ZWO ASI2400MC Pro 完全ガイド|フルサイズ冷却カラー(IMX410・24MP)のスペック・冷却・接続・選び方

ZWO ASI2400MC Pro 完全ガイド|フルサイズ冷却カラー(IMX410・24MP)のスペック・冷却・接続・選び方

ZWO ASI2400MC Pro は、Sony 35mm フルサイズ裏面照射型 CMOS センサー IMX410(対角 43.3mm・5.94μm 角ピクセル・24MP)を搭載した、二段ペルチェ冷却付きワンショットカラー(OSC)専用の天体撮影カメラです。本記事は、ZWO 公式マニュアルおよび Sony 公式センサーフライヤーに記載された一次情報のみを根拠に、本機の仕様・冷却挙動・HCG モード・バックフォーカス 55mm の組み立て・他機種との違い・必要な周辺機材を体系的に整理します。値下げ示唆や弊社統計値は記載していません。すべての数値・機能は ZWO 公式マニュアル v1.1(Aug 2020)と Sony IMX410CQK Flyer Ver.1.0(2018)に基づきます。

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本記事は以下の商品ページの内容を補強するためのガイド記事です。最新の在庫状況・価格は商品ページをご確認ください。

① ZWO ASI2400MC Pro とは

ZWO ASI2400MC Pro は、ZWO ASI シリーズの中で 35mm フルサイズ(36×24mm) センサーを搭載する OSC 専用機です。OSC(One-Shot Color)とは、センサー前面に R/G/B ベイヤーフィルタが実装されたカラーカメラで、ホイール式フィルタ交換を行わずに 1 露出でカラー画像を得られるタイプを指します。ZWO は本機を「天体撮影専用設計」と位置付けており、対応 OS は Windows・Linux・macOS の 3 系統です。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §1 Instruction / §3 Camera technical specifications(「ASI2400 Camera is specifically designed for astronomical photography」「Supported OS: Windows, Linux & Mac OSX」)— ASI2400_Manual_EN.pdf

フォーマット比較(センサーサイズの位置付け)

同じ天体望遠鏡(イメージサークルが十分大きい前提)に取り付けた場合、センサーが大きいほど一度に切り取れる空の範囲が広くなります。下図は対角寸法の比較イメージです(実機形状ではなく対角の比率のみを表現した概念図)。

フルサイズ 36×24mm(対角 43.3mm)— ASI2400MC Pro / IMX410 APS-C 約 23.5×15.6mm(参考) フォーサーズ 約 17.3×13mm(参考) 1 インチ 約 13.2×8.8mm(参考) 縮尺: 1mm ≒ 6px。寸法は左上角を基準に重ねて表示。 図 1: センサーフォーマット比較。フルサイズ寸法と IMX410 対角は ZWO 公式マニュアルおよび Sony 公式フライヤー記載値に基づく。APS-C / 4/3 / 1 インチは一般的な参考値。
図 1 出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3(「Image area 36mm*24mm」「Diagonal 43.3mm」) / Sony IMX410CQK Flyer Ver.1.0 Device Structure(「Diagonal 43.3 mm (Type 2.7)」)。APS-C / 4/3 / 1 インチ寸法は一般的に流通する規格値の参考表示。実機形状や端子位置は描いていない概念図。— ZWO Manual / Sony Flyer

② 詳細スペック表(公式マニュアル §3 準拠)

以下は ZWO 公式マニュアル v1.1(Aug 2020)§3 Camera technical specifications にそのまま記載されている値です。日本語訳のみ追加し、数値は原文表記を維持しています。

項目
センサー SONY IMX410 CMOS(裏面照射型・OSC=ベイヤーカラー)
対角 43.3mm
解像度 6072 × 4042(合計 約 24MP)
ピクセルサイズ 5.94μm 角
イメージエリア 36mm × 24mm(35mm フルサイズ)
最大 FPS(フル解像度) 8FPS(14bit ADC・USB 3.0 時)
シャッター ローリングシャッター
露出範囲 32μs ~ 2000s
Read Noise 1.1e ~ 6.4e
QE ピーク Above 80%
フルウェル 100,000e
Unity Gain 158
ADC 14bit(ハードウェアビニング時のみ 12bit 出力)
DDR3 バッファ 256MB(2Gb)
インターフェース USB 3.0 / USB 2.0
アダプタ規格 M54 × 0.75
保護窓 IR CUT フィルター(D60 × 2mm)
寸法(直径) 90mm
重量 0.7kg
バックフォーカス(フランジ→受光面) 17.5mm
冷却 Regulated Two Stage TEC(二段ペルチェ)
ΔT(冷却下げ幅) 周囲温度より 35°C 低下まで
冷却電源 12V @ 3A(最大)
稼働温度 -5°C ~ 50°C
稼働湿度 0% ~ 80%
対応 OS Windows / Linux / macOS
本体最大消費電力 4.47W
ZWO 製品保証 2 年(ZWO 公式保証規定)

