ZWO ASI664MC 入門ガイド|非冷却カラー CMOS カメラを初めて選ぶ人のためのはじめての一冊

ZWO ASI664MC 入門ガイド|非冷却カラー CMOS カメラを初めて選ぶ人のためのはじめての一冊

ZWO ASI664MC は、Sony IMX664(Type 1/1.8" / 対角 9.02mm / 4.15MP)を搭載した非冷却タイプのカラー CMOS カメラです。惑星・月・太陽(減光フィルタ併用)といった「明るく・小さく・高速に撮る」被写体に向いた 1 台で、USB 3.0 接続・95fps・低読み出しノイズ 0.46e・ピーク量子効率 91%・ゼロアンプグロー設計を公式仕様として持ちます。本ガイドはメーカー公式マニュアル(2024-01 発行 PDF)と Sony IMX664 データシートをベースに、初めて非冷却の惑星カメラを選ぶ方が「何が撮れて/何が撮れないか」「望遠鏡にどう繋ぐか」「初日の撮影から画像処理までどう進めるか」を一気に把握できる形でまとめました。

① ASI664MC とは何か(位置づけとキャラクター)

ZWO ASI664MC は、ZWO(Suzhou ZWO Co., Ltd.)が展開する惑星/高速撮影向け CMOS カメラのラインアップにおいて、エントリー級の ASI662MC(Type 1/2.8" / 対角 6.45mm)とフラッグシップの ASI585MC(Type 1/1.2" / 対角 12.84mm)のあいだに位置する「アドバンス」クラスに分類されます。同じ Sony STARVIS 2 世代のセンサーを採用しつつ、ASI662MC よりもセンサーが一回り大きくなったことで、月・太陽の広めのフレーミングと惑星の細部描写の両立を狙ったモデルです。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §1 比較表(ASI662MC / ASI664MC / ASI585MC のセンサー対角 6.45mm / 9.02mm / 12.84mm を明記)

非冷却モデルという点も本機のキャラクターを決めています。冷却モデルの ASI Pro シリーズが「熱ノイズを抑えて数十秒〜数分の長時間露光を積み重ねる DSO 撮影」に向くのに対し、非冷却の ASI664MC は「ミリ秒単位の短時間露光を数千枚〜数万枚ぶん撮る惑星イメージング(Lucky Imaging)」を主戦場として設計されています。実際、公式マニュアル §1 は本機を「Planetary CMOS camera」と定義しています。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §1 Product Introduction("ASI664MC is a remarkable new planetary CMOS camera.")

② 仕様一覧(公式マニュアル §3.2 準拠)

以下の表は、ZWO 公式マニュアル §3.2「Camera Specifications」および §1 の記載を原文どおりに整理したものです。センサーフォーマットは公式マニュアルの Type 1/1.8"(対角 9.02mm)です。

項目 値
センサー Sony IMX664AAQR1-C(裏面照射型 CMOS / STARVIS 2)
センサーフォーマット/対角 Type 1/1.8"/9.02mm
解像度 4.15MP(2704 × 1536)
ピクセルサイズ 2.9µm
センサーサイズ 7.841mm × 4.454mm
最速フレームレート 95fps(USB 3.0・10bit / 高速モード時)
シャッター Rolling Shutter(ローリングシャッター)
露光範囲 32µs 〜 2000s
読み出しノイズ 0.46 〜 5.8e(3.2e@19db gain、HCG モード時 <1.0e)
ピーク量子効率(QE) 91%
フルウェル容量 36.5Ke
ADC 12bit(通常)/ 10bit(高速モード)
USB インターフェース USB 3.0 / USB 2.0 Type-B
内蔵メモリ DDR3 256MB
カメラ側アダプタ M42 × 0.75
保護窓 φ21mm × 厚み 1.1mm・AR コート
バックフォーカス 12.5mm
本体寸法/重量 直径 62mm/126g
最大消費電力(USB 給電時) 1.36W
動作温度/保管温度 動作 -5°C 〜 50°C/保管 -20°C 〜 60°C
対応 OS Windows 7 / 8 / 10(32bit / 64bit)、Linux、Mac
端子 USB 3.0/2.0、ST4 ガイドポート、1/4" 三脚ネジ

