ZWO FD-M54-II フィルタードロワー|使い方・撮影設定 完全ガイド(2 インチフィルター運用の基本と実践)
ZWO FD-M54-II フィルタードロワー|使い方・撮影設定 完全ガイド(2 インチフィルター運用の基本と実践)
ZWO の FD-M54-II(新型 2 インチフィルタードロワー・M54 仕様) は、フルサイズ/APS-C 冷却 CMOS カメラの撮影列に組み込んで、2 インチ枠付きフィルターをネジ外しなしでスライド交換できる基本パーツです。本記事では、公式マニュアルとメーカー公表スペックだけを根拠に、①スレッド構成の理解、②バックフォーカス 55mm 設計の組み方、③フィルターの装着手順、④カメラ別の接続例、⑤撮影時に気をつけたい光漏れ・ガタ・スケアリングの対処、⑥よくある質問、までを一本にまとめました。ZWO の ASI2600 系・ASI6200 系・ASI2400 系ユーザー向けの標準運用ガイドとしてお使いください。
① FD-M54-II とは|スペック早見表
FD-M54-II は ZWO の第 2 世代(II 世代)2 インチフィルタードロワー・M54 仕様です。M54×0.75 のカメラ/望遠鏡両ネジと M48×0.75 のフィルターホルダー枠を備え、遮光構造とマグネット固定を採用した New 2″ Filter Drawer シリーズの M54 版に該当します。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 外径 | 70mm |
| 厚み(光路長) | 20mm |
| カメラ側(センサー方向) | M54×0.75 オスネジ |
| 望遠鏡側(対物方向) | M54×0.75 メスネジ |
| フィルターホルダー枠 | M48×0.75 メス(2 インチ枠付きフィルター専用) |
| 固定機構 | 強力マグネット 2 個 + 側面ロックスクリュー(テンション調整でガタ排除) |
| 遮光 | 長時間露光での光漏れを抑える遮光構造(anti-light-leaking) |
| 同梱物 | FD-M54-II 本体 ×1 / M54-M48F-2mm アダプタ ×1 |
| 推奨カメラ | ASI2600MC Duo、ASI6200 シリーズ、ASI2400 シリーズなどフルサイズ/APS-C 対応 |
| 保証 | ZWO 社製品保証(弊社独自の初期不良 60 日+3 年保証を付帯) |
出典: ZWO 公式 New 2" Filter Drawer 製品ページ §Product Specifications / ZWO USA 同製品ページ("Diameter: 70mm / Thickness: 20mm / M54×0.75 male, M48×0.75 female, M54×0.75 female / Double strong magnets / Filter drawer ×1, M54-M48F-2mm ×1")
② スレッド構成と光路の理解(M54 / M48 の役割)
FD-M54-II は「筒の内側に 2 インチフィルターを差し込めるスライド式ホルダーが挿さっている」構造で、光は以下の順で通ります。
- 望遠鏡(フラットナー・レデューサー出口) — 一般的にはドロテ M54 メスまたは M48 メスが多い
- FD-M54-II 望遠鏡側(M54×0.75 メス)にねじ込み
- スライドホルダー内の 2 インチフィルターを通過
- FD-M54-II カメラ側(M54×0.75 オス)から出て
- 冷却 CMOS カメラ本体(例:ASI2600MC Pro は M54 メス受け)へ
「M54 と M48 が同時に登場して混乱する」というご相談を頻繁にいただきますが、役割で覚えると迷いません。
役割の覚え方
- M54×0.75 = 撮影列を貫く「大口径のバックボーンネジ」。フルサイズセンサーでもケラレが起きにくいよう大口径化された標準規格。
- M48×0.75 = 2 インチ枠付きフィルターを取り付けるための「フィルター規格ネジ」。市販の 2 インチ天体用フィルター(Optolong/Baader/Astronomik/Chroma/ZWO Duo-Band など)はこのネジで統一されている。
出典: ZWO 公式 New 2" Filter Drawer 製品ページ("M54*0.75 male (external) thread on camera side / M48*0.75 female (internal) thread on filter end / M54*0.75 female (internal) thread on telescope side")
M54-M48F-2mm 同梱アダプタの用途
FD-M54-II には M54 オス→M48 メス 2mm アダプタが 1 個同梱されます。これはドロワーのカメラ側 M54 オスを M48 メスに変換するためのもので、たとえば望遠鏡側インターフェースが M48 になっているアスカー系フラットナー・レデューサー(M48×0.75 出力)と直結したいときに使えます。厚みは 2mm なのでバックフォーカス計算にも算入してください。
出典: ZWO 公式 New 2" Filter Drawer 製品ページ("Packaging list (M54): Filter drawer *1, M54-M48F-2mm *1") / ZWO 公式 M54-M48 adapter for EFW2 and M54 Filter Drawer("Thickness: 2mm")
③ バックフォーカス 55mm 設計の基本
