ZWO ASI 432MM CMOS カメラ|使い方・撮影設定完全ガイド
ZWO ASI 432MM CMOS カメラ|使い方・撮影設定完全ガイド
ZWO ASI 432MM は Sony Pregius 系「IMX432」モノクロ CMOS を採用した 1.1 インチ、9µm 画素、グローバルシャッター、最大 120fps の USB 3.0 天体用カメラです。太陽・月・惑星などのラッキーイメージングと、長焦点鏡筒での OAG(オフアクシスガイダー)ガイド撮影に強みがあります。本記事は、開梱から ADC モード・ゲイン・HCG モード・ROI・ビニング・ソフト設定・キャリブレーションまで、公式マニュアルと公式レビューを一次情報として、実運用の流れに沿って設定手順を整理します。
① ASI 432MM の基本スペックと立ち位置
まずは公式マニュアル(Rev 1.1 Sep 2022)の仕様表(§3)に沿って、機体の基本を押さえます。「なぜこのカメラなのか」を用途と結びつけて選ぶために、この節でスペックの意味を確認します。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| センサー | SONY IMX432LLJ-C(Pregius 系グローバルシャッター CMOS) |
| フォーマット / 対角 | 1.1" / 17.6mm |
| 有効画素 | 1.77 メガピクセル(1608 × 1104) |
| 画素サイズ / センサー面 | 9µm × 9µm(正方画素)/ 14.472mm × 9.936mm |
| 最大 FPS | 120 fps(フル解像度・USB3・12bit・RAW8) |
| シャッター | グローバルシャッター |
| 露光レンジ | 32µs 〜 2000s |
| 読み出しノイズ | 2.4 〜 20.8e(gain 14dB で 4.3e、gain 400 で 2.4e) |
| QE ピーク / フルウェル | 79% / 97ke |
| ADC | 12bit(および 10bit high speed mode) |
| インターフェース | USB 3.0(USB 2.0 補助入力ポート、ST4 ガイドポート) |
| アダプタ / バックフォーカス | 2" / M42×0.75、1.25" ノーズピース同梱 / 6.5mm・17.5mm |
| 保護窓 | AR コート D32 × 2mm |
| 外径 / 質量 | 62mm / 126g |
| 対応 OS | Windows / Linux / Mac OSX |
| 消費電力 | 最大 2.96W(USB 電源) |
出典: ZWO ASI432 Manual Rev1.1 §3 Camera technical specifications / §6.3 Power consumption / §6.4 Protect window の記載どおり。
ポイント:この構成がもたらす撮影上の意味
9µm という「アマチュア機として一級に大きな画素」と「フルウェル 97ke」の組み合わせは、太陽面のように輝度差の大きい被写体で 1 枚の露出に大きなヘッドルームを与えます。グローバルシャッターは、風や振動で像が波打つ「ローリングシャッターゆらぎ」を発生させず、長焦点太陽面撮影で有利です。QE ピーク 79% は、公式マニュアル §4 のグラフで示された値です。
出典: ZWO 公式 ASI432MM Review (2022-12-02)/ZWO ASI432 Manual §4 QE graph & Read noise。
② 何ができる/何に向かないカメラか
ZWO の公式製品ページ・レビュー・日食撮影ガイドが繰り返し示している用途と、公式が意図的に触れていない用途を整理します。
| 用途 | 向き | 根拠 |
|---|---|---|
| 太陽面(Ha / 白色光) | ◎ | 大画素・高フルウェル・グローバルシャッター、ZWO 公式が主用途として明記 |
| 月面(拡大) | ◎ | 高 fps + グローバルシャッターで拡大撮影・スタックに好適 |
| 惑星 | ○ | 公式製品ページで惑星カメラとしてカテゴリ登録。惑星像に対しては 9µm は大きめ画素なので、拡大光学系(バーロー)との組み合わせが前提 |
| ISS 通過・月面/太陽面通過 | ○ | 短時間ハイダイナミックの同時取得が可能と公式が明記 |
| 長焦点 OAG ガイド | ○ | 1.1" の広い OAG 視野でガイド星を掴みやすい/公式レビューがガイド用途を扱う |
| DSO(星雲・銀河などの長時間露光) | × | 本機は非冷却モデル(TEC なし)。DSO 長時間露光はダーク電流管理の面で冷却モデルの領分 |
出典: ZWO 公式製品ページ、ZWO 公式 ASI432MM Review、ZWO 公式 OAG ガイド用途レビュー、ZWO 公式 日食撮影 機材選定ガイド。
③ 開梱・付属品・接続部の把握
③-1 同梱物と別便アイテム