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3 Camera technical specifications / §5.2 Power consumption / §5.7 ADC / §9 Warranty — ASI2400_Manual_EN.pdf

③ センサー Sony IMX410 を理解する

裏面照射(BSI)型 CMOS の特性

IMX410 は Sony Semiconductor Solutions が 2018 年に公開した「対角 43.3mm(Type 2.7)の正方ピクセル CMOS イメージセンサー」で、Sony 自身の公式フライヤーで Back-illuminated type(裏面照射型)と明記されています。裏面照射型では、配線層を受光面の反対側に配置することで開口率を高め、光の取り込み効率を向上させています。

出典: Sony Semiconductor Solutions IMX410CQK Flyer Ver.1.0 Features(「Back-illuminated type」)— IMX410CQK Flyer

有効画素・チップサイズ・パッケージ

Sony 公式フライヤー記載の Device Structure は以下の通りです。

項目
総画素 6104 (H) × 4142 (V) 約 25.28M
有効画素 6072 (H) × 4056 (V) 約 24.63M
アクティブ画素 6064 (H) × 4040 (V) 約 24.50M
チップサイズ 41.071mm (H) × 30.815mm (V)
単位セルサイズ 5.94μm × 5.94μm
オプティカルブラック H 方向: Rear 20 ピクセル / V 方向: Front 32 ピクセル
パッケージ 294 ピン LGA
入力クロック 72 MHz
高速出力 8 Lane SLVS-EC(カメラ内部の高速バス)

出典: Sony Semiconductor Solutions IMX410CQK Flyer Ver.1.0 Device Structure / Features — IMX410CQK Flyer

ZWO カメラ実装としての解像度差

センサー素のアクティブ画素は 6064×4040 ですが、ZWO 公式マニュアルは ASI2400MC Pro の解像度を 6072×4042 として公開しています。これはオプティカルブラックを含めた読み出し範囲の実装値で、Sony 公式の「有効画素 6072×4056」とは縦方向で約 14 行の差があります。撮影用途では FITS / RAW のフレーム全体が 6072×4042 として扱われると考えてください。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3(「Resolution 2400 Mega Pixels 6072*4042」)/Sony IMX410CQK Flyer Device Structure(「Number of effective pixels 6072 (H) × 4056 (V)」)— ZWO Manual / Sony Flyer

④ 冷却・暗電流・アンプグロー

二段 TEC で「周囲温度 −35°C」まで

ZWO ASI2400MC Pro の冷却は Regulated Two Stage TEC(二段ペルチェ)で、ソフトウェアで設定温度を精密制御できます。最大の下げ幅は 周囲温度より 35°C 低い温度 までです。冷却が ON のときのみ、ラジエータ底部の磁気浮上式ファンが回転します(マニュアル §5.1 参考)。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3 / §5.4 Cooling System(「Cooling system can be set to a minimum temperature of 35 ℃ below ambient temperature.」)/§5.1 External View(「Ultra-quiet magnetic levitation fan, will rotate only when the cooling is on.」)— ASI2400_Manual_EN.pdf

短時間露出では冷却効果が小さい

ZWO 公式マニュアル §5.4 は「短い露出(たとえば 100ms 未満)では冷却の効果は限定的」と明記しています。長時間露光ほど暗電流由来のノイズが積み上がるため、冷却の恩恵が大きくなります。一方、惑星撮影のような短時間多数フレームでは、冷却よりも読み出しノイズ・データ転送(USB 3.0 + DDR3 バッファ)側のメリットの方が支配的になります。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §5.4 Cooling System(「if you use short exposures (for example, less than 100ms), the effect of cooling on the image will be little.」)— ASI2400_Manual_EN.pdf

アンプグロー(増幅器発光)と DDR3 バッファ

アンプグローは、センサーのダイ上にある読み出し回路や付随回路が動作中に発する近赤外を CMOS が拾い、画像の隅に明るいムラとして写り込む現象です。ZWO 公式ブログ「What is Amp-Glow?」は、対策として DDR バッファでセンサー側の読み出し時間を短縮し、露光中は支持回路を低電力状態に置く ことが有効と説明しています。ASI2400MC Pro は 256MB DDR3 バッファを搭載しており、製品ページでは「ゼロアンプグロー回路」と表現されています。