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.1 External View / §3.2 Camera Specifications / §3.4 Protective Window / §3.5 ADC / §3.6 Power consumption(2024-01 発行版・全数値を原文どおり抜粋)

③ 得意な被写体と、選ばないほうがいい被写体

得意:惑星・月・太陽(減光フィルタ併用)

本機は「短時間露光(数ミリ秒〜数十ミリ秒)を数千〜数万枚積み重ねて解像感を引き上げる、いわゆる Lucky Imaging(幸運撮像)」の運用に最適化されています。露光範囲は 32µs から始まり(マニュアル §3.2)、USB 3.0 接続では 2704×1536 の全画面でも 94.8fps(10bit 高速モード)が公式値で、ROI を 640×480 まで絞れば 301.2fps に達します。ゼロアンプグロー設計により、ゲインを上げてもアンプグロー(amp glow)が出ない点も、暗い衛星や火星の小さな模様を追い込むうえで大きなメリットです。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §1 Zero Amp Glow / §3.5 ADC 表 / §3.2 Exposure range("no-glow circuity to avoid the annoying amp glow"、露光 32µs〜2000s、640×480 で 301.2fps 等)

苦手:長時間露光の深宇宙(DSO)撮影

本機は非冷却モデルなので、センサー温度を能動的に下げる仕組みを持ちません。夏場の外気温 25°C 前後で 30 秒〜数分のディープスカイ露光を積むと、熱ノイズ(暗電流)が増え SN 比が悪化しやすくなります。DSO 主戦にする場合は、冷却モデル(ASI Pro シリーズなど)を検討してください。ただし、明るい対象(オリオン大星雲の中心部・散開星団など)を短めのライブスタックで楽しむ用途には非冷却でも十分実用になります。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §2 Notice for Use(動作温度 -5°C 〜 50°C の記載および §1 で "planetary CMOS camera" と定義。冷却機構の記載なし)

太陽撮影は必ず減光フィルタを使う

太陽を撮影する場合は、必ず太陽専用の安全な一次フィルタを使ってください。具体的には、対物レンズ前面に取り付ける太陽フィルタ(Baader AstroSolar フィルムなど)、屈折望遠鏡の天頂ミラーの位置に取り付けるハーシェルプリズム、または H-α 専用の太陽望遠鏡です。カメラ側(接眼部側)に付ける 1.25" フィルタだけでは、太陽光を安全に減光できません。無フィルタで太陽光を直接センサーに入れると、機材が破損するだけでなく、ファインダーやアイピースを覗いた目に不可逆的な障害を与える危険があります。ZWO 公式マニュアル §7-3 (8) でも、保護なしでの太陽の直接撮影は不適切な使用として挙げられています。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §7-3 (8)("Damage caused by the improper User operation during the period of shooting or use, such as using without the equipment protection or direct shooting of the sun")

④ センサー詳細:Sony IMX664 と STARVIS 2 技術

ASI664MC が搭載する Sony IMX664AAQR1-C は、Sony Semiconductor Solutions のセキュリティカメラ向けラインアップに属する裏面照射型 CMOS で、STARVIS 2 世代のピクセル技術を採用しています。Sony 公式データシート(Flyer Ver.1.0)によると、有効画素は 2704(H) × 1540(V) の約 4.16M、アクティブ画素は 2704 × 1536 の約 4.15M、単位セルサイズは 2.9µm × 2.9µm。パッケージは 132pin LGA で、電源はアナログ 3.3V/デジタル 1.1V/インタフェース 1.8V の三系統、CSI-2 で RAW10 / RAW12 を出力します。

出典: Sony IMX664-AAQR1 Flyer Ver.1.0 Description / Device Structure / Features("Diagonal 9.02 mm (Type 1/1.8) CMOS ..."、"Number of active pixels 2704 (H) × 1536 (V)"、"Unit cell size 2.9 μm (H) × 2.9 μm (V)"、"analog 3.3 V, digital 1.1 V, and interface 1.8 V"、"132 pin LGA"、"CSI-2 serial data output")

STARVIS 2 は「裏面照射型ピクセル技術を用い、カラー品では 706cd/m² の光源・F5.6・1 秒累積時に 1µm² あたり 2000mV 以上の感度を持ち、旧 STARVIS 比で同ピクセルサイズ・単一露光時に AD 12bit のダイナミックレンジが 8dB 以上広い」と Sony 公式で定義されている技術です(可視〜近赤外域で高画質を実現)。この特性が、暗い惑星の細部や赤外寄りの太陽像を撮影する際の SN に効いてきます。

出典: Sony IMX664-AAQR1 Flyer Ver.1.0 STARVIS 2 脚注("a sensitivity of 2000 mV or more per 1 µm2 ... a wide dynamic range (AD 12 bit) of more than 8 dB compared to STARVIS ...")

