トゥープテック ToupTek GS 150AR GS-PAPO ガイドスコープ|使い方・撮影設定
トゥープテック ToupTek GS 150AR GS-PAPO ガイドスコープ|使い方・撮影設定
ToupTek GS 150AR は、口径 30 mm・焦点距離 150 mm・f/5 の三枚玉 PAPO アポクロマート(フラットナー内蔵)ガイドスコープです。1 インチ以下のガイド/惑星カメラでのオートガイド、M42×0.75 接続によるサブメイン撮像、ファインダー、入門眼視まで、1 本で複数の役割を担えるのが最大の特徴です。本記事では公式仕様と PHD2 公式ドキュメントに基づき、「どう使い分けるか」「PHD2 で何を入力するか」「FSB-125R フォーカサーと AAF 電動化」までを、天体ショップの視点で整理します。
① ToupTek GS 150AR とは — 短焦点・軽量・フラットフィールドの三役ガイドスコープ
GS 150AR は ToupTek Astro の GS シリーズ(GS-150/200/250/300/350 の 5 モデル)の最短焦点モデルで、口径 30 mm・焦点距離 150 mm・f/5 のスペックを持つガイドスコープです。三枚玉 PAPO(Planar Apochromatic with Integrated Field Flattener)光学系に ED 低分散ガラスを 1 枚組み込み、色収差・非点収差・像面湾曲を同時補正し、1 インチのフラットな結像面を確保します。
末尾に「AR」が付くモデルは、ラック&ピニオン方式の FSB-125R フォーカサーを搭載したモデルで、ベアリング支持のギア駆動によりクレイフォード式より高荷重・高精度に振ったバリエーションです。冷却カメラや電動フォーカサー(ToupTek AAF)を載せる用途では AR 版が推奨されています。
出典: ToupTek Astro 公式 GS Series ページ(PAPO 三枚玉/ED 素子/1インチ フラットフィールド/FSB-125R 記載)、ToupTek Astro 公式 GS PAPO Guide Scope 製品ページ
② 主要スペックまとめ
本節では GS 150AR で本文に必要な数値のみを表形式でまとめます。同梱品や重量については、メーカー公式・一次販売店で確認できた値のみを記載しています(記載のない項目はメーカー公式に明示がないため本記事では省略)。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 口径 | 30 mm |
| 焦点距離 | 150 mm |
| F値 | f/5 |
| 光学設計 | PAPO Triplet(ED 素子 1 枚を含む三枚玉、フラットナー内蔵) |
| 補正イメージサークル | 1 インチ(フラットフィールド) |
| コーティング | 全面ブロードバンド多層 AR、内部鏡筒に迷光対策のねじ切り加工 |
| フォーカサー(AR 版) | FSB-125R ラック&ピニオン(ベアリング支持ギア駆動) |
| ドローチューブ端 | 1.25 インチ(31.7 mm)インナー径 / 外ネジ M42×0.75 |
| 対応カメラ | センサーサイズ 1 インチ以下推奨(ガイド/惑星/小型冷却 CMOS) |
| 電動フォーカサー対応 | ToupTek AAF、第三者製モーターフォーカサーに対応 |
| 鏡筒/リング/ドブテイル | アルミ合金 CNC 削り出し、ドブテイルに M6 複数穴+3/8"-16 スレッド、リング上面に M5 複数穴 |
| OTA 重量 | 0.59 kg(一次販売店の掲載値) |
出典: ToupTek Astro 公式 GS Series ページ(口径 30 mm/焦点距離 150 mm/f/5/PAPO Triplet/1 インチ image circle/M42×0.75/M6・3/8"-16 記載)、Astronomy Plus GS シリーズ販売ページ(GS-150 OTA 重量 0.59 kg・同梱品一覧を掲載)
③ 用途 1: 主鏡へのオートガイド — 「まず何用のスコープか」を押さえる
GS 150AR の最も基本的な役割は、天体写真用の主鏡に載せて 1 インチ以下のガイド/惑星カメラでオートガイドを行うことです。ToupTek 公式チュートリアルは、GS シリーズを「1 インチ以下センサーのガイド/惑星カメラと組み合わせて精密ガイドに使う」用途を明確に第 1 番として挙げています。
接続は、AR 版のドローチューブ端の 1.25 インチ差込にガイドカメラ(例: 1/2 インチクラスの CMOS)をそのまま挿すか、M42×0.75 外ネジに T リング/T ネジアダプタ経由で M42 直結する方式の 2 択です。1.25 インチ差込はセッティングの手軽さが利点、M42 直結はセンサー面までの機械的固定が強く、ケラレのリスクを最小化できるという特徴があります。
