ZWO APS-C vs フルサイズ 冷却 CMOS 選び方ガイド|ASI2600MC Pro と ASI2400MC Pro を一次情報で徹底比較
ZWO APS-C vs フルサイズ 冷却 CMOS 選び方ガイド|ASI2600MC Pro と ASI2400MC Pro を一次情報で徹底比較
ZWO の冷却カラー CMOS で「APS-C にするかフルサイズにするか」を迷う場面は多くあります。本記事では ASI2600MC Pro(APS-C / SONY IMX571) と ASI2400MC Pro(35mm フルサイズ / SONY IMX410) の二機種について、ZWO 公式マニュアル と Sony Semiconductor Solutions の公式プロダクトフライヤーだけを根拠に、センサー寸法・ピクセルサイズ・QE・読み出しノイズ・フルウェル・ADC・冷却仕様・接続規格の違いを並べて整理します。撮りたい対象と鏡筒のイメージサークル・焦点距離から逆算して、どちらが自分の構成に合うかを判断できる状態をゴールにします。
① 比較表で見る ASI2600MC Pro と ASI2400MC Pro
まず公式マニュアル記載の主要スペックを 1 表に揃えます。以下の表中の数値はすべて ZWO 公式マニュアル ASI2600 Manual EN v1.0(カメラ Specifications §3.2)および ASI2400 Manual EN v1.1(Camera technical specifications §3)からの引用です。
| 項目 | ASI2600MC Pro | ASI2400MC Pro |
|---|---|---|
| センサー | SONY IMX571 CMOS(裏面照射型 BSI) | SONY IMX410 CMOS(裏面照射型 BSI) |
| センサーフォーマット | APS-C | 35mm フルサイズ |
| 対角線 | 28.3 mm | 43.3 mm |
| 撮像面寸法 | 23.5 × 15.7 mm | 36 × 24 mm |
| 解像度 | 26 MP(6248 × 4176) | 約 24 MP(6072 × 4042) |
| ピクセルサイズ | 3.76 μm | 5.94 μm |
| 読み出しノイズ | 1.0 – 3.3 e | 1.1 – 6.4 e |
| QE ピーク | Over 80%(OSC) | Above 80% |
| フルウェル容量 | 50 ke | 100 ke(100,000 e) |
| ADC | 16 bit | 14 bit |
| HCG モード ゲイン閾値 | gain = 100 | gain = 140 |
| 最大フレームレート(フル解像度) | 3.51 FPS(USB3.0, 16bit) | 8 FPS |
| DDR3 バッファ | 256–512 MB(マニュアル版による) | 256 MB(2 Gb) |
| 接続規格(アダプタ) | M42 × 0.75 | M54 × 0.75 |
| 保護窓 | IR-Cut フィルター | IR-Cut フィルター |
| カメラ径 / 重量 | 90 mm / 0.7 kg | 90 mm / 0.7 kg |
| バックフォーカス | 17.5 mm | 17.5 mm |
| 冷却 / ΔT | 2 段 TEC / 30–35°C below ambient | 2 段 TEC / 35°C below ambient |
| 冷却消費電力 | 12V / Max 3A | 12V / Max 3A |
| 動作温度 | −5°C 〜 50°C | −5°C 〜 50°C |
| 対応 OS | Windows / Linux / macOS | Windows / Linux / macOS |
| ZWO 製品保証 | 2 年 | 2 年 |
出典: ZWO ASI2600 Manual EN v1.0 §3.2 Camera Specifications / §7 Warranty、ZWO ASI2400 Manual EN v1.1 §3 Camera technical specifications / §9 Warranty
② センサー|APS-C と 35mm フルサイズの違いを公式仕様で読む
両機の差は、まず「センサーがどれだけ広いか」に集約されます。Sony Semiconductor Solutions の公式プロダクトフライヤーで両センサーは以下のように定義されています。