センサー前面(保護窓)は AR コート付きの φ21mm × 厚み 1.1mm ガラスで、埃と結露からセンサーを保護すると同時に、UV / NIR 領域の光線透過を改善する役割を持ちます。IMX664 のカバーガラス自体も両面 AR コートで、二重の AR 構成になっています。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.4 Protective Window / ZWO 公式 ASI664MC 製品ページ Protective Window("It improves the camera's performance in UV and NIR wavelengths.")/ Sony IMX664 Flyer Features "AR coating on cover glass (Both sides)"

⑤ 望遠鏡・アダプタとの接続

基本構成(1.25" 接眼部)

ASI664MC のカメラ側スリーブは M42 × 0.75、バックフォーカス距離は 12.5mm です。工場出荷時にはカメラ前面に 小型の広角レンズ(マニュアル §4 で言及されている "self-contained lens on the top of the camera")が取り付けられているため、天体撮影に使う際は必ずこれを外してから 1.25" T-mount を取り付けます。1.25" ノーズピース(T-mount)は同梱品として付属し、そのまま望遠鏡の 1.25" 接眼部(アイピースホルダ)に挿し込む形になります。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.2 Adapter / Back focus distance / §4 What's in the Box / §6 Connection Methods("M42x0.75"、"12.5mm"、"self-contained lens" 記載、接続図に 1.25" T-mount)/ ZWO 公式 ASI664MC 製品ページ What's in the Box / Reference Images(同梱品に 1.25" Nosepiece、出荷時の本体前面にレンズ)

1.25" フィルタの取り付け

マニュアル §6 の接続図に「1.25" filter (optional)」として例示されているとおり、1.25" T-mount(ノーズピース)の先端に 1.25" フィルタをねじ込んで装着できます。惑星撮影では UV/IR カットフィルタや ADC(大気分散補正装置)を、シーイングの影響を抑えたい惑星・月の撮影では IR パスフィルタを組み合わせるのが一般的です。太陽撮影で Ca-K などのフィルタをカメラ側に追加する場合も、必ず前述の一次フィルタ(対物フィルタやハーシェルプリズム)と併用してください。1.25" フィルタ単体では太陽光を安全に減光できません。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §6 Connection Methods("① 1.25" T-mount ② 1.25" filter (optional)")

ガイド用途(ST4 ポート)

本体側面には ST4 ガイドポートがあり、赤道儀のオートガイダー入力に接続してガイドカメラとして運用することもできます。DSO 撮影のガイド用途としても使い回せるので、非冷却の惑星カメラ 1 台で「メイン=惑星、ガイド=DSO」の兼用も可能です。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.1 External View("② ST4 guide port")

⑥ 撮影ワークフロー:ドライバ→ SharpCap → AutoStakkert!

1. ドライバのインストール

Windows で使う場合は、まず ZWO 公式サイトから「ASI Cameras driver」をダウンロードしてインストールします。インストール後にカメラを USB 接続すると、Windows のデバイスマネージャの「imaging devices」配下に ZWO のカメラ名が表示されれば OK です。

出典: ZWO ASI Camera Quick Guide "Driver and software installation (Windows)" §1("Download and install ASI Cameras driver ... you will see your ZWO camera model listed under the 'imaging devices' category")

2. 撮影ソフトの導入

公式クイックガイドが導入例として挙げているのは英国製の「SharpCap」です。SharpCap は Windows 11 / 10 / 8.1 / 7(SP1)に対応する Windows 専用ソフトで、最新版は公式ダウンロードページから入手できます。Pro 機能はライセンスキーで解放される仕組みで、無償版でも基本的な惑星撮影は問題なく行えます。ZWO 純正の「ASIStudio」も選択肢で、公式ソフトウェアセンターからダウンロードできます。