出典: ToupTek 公式チュートリアル「5 Ways You Must Know To Better Use The Guide Scopes」("used with a planetary or a guide camera up to 1-inch sensors for precise guiding")
④ PHD2 の初期セットアップ — 焦点距離「150 mm」を入れる場所
GS 150AR をガイド鏡として運用する場合、実際にオートガイドのパラメータを決めるソフトは PHD2 です。PHD2 v2.6.14 User Guide(2025-12-09)は、New Profile Wizard を最初に走らせ、その中で Camera Connection Pane の「guide scope focal length」に焦点距離を入力することを強く推奨しています。ここで「口径ではなく焦点距離」を入れる必要があると PHD2 公式が明記しており、初心者が最も間違えやすいポイントとして注意喚起されています。
GS 150AR の場合、この欄に入れるのは 150 mm(口径の 30 mm ではありません)。同時にガイドカメラの Pixel Size(µm)を入れると、PHD2 が内部で image scale(arcsec/pixel)を計算し、Calibration Step Size・Min-Move・パフォーマンス表示のすべてを自動でチューニングします。
PHD2 公式ドキュメントによると image scale の計算式は次の通りです。
image scale (arcsec/pixel) = (Pixel Size [µm] ÷ Focal Length [mm]) × 206.265
この式に GS 150AR の 150 mm と、例として 2.9 µm ピクセルのガイドカメラを入れると 2.9 ÷ 150 × 206.265 ≒ 3.99 arcsec/pixel となり、PHD2 が想定する健全な範囲(un-binned で 2.5 arcsec/pixel 前後を上限に、ビニングは 6 arcsec/pixel を超えないこと)にほぼ収まる計算です。
出典: PHD2 v2.6.14 User Guide (2025-12-09) §Camera Connection Pane("The correct value is not the aperture of the guide scope, it is the focal length")、§Best Practices("Bin the guiding camera unless that will result in an image scale greater than 6 arc-sec/px")、image scale の計算式は astronomy.tools Guidescope Suitability Calculator のフォーミュラ (Pixel Size / Focal Length) × 206.265 に一致
⑤ Calibration・Multi-Star Guiding・Min-Move の調整
PHD2 で焦点距離とピクセルサイズを正しく入れると、次に効いてくるのが Calibration Step Size と Min-Move のチューニングです。PHD2 User Guide は次の運用を推奨しています。
- Calibration Step Size は「各方向で 8〜14 ステップ」に収まる値を選ぶ。Advanced Settings の「Advanced…」ボタンからカリキュレータで自動計算可能で、Focal Length・Pixel Size・Guide Speed・Declination を入れるとステップ幅を算出してくれる。
- Calibration steps のデフォルト値は 12。よほどの理由がない限りこの初期値でよい。
- キャリブレーションは赤緯 ±20° 以内、天頂側 60° 以上で実施すると精度が上がる。
- Exposure duration は 1〜3 秒を出発点にし、風・シーイングに応じて短くする(高頻度エラー対策としては 0.5〜1 秒も可)。
- Multi-Star Guiding はデフォルトで有効。Auto-Select Star を使って初めて Multi-Star が働くため、明るい星を目視で選ばず、必ず Auto-Select ボタンを押す。
- 飽和した星(画面下部に赤い「SAT」ラベル)は避ける。「名前の分かるくらい明るい星はまず飽和している」と PHD2 公式が注意喚起。
