ZWO ASI 2600MM DUO 入門ガイド|ガイドチップ搭載 モノクロ APS-C 冷却 CMOS をはじめての方へ
ZWO ASI 2600MM DUO 入門ガイド|ガイドチップ搭載 モノクロ APS-C 冷却 CMOS をはじめての方へ
ZWO ASI 2600MM DUO は、APS-C モノクロセンサー Sony IMX571(26MP・3.76μm・QE 91% ピーク)と、独立したガイド用センサー SC2210(1920×1080・4μm・QE 92% ピーク)を 1 つの冷却カメラボディに統合したディープスカイ用 CMOS カメラです。本記事では ZWO 公式マニュアルと公式製品ページに基づき、はじめての方が「何ができるか/何が必要か/どうつなぐか」を最短で理解できるよう、仕様・接続・必要機材・モノクロ運用の考え方をまとめて解説します。
① ASI 2600MM DUO とは何か|1 台でメイン撮像+オートガイドを完結
ASI 2600MM DUO は、ディープスカイ撮影用の APS-C 冷却 CMOS カメラ ASI 2600MM Pro と同じ IMX571 を使い、ガイド用センサーを追加したモデルで、メイン撮像センサーとガイド用センサーを 1 台に統合した「Duo」構成が最大の特徴です。これにより、従来「カメラ+オフアキシスガイダー(OAG)+ガイドカメラ+ガイドケーブル」と複数機材で組み上げていたガイド系を USB ケーブル 1 本で完結でき、ケーブリングと撓みのリスクを大きく減らせます。
用途は「ディープスカイ天体撮影(DSO)」に特化しており、LRGB/Hα・OIII・SII(SHO)ナローバンドを組み合わせて運用するモノクロ機です。カラー一発撮りの OSC(One Shot Color)機ではない点に注意してください。
出典: ZWO ASI2600MC/MM DUO Manual §1 Product Introduction・Performance Improvement(p.1〜3)(「ASI2600MC/MM Duo integrates a main sensor and a guide sensor into one camera」「You don't need a separate set of OAG and guide camera for your guide system anymore」)
② メインセンサー|Sony IMX571 モノクロの基本スペック
主センサーは Sony 製の IMX571(背面照射型 BSI CMOS。ZWO は「STARVIS 技術搭載」と表記)です。APS-C フォーマットで対角 28.3mm、解像度は 6248×4176 ピクセル(約 26MP)、ピクセルピッチは 3.76μm 角です。モノクロ版(MM)の量子効率(QE)ピークは 91%(ZWO 自社計測)と高く、淡い天体光を効率良く電子に変換できます。
| 項目 | メインセンサー(IMX571) | ガイドセンサー(SC2210) |
|---|---|---|
| フォーマット | APS-C(対角 28.3mm) | Type 1/1.8(対角 8.81mm) |
| 解像度 | 26MP(6248×4176) | 2.07MP(1920×1080) |
| ピクセルサイズ | 3.76μm | 4μm |
| 有効面サイズ | 23.5mm × 15.7mm | 7.68mm × 4.32mm |
| 最大 fps(フル解像度) | 15fps(RAW8 高速 12bit ADC)/ 6.1fps(RAW16) | 16.9fps |
| 露光範囲 | 32μs ~ 2000s | 32μs ~ 10s |
| 読出ノイズ | 0.9 ~ 4.2e(10dB gain で 1.3e) | 0.6 ~ 3.2e(10.6dB gain で 1.97e) |
| QE ピーク | 91%(モノクロ・ZWO 自社計測) | 92% @500nm |
| フルウェル容量 | 50Ke(標準)/ 73Ke(gain -25 拡張モード) | 8.78Ke |
| ADC | 16bit ネイティブ(ダイナミックレンジ 14stops) | 12bit |
出典: ZWO ASI2600MC/MM DUO Manual §3.2 Specification(仕様一覧の数値)/QE 91% は同 §3.3 Quantum Efficiency「The main camera QE peak value of ASI2600MM Duo is measured by ZWO to be about 91%」より
Amp Glow ほぼゼロ・ネイティブ 16bit ADC・低読出ノイズ
ZWO によると、IMX571 は Sony の STARVIS 技術を採用した背面照射型 BSI CMOS で、従来の CMOS で画面隅に出やすかった Amp glow(読み出し回路が発する微弱な赤外光で画面隅が明るくなる現象) が抑制されています。ハイゲイン・長時間露光でも amp glow を気にせず撮影できる設計です。