出典: ZWO 公式ブログ "What is Amp-Glow?"(「DDR buffers help by maximizing sensor readout speed, allowing support circuitry to enter low-power mode during exposure.」)/ZWO ASI2400 Manual v1.1 §5.3 DDR Buffer(「the use of a memory buffer minimizes amp-glow, which is caused by the slow transfer speeds.」)/ZWO 製品ページ「zero amp glow circuitry」— ZWO Blog / ZWO Manual / Product Page

消費電力と電源

本体(読み出し回路)の最大消費電力は 4.47W。冷却用 DC 入力は 5.5×2.1mm センター +、12V@3A 推奨です。リチウムバッテリーを使う場合は 11~15V の範囲が公式で示されています。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §5.2 Power consumption(「ASI2400 camera is with low power consumption, max at 4.47W.」「Recommended power supply for cooling: 12V @ 3A DC adapter (5.5*2.1mm, center pole positive). Also suitable: lithium battery with 11-15V.」)— ASI2400_Manual_EN.pdf

⑤ HCG モードとゲイン設計

ASI2400MC Pro はゲイン値を 0 ~ 仕様上限の間で連続的に変更できます。Unity Gain(電子 1 個 = ADU 1 ステップとなるゲイン)は 158。ゲインを 140 に設定すると HCG(High Conversion Gain)モードが自動的に ON になり、読み出しノイズが大きく低下します。HCG モード ON 時の Read Noise は 1.1e、ダイナミックレンジは 14bit にほぼ近い値を維持します。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §4 QE Graph & Read Noise(「When the gain is 140, the HCG mode will be automatically turned on. Additionally, the read noise is as low as 1.1e while the dynamic range can still be close to 14bit.」「Unity Gain 158」)— ASI2400_Manual_EN.pdf

ゲイン選択の考え方

ZWO 公式マニュアルは、ゲイン選択の指針として「より広いダイナミックレンジ(長時間露出向き)なら低ゲイン、よりノイズを下げたい(短時間露出やラッキーイメージング向き)なら高ゲイン」を挙げています。本機は HCG モードと 100,000e のフルウェルを両立しているため、淡い背景と明るい星の両方を含む構図でも、ゲイン 100~140 付近を中心に検討すると扱いやすいケースが多いセンサーです。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §4(「Depending on your target, you can set the gain lower for higher dynamic range (longer exposure) or set the gain higher for lower noise (such as short exposure or lucky imaging).」)— ASI2400_Manual_EN.pdf

⑥ バックフォーカスと接続

標準 55mm の組み立て

ASI2400MC Pro はフランジから受光面まで 17.5mm です。同梱の 21mm エクステンダー16.5mm エクステンダー を直列で取り付けると 55mm に到達します。これは ZWO 公式マニュアル §5.5 に記載されている標準構成です。フィルタードロワーや OAG を挟む場合は、各パーツの厚みを合算して 55mm に合わせます。

カメラ本体(17.5mm) 21mm エクステンダー 16.5mm エクステンダー 受光面 ← → 望遠鏡側フランジ 合計 17.5 + 21 + 16.5 = 55mm(標準バックフォーカス) 図 2: 55mm BFD の積み上げ概念図(同梱付属品のみで到達する場合)。実際の組み合わせはフィルタードロワーや OAG の厚みに応じて調整します。
図 2 出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §5.5 Focus Distance(「The female flange to the sensor is 17.5mm. You can reach 55mm back focus distance with the 21mm and 16.5mm extender included in the camera package.」)。本図は厚み比率のみを示す概念図で、実機の外観・端子・ネジ部の物理形状は表していません。— ASI2400_Manual_EN.pdf

アダプタ規格

カメラ本体側の接続規格は M54 × 0.75 ネジ。フランジに付いているチルト調整リング(厚さ 5mm)も M54 × 0.75 で、取り外すことが可能です。Nikon / EOS のカメラレンズを取り付ける場合は、Nikon-M54 アダプタ・EOS-M54 アダプタを使う図解がマニュアル §6.2 に掲載されています。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3(「Adapters M54*0.75」)/§5.1 External View(「Tilt adjustment ring, M54*0.75 thread, thickness 5mm, can be removed」)/§6.2 Nikon/Canon Lens Connection Diagram — ASI2400_Manual_EN.pdf

解像度別フレームレート(14bit ADC)