冷却 CMOS+フラットナー/レデューサーで撮影する場合、光学メーカーが指定する「フランジ→センサー」の合計距離(バックフォーカス)を 55mm ちょうどに合わせるのが基本です。ZWO も公式ブログで「4/3、1 インチ、APS-C、フルサイズすべての冷却カメラで 55mm を目標にし、実運用では合計 56mm に収まる構成が最も安定する」と公表しています。
出典: ZWO Blog: ASI Camera 55mm Back Focus Solution (2025 Updated)("The standard back focus target is 55mm, with most practical setups achieving 56mm due to adapter stack thickness")
FD-M54-II を入れたときの計算
ASI2600MC Pro のバックフォーカスは本体フランジからセンサーまで 17.5mmと公式マニュアル §Specifications に明記されています。ここに FD-M54-II を追加すると、下表のとおり合計 55mm になるアダプタ組合せを設計する必要があります。
| 要素 | 厚み | 累積 |
|---|---|---|
| ASI2600MC Pro 本体(フランジ→センサー) | 17.5mm | 17.5mm |
| FD-M54-II | 20mm | 37.5mm |
| 残り必要スペーサー(望遠鏡側) | 17.5mm 分 | 55mm |
出典: ZWO ASI2600 公式マニュアル PDF §3.2 Specifications("Back focus distance 17.5mm")/ ZWO Blog: ASI2600 4 Connection methods("The back focus distance in this case is 56mm")
付属延長筒との組み合わせ
ASI2600MC Pro には出荷時に 21mm と 16.5mm の延長筒が同梱されており、直結(フィルタードロワーなし)なら 17.5 + 21 + 16.5 = 55mm という設計になっています。FD-M54-II を新規に組み込む場合はこの延長筒の一部を外し、代わりに FD-M54-II(20mm)+残りのスペーサーで 55mm を再構成します。
出典: ZWO ASI2600 公式マニュアル PDF §6 Connection Methods("You can reach 55mm back focus distance with the 21mm and 16.5mm extender included in the camera package")
④ 使い方(フィルター装着〜運用手順)
ステップ 1|ホルダーにフィルターを装着
ドロワーのスライド式ホルダーを引き抜き、2 インチ枠付きフィルター(M48×0.75)をホルダーの M48 メスネジにねじ込みます。フィルターの表裏(コーティング面の向き)はフィルター側のメーカー説明に従ってください(FD-M54-II 側には向き規定はありません)。
ステップ 2|ホルダーをドロワー本体に戻す
ホルダーを本体スロットに差し戻すと、内部のマグネット 2 個で吸着固定されます。差し込む位置は左右で共通ですが、ホルダー側の刻印面を上にすると出し入れの向きが分かりやすくなります。
ステップ 3|ロックスクリューでガタを追い込む
側面のロックスクリューをドライバー(もしくは付属六角レンチ相当)で軽く締め込み、ホルダーの微小なガタ(≒ センサー面のスケアリングずれ源)を排除します。締めすぎるとホルダーが動かなくなるので、あくまで「指で引き抜けるがカタつかない」レベルに調整します。
出典: ZWO 公式 New 2" Filter Drawer 製品ページ("Double strong magnets adopted for stronger adsorption, easier installation and pulling out / Lock screw on the side for you to adjust the tension of the holder to eliminate gap. Double insurance")
ステップ 4|撮影中のフィルター交換
1 対象を LRGB/SHO のように複数フィルターで撮る場合、露光を停止 → ドロワーを引き抜き → ホルダー交換 → 差し戻し → 露光再開、という流れになります。フォーカサ位置は絶対に触らないのがコツで、フィルターのガラス厚差は各社ほぼ揃えて設計されているため、ドロワー交換だけでの再合焦は不要(もしくは AF で微調整)で運用できます。
⑤ 対応カメラ・対応フィルター
対応カメラ(ZWO 公式が明記しているモデル)
- ASI2600MC Duo(APS-C カラー・ガイド同軸センサー搭載)
- ASI6200MM Pro / ASI6200MC Pro(フルサイズ・IMX455)
- ASI2400MC Pro(フルサイズ・IMX410)
これら以外でも、カメラ側インターフェースが M54×0.75 メス(またはアダプタ経由で M54 化できる)ものであれば物理的には接続可能です。例:ASI2600MC/MM Pro、ASI6200MC Air など。フランジ距離は各機の公式マニュアル §Specifications で必ずご確認ください。
出典: ZWO USA New 2" Filter Drawer 製品ページ("Suitable for 2-inch astronomical filters and full frame cameras, such as ASI2600MC Duo, ASI6200 and ASI2400 series")
対応フィルター