- SONY IMX571(2600MC Pro): Diagonal 28.3 mm(Type 1.8)、APS size、有効画素数 6252×4176(約 26.11M)、ユニットセルサイズ 3.76μm、内蔵 16-bit ADC、裏面照射 CMOS。
- SONY IMX410(2400MC Pro): Diagonal 43.3 mm(Type 2.7)、35mm full size、有効画素数 6072×4056(約 24.63M)、ユニットセルサイズ 5.94μm、内蔵 14-bit ADC、裏面照射 CMOS。
撮像面積を計算すると、APS-C は 23.5 × 15.7 = 約 369 mm²、フルサイズは 36 × 24 = 864 mm² で、フルサイズは APS-C の約 2.34 倍の面積を持ちます。対角線比でも 43.3 / 28.3 ≒ 1.53 倍。同じ鏡筒に取り付けたとき、フルサイズはその「広さ」分だけ広い視野を取り込めることになります。
「フルサイズの方が単純に良い」という結論にはなりません。Sony のフライヤーが両センサーとも「consumer use digital still camera 向けの設計」と明記しているとおり、もともとは民生用のスチルカメラ向けに作られた撮像素子であり、天体撮影での使い分けは、後段の鏡筒・補正レンズ・架台の許容範囲との合致によって決まります。
出典: Sony IMX571BQR Product Flyer Ver.1.0 (2018) Description / Device Structure、Sony IMX410CQK Product Flyer Ver.1.0 (2018) Description / Device Structure
③ 解像度とピクセルピッチ|画素数と「1 画素の窓の大きさ」
画素数では 2600MC Pro が 26 MP / 6248×4176、2400MC Pro が約 24 MP / 6072×4042。意外に思えるかもしれませんが、APS-C の 2600 の方が画素数は多いです。これは IMX571 のピクセルピッチ 3.76μm に対し、IMX410 が 5.94μm と大きいためで、面積で 2.34 倍広いセンサーが、画素数では逆転する形になります。
ピクセルピッチが大きいほど、1 画素が拾える光のフォトン数が多くなり、画素単位の SNR(信号対雑音比)が稼ぎやすくなります。具体的には、IMX410 と IMX571 の単一画素の面積比は (5.94 / 3.76)² ≒ 2.50 倍。フルウェル容量も IMX571 の 50ke に対し IMX410 は 100ke と公称 2 倍で、両者は「画素を粗くして 1 画素のキャパシティを稼ぐ」設計と「画素を細かくして枚数で稼ぐ」設計の対比になっています。
出典: ZWO ASI2600 Manual §3.2(Pixel size 3.76μm / Full well 50Ke)、ZWO ASI2400 Manual §3(Pixel size 5.94μm / Full well 100,000e)
④ 視野とピクセルスケール|焦点距離 f mm を入れたときに何が変わるか
カメラ単体では視野は決まりません。視野(FOV)は センサー寸法 ÷ 焦点距離、ピクセルスケール(″/px)は 206.265 × ピクセルサイズ(μm) / 焦点距離(mm) で求まります。代表的な焦点距離を入れて並べると次のとおりです。
| 焦点距離 | 2600MC Pro 視野(水平 × 垂直) | 2400MC Pro 視野(水平 × 垂直) | ピクセルスケール(2600 / 2400) |
|---|---|---|---|
| 300 mm(広視野屈折) | 約 4.49° × 3.00° | 約 6.87° × 4.58° | 2.58″ / 4.08″ |
| 500 mm(標準屈折) | 約 2.69° × 1.80° | 約 4.12° × 2.75° | 1.55″ / 2.45″ |
| 700 mm(中焦点屈折・反射) | 約 1.92° × 1.28° | 約 2.94° × 1.96° | 1.11″ / 1.75″ |
| 1000 mm(中長焦点) | 約 1.35° × 0.90° | 約 2.06° × 1.37° | 0.78″ / 1.23″ |
| 1500 mm(長焦点) | 約 0.90° × 0.60° | 約 1.37° × 0.92° | 0.52″ / 0.82″ |