- Min-Move はピクセル単位。Profile Wizard で image scale に応じ自動設定されるので、初期状態ではいじらない。RA の direction reversal 率が 0.5 を継続的に超えるようなら「chasing the seeing」の可能性が高く、Min-Move を上げる方向で調整する。
GS 150AR は焦点距離 150 mm でピクセルスケールが粗めになる分、Multi-Star Guiding の恩恵が特に大きくなります。centroid(星像重心)計算の精度は星の SNR に比例するため、複数の弱め星を重み付き平均するアルゴリズムが 1 本の明るい星のみで導くより有利という、PHD2 の設計原則が短焦点ガイド鏡と噛み合います。
出典: PHD2 v2.6.14 User Guide §Advanced Settings(8-14 step 推奨・calculator)/§Basic Use(exposure 1-3 秒・SAT 警告)/§Multi-Star Guiding(Auto-Select と SNR)、PHD2 公式 Basic Use ページ、PHD2 公式 Advanced Settings ページ
⑥ ピクセルスケール早見 — メイン鏡との相性を数字で判定する
ガイドスコープ選定の基本ルールは「ガイド側の pixel scale が、メイン鏡側の pixel scale より 4〜5 倍以内に収まっていること」です。GS 150AR(f/150)と代表的なメイン鏡・カメラ組み合わせでの pixel scale の目安を、公式計算式 (Pixel Size / Focal Length) × 206.265 で試算した表を示します。
| 構成 | 焦点距離 | ピクセルサイズ | pixel scale |
|---|---|---|---|
| GS 150AR + 2.9 µm ガイドカメラ | 150 mm | 2.9 µm | 約 3.99 arcsec/pixel |
| GS 150AR + 2.0 µm ガイドカメラ | 150 mm | 2.0 µm | 約 2.75 arcsec/pixel |
| 主鏡 400 mm + 3.76 µm カメラ | 400 mm | 3.76 µm | 約 1.94 arcsec/pixel |
| 主鏡 600 mm + 3.76 µm カメラ | 600 mm | 3.76 µm | 約 1.29 arcsec/pixel |
| 主鏡 1000 mm + 3.76 µm カメラ | 1000 mm | 3.76 µm | 約 0.78 arcsec/pixel |
この試算をベースに GS 150AR + 2.9 µm ガイドカメラ(約 4 arcsec/pixel)を基準に取ると、pixel scale 比が 4〜5 倍を超えないためには メイン鏡側の pixel scale が 0.8 arcsec/pixel 程度までという目安になります。400 mm〜1000 mm クラスのメイン鏡(多くの短焦点アポ屈折や短焦点ニュートン反射)と組む場合、GS 150AR は無理なく守備範囲に入る計算です。逆に 2000 mm を超える長焦点主鏡に組み合わせる場合は、GS 150AR の 150 mm ではピクセルスケール比が過大になりやすく、Off-Axis Guider(OAG)を選ぶ方が現実的です。
出典: astronomy.tools Guidescope Suitability Calculator(公式に (Pixel Size / Telescope Focal Length) × 206.265 を提示)、PHD2 v2.6.14 User Guide(image scale の入力目安)。「4〜5 倍」の運用ルール自体は autoguide コミュニティで長年共有されている一般則で、ToupTek / PHD2 公式マニュアルには数値としての明記はなく、本記事は経験則として記載しています。
⑦ FSB-125R フォーカサーと ToupTek AAF による電動フォーカス
GS 150AR の「AR」を活かす最大の理由は、電動フォーカサー ToupTek AAF をそのままドライブできる点にあります。FSB-125R はベアリング支持のギア駆動ラック&ピニオンで、コースノブの反対軸に AAF のフレキシブルカプラーを噛ませることで、粗動ノブを外して電動化できる構造になっています。
AAF 本体の公式仕様は次のとおりです。
- 電源: Type-C USB 5V
- 耐荷重: 5 kg
- モーター: 35 mm ステッピングモーター(トルク 1.2 N·m)
- 筐体寸法 45 × 60 × 47 mm、素材アルミ合金
- ドライバ: ASCOM 対応、INDI 対応