ZWO 公式製品ページでは、本体に加えて T2-Tilter(サイズが大きいためカメラ本体とは別便で発送される)が付属します。マニュアル §2 では ASI432MM 本体、§7 では 1.25" ノーズピースが付属アダプタとして案内されています。
出典: ZWO 公式製品ページ の「Complimentary T2-Tilter」記載/ASI432 Manual §2 / §7。
③-2 背面ポートの構成(マニュアル §6.1 準拠)
マニュアル §6.1「External View」では、①USB 3.0 & USB 2.0 入力、②ST4 ガイドポート、③AR 保護窓 D32×2mm、④三脚取付用 1/4" ネジ、の 4 点が明記されています。ガイドカメラとして使う場合は ②ST4 でマウントへ直接パルスを送るか、ホスト PC 経由(PulseGuide)で運用します。
出典: ASI432 Manual §6.1 External View の記載どおり。
③-3 アダプタ・バックフォーカスの読み方
マニュアル §3 の Adapters は「2"/M42×0.75」、Back focus は「6.5mm / 17.5mm」と 2 通り記載されます。前者はカメラフランジ面(M42 側)からセンサーまでの距離、後者は 1.25" ノーズピースを取り付けたときの実質バックフォーカスを示します。ノーズピースを外した M42 直付けで、より短いバックフォーカスの光学系にも組み込めます。
出典: ASI432 Manual §3(Adapters・Back focus length の表記)。
④ 対応ソフトウェアとドライバ選択
④-1 ZWO 純正の全体像
ZWO 公式ソフトウェアセンター(SRC-7)に列挙されているコンポーネントのうち、ASI 432MM の運用に関わる主なものは、Camera Driver(Windows 用ネイティブドライバ)、ASCOM Driver、DirectShow Driver、ASIStudio(ASICap を含む撮影スイート)、Firmware Upgrade Tool、SDK です。macOS はネイティブドライバのインストールが不要とされています。
出典: ZWO Software Center。
④-2 何を最初に入れるか(Windows)
推奨される最初のインストールは、①Camera Driver → ②ASIStudio、の順番です。ASCOM 系(NINA / APT / MaxIm DL 等)や DirectShow 系(FireCapture / SharpCap の一部モード)を使う場合は、それぞれ ASCOM Driver、DirectShow Driver も追加で入れます。ファームウェアの更新は Firmware Upgrade Tool から実施します。
出典: ZWO Software Center(コンポーネントと役割の並び)。
④-3 保存フォーマットの選び方
ラッキーイメージング(太陽・月・惑星)では、露出ごとにフレーム時刻情報を保持する SER 形式が定番です。ASIStudio は FITS / SER / AVI / TIF / RAW をサポートします。スタッキングを AutoStakkert / Registax / WaveSharp などで行う場合、SER が最も扱いやすい形式です。
出典: ZWO 公式 ASI432MM Review /ZWO Software Center。
⑤ ADC モード(12bit / 10bit)とフレームレート最適化
ASI 432MM は 12bit ADC と 10bit ADC(high speed mode)の 2 系統を持ちます。10bit を選ぶとフレームレートが上がり、12bit を選ぶと階調が広くなります。マニュアル §6.5 の最大 fps 表を、USB3 と USB2 で分けて掲載します(12bit ADC・RAW16 と RAW8 の 2 モード)。
| 解像度 | USB3 / RAW16 | USB3 / RAW8 | USB2 / RAW16 | USB2 / RAW8 |
|---|---|---|---|---|
| 1608 × 1104(フル) | 108.7 | 120 | 12.2 | 24.3 |
| 1280 × 720 | 178 | 178 | 23.5 | 47 |
| 640 × 480 | 256 | 256 | 70.5 | 141.3 |
| 320 × 240 | 454.7 | 454.7 | 283.2 | 454.7 |
出典: ASI432 Manual §6.5 Analog to Digital Converter (ADC) 表の数値どおり(fps)。単位はフレーム毎秒。
⑤-1 いつ 10bit を使うか
10bit を選ぶ場面は、フル解像度で 120fps を超える速度が欲しいときと、シーイングが良好で階調のマージンを速度に振れる短時間バースト取得が中心のときです。それ以外の場面では 12bit のままで問題ありません。マニュアル §6.5 は「10bit ADC を使えば速い」と機能名レベルで案内するのみで、細かい閾値は明記していません。