解像度 USB 2.0 USB 3.0
6072 × 4042(フル) 0.88 fps 8.01 fps
4096 × 3072 1.72 fps 13.67 fps
4096 × 2160 2.45 fps 19.25 fps
3840 × 2160 2.61 fps 19.25 fps
1920 × 1080 10.43 fps 37.27 fps
1280 × 720 23.48 fps 54.17 fps
640 × 480 70.43 fps 77.64 fps
320 × 240 136.98 fps 136.98 fps

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §5.7 Analog to Digital Converter(解像度別フレームレート表)— ASI2400_Manual_EN.pdf

⑦ チルト調整と画面均一性

フルサイズセンサーは、わずかな取り付け角の傾きでも四隅で星像が偏心しやすいため、チルト(傾き)の追い込みが重要です。ASI2400MC Pro には 3 セット 6 本のネジからなるチルト調整機構が標準で備わっており、ネジの押し引きでセンサー面の傾きを微調整できます。マニュアル §5.9 では「①星像を撮る → ②画面で傾きを確認 → ③対応するネジを調整 → ④再撮影」を繰り返し、四隅まで星が均一になるまで追い込む手順が示されています。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §5.9 Tilt Adjustment(「There are 3 sets of screws that can be used to tilt the sensor」「Take a starred image with the camera, you will easily find out the tilt part in the image」)— ASI2400_Manual_EN.pdf

保護窓と外部フィルター

センサー前にあらかじめ装着されている保護窓は IR CUT(直径 60mm × 厚さ 2mm)です。可視光カラー撮影では、本機の IR CUT 窓に加えて外部に UV/IR Cut フィルタを追加するかどうかは、使用する屈折鏡の色収差補正設計やナローバンドフィルタ運用と組み合わせて選びます。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3 / §5.6 Protective Window(「There is a protective window-IR CUT filter in front of the ASI2400 camera sensor, with 60mm diameter and 2mm thickness.」)— ASI2400_Manual_EN.pdf

⑧ ASI シリーズ内での位置付け

ZWO のフルサイズおよびフルサイズ近傍の OSC 機を、公開仕様の数値だけで比較すると以下のような違いがあります(フルウェル等の値は ZWO ASI2400MC Pro については本マニュアル §3 の記載値)。

項目 ASI2400MC Pro
センサー型番 Sony IMX410
フォーマット 35mm フルサイズ 36×24mm
画素数 / ピクセルピッチ 24MP / 5.94μm
フルウェル 100,000e
読み出しノイズ(HCG) 1.1e(gain 140)

同シリーズの他機種(ASI6200MC Pro / ASI2600MC Pro 等)はピクセルピッチや総画素数が異なり、適した焦点距離・対象天体が変わってきます。具体的な比較は別記事の「フルサイズ/APS-C/4/3 冷却カラーの選び方」で扱う予定です。本表は ASI2400MC Pro 単体の確定スペックのみを記載しています。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3 — ASI2400_Manual_EN.pdf

⑨ 必要な周辺機材と運用上の前提

  • 12V 電源(DC 5.5×2.1mm センター +、12V@3A 推奨。冷却を使うときに必須)。リチウムバッテリー駆動は 11~15V の範囲。
  • USB 3.0 ケーブル / USB 3.0 ポート(フル解像度 8FPS を出すには USB 3.0 接続が必要)。
  • イメージサークルが 43.3mm 以上の光学系。フルサイズ対応の鏡筒・レンズ、もしくはフルサイズ対応フラットナー/レデューサ。
  • 標準 55mm の組み立てパーツ(同梱の 21mm + 16.5mm エクステンダーで到達)。フィルタードロワーや OAG を入れる場合は厚みを再計算。
  • 制御 PC または ASIAIR 系コントローラ(対応 OS: Windows / Linux / macOS)。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3 / §5.2 / §5.5 / §6.1 OSC Cameras Connection Diagram — ASI2400_Manual_EN.pdf

ドライバとソフトウェア

ZWO のネイティブドライバおよび ASIStudio(撮影・ライブスタック・惑星処理)は ZWO 公式 Software ページから配布されています。Windows 用ドライバは ASCOM プラットフォーム経由で各社の天体撮影ソフトと連携できます。Linux / macOS のドライバも公式に提供されています。

出典: ZWO 公式 Software 配布ページ(公式ドライバ・ASIStudio・ASCOM 配布)/ZWO ASI2400 Manual v1.1 表紙「For software installation instructions and other technical information, please refer to our official website https://astronomy-imaging-camera.com/」— ZWO Software / ZWO Manual

⑩ 商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-05-17/執筆: 天体ショップ スタッフ/本記事の技術情報は ZWO 公式マニュアル ASI2400 Manual v1.1(Aug 2020)、Sony Semiconductor Solutions IMX410CQK Flyer Ver.1.0、および ZWO 公式 Web サイトの公開情報に基づき記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑪ よくあるご質問(FAQ)

Q1. モノクロ版(MM)はありますか?