- 付属品: USB データケーブル、温度センサーケーブル、ハンドコントローラー、複数径のフレキシブルカプラー(4/5/6/7/8 mm)
取り付けは、① 標準接続プレートを M3 ネジで組み立て、② コースフォーカスノブを外し、③ フォーカサ軸径に合うフレキシブルカプラーを装着(内蔵のグラブスクリューをシャフトの平面部に合わせる)、④ プレートを M4 ネジでフォーカサベースに固定、⑤ AAF 側のグラブスクリューでカプラー反対側を締結、⑥ 温度センサーとハンドコントローラーを接続、という手順です。ASCOM の最新版と ToupTek Astro Equipment Driver を PC に入れれば、NINA・SharpCap 等の一般的な撮像ソフトから直接オートフォーカスに使えます。
出典: ToupTek Astro 公式 AAF 製品ページ(USB-C 5V/耐荷重 5 kg/35 mm ステッピング/トルク 1.2 N·m/45×60×47 mm/ASCOM・INDI)、ToupTek 正規代理店 AAF 取付手順書(4/5/6/7/8 mm カプラー・M3/M4 ネジ・ASCOM 最新版必須)、GS Series 公式ページ(FSB-125R + AAF 対応の記載)
⑧ サブ主鏡としての使い方 — M42×0.75 直結の入門天体写真
GS 150AR は「ガイドスコープ」というカテゴリでありながら、ToupTek 公式が意図的に「メイン撮像鏡としての利用」を第 4 の用途として位置付けています。ドローチューブ端の M42×0.75 外ネジに小型冷却 CMOS カメラを T ネジ/M42 アダプタ経由で直結する構成が想定されており、1 インチ以下のセンサー(IMX533、IMX585 クラス)と組み合わせると、フラットフィールド設計を活かした短焦点広視野の撮像が可能です。
ToupTek 公式ブログ「Budget Astrophotography: Using a Guide Scope as a Main Telescope」では、GS シリーズを主鏡として ATR533C/ATR585C 等の 1 インチクラス冷却カメラと組み合わせた作例(NGC2024 の 5 時間積算、月面撮影)と、初期投資 1,000 USD 前後・セットアップ 15〜20 分の運用例が紹介されています。長焦点大口径鏡に比べて、① 軽量でバランス調整が楽、② 入門赤道儀に優しい、③ 遠征時の輸送が楽、というメリットが明示されています。
撮像時の設定ポイントは次の通りです。
- カメラ側センサーは 1 インチ以下(IMX533 / IMX585 / IMX585 / IMX294 の 4/3 インチクラスまで)を推奨。APS-C 以上ではケラレが目立ちやすい構造。
- M42×0.75 ネジ規格は T2 アダプタと互換なので、CMOS カメラ側の M42 T ネジがそのまま噛む。
- フラットナー内蔵設計のため、外付けフラットナー/レデューサは不要。追加すると焦点位置が狂う。
- ミラーレス/DSLR を使う場合は、公式チュートリアルによると APS-C 機と組ませることで周辺減光を抑えられる旨の記述あり。
出典: ToupTek 公式ブログ「Budget Astrophotography: Using a Guide Scope as a Main Telescope」(GS-350+ATR533C/NGC2024 5時間/HEQ5PRO/総額約 1000 USD/セットアップ 15-20 分)、ToupTek 公式チュートリアル「5 Ways」("M42x0.75 threaded interface at the rear, allowing direct connection to mainstream deep-sky cameras" 、APS-C で減光低減の記載)、GS Series 公式ページ(1 インチ以下センサー推奨)
⑨ ファインダー・眼視・惑星撮像としての使い方
GS 150AR はドローチューブ端が 1.25 インチアイピース差込を兼ねているため、追加パーツなしでファインダーや入門眼視にも転用できます。ToupTek 公式チュートリアルが挙げる 5 用途のうち、次の 3 パターンが GS 150AR にもそのまま当てはまります。
- ファインダー: 1.25 インチ差込にアイピースを入れて視覚導入、あるいはガイドカメラ(1/2〜1 インチクラス)を挿してビデオファインダーに。焦点距離 150 mm・口径 30 mm のスペックはフィールドが広く、導入用途で扱いやすい。
- 眼視: 短焦点で低倍率視野が広く、月面・散開星団・輝星ペアの入門眼視に向く。1.25 インチ用のミラー/プリズム系は接続可能だが、GS-350 のように M48 延長筒で天頂ミラー+アイピースを実装する運用は、GS-150 は本体側が短いため物理的にどこまで実装できるかは実機で要確認(公式は GS-350 の例で紹介)。