ADC は 16bit ネイティブで、1 フレーム単位で 14 stops のダイナミックレンジを実現します。読出ノイズも非常に低く、最小 0.9e、10dB gain で 1.3e(公式値)です。淡い星雲のディテールとハイライトの飽和の両立がしやすく、初心者でも HDR 合成や強処理に頼らずに「素材として強い」サブフレームが得られます。
出典: ZWO Manual §1, §3.4 Analog to Digital Converter(「no amp glow」「native 16-bit ADC」「dynamic range output of 14stops with single frames」)/Atik IMX571 Technical Guide(BSI / pixel 3.76μm の独立確認)
③ 内蔵ガイドセンサー|SC2210 で OAG/ガイド鏡が不要に
本機の大きな特徴は、ガイド用のもう一つのセンサー(SC2210_BW) が同じカメラボディに統合されている点です。SC2210 は ZWO の ASI220MM Mini と同じ Type 1/1.8 モノクロ CMOS で、1920×1080 ピクセル、ピクセルサイズ 4μm、有効面 7.68×4.32mm(対角 8.81mm)、500nm で QE 92% ピーク、読出ノイズ 0.6e の低ノイズ・高感度設計です。フルウェル容量は 8.78Ke、12bit ADC、露光範囲 32μs~10s、最大 16.9fps(フル解像度)で動作します。
OAG(オフアキシスガイダー)・ガイド鏡との違い
従来のオートガイド構成は大きく 2 方式ありました。ガイド鏡方式(撮影鏡筒の上に小型ガイド鏡+ガイドカメラを載せる)と、OAG 方式(撮影光路に挿入したプリズムで光の一部をガイドカメラに分岐する)です。前者は撓み(differential flexure)の問題、後者は導入難易度・組み立て難易度の高さが弱点です。
ASI 2600MM DUO では、ガイドセンサーがメインセンサーのすぐ横、カメラ前面の同じ開口部(φ44mm)の内側に配置されています。撮影鏡筒の光をそのまま使うため、ガイド鏡方式のような鏡筒どうしのたわみ差を気にする必要がなく、OAG のプリズム位置調整も不要です。ガイドセンサー専用のピント調整ノブ(Focus knob for guide sensor)も本体に備わっています。
一方で、ガイドセンサーはメインセンサーと同じ光路にあるため、フィルタホイールに入れたフィルタを通った光でガイドします。ナローバンドフィルタは特定の波長以外の光をカットするため、ガイド星もそのぶん暗くなる点に注意してください。
出典: ZWO Manual §1 Two in One Design(p.2), §3.1 Appearance(p.6「Focus knob for guide sensor」), §5 Mechanical Drawing(p.16 外形図:ガイドセンサーはメインセンサーと同じ φ44 開口の内側)(「only needs one USB cable for control」「You don't need a separate set of OAG and guide camera」)/ZWO 公式製品ページ(「The SC2210 sensor taken from the ASI220MM Mini camera」)/ZWO 公式ブログ New Arrival ASI2600MC DUO(「Directly integrates the star guide camera on the side of the main camera」)
④ 冷却・アンチデュー・電源・USB・本体寸法
2 段 TEC 冷却(ΔT 30〜35℃)
冷却は 2 段 TEC(ペルチェ)方式で、周囲温度 30℃ 環境での実測で ΔT 30〜35℃(センサー温度を周囲より 30〜35℃ 低くできる)と公式仕様に明記されています。冷却電流はピーク 3A @12V、暗電流とダーク系ノイズを抑え、長時間露光下でも低ノイズの素材が得られます。ただし、環境温度が低いほど ΔT は小さくなる点に注意してください(マニュアル原文「The lower the environmental temperature is, the smaller the temperature difference value the camera will get.」)。
出典: ZWO Manual §3.5 Cooling System(「30°~35° below ambient (Test result is achieved at 30℃ environmental temperature)」)
アンチデュー(曇り防止)ヒーター
保護ガラス(モノクロ版は φ60×2mm の AR コートガラス)に ポリイミド製のアンチデューヒーターが密着配置されています。消費電力は約 2.88W(マニュアル値。公式製品ページでは約 5W と記載)で、撮影ソフト側で ON/OFF を切り替えられます。結露しやすい湿度の高い夜に、保護窓の曇りや着氷を防ぐのに有効です。