FD-M54-II のホルダー枠は M48×0.75 メスなので、2 インチ枠付きフィルター(Mounted 2" filter)であれば、以下の代表的な銘柄はすべて物理的に装着可能です(各社が M48×0.75 の枠を採用)。
- Optolong: L-Pro / L-eNhance / L-eXtreme / L-Ultimate / UV-IR Cut / LRGB / SHO
- ZWO: Duo-Band 2" / UV-IR Cut 2" / LRGB 2" / SHO 2"
- Baader / Astronomik / Chroma などの主要 2 インチ枠フィルター
注意:Unmounted(枠なし・31mm や 36mm 素通しガラス)フィルターは本ドロワーには入りません。枠なしフィルターを使いたい場合は EFW(電動フィルターホイール)用の 36mm / 50mm 用ホルダーとの併用を検討してください。
出典: ZWO 公式 New 2" Filter Drawer 製品ページ("Suitable for 2-inch astronomical filters" — M48×0.75 mounted)
⑥ 接続例(ASI2600MC Pro / DUO / ASI6200 / ASI2400)
例 A|ASI2600MC Pro + FD-M54-II のシンプル構成
| 位置 | 要素 | 厚み |
|---|---|---|
| 1 | 望遠鏡(フラットナー M54 メス出力) | — |
| 2 | FD-M54-II | 20mm |
| 3 | M54 延長筒(例:16.5mm) | 16.5mm |
| 4 | ASI2600MC Pro 本体(フランジ→センサー) | 17.5mm |
| 計 | 合計バックフォーカス | 54mm(残り 1mm をシムで追い込むと 55mm) |
出典: ZWO Blog: ASI2600 4 Connection methods(Method 4: 2" filter drawer 使用時)/ZWO ASI2600 公式マニュアル PDF §3.2 Specifications
例 B|ASI2600MC Duo(オフアクシスガイド不要な構成)
ASI2600MC Duo はメインセンサー横にガイドセンサーを同軸配置しているため、OAG(オフアクシスガイダー)を撮影列に組み込まなくても済むケースが多いです。この場合は例 A と同じシンプル構成で 55mm を狙えます。ZWO 公式が「full frame cameras such as ASI2600MC Duo, ASI6200 and ASI2400 series」に FD-M54-II を推奨しているのはこの運用を想定したものです。
出典: ZWO USA New 2" Filter Drawer 製品ページ(推奨カメラ列記)
例 C|ASI6200 系フルサイズ + OAG-L 併用
ASI6200MM/MC Pro や ASI2400MC Pro はセンサー対角が 43mm 級と大きく、フィルタードロワーを単独で挟むとセンサー端がわずかにケラレる場合があります。ZWO 公式は「M68 OAG+FD-M54-II+5mm チルトプレート」で 55mm ちょうどを組む構成を推奨しています。
| 位置 | 要素 |
|---|---|
| 1 | 望遠鏡 |
| 2 | M68 OAG |
| 3 | FD-M54-II(20mm) |
| 4 | 5mm センサーチルトプレート |
| 5 | ASI6200 本体(合計で 55mm 到達) |
公式は Method 3(フィルタードロワー単独+チルト 5mm)でも合計 56mm で動くとしていますが、対角 43mm 級センサーではセンサー端の光路がわずかに遮られるおそれがあるため、Method 4(M68 OAG+FD-M54-II+チルト)で 55mm ちょうどにする組み方を推奨しています。
出典: ZWO Blog: ASI6200 5 Connection methods(Method 3 は 56mm でセンサー端をやや遮る旨、Method 4 は 55mm ちょうどで推奨)
⑦ 撮影設定のコツ(フィルタ別・スケアリング・オートフォーカス)
フィルターごとの露出・ゲイン初期値
フィルターの帯域幅(透過波長の狭さ)に合わせて 1 コマの露光時間とゲイン設定を変えます。目安は以下のとおりで、撮影地の光害レベルとカメラの読み出しノイズ特性により最適値は前後します(ASI2600 系はゲイン 100 で HCG モードに入るため、暗い天体はゲイン 100 起点が便利)。
| フィルタータイプ | 用途 | ASI2600 系推奨ゲイン起点 |
|---|---|---|
| UV-IR Cut | 広帯域(銀河・星団・オートフォーカスの基準) | 0 または 100 |
| LRGB(L / R / G / B) | モノクロ機の輝度・色分解 | 100(HCG モード) |
| Duo-Band / L-eNhance / L-eXtreme | OSC で光害地のナローバンド風撮影 | 100 起点、1 コマ長め(3〜10 分) |
| SHO(3nm / 6nm) | モノクロ機での本格ナローバンド | 100 起点、1 コマ 5〜15 分 |
出典: ZWO ASI2600 公式マニュアル PDF §3.3-3.4("When the gain value is set to 100, the HCG high gain mode is turned on")
フィルター切替とオートフォーカス