- 惑星/月/太陽の高解像度撮像: 1.25 インチ差込にプラネタリーカメラ(例: G3M462M/G3M678M クラス)を挿し、月面ディテール・太陽(安全な減光フィルタと組み合わせ)・惑星拡大撮像に。フラットフィールド設計のためスタックしても中心〜周辺の像形状が揃うのが利点。
出典: ToupTek 公式チュートリアル「5 Ways You Must Know To Better Use The Guide Scopes」(ファインダー/眼視/惑星/月/太陽の 5 用途を明示。M48 延長筒+アイピースは GS-350 の作例として紹介)
⑩ 関連商品・公式 LINE のご案内
本記事で扱った ToupTek GS 150AR、AAF 電動フォーカサー、対応のガイド/惑星カメラは、天体ショップ(株式会社天文堂)が正規取扱いをしております。ToupTek は弊社が国内正規代理店を務めるブランドの一つで、初期不良やメーカー対応が必要な場合も一次窓口として承ります。
在庫状況や、GS シリーズ内での焦点距離違い(GS-150 / 200 / 250 / 300 / 350)の使い分け、AAF・冷却カメラとの組み合わせについては、公式 LINE でご相談いただけます。
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どこよりも安く買うなら公式 LINE
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- GS-150 / 200 / 250 / 300 / 350 の焦点距離違いをメイン鏡と組み合わせて選定するご相談を即日回答
- ToupTek AAF 電動フォーカサー、G3M シリーズガイドカメラ、ATR シリーズ冷却カメラとのセット構成もご案内
- LINE 登録で特別クーポン配布中
初めてのお客様へ
LINE 登録が難しい方向けに、メールで対応いたします。support@tenbundo.com までお気軽にご連絡ください。
最終更新: 2026-07-04/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ToupTek Astro 公式ページ・公式チュートリアル・PHD2 v2.6.14 公式ユーザーガイドに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。
⑪ よくある質問(FAQ)
Q1. GS 150AR の「AR」と「AC」の違いは?
症状/疑問:販売ページに「GS-150AC」「GS-150AR」の 2 種類があるが、どちらを選べば良いか分からない。
回答:「AC」はクレイフォード式(FSB-125C・摩擦駆動)、「AR」はラック&ピニオン式(FSB-125R・ベアリング支持ギア駆動)で、どちらも同じ 30 mm / 150 mm / f/5 光学系です。電動フォーカサー(ToupTek AAF)で自動フォーカス化したい方、冷却カメラなど重めのカメラを載せる方は AR を選んでください。ToupTek 公式ページも AAF 対応を AR 版で明示しています。
出典: GS Series 公式ページ
Q2. PHD2 の Profile Wizard には何 mm を入れれば良い?
症状/疑問:「焦点距離」欄が 30 なのか 150 なのか分からず、初回セットアップで悩む。
回答:迷わず「150」(mm)を入れてください。PHD2 公式ユーザーガイドは「これはガイドスコープの口径ではなく焦点距離である」と明示しており、口径 30 を入れると Calibration Step Size と Min-Move の自動計算がすべてズレます。カメラのピクセルサイズ(µm)も併せて正確に入力してください。
出典: PHD2 v2.6.14 User Guide §Camera Connection Pane
Q3. どのサイズまでのカメラを載せられる?
症状/疑問:APS-C や 4/3 インチセンサーの冷却カメラを付けたい。
回答:GS シリーズはメーカー公式で「1 インチ以下のセンサーサイズを推奨」としています。1 インチ級(例: IMX533)までなら、フラットフィールド設計のスイートスポットに収まります。それより大きい APS-C 級センサーは、ドローチューブ端の 1.25 インチ差込構造上ケラレが目立ちやすくなります(ミラーレス機を M42 直結で使う場合は、公式が APS-C で「vignetting を減らせる」との解説をしていますが、周辺は光量が落ちる前提で運用してください)。
出典: GS Series 公式、5 Ways チュートリアル
Q4. 長焦点主鏡(例: 2000 mm)でも GS 150AR で足りる?