出典: ASI432 Manual §6.5("You can image at a faster fps rate if you use 10bit ADC (high speed mode).")。
⑤-2 USB2 につないだ場合の落とし穴
USB3 と USB2 では最大 fps に決定的な差があります。フル解像度 RAW16 の場合 108.7fps → 12.2fps と、およそ 1/9 まで落ちます。ハブや古い延長ケーブル、Windows Update 後のポート再認識で意図せず USB2 でリンクしていることがあるので、ラッキーイメージングで fps が想定より低いときはリンク速度を確認してください。
出典: ASI432 Manual §6.5 の USB3 / USB2 別 fps 表。
⑥ ゲイン・オフセットと HCG モード
⑥-1 HCG モードの動作
マニュアル §4 は「gain が 140 に達すると HCG モードが自動的に ON になり、ダイナミックレンジは 12bit に戻る」と記載します。gain 400 では読み出しノイズが 2.4e と、通常運用でも十分低い水準です。太陽面のように「暗いプロミネンスと明るい太陽面を同時にキャプチャしたい」場面で、gain 140 起点の運用が第一の候補になります。
出典: ASI432 Manual §4 QE graph & Read noise/ZWO 公式 ASI432MM Review。
⑥-2 ASI 174MM との対比で見る適正露出
ZWO 公式レビューは、同輝度の 1 コマを得るための代表値として、ASI 174MM が「gain 0、露光 80ms」だったのに対し、ASI 432MM は「gain 140、露光 15ms」で同じ絵を得られたと記述しています。この差は、HCG モードで gain を上げても DR が犠牲にならないため、露光時間を短くしてラッキー確率を上げられることを意味します。
出典: ZWO 公式 ASI432MM Review("ASI174MM: Gain 0, 80ms exposure / ASI432MM: Gain 140, 15ms exposure")。
⑥-3 オフセットの決め方(実運用の考え方)
公式マニュアルはオフセットの推奨値を明示していません。オフセットは「ダーク側の切り落としを避けるためにヒストグラムの左端に十分な余裕を作る」設定値で、実運用では 8bit ヒストグラム表示で最暗部が値 5〜20 程度に浮いた状態になるよう調整するのが一般的な指針です。ラッキーイメージングでは、gain を上げるほど読み出しノイズが黒側に食い込みやすくなるので、gain 140 以上でオフセットを少し多めに取ります。
出典: ASI432 Manual にオフセット推奨値の明記なし。ゲインと読み出しノイズの関係は §4 に準拠し、ヒストグラム管理の一般的知見として記載。
⑦ ROI とビニング
⑦-1 ROI で速度を稼ぐ
マニュアル §6.5 は「ROI を設定するとさらに高い fps が得られる」と明記しています。§6.5 表の 640×480 は USB3 で 256fps、320×240 で 454.7fps に達します。惑星や太陽の一部を切り出して撮る場合、鏡筒側の光学倍率を上げて中央付近のみを高速に取得する運用が現実的です。
出典: ASI432 Manual §6.5("You can also set an ROI if you want even faster fps rate.")。
⑦-2 ソフト bin と ハード bin
マニュアル §6.6 は「ソフトウェア bin2/3/4」と「ハードウェア bin2/3/4」の両対応と述べ、「速度を気にしないならソフトウェアビニングを推奨する」と記載します。ハードウェアビニングは撮影中の帯域・電源負荷が小さく、フレームレートを稼ぎたい OAG ガイドや高速動画向きです。DSO では本機を主用途としないため、bin の使い分けは主にガイド・ラッキーイメージングの文脈で行います。
出典: ASI432 Manual §6.6 Binning("we suggest you use software binning" の記載)。
⑧ 太陽面撮影の設定手順
⑧-1 事前準備(安全確認)
ZWO 公式の日食撮影ガイドは「双眼鏡・望遠鏡・裸眼で太陽を観察する際は必ず特別な防護措置を講じ、日食観測用ゴーグルや適切なフィルターを併用すること」と明記しています。カメラ側でも、直接太陽の撮影で保護窓・センサーが損傷した場合は保証対象外である旨がマニュアル §9 に記載されています(フィルター前提の運用が必須)。
出典: ZWO 公式 日食撮影 機材選定ガイド/ASI432 Manual §9 Warranty。
⑧-2 推奨システム構成