出典: SharpCap Downloads("Sharpcap runs on Microsoft Windows"、"Windows 11, 10, 8.1, 7 (with SP1)"、"There isn't a separate download for SharpCap Pro")/ ZWO Software Center(ASIStudio 掲載)

3. 初回プレビュー

SharpCap を起動してカメラメニューから「ASI664MC」を選ぶと、プレビュー画面が立ち上がります。クイックガイドが指摘しているとおり、望遠鏡やレンズを付けていない状態ではプレビューは真っ白(露光過多)になるのが正常です。この段階では「解像度・露光時間・ゲイン・USB traffic」の 4 項目を把握することが最優先で、まず解像度は 2704×1536 のままにして、露光を数 ms〜数十 ms、ゲインを 100〜200 付近に置いてから望遠鏡に取り付けるとスムーズです。

出典: ZWO ASI Camera Quick Guide "Driver and software installation (Windows)" §2 / Trouble shooting §1("The preview image is completely white but the fps is normal. The camera is over exposed"、"Keep in mind that you can only see brightness without lens or scope")

4. 動画撮影とスタッキング

Lucky Imaging では、SharpCap で SER または AVI 形式の動画を数分ぶん撮り、AutoStakkert! に読み込んで「ベストな数十%のフレームだけ」を自動選別・整列・スタックする流れになります。AutoStakkert! は Emil Kraaikamp 氏(オランダ)が開発している惑星/月/太陽向けの定番スタッキングソフトで、SER・FITS・MJPEG・多くの AVI を標準サポートし、MOV は FFmpeg 経由で扱えます。仕上げのウェーブレット処理には RegiStax 6 などが定番で、木星などの自転による像の流れを補正(デローテーション)する場合は WinJUPOS が使われます。

出典: AutoStakkert! 公式トップ("native support for mjpeg, ser, fits, and many avi videos and image files"、"additional mov support using FFMpeg"、"Emil Kraaikamp"、"Dutch conditions" の記載)

⑦ ゲイン・露光・HCG モードの考え方

ASI664MC のゲインは、公式マニュアル §3.3 が明示しているとおり gain 252 以上で HCG(High Conversion Gain)モードが自動的に有効化されます。HCG モード時は「ダイナミックレンジが約 11bit に維持され、読み出しノイズが 1.0e を下回る」動作になるため、月・惑星のようにフレーム 1 枚 1 枚が数 ms〜数十 ms しかない用途では、読み出しノイズが下がる gain 252 付近から試してみるのも一つの方法です。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.3 Read Noise("At gain 252 and above, the HCG mode is automatically turned on; the dynamic range is close to 11bit; the read noise can be lower than 1.0e")

ADC は 12bit(通常)と 10bit(高速)の 2 モードがあり、10bit のほうがフレームレートを大きく上げられます。マニュアル §3.5 の表では、2704×1536 の全画面時に USB 3.0 で 12bit RAW16 が 47.4fps、10bit RAW8 が 94.8fps、1920×1080 に切り出せば 10bit で 142.6fps、320×240 まで絞れば 542.1fps に達します。惑星は火星や木星のように 640×480 前後の ROI にすればシーイングが良い夜に高速で数を稼げます。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §3.5 Analog to Digital Converter (ADC) 表(USB3.0/USB2.0 別・解像度別のフレームレート表)

USB 転送側では「Turbo USB」(あるいは SharpCap の "USB traffic")が 80〜90% あたりが公式推奨で、PC 性能に合わせて上下します。露光時間そのものも上限フレームレートを決めるので、たとえば露光 20ms を選べば理論上限は 50fps、露光 1s なら 1fps まで下がる点に注意してください。

出典: ZWO ASI Camera Quick Guide Trouble shooting §3("Adjust Turbo USB, we recommend 80-90%"、"your exposure time needs to be shorter than 1/FPS rate")

⑧ 動作環境・付属品・保証

動作環境

公式マニュアル §2 は動作条件を「動作温度 -5°C 〜 50°C/動作湿度 20% 〜 80%/保管温度 -20°C 〜 60°C/保管湿度 20% 〜 95%」と定めています。日本の冬季の遠征撮影では -5°C を下回る夜もありうるため、外気温がスペック下限に近い場合は結露と併せて注意が必要です。清掃時に腐食性の溶剤を使わないこと、長時間の直射日光曝露を避けることも同章で明記されています。