出典: ZWO Manual §3.6 Anti-Dew Heater(「polyimide heater completely fitting the protective window」「power consumption of the heater is about 2.88W」「You can turn it off in the imaging software」)/ZWO 公式製品ページ(「The power of the heater is around 5W」)
電源・USB・寸法
電源は DC12V 3〜5A(D5.5×2.1mm センタープラス)または 11〜14V のリチウムバッテリーが指定です。電圧範囲を逸脱すると不可逆損傷の恐れがあるため、必ず指定範囲の AC アダプタ/DC ケーブルを使ってください。背面の USB 3.0(Type-B)ポートが PC との接続用、背面の USB 2.0 ハブ(Type-A×2、「USB 2.0 OUT」表記)がフィルタホイールやフォーカサーなど周辺機器用です。本体直径 90mm/重量 715g/バックフォーカス 17.5mm/アダプタネジ M54×0.75(取り外し可能な厚さ 5mm のチルト調整板)。最大消費電力は 12V 電源側で 27.48W、USB 給電側で 0.46W です。
出典: ZWO Manual §2 Notice for Use(p.5), §3.1 Appearance(p.6 外観写真・各部名称), §3.2 Specification(p.7), §3.7 Power Consumption(p.13)(「DC12V@3A~5A power supply (D5.5x2.1mm, center positive). Or you can also use a 11V~14V lithium battery. Please note the power supply exceeding the range above will probably lead to irreversible damages to the camera.」「Camera diameter 90mm / Camera weight 715g / Back focus distance 17.5mm / Adapter M54x0.75」「Max power consumption: 12V power: 27.48W / USB power: 0.46W」「Sensor tilt adjustment plate: M54x0.75, 5mm thickness, removable」)
動作環境・保証
動作温度 -5〜50℃/動作湿度 20〜80%/保存温度 -10〜60℃/保存湿度 20〜95%。対応 OS は Windows / Linux / Mac OSX。天体ショップでお買い上げの製品には 初期不良60日対応+3年保証が付いています。故障や不具合のご相談は、公式 LINE または保証ポリシーのご案内に沿って当店までご連絡ください。
出典: ZWO Manual §2 Notice for Use(p.5 環境条件), §3.2 Specification(p.7 OS)
⑤ なぜ「モノクロ」を選ぶのか|LRGB と SHO ナローバンドの利点
同じ IMX571 のカラー版 ASI 2600MC Pro / DUO ではなく、あえてモノクロ版 ASI 2600MM DUO を選ぶ理由は、ざっくり 2 つあります。
(1) 全画素で光を記録できる(LRGB 運用)
カラーセンサー(OSC)はピクセル上に バイヤーカラーフィルタが貼られており、ある画素は赤、ある画素は緑、ある画素は青、と分担しています。これに対しモノクロセンサー+外付け LRGB フィルタ運用は、全画素が当該色の光を記録します。結果として、モノクロ機はカラー機より多くの信号(光)を集められます。
(2) ナローバンド(Hα・OIII・SII)で光害下でも星雲を撮れる
モノクロ機の大きな魅力は、Hα(656nm)・OIII(500nm)・SII(672nm)といった輝線星雲の特定波長だけを通すナローバンドフィルタを直接組み合わせられることです。光害の強い都市部や月夜でも、ナローバンドなら星雲を撮影できる点が、モノクロ機を選ぶ最大の動機の一つです。
モノクロ運用の代償(トレードオフ)
一方、モノクロ機は L/R/G/B(必要なら S/H/O も)の各フィルタごとに撮影と フラット・ダーク等のキャリブレーションが必要になります。フィルタごとに撮影するため保存するファイルも増え、AstroBackyard は「4 倍のデータ量」と表現しています。撮影スケジュールと処理ワークフローへのコミットメントが必要、という点は購入前に必ず想定しておいてください。