ZWO 公式の日食撮影ガイドは、ASI 432MM を使う代表構成として「FF65 APO」「AM3 赤道儀」「TC40 カーボン三脚」「ASIAIR」を挙げています。太陽面全景を狙う場合、ASI 174MM で 16〜20 枚必要だったモザイクが、ASI 432MM では 10〜12 枚に削減できるとレビューが報告しています。
出典: ZWO 公式 日食撮影 機材選定ガイド/ZWO 公式 ASI432MM Review。
⑧-3 ソフト側の初期設定(ASICap / ASIStudio)
実運用のスタート地点は次のとおりです。ADC 12bit、RAW16、フル解像度 1608×1104、gain 140(HCG モード ON)、露光は太陽面の白色光なら 1〜10ms、Ha 眼視像は光量に応じて 5〜30ms、SER 形式で 60〜120 秒の連写。ヒストグラムのピークが右端に張り付かないよう露光と gain を微調整します。オフセットはヒストグラム最暗部を値 10 前後に浮かせる設定に。
出典: ASI432 Manual §3 / §4 / §6.5(露光レンジ・ADC・gain と HCG mode の関係)/ZWO 公式 ASI432MM Review。露光時間の範囲は光学系の焦点比・フィルター透過率によって変わるため、上記は起点値。
⑨ 月面・惑星撮影の設定手順
⑨-1 月面拡大の起点値
月面拡大は、シーイングの隙間を捉える「ラッキーイメージング」が基本になります。ASICap / ASIStudio で ADC 12bit、RAW8(速度優先)、フル解像度もしくは 1280×720、gain 140〜200(HCG モード領域)、露光 5〜20ms、SER 60〜180 秒を目安に。ヒストグラムピークは右 60〜70% に収めるのが月面の階調確保の起点です。
出典: ASI432 Manual §6.5(USB3/RAW8 は 120fps 上限)/ZWO 公式 ASI432MM Review(HCG モード + 短露光の推奨)。
⑨-2 惑星と ROI の使い分け
惑星は 9µm × 1.1" フォーマットの中央付近のみ使うため、ROI で 640×480 や 320×240 に切り出して USB3 の高 fps 帯(256〜454.7fps)を活かします。バーローの倍率は、光学系の焦点比が F20〜F30 になる領域が目安で、シーイングと分解能のバランスを取ります(本記事の範囲では焦点比の値は光学設計側の一般的知見として提示)。
出典: ASI432 Manual §6.5(ROI 別 fps 表)/焦点比の目安は光学設計上の一般的知見(マニュアル明記なし)。
⑩ 長焦点鏡筒での OAG ガイド設定
⑩-1 なぜガイド用途に向くのか
ZWO 公式レビューは、ガイド用途で ASI 432MM を選ぶ理由として「1.1" の広いセンサーで OAG 内でもガイド星を掴みやすい」「9µm 画素で長焦点鏡筒でも SNR を確保しやすい」と説明しています。ZWO 公式のガイドカメラ選定ガイドは、OAG 用途では「1/1.2" 級のセンサーが視野の点で有利」との一般論を示しており、これに合致します。
出典: ZWO 公式 OAG ガイド用途レビュー/ZWO ガイドカメラ選定ガイド。
⑩-2 実測されたガイド設定値
ZWO 公式レビュー内のテスト条件と結果は次のとおりです。鏡筒 Planewave CDK14(焦点距離 2565mm)、OAG は Optec Sagitta、ガイド PC ソフトは PHD2、gain 50%、2×2 ビニング、露光 5〜10 秒、多星ガイド 9 星、結果として RMS 0.39 秒角。この構成は再現できる限りにおいて、長焦点機のガイド起点値として有用です。
出典: ZWO 公式 OAG ガイド用途レビュー(テスト構成と RMS の数値どおり)。
⑩-3 焦点距離別の画像スケール
公式レビューは、鏡筒側焦点距離 4000mm で 1×1 ビニング時にピクセルあたり約 0.46 秒角、2×2 ビニングで約 0.92 秒角と実測を示しています。この値はガイド星の重心計算精度と、ガイド星検出率のバランスを取る目安として使えます。
出典: ZWO USA OAG ガイド用途レビュー(SRC-4 の USA ミラー)。
⑪ ダーク・フラットとアンプグロー対策
⑪-1 アンプグローの存在と扱い
マニュアル §5「Amp glow」は、IMX432 センサーには元来アンプグローがあり、ZWO のアンチアンプグロー機能で低減しているが、ASI 432MM でも残るため「ダークフレームでキャリブレーション可能」と明記しています。同じ露光時間・gain・センサー温度でダークを撮ってスタッキングツールに読み込ませてください。
出典: ASI432 Manual §5 Amp glow の記載どおり。
⑪-2 フラットフレームの押さえどころ
ASICap / ASIStudio の SER 動画取得ワークフローでは、光学系の周辺減光・保護窓のダスト影を除去するため、同じ光学系・同じ ROI・同じ gain でフラットを撮ります。マニュアル §8 はダストの見え方について「明るい所に鏡筒を向けバーローを噛ませて露光を控えめにするとダスト影が見える」と述べています。