Optolong や ZWO の 2 インチマウントフィルターは各社ともガラス厚をほぼ揃えて設計されているため、FD-M54-II でドロワーを差し替えてもピント位置はほぼ変わらないのが一般的です。ただし、Duo-Band → SHO の Oiii 単体のように大きく帯域幅が違うフィルターに切り替える場合はサーマル変位も加わるため、EAF などのオートフォーカスを毎フィルタ切替後に 1 回走らせるのが確実です。
スケアリング(センサー傾き)に注意
FD-M54-II はホルダーが完全にドロワー枠に密着していないと、その隙間分だけセンサー面が傾いて周辺星像が悪化します。設置後は必ず側面ロックスクリューでガタを追い込み、フルサイズ機ではさらにM54-Tilter などのチルトプレートで微調整するのが標準的な流れです。
出典: ZWO 公式 M54-Tilter 製品ページ("Compatible cameras: ASI2600MC Duo, ASI2600MM/MC Pro, ASI6200MM/MC Pro, ASI2400MC Pro")
⑧ トラブル回避(光漏れ・ガタ・スケアリング)
ケース 1|長時間露光で片端がかぶる → ロック不足・光漏れの可能性
ドロワーの側面ロックスクリューを軽く緩めた状態のまま撮影すると、露光中にホルダーが微妙に動き、遮光が完全にならないことがあります。FD-M54-II はanti-light-leaking 設計ですが、ロックスクリューでテンションをかけて初めて仕様上の遮光性能が出ます。緩めたら必ず締め直してください。
出典: ZWO 公式 New 2" Filter Drawer 製品ページ("anti-light-leaking design / Lock screw on the side ... Double insurance")
ケース 2|旧世代フィルターホルダーが入らない
初代(Gen 1)2 インチフィルタードロワー用のフィルターホルダーは、FD-M54-II(Gen 2)のスロットには物理的に入りません(マグネット位置・遮光溝形状が異なるため)。逆も同じで、旧ドロワー本体に Gen 2 ホルダーは装着できません。買い足す際はホルダーも II 世代品を選んでください。
出典: ZWO USA New 2" Filter Drawer 製品ページ("Old filter holders are incompatible with the new drawer design, and vice versa")
ケース 3|M54-Tilter と OAG-L が同居できない
ZWO 公式は「望遠鏡 → M54-Tilter → OAG-L の順で並べて配置することはできない」と明記しています。フルサイズ機でセンサースケアリング調整と OAG によるガイドを両立したい場合は、55mm バックフォーカスに収まるチルトプレート同梱構成(例:カメラ内蔵の 5mm チルトプレート)を選び、OAG-L はフィルタードロワーよりも望遠鏡側に配置してください。
出典: ZWO 公式 M54-Tilter 製品ページ("The M54-tilter can not be fitted next to the OAG-L (in the direction of telescope->M54-tilter->OAG-L), please pay attention to the 55mm-back-focus solution when using")
ケース 4|M42 スレッド機材と組み合わせたい
M42×0.75(T2)系のフラットナー・レデューサーやカメラアクセサリと FD-M54-II を組み合わせたい場合、M42 系は FD-M42-II(M42 版フィルタードロワー・厚み 21mm)を選ぶ方が変換が少なく、光路が乱れにくいです。M54 系にどうしても寄せたい場合は ZWO 公式の M54 変換アダプタを介してください。
出典: ZWO 公式 New 2" Filter Drawer 製品ページ(M42 版 21mm と M54 版 20mm の 2 種展開) / FD-Adapter-M54("Please remove the original M42 adapter from the M42 filter drawer, and then fix the M54 adapter with screws")
⑨ 関連商品
本記事で扱った FD-M54-II の商品ページと、実運用でよく併用する関連機材のご案内です。
- ZWO FD-M54-II(新型 2 インチフィルタードロワー・M54 仕様) — 本記事の対象製品。フルサイズ〜APS-C 冷却 CMOS 向け。
- ASI2600 シリーズ、ASI6200 シリーズ、ASI2400 シリーズなどフルサイズ/APS-C 冷却 CMOS 本体
- Optolong 2 インチ枠フィルター各種(L-Pro / L-eNhance / L-eXtreme / L-Ultimate / SHO ナローバンド)
- ZWO EAF(電動フォーカサ)— フィルター切替後のオートフォーカスに便利
在庫状況・組み合わせ相談は公式 LINE で個別に承ります。
⑩ フィルタードロワー選び・カメラ接続でお困りなら|商品ページ・公式 LINE のご案内
本記事で扱った商品ページはこちら
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最終更新: 2026-07-20/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI2600 Manual)・ZWO 公式製品ページ・ZWO 公式ブログの 55mm バックフォーカス解説記事に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。
⑪ よくある質問(FAQ)
Q1. FD-M54-II と FD-M42-II はどう違いますか?