出典: AstroBackyard: When To Switch to a Mono Astrophotography Camera(「A monochrome astrophotography camera can collect more signal (light) than a color camera can」・ナローバンドで光害/満月下でも撮影可・「4 times the data」)
⑥ 接続方法と 55mm バックフォーカス|M54 を起点にする
本機のアダプタネジは M54×0.75(付属の M54M-M54F 延長筒をカメラ側にねじ込む構造)、バックフォーカス(センサーまでの距離)は 17.5mmです。多くのフィールドフラットナー/コマコレクタは光学末端から 55mm(いわゆる業界標準)の位置にセンサーを置く設計になっており、本機もこれに合わせてカメラ 17.5mm + 周辺機器 37.5mm = 55mm を目安に組みます。
公式の接続例(ZWO マニュアル §6.2)
| 構成 | 距離(mm) | 備考 |
|---|---|---|
| 例①:フィルタホイールなし | ||
| ASI 2600MM DUO(M54×0.75) | 17.5 | センサーから取付面まで |
| + M54M-M54F 延長筒 21mm | + 21.0 | カメラ付属 |
| + M54M-M54F 延長筒 16.5mm | + 16.5 | カメラ付属 |
| + M54M-M48F アダプタ | — | カメラ付属。鏡筒側が M48 ネジの場合に使用(M54 ネジなら不要) |
| 合計 | 55 | 公式図の「Total back focus: 55mm」 |
| 例②:2 インチ EFW を使う場合(ASI2600MM Duo) | ||
| ASI 2600MM DUO(M54×0.75) | 17.5 | センサーから取付面まで |
| + ZWO 2" EFW | + 20.0 | 電動フィルタホイール |
| + M54M-M54F 延長筒 16.5mm | + 16.5 | カメラ付属 |
| + M54M-M48-2 アダプタ | + 2.0 | 2" EFW 付属。鏡筒側 M48 ネジ |
| 合計 | 56 | 公式図の「Total back focus: 56mm」 |
上記はいずれも ZWO 公式マニュアル §6.2 に掲載されている接続例です。必要なバックフォーカスは鏡筒・フラットナーによって異なるため、実際の距離はお使いの光学系の仕様と照らし合わせてご確認ください。なお、ZWO 公式ブログの「ASI2600 Guide: 4 Connection methods to get 55mm back focus length」は M42×0.75 ネジの ASI2600MM Pro 向けの解説で、M54×0.75 ネジの Duo にはそのまま当てはまりません。
出典: ZWO Manual §3.1 Appearance(p.6), §4 What's in the Box(p.15), §6.2 Solutions for 55mm back focus length(p.18)(付属品「M54M-M54F(16.5mm)」「M54M-M54F(21mm)」「M54M-M48F」、接続図「Total back focus: 55mm」「Total back focus: 56mm」)/同 §1 Performance Improvement(p.3 比較表「Adapter: M54×0.75(Duo)/M42×0.75(Pro)」)/ZWO 公式ブログ: ASI2600 4 Connection methods(本文の対象は ASI2600MM Pro)
⑦ 必要な周辺機材|「最小構成」と「フィルタホイール込み構成」
最小構成(モノクロ機を単体で動かす)
- ASI 2600MM DUO 本体
- DC12V 3〜5A AC アダプタ(D5.5×2.1mm センタープラス)または 11〜14V リチウムバッテリー+同極性 DC ケーブル
- USB 3.0 ケーブル(PC または ASIAIR との接続用)
- 付属の M54M-M54F 延長筒(21mm/16.5mm)・M54M-M48F アダプタ(鏡筒側の接続に合わせて)
- 制御 PC または ASIAIR(後述)
- 赤道儀(オートガイド対応)
この最小構成では「ノーフィルタの輝度撮像」になります。モノクロ機の本領発揮には、次のフィルタホイール込み構成が前提です。
フィルタホイール込み構成(LRGB / SHO 撮影)
- 上記最小構成 +
- ZWO 2 インチ EFW(マニュアル §6.2 の接続例)または同等の電動フィルタホイール
- LRGB セット(L+R+G+B の 4 枚)
- +オプションで SHO セット(Hα+OIII+SII の 3 枚、3nm/7nm 等)
- フィルタは公式の接続例に合わせ 2 インチ枠付き(2 インチ EFW 用)を選定
2 インチ EFW の厚さは 20mm で、付属の 16.5mm 延長筒と 2mm アダプタを足すと合計 56mm になります(マニュアル §6.2 の図)。