出典: ASI432 Manual §8 Cleaning(ダスト影の確認方法)。
⑫ 動作環境・電源・保管
⑫-1 動作温度・湿度
マニュアル「Notice for use」は、動作温度 −5°C〜+50°C、動作湿度 20〜80%、保管温度 −20°C〜+60°C、保管湿度 20〜95% を要件と示しています。冬季の低温観測で結露が想定される場合、外気温がこの下限を割る運用は本機の設計外です。
出典: ASI432 Manual §Notice for use 温度・湿度表の数値どおり。
⑫-2 電源とケーブルの選択
マニュアル §6.3 に「USB 電源で最大 2.96W」と記載されています。USB 3.0 ホストの電源余裕、およびハブを経由する場合はセルフパワード(AC アダプタ付き)ハブが安定します。USB ケーブルの品質・長さは、フル解像度 120fps 取得の可否を左右する要素です。
出典: ASI432 Manual §6.3 Power consumption の記載どおり(2.96W)。USB ケーブル品質・ハブ電源余裕は USB 3.0 の一般的知見として記載。
⑬ クリーニングと乾燥剤の扱い
⑬-1 保護窓とセンサーのクリーニング手順
マニュアル §8 は次の手順を明記しています。①エアポンプで吹き飛ばす、②飛ばない場合は綿棒に 99% 無水エタノールを含ませ、センサー面を優しく拭う。詳細手順は ZWO 公式の乾燥剤・クリーニング PDF(マニュアル内でリンク)を参照する運用です。腐食性の洗浄液の使用と、長時間の直射日光にさらす行為はマニュアルで禁止されています。
出典: ASI432 Manual §8 Cleaning/§Notice for use(腐食性洗浄液・直射日光禁止)。
⑭ 保証と修理
⑭-1 保証期間と DOA 対応
マニュアル §9 は、購入日翌日から 2 年間の無償保証(ASIAIR Plus はアクティベーション日起算)を規定しています。受領後 30 日以内に品質問題を申し出た場合は無償交換対応、輸送起因の外装損傷は受領後 3 日以内に外装写真と受領証跡を提示することが条件です。
出典: ASI432 Manual §9 Warranty の記載どおり。
⑭-2 保証対象外となる典型ケース
マニュアル §9 は、液体侵入・湿気腐食、外力による保護窓破損・シェル変形・USB 端子破損、無許可の分解・第三者修理・不正ファーム書換、災害由来の物理損傷、フィルター保護なしでの直接太陽撮影による損傷などを保証対象外と列挙しています。天体運用では最後の 1 項が特に重要です。
出典: ASI432 Manual §9 Warranty の除外条件どおり。
⑭-3 天体ショップの独自保証
天体ショップでは、上記の ZWO 社の製品保証に加えて、弊社独自の初期不良 60 日対応と、3 年間の弊社保証を追加でご用意しています。ご購入後の設定相談・アップグレード相談は、後述の公式 LINE で個別にご案内します。
出典: 弊社独自の初期不良 60 日+3 年保証は天体ショップの規約に基づく(本文はマニュアル記載外・弊社規約として記載)。
⑮ 関連商品
本記事で扱ったのは ASI 432MM 単体ですが、実運用では以下の商品ページと組み合わせて検討することを推奨します。
- ZWO ASI 432MM CMOS カメラ(本機・商品ページ)
- 撮影/ガイド運用の中心となる ASIAIR 系(撮影統合コントローラ)
- OAG ガイド用途で組み合わせる ZWO OAG 系
出典: 本機の商品ページは天体ショップ内リンク。ASIAIR・OAG との組み合わせ運用は ZWO 公式 OAG ガイド用途レビュー/ZWO 公式 日食撮影 機材選定ガイドで言及されている構成に準拠。
⑯ 本機の購入相談|商品ページ・公式 LINE のご案内
本記事で扱った商品ページはこちら
どこよりも安く買うなら公式 LINE
最安値はご相談ください。ご購入前に公式 LINE で最新価格と在庫状況をご確認ください。「ASI 432MM」とメッセージをお送りいただくだけで、すぐに個別でご案内します。
- 太陽面・月面・惑星の運用構成(バーロー・OAG・ASIAIR 連携)を個別にご提案します
- 長焦点鏡筒での OAG ガイド構成、鏡筒とマウントとの適合相談もお気軽に
- LINE 登録で特別クーポン配布中
初めてのお客様へ
LINE 登録が難しい方向けに、メールで対応いたします。support@tenbundo.com までお気軽にご連絡ください。
最終更新: 2026-07-08/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル・ZWO 公式レビュー・ZWO 公式ソフトウェアセンター・Sony IMX432 公式 Flyer に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。
⑰ よくある質問
Q1. ASI 432MM は冷却モデルですか?