| 2000 mm(長焦点反射) | 約 0.67° × 0.45° | 約 1.03° × 0.69° | 0.39″ / 0.61″ |
出典: 視野とピクセルスケールは天文学で広く使われる幾何学公式 FOV = 2·atan(センサー寸法 / 2 / 焦点距離)、Pixel scale[″/px] = 206.265 × pixel(μm) / focal_length(mm) による計算。センサー寸法・ピクセルサイズは ZWO ASI2600 Manual §3.2 および ZWO ASI2400 Manual §3 記載値(23.5×15.7mm, 3.76μm / 36×24mm, 5.94μm)。
同じ焦点距離で見たとき、2400MC Pro の視野は 2600MC Pro より広く、一方ピクセルスケールも約 1.58 倍(5.94 / 3.76)粗くなります。例えば 500mm 屈折に組み合わせたとき、2600 は 1.55″/px の細かいサンプリング、2400 は 2.45″/px の広いサンプリングになります。日本のような中緯度・大気が安定しすぎない環境では、シーイングが 2–3″ 以上で推移する夜が多く、フルサイズ × 中焦点で 2″ 台のサンプリングを取るのは無理がありません。逆に高地・好シーイング地で長焦点を活かしたい場合は、APS-C × 短焦点(1″ 前後)でディテールを稼ぎに行く判断になります。
⑤ 感度・ノイズ・ダイナミックレンジ|QE / リードノイズ / フルウェル / HCG
QE ピークは 両機とも 80% 級。ZWO 公式マニュアルの記述では 2600MC Pro が「Over 80%(OSC)」、2400MC Pro が「Above 80%」で、ピーク感度に大きな差はありません。差が出るのはノイズとフルウェルです。
- リードノイズ: 2600MC Pro は 1.0 – 3.3 e、2400MC Pro は 1.1 – 6.4 e。低ゲイン側で 2400 のリードノイズの方がやや高い数値が出ます。
- フルウェル: 2600 は 50ke、2400 は 100ke。1 画素当たりの光の受け皿は 2400 が 2 倍。明るい星のサチュレーションに対する耐性が違います。
- HCG(High Conversion Gain)モード: 2600 は gain=100 で HCG オン、2400 は gain=140 で HCG が自動オン。HCG オン時のリードノイズはそれぞれ「大きく低減」「1.1e まで低下」と公式マニュアルに明記されています。
- ダイナミックレンジ: 2600MC Pro は ZWO 公式マニュアルで「14 stops」、2400MC Pro は HCG オン時に「14bit 近くを維持」と表現されています。
出典: ZWO ASI2600 Manual §3.2 / §3.3 Quantum Efficiency & Read Noise(Read noise 1.0–3.3e, Full well 50Ke, HCG on at gain 100)、ZWO ASI2400 Manual §3 / §4 QE Graph & Read Noise(Read noise 1.1–6.4e, Full well 100,000e, HCG auto on at gain 140)。
意味としては「明るい星まで飽和させたくない、明暗差の大きい銀河や星雲を 1 ショット内で取りに行きたい」用途で 2400 のフルウェルが効きます。逆に「短時間〜中時間の重畳で深く積みたい、画素単位の SNR をスタックで支えたい」用途では 2600 が扱いやすくなります。
なお、2600MC Pro は Zero Amp Glow 回路設計を採用しており、ZWO 公式マニュアルで「ハイゲイン・長秒露光でもアンプグローを心配する必要がない」と明記されています。2400MC Pro 側は DDR3 バッファによる転送速度確保で「転送速度の遅さに起因するアンプグローを最小化する」表現になっており、両機ともダーク減算前提でアンプグローの実害が出にくい設計です。
出典: ZWO ASI2600 Manual §1 Zero Amp Glow、ZWO ASI2400 Manual §5.3 DDR Buffer
⑥ ADC と DDR3 バッファ|16bit と 14bit の違いは何に効くか