⑧ 撮影ソフトウェア|ASIAIR / ASI Studio / ASCOM
ZWO は撮影制御ソフトを複数提供しており、本機もこれらから利用できます。代表的なものを公式 Software Center から抜粋します。
| ソフトウェア | 役割 |
|---|---|
| ASIAIR(スマホ/タブレット) | 小型コントローラ ASIAIR シリーズと組み合わせて、PC なしで撮影・オートガイド・極軸・プレートソルブ・フォーカスを一元制御。 |
| ASIStudio(Windows / macOS / Linux) | ZWO カメラ向けの撮影/ライブスタック/フォーカス/画像処理スイート。 |
| Camera Driver(ネイティブ) | ZWO カメラを OS 経由で動かすためのドライバ。 |
| ASCOM Driver | N.I.N.A. / SharpCap / APT 等の Windows 用ソフトから ASCOM 経由で利用。 |
| DirectShow Driver / SDK | サードパーティアプリ・自作プログラム向け。 |
| Firmware Upgrade Tool | カメラ/周辺機器のファームウェア更新用。 |
はじめての方には、PC 不要・タブレット 1 台で完結する ASIAIR シリーズ+ASI 2600MM DUO の構成が学習コストの観点で扱いやすい組合せです。本格的に N.I.N.A./SharpCap 等で自動撮影フローを組みたい方は、ASCOM ドライバ経由でも問題なく運用できます。
出典: ZWO 公式 Software Center 一覧(ASIAIR / ASIStudio / Camera Driver / ASCOM Driver / DirectShow Driver / Firmware Upgrade Tool / Product SDK 等)/ZWO 公式 ASIStudio ページ(Windows・Mac・Linux 版を配布)
⑨ 関連商品(天体ショップ取扱)
本記事で扱った主力商品の天体ショップ商品ページはこちらです。仕様の詳細は商品ページをご確認ください。
- ZWO ASI 2600MM DUO(モノクロ APS-C 冷却 CMOS/ガイドチップ搭載) — 本記事のメイン機種。
⑩ 商品ページ・公式 LINE のご案内
本記事で扱った商品ページはこちら
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LINE 登録が難しい方向けに、メールで対応いたします。support@tenbundo.com までお気軽にご連絡ください。
最終更新: 2026-10-23/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル ASI2600MC/MM DUO Manual(2024-04 版)・ZWO 公式製品ページ・ZWO 公式ソフトウェアページ・Atik Cameras の IMX571 技術解説・AstroBackyard(モノクロ運用の一般論)に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。
⑪ よくある質問(FAQ)
Q1. ASI 2600MM DUO は USB 給電だけで動きますか?
いいえ、動きません。本機は DC12V 3〜5A の外部電源(D5.5×2.1mm センタープラス)または 11〜14V リチウムバッテリーが必要です。USB 給電のみでの動作は仕様に含まれていません。電圧範囲を逸脱した電源を接続すると不可逆損傷の恐れがあります(ZWO マニュアル §2・p.5)。
Q2. ASI 2600MM Pro と ASI 2600MM DUO の違いは何ですか?
センサーはどちらも IMX571 ですが、DUO は SC2210 のガイド用センサーを本体内蔵している点が最大の違いです。これにより別途の OAG /ガイドカメラ/ガイドケーブルが不要になり、USB ケーブル 1 本で運用できます(ZWO マニュアル §1・p.2)。ほかに最大フレームレート(RAW8 で Duo 15fps/Pro 12.8fps)、フルウェル(Duo は拡張モードで 73Ke)、アダプタネジ(Duo M54×0.75/Pro M42×0.75)も異なり、公式マニュアル「Performance Improvement」(p.3)に比較表が掲載されています。
Q3. ASIAIR と組み合わせて使えますか?
ASIAIR シリーズは ZWO 公式の小型撮影コントローラで、タブレット/スマホから撮影やオートガイドを制御できます。本機はメインとガイドの両センサーを USB ケーブル 1 本で制御する設計で(ZWO マニュアル §1・p.2)、マニュアルにも ASIAIR と組み合わせた機材写真が掲載されています(同 p.3)。ASIAIR での対応状況は、お使いの ASIAIR アプリの最新版でご確認ください。
Q4. バックフォーカスは何 mm で組めばいいですか?