ネジ規格(M54 か M42)と本体厚み(M54 版 20mm / M42 版 21mm)が主な差です。カメラ側インターフェースが M54 メスであれば FD-M54-II、M42 メス(T2)であれば FD-M42-II を選ぶのが基本です。フルサイズ機(ASI6200 系・ASI2400 系)は光路径の余裕から M54 版が推奨されます。
Q2. 31.7mm(1.25 インチ)フィルターは使えますか?
使えません。FD-M54-II のホルダー枠は M48×0.75(2 インチ枠付きフィルター用)専用のため、1.25 インチや unmounted の 36mm ガラスは装着できません。
Q3. フィルターは何枚まで入りますか?
ドロワー 1 台につきホルダーは 1 枚です。LRGB や SHO のような複数フィルター運用ではフィルターホルダーを枚数分ご用意いただき、撮影の都度スライドで差し替える運用になります。全自動で切り替えたい場合は EFW(電動フィルターホイール)を検討してください。
Q4. ドロワーを外して直結(フィルターなし)で撮影したい
物理的には可能ですが、その分バックフォーカスが 20mm 短くなるため、代わりに 20mm 相当の M54 延長筒に置き換えて 55mm を維持してください。
Q5. マグネット固定だけでカメラを吊り下げても大丈夫ですか?
ホルダーの固定はマグネット+ロックスクリューですが、ドロワー本体と望遠鏡・カメラの接続は M54 ネジ締結なので、荷重はネジで受けます。マグネットはあくまで内部ホルダーを保持する用途で、外部荷重を受ける構造ではありません。
Q6. FD-M54-II 単体で 55mm バックフォーカスは達成できますか?
単体で 20mm 消費するため、残り 35mm を「カメラ本体のフランジ距離 + 延長筒 + アダプタ」で作る必要があります。ASI2600MC Pro なら本体 17.5mm+ドロワー 20mm=37.5mm なので、残り 17.5mm 分を望遠鏡側の M54 スペーサー/アダプタで確保します。詳細は本記事の ③ / ⑥ 節をご参照ください。
Q7. 保証はどうなっていますか?
ZWO 社の製品保証に加え、弊社独自の初期不良 60 日+3 年保証を付帯してお届けしています。詳細は商品ページをご確認ください。
⑫ 参考にした一次情報
- ZWO 公式 — New 2" Filter Drawer 製品ページ(M42 / M54 共通)
- ZWO ASTRO USA — New 2" Filter Drawer 製品ページ
- ZWO 公式 — M54 adapter for filter drawer (FD-Adapter-M54)
- ZWO 公式 — M54-M48 adapter for EFW2 and M54 Filter Drawer
- ZWO Blog — ASI Camera 55mm Back Focus Solution (2025 Updated)
- ZWO Blog — ASI2600 Guide: 4 Connection methods for 55mm back focus
- ZWO Blog — ASI6200 Guide: 5 Connection methods for 55mm back focus
- ZWO 公式 — M54-Tilter 製品ページ
- ZWO 公式 — ASI2600MC/MM Pro 製品マニュアル(PDF)
- ZWO ASI2600 Manual V1.2(astronomy-imaging-camera.com ミラー)
本記事で扱った商品ページはこちら
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LINE 登録が難しい方向けに、メールで対応いたします。support@tenbundo.com までお気軽にご連絡ください。
最終更新: 2026-07-20/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI2600 Manual)・ZWO 公式製品ページ・ZWO 公式ブログの 55mm バックフォーカス解説記事に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。