出典: ZWO ASI664MC Product Manual §2 Notice for Use(温湿度スペック表)

同梱品

ZWO 公式製品ページの「What's in the Box」によると、同梱品はカメラ本体・カバー・ST4 ケーブル・1.25" ノーズピース・クイックガイド・USB 3.0 ケーブル(2m)です。前述のとおり出荷時にはカメラ前面に小型の広角レンズが取り付けられており、天体撮影に使う際は取り外して 1.25" T-mount に付け替える必要があります(マニュアル §4)。

出典: ZWO 公式 ASI664MC 製品ページ What's in the Box(Camera body / Cover / ST4 Cable / 1.25" Nosepiece / Quick guide / USB 3.0 Cable (2m))/ ZWO ASI664MC Product Manual §4 What's in the Box?("Please take off the self-contained lens on the top of the camera")

保証

天体ショップでご購入いただいた製品には、初期不良60日対応+3年保証が付きます。保証の詳細条件は 保証ポリシー をご覧ください。不具合が疑われる場合は、当店の公式 LINE または下記のメール窓口までご連絡ください。

⑨ よくあるトラブルと切り分け

原因 1|プレビューが真っ白のまま変わらない

症状:SharpCap を起動してカメラを認識させたが、プレビューが白く飛んだままになる。
原因:望遠鏡やレンズを付けていない・室内光が強すぎる・露光時間かゲインが過大。
対処:露光時間とゲインをまず最小まで下げ、望遠鏡側に取り付けてから徐々に上げる。

出典: ZWO ASI Camera Quick Guide Trouble shooting §1("The camera is over exposed, please reduce the exposure and/or gain")

原因 2|プレビューが真っ黒・fps が 0 のまま

症状:接続はできているように見えるが、fps 表示が 0 のままフレームが更新されない。
原因:USB 帯域が足りていない(Turbo USB が高すぎる・USB ハブや延長ケーブル経由)。
対処:Turbo USB を下げる。USB ハブや延長を外して PC 本体の USB ポートに直結する。

出典: ZWO ASI Camera Quick Guide Trouble shooting §2("Please try to slow down the capture speed by reducing the 'Turbo USB'. Also try connecting the camera to your PC directly without a USB hub or extender")

原因 3|スペック上のフレームレートに届かない

症状:スペック上は 95fps のはずが、実測で 30〜40fps しか出ない。
原因:USB 3.0 ポートに繋がっていない/High Speed Mode が Off/Turbo USB が低い/露光時間が長すぎる。
対処:USB 3.0 ポートに直結し、撮影ソフト上でカメラが USB 3.0 接続として認識されているか確認。High Speed Mode を On、Turbo USB を 80〜90%、露光は 1/FPS より短くする。

出典: ZWO ASI Camera Quick Guide Trouble shooting §3("Please make sure the camera is connected to USB3.0 host"、"Make sure that the 'High Speed Mode' is On"、"Adjust 'Turbo USB', we recommend 80-90%"、"your exposure time needs to be shorter than 1/FPS rate")

原因 4|プレビュー時は 60fps 出るのに録画すると 20fps に落ちる

症状:ライブビューでは高フレームレートが出るが、SER/AVI 録画を始めると fps が急落する。
原因:ストレージの書き込み速度が追いつかない(HDD だと 40〜50MB/s しか出ない)。
対処:録画先を SSD にする。カラーカメラなら RGB24 ではなく RAW 形式で保存する。

出典: ZWO ASI Camera Quick Guide Trouble shooting §4("Most ASI cameras are very fast and require up to 400M/s data transfer speed. But most hard disk driver can only run at 40-50M/s")

原因 5|ノート PC で数分後に接続が切れる

症状:外部電源なしのノート PC で撮影を続けると、カメラを見失う/通信が途切れる。
原因:Windows の USB 省電力(USB セレクティブ サスペンド)が USB ポートを一時停止させている。
対処:デバイスマネージャの USB ルートハブの電源管理タブで「電力の節約のために ... の電源をオフにできるようにする」チェックを外す(AC 電源接続を推奨)。