ADC は 2600 = 16bit、2400 = 14bit。これは ZWO 側のスペックであると同時に、根底にあるセンサー自体のスペックでもあります。Sony IMX571 は内蔵 11/12/14/16-bit A/D が選択可能で、ASI2600 は最上位の 16bit で読み出します。Sony IMX410 は内蔵 11/12/14-bit までで、ASI2400 はその最上位の 14bit で読み出す構成です。
- 16bit と 14bit では、1 回の読み出しで表現できる階調が 4 倍(65,536 階調 vs 16,384 階調)異なります。
- HDR 合成(短秒・長秒の重ね合わせ)で、暗部のシャドウを持ち上げたとき、16bit はステップが目立ちにくい傾向。
- 2600 ではハードウェアビニング時に 12bit 出力に切り替わる仕様もマニュアルに明記されています(§3.4)。
- 2400 の 14bit ADC はそのままで、HCG モード(gain=140 以上)でリードノイズを下げてダイナミックレンジを保つ設計。
出典: ZWO ASI2600 Manual §3.4 Analog to Digital Converter (ADC)、Sony IMX571BQR Flyer Features(Built-in 11/12/14/16-bit ADC)、Sony IMX410CQK Flyer Features(Built-in 11/12/14-bit ADC)
DDR3 バッファはどちらも搭載済みで、USB 転送が一時的に詰まっても画像データのドロップを抑えます。2400MC Pro 側はマニュアル §5.3 で「DDR3 バッファによって amp-glow を最小化する」と明記されています。
⑦ 冷却・電源・動作温度|2 段 TEC ΔT 35°C の現場で読む
冷却仕様はほぼ同等で、両機とも Regulated 2-stage TEC、ΔT は環境温度から最大 35°C 下げる性能です。ASI2600 マニュアル §3.5 では「環境 30°C で測定。長時間動作や周囲温度低下に伴って ΔT は低下する」と注記があり、夏場の遠征で「−10°C 設定が ON せず −5°C 止まり」になる挙動は仕様の範囲内です。
- 推奨電源: 12V@3A DC アダプタ(プラグ D5.5×2.1mm、センターポール+)。両機とも電源仕様は同等で、12V@3A〜5A のリニア/スイッチング電源、または 11–14V のリチウムバッテリーが両機で使えます。電圧範囲外の電源を使うと取り返しのつかない損傷の可能性があると ZWO は明記しています。
- 動作温度: −5°C 〜 50°C/動作湿度 0〜80%(2400)/20〜80%(2600)。寒冷地遠征で −10°C 環境にカメラを長時間置くのは公称仕様外です。結露対策のためのポリイミドヒーターはどちらも搭載。
- 短秒露光時の冷却の効きの限界: 両機のマニュアルに「100ms 以下の短秒露光ではセンサー冷却の効果はほとんど出ない」と明記されています(惑星・恒星検査用途では冷却を切る運用が現実的)。
出典: ZWO ASI2600 Manual §2 Notice for Use / §3.5 Two-Stage TEC Cooling、ZWO ASI2400 Manual §5.2 Power consumption / §5.4 Cooling System
⑧ 鏡筒との相性|M42 vs M54 / イメージサークル / バックフォーカス
鏡筒選びで一番効く違いは、センサーフォーマットに伴うイメージサークル要件と、カメラ側マウントネジ径です。
- イメージサークル: 2600MC Pro が必要とするイメージサークルは APS-C 対角 28.3mm。2400MC Pro はフルサイズ対角 43.3mm。鏡筒側の補正レンズ(フラットナー/レデューサ/コマコレクタ)の補正範囲がフルサイズに対応していなければ、フルサイズセンサーでは四隅で星像が大きく崩れます。タカハシ FSQ-85ED や FSQ-106ED、Vixen FL55SS+レデューサ、ZWO FF80APO のような明示的にフルサイズ対応をうたう機種では問題なく使えますが、APS-C 限定の補正レンズ・フラットナーには 2400 は組み合わせられません(中心は写るが周辺は使えない)。
- マウントネジ径: 2600MC Pro は M42×0.75 アダプタ、2400MC Pro は M54×0.75 アダプタです。市販のフラットナーや EAF・OAG(オフアキシスガイダー)・フィルターホイールとの組み合わせで、変換リング・延長筒の手配がそれぞれ違います。
