7、FOV 計算は SRC-1 §4 Image areaSRC-4 Image area

原因 9|OAG(オフアキシスガイダー)で使う場合

症状:OAG にしたらガイド星が見つからない/キャリブレーションに長時間かかる/途中でロストする。
原因:OAG はピックオフプリズムの面積でガイド視野が機械的に制限される。プリズム外周より大きなセンサーを付けても無意味で、実質的なガイド FOV はミリ単位(数十分角〜十数分角)。この狭視野で「ガイド可能な星」を確保するには、QE が高くノイズが低いセンサーが必須。ZWO 公式は SRC-2 で「choose a guide camera with a larger field of view, there will be more stars in the guiding FOV」と明言し、220MM Mini を OAG 用途で特に推奨している。
対処:OAG 用途は 220MM Mini が公式推奨。120MM Mini を OAG で使うと、撮像対象がガイド星の少ない天域(系外銀河の高銀緯域など)で苦戦するリスクが高い。

出典: SRC-2 "choose a guide camera with a larger field of view, there will be more stars in the guiding FOV" / 220MM Mini を OAG 用途で推奨

⑦ ソフトウェア・接続周りの共通点

原因 10|どちらも PHD2/ASIAIR/ASCOM/INDI に対応

症状:「新しい 220MM Mini は対応ソフトが少ないのでは」と心配する人がいる。
原因:両機とも ZWO の標準 ASCOM/INDI/native ドライバーを共有。PHD2 公式マニュアル Basic Use の「Camera connection pane」では、ZWO ASI カメラは「unbinned pixel size」を入力して接続する標準パターンと記載されており、機種固有の追加設定は不要。ASIAIR も両機を「ASI Mini」として標準サポート。
対処:120MM Mini から 220MM Mini に乗り換えても、運用ソフトの設定変更は最小限(接続選択とピクセルサイズ・焦点距離の入力のみ)。買い替えのハードルは低い。

出典: PHD2 Basic Use, Camera connection pane: unbinned pixel sizeSRC-1 §1 "ASI Mini Cameras are designed for both Guiding and Photography"SRC-10 ZWO Mini Cameras 製品カテゴリ

原因 11|USB 2.0 Type-C・ST4 ポート・φ36×61mm・60g 級 すべて共通

症状:120MM Mini からの差し替え時、ケーブル類・固定金具を流用できるか?
原因:ZWO 公式マニュアル §4/§6.1 によれば、両機とも USB 2.0 Type-C ポートと ST4 オートガイドポートを同位置に持ち、筐体寸法も Mini シリーズ共通の φ36mm × 61mm、重量 60g。バックフォーカスは両機とも 8.5mm(ネイティブ)。
対処:既存の USB Type-C ケーブル、ST4 ケーブル、1.25" スリーブ装着用治具、ガイド鏡側のヘリコイド調整位置はそのまま流用可能。架台バランスへの影響も実質ゼロ。

出典: SRC-1 §4 Dimensions φ36mm*61mm, Weight 60g, Back Focus Distance 8.5mm, §6.1 External View (USB2.0 type-C Port, ST4 Guide Port)SRC-4 USB Interface USB 2.0, ST-4 Guide Port: Yes, Native Back Focus 8.5 mm

⑧ 関連商品

本記事で扱った 2 機種は、いずれも弊社(telescopeshop.net)にて在庫しています。ご購入前のスペック確認・最新価格・在庫状況は商品ページからご確認いただけます。

⑨ ガイドカメラ選びに迷ったら|商品ページ・公式 LINE のご案内

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  • OAG 構成や長焦点撮像鏡との組み合わせでのガイドカメラ選定の個別相談
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最終更新: 2026-05-16/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI Mini Camera Manual EN Rev.1.3)・ZWO 公式ブログ・PHD2 公式マニュアル・各センサーメーカーの公式データシートに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑩ FAQ(よくあるご質問)

Q1. ASI 120MM Mini で長焦点(800mm以上)撮像鏡をガイドできますか?

A. ガイド鏡が 240mm 程度であれば 120MM Mini でもピクセルスケールは 3.22 arcsec/px と実用域です(撮像側 1.5 arcsec/px に対し 2.1 倍で PHD2 推奨レンジ内)。ただし FOV が 1.15°×0.86° と狭くなり、対象天域によってはガイド星確保が厳しくなる場合があります。安定運用を重視するなら 220MM Mini を推奨します。

Q2. 220MM Mini にすると PHD2 の設定変更はどれくらい必要ですか?

A. PHD2 の Camera connection pane で「unbinned pixel size」を 3.75 → 4.0μm に変更するのみで動作します。キャリブレーション後、ガイド露出・Min/Max-HFD・Saturation ADU はガイド星の明るさを見ながら微調整します(PHD2 公式 Basic Use 推奨露出 1〜3 秒)。

Q3. ASIAIR で 220MM Mini はそのまま認識されますか?

A. ASI Mini シリーズは ASIAIR の標準サポート対象です。USB 2.0 Type-C ケーブルで ASIAIR の USB2 ポート(青ポートではなく黒ポート推奨)に接続し、Guide Camera として選択するだけで動作します。

Q4. ASI 120MM Mini と 220MM Mini で OAG 互換性に違いはありますか?

A. 両機とも φ36mm × 61mm 筐体・1.25" スリーブ・バックフォーカス 8.5mm で機械的互換性は同等です。OAG プリズム外に当たるかどうかは OAG 側のプリズム高さに依存するため、ZWO OAG-L / OAG など各 OAG の仕様確認をおすすめします。

Q5. どちらも未冷却ですが、長時間ガイドで熱ノイズの差は出ますか?

A. ZWO 公式マニュアル §4 によれば動作温度は 120MM Mini が -5〜45°C、220MM Mini が -5〜50°C と若干 220MM Mini が広いものの、いずれもガイド露出(1〜数秒)の範囲では熱ノイズは大きな問題になりません。撮像主用途ではないため、ここで両機の差を気にする必要はありません。

Q6. 220MM Mini は惑星撮影にも使えますか?

A. ASI Mini シリーズはマニュアル §1 で「Guiding and Photography 両用」と位置付けられています。ただし最大 FPS が 220MM Mini で 14fps(フル解像度・小売店表記)と惑星撮影専用機(数十〜百 fps クラス)よりは低めです。ROI で切り出せば高速化は可能ですが、惑星撮影本格用途であれば ASI 678MC / ASI 715MC などの専用機をご検討ください。

Q7. 弊社で 120MM Mini → 220MM Mini に買い替える際の下取りはありますか?

A. 個別の下取りは LINE で個別ご相談を承っています。事前に現在お使いの機材の状態(外観・付属品・購入時期)をお知らせいただければ、買取金額の目安をご案内します。

⑪ 参考にした一次情報リスト

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最終更新: 2026-05-16/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI Mini Camera Manual EN Rev.1.3)・ZWO 公式ブログ・PHD2 公式マニュアル・各センサーメーカーの公式データシートに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。