カメラ単体のバックフォーカス(センサー〜取付面)は 17.5mmです。ZWO 公式マニュアルの接続例では、付属の延長筒(21mm+16.5mm)で 17.5 + 21 + 16.5 = 55mm、2 インチ EFW を使う場合は 17.5 + 20 + 16.5 + 2 = 56mm になります(ZWO マニュアル §3.2・§6.2、p.7・p.18)。
Q5. カラー版(ASI 2600MC DUO)とどちらを選べばよいですか?
はじめての DSO カメラで「お手軽に撮りたい」「フィルタを増やしたくない」場合は OSC(カラー)の ASI 2600MC DUO の方が学習コストは低いです。一方、信号を効率よく集めたい/都市部光害下でナローバンド(Hα・OIII・SII)を本気で撮りたい場合は本機モノクロ版がベストです。なおモノクロ運用はフィルタごとに撮影とキャリブレーションが必要になり、手間とデータ量が増える点を事前に想定してください(出典: AstroBackyard「When To Switch to a Mono Astrophotography Camera」)。
Q6. 「Amp glow がほぼ無い」とは具体的に何を意味しますか?
従来 CMOS で画面隅に出やすかった、読み出し回路が発する微弱な赤外光による光かぶり(amp glow)が、本機のメインセンサーでは発生しない設計だという意味です。マニュアル原文では「uses zero-amp glow design」と記載されており、ハイゲイン・長時間露光でも amp glow を気にせず撮影できるとされています(ZWO マニュアル §1・p.4)。
Q7. 冷却温度はどこまで下がりますか?
2 段 TEC 冷却で 周囲温度 30℃ 環境で ΔT 30〜35℃(=センサー温度 -5〜0℃)が ZWO 公式のテスト値です。ただし「環境温度が低いほど ΔT は小さくなる」(=寒い夜は逆に下がりにくい)と公式マニュアルが明記しています(ZWO マニュアル §3.5・p.12)。冷却の設定温度は、その夜の気温を踏まえて余裕を持って決めてください。
Q8. ガイドセンサー側もモノクロですか?フィルタの影響を受けますか?
はい、ガイドセンサー SC2210 もモノクロ(_BW)です(ZWO マニュアル §3.2・p.7)。SC2210 はメインセンサーのすぐ横、同じ光路の中にあるため(同 §5・p.16 の外形図)、フィルタホイールに入れたフィルタを通った光でガイドします。ナローバンドフィルタ使用時はガイド星もそのぶん暗くなる点に注意してください。
Q9. 動作温度・保管温度の制限は何度ですか?
動作温度 -5〜50℃(湿度 20〜80%)、保管温度 -10〜60℃(湿度 20〜95%)と公式マニュアルに記載があります(ZWO マニュアル §2・p.5)。寒冷地や砂漠遠征など極端な環境では事前に確認してください。
Q10. 保証はどうなっていますか?
天体ショップでお買い上げの製品には 初期不良60日対応+3年保証が付いています。条件・対応範囲は保証ポリシーをご確認いただくか、公式 LINE/メールでお問い合わせください。故障や不具合のご相談も当店までご連絡ください。
参考にした一次情報
- ZWO 公式マニュアル: ASI2600MC/MM DUO Manual (PDF, 2024-04)
- ZWO 公式製品ページ: ASI2600MC/MM DUO
- ZWO 公式: ASI2600 4 Connection Methods to Get 55mm Back Focus Length(ASI2600MM Pro 向け)
- ZWO 公式 Software Center
- Atik Cameras: Sony IMX571 Sensor Complete Technical Guide
- ZWO 公式ブログ: New Arrival ASI2600MC DUO
- ZWO 公式: ASIStudio
- Cloud Break Optics: ASI 2600MM-Duo Product Page
- First Light Optics: ZWO ASI 2600MM Pro DUO Product Page
- AstroBackyard: When To Switch to a Mono Astrophotography Camera
本記事で扱った商品ページはこちら
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最終更新: 2026-10-23/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル ASI2600MC/MM DUO Manual(2024-04 版)・ZWO 公式製品ページ・ZWO 公式ソフトウェアページ・Atik Cameras の IMX571 技術解説・AstroBackyard(モノクロ運用の一般論)に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。