- バックフォーカス: 両機とも 17.5mm(センサー面〜カメラ前面メネジ)。鏡筒側で 55mm 系のセットアップを組む場合の延長量計算には共通の値が使えます(ZWO ASI2400 Manual §5.5 では同梱の 21mm + 16.5mm 延長筒で 55mm バックフォーカスに到達可能と明記)。
出典: ZWO ASI2600 Manual §3.2(Back Focus 17.5mm / M42×0.75)/ §6 Connection Methods、ZWO ASI2400 Manual §3(M54×0.75 / 17.5mm Back Focus)/ §5.5 Focus Distance
運用上、フルサイズ機を選んだ場合は 鏡筒側のフルサイズ対応の公式表記(補正レンズが対応する最大イメージサークル)を必ず確認してください。APS-C 設計の鏡筒にフルサイズセンサーを付けると、周辺像の崩れ(コマ・像面湾曲・像のヌケ)が一気に目立ちます。鏡筒のスペック表で「Full Frame Compatible」「44mm 級イメージサークル」「Optimized for 35mm Full Frame」等の記述があるかが分岐点です。
⑨ 用途別の選び方|星雲全景・銀河接写・ナローバンド・モバイル
最後に、撮りたい対象別の判断軸をまとめます。これは「正解」ではなく「公式仕様から見た出発点」です。
- 星雲全景・天の川領域・モザイクの省略: 視野が広い分有利なのはフルサイズ。例として 400mm 焦点距離での FOV は 2600=3.4°×2.2° に対し 2400=5.2°×3.4° と大幅に広い。広視野鏡筒(FSQ-85ED、Askar 同等焦点距離級など)と組み合わせて 1 枚で大きく写したい場合は 2400MC Pro が候補に上がります。
- 銀河接写・小型 PN・系外銀河の構造: 1″/px 以下の細かいサンプリングが必要な対象では、APS-C の細かい画素ピッチ(3.76μm)が活きます。中長焦点鏡筒(800–1500mm 級)と組み合わせると、2600MC Pro の方がフレーミングと解像の両立がしやすくなります。
- ナローバンド・OSC + デュアル/クアッドバンドフィルター: 両機とも OSC のため、ZWO Duo-Band / Optolong L-eXtreme などのバンドパスフィルターと組み合わせやすい構成です。1 ピクセルが暗くなりがちなナローバンドではフルウェルとリードノイズのバランスが効きます。フルウェル余裕で攻めるなら 2400、HCG の低リードノイズで攻めるなら 2600 という整理になります。
- モバイル・遠征・電源シビア: 両機とも 12V@3A という電源仕様、0.7kg の重量、90mm のカメラ径で物理的には等価。違いはイメージサークル要件と鏡筒・補正レンズの大きさ・重量で、軽量遠征ではむしろ APS-C 機の方が周辺機材を軽く組める傾向があります。
- 動画寄り・短秒スタック: フル解像度での FPS は 2600=3.51 / 2400=8 で、2400 の方が高速読み出し。短秒スタックや惑星周辺の試写では 2400 の方が枚数を稼ぎやすい数字です。
出典: ZWO ASI2600 Manual §3.2 / §3.4(Max FPS 3.51)、ZWO ASI2400 Manual §3(Max FPS 8 / Pixel size 5.94μm)、ZWO 公式 ASI2400MC Pro First Light レビュー(IMX410 / フルウェル 100ke / リードノイズ 1.1e)
⑩ 関連商品|ASI2600MC Pro / ASI2400MC Pro 商品ページ・公式 LINE のご案内
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最終更新: 2026-05-17/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI2600 Manual EN v1.0 / V1.3、ASI2400 Manual EN v1.1)と Sony Semiconductor Solutions の公式プロダクトフライヤー(IMX571BQR / IMX410CQK Ver.1.0)に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。
FAQ|よくあるご質問
Q1. ASI2600MC Pro と ASI2400MC Pro、どちらが画質が良いですか?