いいえ、非冷却モデルです。マニュアル §3 の仕様表にも TEC の記載はなく、消費電力は USB 電源で最大 2.96W です。ダーク電流を大きく下げたい DSO 長時間露光には、冷却モデルが向きます。
Q2. HCG モードは手動で切り替えるのですか?
いいえ。マニュアル §4 によれば、gain 140 で自動的に有効になります。以降はダイナミックレンジが 12bit に維持されます。
出典: ASI432 Manual §4。
Q3. USB 2.0 でも使えますか?
使えますが、フル解像度 RAW16 の最大 fps はマニュアル §6.5 の表で 12.2fps です。ラッキーイメージング用途では USB 3.0 環境が前提です。
出典: ASI432 Manual §6.5。
Q4. モノクロ機ですか、それともカラー機ですか?
モノクロ機です。品番末尾「MM」がモノクロを示し、公式製品ページ・公式レビュー・小売各社の表記でもモノクロで統一されています(センサー品番は SONY IMX432LLJ-C)。マニュアル本文の「Instruction」段落に「color」の表記がありますが、これは製品ラインナップ共通の紹介文であり、仕様表と製品ページのモノクロ表記が正となります。
出典: ZWO 公式製品ページ/ASI432 Manual §3(センサー型番 IMX432LLJ-C)/ZWO 公式 ASI432MM Review。
Q5. 保証期間はどうなっていますか?
ZWO 社の製品保証は購入日翌日から 2 年、天体ショップ独自保証として初期不良 60 日と 3 年間の弊社保証を追加でご用意しています。
出典: ASI432 Manual §9 Warranty/弊社独自保証は本記事の§⑭-3 に準拠。
Q6. 太陽の直接撮影は保証対象ですか?
マニュアル §9 は「フィルター等の機材保護なしでの直接太陽撮影による損傷は保証対象外」と規定します。減光フィルターや Ha フィルターを装着した運用が前提です。
出典: ASI432 Manual §9 Warranty(除外条件)/ZWO 公式 日食撮影 機材選定ガイド(安全注意)。
Q7. ガイドカメラとして本機を選ぶメリットは?
ZWO 公式レビューは、9µm の大画素で長焦点鏡筒の高い pixel/arcsec 比を持ち、1.1" の広い OAG 視野でガイド星を掴みやすい点をメリットに挙げています。実測例では焦点距離 2565mm で 9 星ガイド・RMS 0.39" が得られています。
出典: ZWO 公式 OAG ガイド用途レビュー。
参考にした一次情報
- ZWO ASI432 Manual Rev1.1 (Sep 2022)
- ZWO 公式 ASI432MM 製品ページ
- ZWO 公式 ASI432MM Review (2022-12-02)
- ZWO 公式 OAG ガイド用途レビュー (2022-12-14)
- ZWO USA ミラー(OAG ガイド用途レビュー)
- Sony IMX432LQJ Flyer Ver.1.1
- ZWO Software Center
- ZWO 公式 ASI ガイドカメラ選定ガイド
- ZWO 公式 日食撮影 機材選定ガイド
本記事で扱った商品ページはこちら
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- 太陽面・月面・惑星の運用構成(バーロー・OAG・ASIAIR 連携)を個別にご提案します
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最終更新: 2026-07-08/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル・ZWO 公式レビュー・ZWO 公式ソフトウェアセンター・Sony IMX432 公式 Flyer に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。