ZWO 公式マニュアル §1 および製品ページの公開情報の範囲では、ASI2400 シリーズで掲載されているのは ASI2400MC Pro(カラー / OSC)のみです。本記事もカラー機の情報のみを記載しています。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §1(Model 表 ASI2400MC Pro のみ)— ASI2400_Manual_EN.pdf

Q2. 周囲温度より何度下げられますか?

公式仕様で 周囲温度より 35°C 低い温度 までです。なお、稼働温度は -5°C~50°C、稼働湿度は 0~80% の範囲が公式条件です。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3 / §5.4 — ASI2400_Manual_EN.pdf

Q3. ハードウェアビニング(hardware bin)の挙動は?

ハードウェアビニング使用時は ADC 出力が 12bit に切り替わります。サポートされるビンは bin2 / bin3(ハードウェアビン)と bin2 / bin3 / bin4(ソフトウェアビン)。速度を最優先しないならソフトウェアビンが推奨と公式マニュアルが述べています。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §5.7 ADC / §5.8 Binning(「The ASI2400 camera has a built-in 14bit ADC. 12bit ADC mode for output will be used when we do hardware Bin.」)— ASI2400_Manual_EN.pdf

Q4. 露出時間の上下限は?

マニュアル §3 では 32μs ~ 2000s です。短時間側は惑星・月撮影に十分で、長時間側はディープスカイ用途で 30 分超の連続露出にも対応します。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3 — ASI2400_Manual_EN.pdf

Q5. 保証期間は?

ZWO の製品保証は 2 年間です(マニュアル §9 Warranty)。期間内は無償修理または交換が公式規定です。期間後も有償でリペアサポートを継続するとされています。落下や輸送中の事故等、利用方法に起因する破損は保証対象外、修理品の往路送料は購入者負担とされています。

出典: ZWO ASI2400 Manual v1.1 §9 Warranty(「We provide 2-year warranty for our products. We offer repair service or replacement for free if the camera doesn't work within warranty period.」)— ASI2400_Manual_EN.pdf

なお、天体ショップ(株式会社天文堂)でご購入のお客様には、ZWO 社の製品保証に加えて弊社独自の初期不良 60 日対応と 3 年保証をお付けしています。詳細は商品ページの保証規定欄をご覧ください。

Q6. 必要なソフトウェアはどこから入手しますか?

ZWO 公式 Software ページからネイティブドライバ・ASIStudio・ASCOM ドライバを入手できます。対応 OS は Windows / Linux / macOS の 3 系統です。

出典: ZWO 公式 Software 配布ページ — https://www.zwoastro.com/software/

Q7. なぜ「Zero Amp Glow」と呼ばれるのですか?

ZWO 公式ブログ「What is Amp-Glow?」によれば、アンプグローは温度よりも読み出し回路の支持回路が動作する時間に強く依存します。256MB DDR3 バッファを介して読み出しを高速化し、露光中は支持回路を低電力状態に置くことで発光を抑える設計が、本機の「zero amp glow circuitry」表現の根拠です。

出典: ZWO 公式ブログ "What is Amp-Glow?" / ZWO ASI2400 Manual v1.1 §5.3 / ZWO 製品ページ — ZWO Blog / Manual / Product Page

Q8. フルサイズが活きる対象は?

フルサイズ(43.3mm 対角)の最大の特徴は、同じ焦点距離で得られる視野が広いことです。広角の星野・天の川・大型星雲(北アメリカ星雲・カリフォルニア星雲・バラ星雲など)を一度に切り取りたい場合に有利です。鏡筒のイメージサークルが 43.3mm 以上であることが前提となります。鏡筒側の周辺像(コマ収差・像面湾曲)対策のフラットナー/レデューサがフルサイズ対応かどうかを必ず確認してください。

出典: 一般的な光学系のイメージサークル仕様に基づく解説(ZWO 公式マニュアルには明記なし。本記事は経験則として記載)/対角 43.3mm の値は ZWO ASI2400 Manual v1.1 §3 および Sony IMX410CQK Flyer Ver.1.0 に記載 — ZWO Manual / Sony Flyer

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最終更新: 2026-05-17/執筆: 天体ショップ スタッフ/本記事の技術情報は ZWO 公式マニュアル ASI2400 Manual v1.1(Aug 2020)、Sony Semiconductor Solutions IMX410CQK Flyer Ver.1.0、および ZWO 公式 Web サイトの公開情報に基づき記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。