一般論で「どちらが上」とは言えません。2600MC Pro はピクセルピッチ 3.76μm × 26MP の細かい画像、16bit ADC の階調、Zero Amp Glow が強み。2400MC Pro はフルサイズ × フルウェル 100ke の余裕、約 2.34 倍の撮像面積による視野の広さが強みです。鏡筒側の焦点距離と補正レンズのイメージサークルで適切な機種が決まります。出典: ZWO ASI2600 Manual §3.2 / ZWO ASI2400 Manual §3
Q2. APS-C 設計の鏡筒に ASI2400MC Pro を付けても撮影できますか?
中心部の星像は写りますが、四隅は補正レンズの設計範囲外のため、コマ・像面湾曲・周辺減光が顕著に出ます。中央のみクロップ運用で割り切るなら使えますが、その場合はわざわざフルサイズを選ぶメリットがほぼ無くなります。鏡筒側で「Full Frame Compatible」「44mm 級イメージサークル」と明記されているかを必ず確認してください。出典: ZWO ASI2400 Manual §3 Image area 36×24mm
Q3. バックフォーカスはどう揃えればいいですか?
両機とも公式バックフォーカスは 17.5mm(センサー面〜カメラ前面メネジ)です。一般的なフラットナー側の規定バックフォーカス(55mm が代表値)に揃えるには、間に M42 もしくは M54 系のスペーサーを入れて差を埋めます。ZWO ASI2400 Manual §5.5 では同梱の 21mm + 16.5mm エクステンダーで 55mm に到達できると明記されています。出典: ZWO ASI2400 Manual §5.5 Focus Distance
Q4. 電源と冷却の効きが心配です。
両機とも 12V@3A DC(D5.5×2.1mm、センタープラス)が公式推奨で、リチウムバッテリーは 11–14V(2600)/11–15V(2400)の範囲が使えます。電圧範囲外は「不可逆的な損傷の可能性がある」と ZWO が明示しています。冷却 ΔT は両機とも 35°C 級ですが、ASI2600 Manual §3.5 で「環境 30°C を基準とした測定であり、長時間動作や周囲温度の低下に伴って ΔT は低下する」と注記があります。出典: ZWO ASI2600 Manual §2 / §3.5 / ZWO ASI2400 Manual §5.2
Q5. HCG モードは自分で切り替えるのですか?
切り替えは ゲイン値の指定で自動切り替えです。ASI2600MC Pro は gain=100 で HCG オン、ASI2400MC Pro は gain=140 で HCG オンになります(公式マニュアル明記)。ASIAIR / NINA / ASIStudio などの撮影ソフトでこのゲイン値以上を選ぶと自動で HCG モードに入り、リードノイズが下がります。出典: ZWO ASI2600 Manual §3.3 / ZWO ASI2400 Manual §4
Q6. 保証はどうなっていますか?
ZWO の製品保証は両機とも 2 年(ZWO 公式マニュアル §7 / §9 記載、購入翌日起算)。天体ショップでは、ZWO 社の製品保証に加えて、弊社独自の初期不良 60 日+3 年保証を上乗せしてご提供しています。動作不良の切り分けや修理発送の代行も含めて、購入後のサポートはお気軽にご相談ください。出典: ZWO ASI2600 Manual §7 Warranty / ZWO ASI2400 Manual §9 Warranty
参考にした一次情報
- ZWO 公式 ASI2600MC/MM Pro Product Manual EN v1.0(PDF, i.zwoastro.com)
- ZWO 公式 ASI2600 Manual EN V1.3(PDF, 2021-07)
- ZWO 公式 ASI2400 Manual EN v1.1(PDF, 2020-08)
- Sony Semiconductor Solutions IMX571BQR Product Flyer Ver.1.0(PDF)
- Sony Semiconductor Solutions IMX410CQK Product Flyer Ver.1.0(PDF)
- ZWO 公式 New ASI2600MM/MC Pro 製品ページ
- ZWO 公式 ASI2400MC Pro 製品ページ
- ZWO 公式 ASI2400MC Pro First Light レビュー記事
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最終更新: 2026-05-17/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI2600 Manual EN v1.0 / V1.3、ASI2400 Manual EN v1.1)と Sony Semiconductor Solutions の公式プロダクトフライヤー(IMX571BQR / IMX410CQK Ver.1.0)に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。