出典: ZWO ASI Camera Quick Guide Trouble shooting §5("This is because of the power save mode of your laptop, you need to disable power saving of USB port")

原因 6|デバイスマネージャに「不明なデバイス」で出る

症状:カメラを繋いでもデバイスマネージャで「不明なデバイス(黄色のマーク)」として表示される。
原因:ドライバのインストール失敗(アンチウイルスがブロックしている可能性)。
対処:アンチウイルスを一時停止してドライバを再インストール。改善しない場合は「ドライバー ソフトウェアの更新」から手動で C:\Program Files (x86)\ZWO Design\ZWO_USB_Cameras_driver を指定する。

出典: ZWO ASI Camera Quick Guide Trouble shooting §7("please try to close all anti-virus software and re-install the driver ... point to the driver directory ... C:\Program Files (x86)\ZWO Design\ZWO_USB_Cameras_driver")

⑩ 関連商品|商品ページ・公式 LINE のご案内

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  • ZWO ASI664MC 商品ページ:本記事で扱う非冷却カラー CMOS カメラ本体。同梱品・保証・初期不良60日対応+3年保証についてはこちら。

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最終更新: 2026-10-23/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI664MC Product Manual)・Sony IMX664-AAQR1 Flyer・ZWO Quick Guide・SharpCap 公式・AutoStakkert! 公式に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

よくある質問(FAQ)

Q1. ASI664MC はディープスカイ(DSO)でも使えますか?

A. 使えないわけではありませんが、非冷却モデルなので長時間露光では熱ノイズが増えます。明るい対象を短めのライブスタックで楽しむ範囲までは実用になりますが、本格的な DSO は冷却モデルをおすすめします(公式マニュアル §1 で "planetary CMOS camera" と定義されているとおり、惑星・月・太陽が本来の主戦場です)。

Q2. ASI662MC との違いは何ですか?

A. 公式マニュアル §1 の比較表によると、ASI662MC はセンサーフォーマット Type 1/2.8" / 対角 6.45mm / 2.07MP (1920×1080) / 107.6fps、ASI664MC は Type 1/1.8" / 対角 9.02mm / 4.15MP (2704×1536) / 95fps です。ピクセルサイズは両者とも 2.9µm で共通なので、ASI664MC はより広い視野とより高い解像度を得られる構成になります。

Q3. 冷却なしで熱ノイズは大丈夫ですか?

A. 惑星・月のような数 ms〜数十 ms の短時間露光では熱ノイズはほとんど問題になりません。動作温度は -5°C 〜 50°C(公式マニュアル §2)とされており、日本の一般的な観測夜であれば通常運用の温度帯です。

Q4. SharpCap と ASIStudio、どちらを使えばよいですか?

A. どちらも公式にサポートされています。SharpCap は多機能で世界中の惑星撮影ユーザーに定番、ASIStudio は ZWO 純正で操作がシンプルです。初めての 1 本としてはクイックガイドが例示している SharpCap が入りやすく、慣れてきたら両方を用途で使い分けるのが実用的です。

Q5. Mac や Linux でも使えますか?

A. 公式マニュアル §3.2 の Supported OS 欄で「WIN7/8/10 32&64, Linux, Mac」と明記されています。専用ドライバのインストールが必要なのは Windows のみです。ZWO 純正の ASIStudio には Mac 版・Linux 版があり、ZWO 公式ソフトウェアセンターから入手できます(SharpCap は Windows 専用です)。

Q6. HCG モードは手動でも切り替えられますか?

A. 公式マニュアル §3.3 によると、HCG モードは gain 252 以上で自動的に有効化されます。ゲインを 252 以上に設定すると自動的に切り替わります(手動切替の可否はマニュアルに記載がありません)。

Q7. バックフォーカスに余裕はありますか?

A. カメラ側のバックフォーカスは 12.5mm(公式マニュアル §3.2)です。1.25" T-mount・フィルタ・ADC・バローレンズなど周辺機材を積み重ねる場合は、鏡筒側のドロー距離とあわせて合焦位置を確認してください。

参考にした一次情報

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最終更新: 2026-10-23/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI664MC Product Manual)・Sony IMX664-AAQR1 Flyer・ZWO Quick Guide・SharpCap 公式・AutoStakkert! 公式に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。