症状/疑問:手持ちの SCT や長焦点鏡でも GS 150AR で PHD2 に必要な精度が出るのか気になる。
回答:焦点距離差が大きくなるほど pixel scale 比が広がり、ガイド星の重心誤差が主鏡側で拡大されます。GS 150AR は焦点距離 150 mm と短めなので、経験則的には 400 mm〜1000 mm 前後のメイン鏡に相性が良く、1500〜2000 mm 級以上の長焦点鏡では OAG(Off-Axis Guider)の方が現実的です。長焦点用途の場合は購入前に公式 LINE でご相談ください。なおこの「経験則」自体は ToupTek 公式マニュアルには数値としての明記はなく、本記事は自動ガイド運用の一般則として記載しています。
出典: astronomy.tools Guidescope Suitability Calculator(image scale の計算式)、PHD2 v2.6.14 User Guide(image scale と guiding performance の関係)
Q5. 電動フォーカサー AAF は ASIAIR で使える?
症状/疑問:ASIAIR で AAF が動くのかを事前に知りたい。
回答:AAF は ASCOM ドライバと INDI ドライバに対応しています(ToupTek 公式仕様)。ASCOM/INDI 経由でコントロールする PC(Windows の NINA・SharpCap や、Raspberry Pi / KStars 系の INDI クライアント)と直接組み合わせるのが標準ワークフローです。ASIAIR は独自ファームウェアで動くため、AAF が明示的にサポート機材として掲載されているかは ZWO 側の対応状況次第で、対応外の場合は AAF の恩恵を活かすには PC ワークフローに寄せる必要があります。
出典: ToupTek AAF 公式ページ(ASCOM/INDI 対応記載)、ASIAIR の対応可否は各機種のファームウェア世代に依存し ZWO 公式サポート情報の確認が必要(本記事は運用上の一般的な注意として記載)
Q6. 保証は?
症状/疑問:ToupTek 製品の保証範囲を知りたい。
回答:天体ショップでは、ToupTek GS 150AR および AAF について、弊社独自の 初期不良 60 日+3 年保証を付帯しております。初期不良期間中は交換対応、以降 3 年間は修理対応の窓口となります。保証内容の詳細は購入時にご案内いたします。
出典: 弊社(株式会社天文堂)保証規定に基づく記載
⑫ 参考にした一次情報
- ToupTek Astro 公式 GS Series ページ(光学仕様・焦点距離・イメージサークル・FSB-125R/FSB-125C・AAF 対応・M42×0.75・アルミ CNC)
- ToupTek Astro 公式 GS PAPO Guide Scope 製品ページ
- ToupTek Astro 公式 AAF Electronic Automatic Focuser 製品ページ(USB-C 5V/耐荷重 5 kg/35 mm ステッピング/トルク 1.2 N·m/45×60×47 mm/ASCOM・INDI)
- ToupTek 公式チュートリアル「5 Ways You Must Know To Better Use The Guide Scopes」
- ToupTek 公式ブログ「Budget Astrophotography: Using a Guide Scope as a Main Telescope」
- PHD2 v2.6.14 User Guide (2025-12-09) 公式 PDF
- PHD2 公式 Basic Use ページ
- PHD2 公式 Advanced Settings ページ
- ToupTek 正規代理店 AAF 取付手順書
- Astronomy Plus GS シリーズ販売ページ(OTA 重量 0.59 kg・同梱品)
- astronomy.tools Guidescope Suitability Calculator((Pixel Size / Focal Length) × 206.265 の公式計算式)
本記事で扱った商品ページはこちら
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最終更新: 2026-07-04/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ToupTek Astro 公式ページ・公式チュートリアル・PHD2 v2.6.14 公式ユーザーガイドに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。