夏の球状星団めぐり|M13・M22・M5・M4 の見方と撮り方【観測ガイド 2026】

夏の球状星団めぐり|M13・M22・M5・M4 の見方と撮り方【観測ガイド 2026】

6〜8 月の夜空は、天の川銀河の中心方向にレンズを向けられる年に一度のチャンスです。ヘルクレス座の M13、いて座の M22、へび座の M5、さそり座の M4—どれも 5〜6 等台で肉眼視の限界に届く「メシエ球状星団の四天王」を、双眼鏡・小口径・中口径・撮影用途それぞれで一晩に順に狙えます。本記事では 4 天体の位置・見方と、ZWO ASI533MC Pro(1 インチ正方形センサー)で撮る際の実践ポイントを、一次情報のみで整理します。

① なぜ夏は「球状星団の季節」なのか

球状星団は天の川銀河のハローに広く分布しますが、実際にはその大半が銀河中心(いて座方向)に集中しています。北半球中緯度(日本の約 35°N)で銀河中心方向が夜間に南中するのは 6〜8 月。この時期は、南低空にいて座・さそり座、天頂寄りにヘルクレス座・へび座と、球状星団の主要な狩場が一晩でつながります。

本記事で扱う 4 天体は、いずれもメシエカタログ中で肉眼視の限界(約 6.0 等)以内。空が暗い遠征地なら双眼鏡不要で存在を感じ取れ、小口径望遠鏡でも周辺星が分解し始めます出典: Wikipedia M13 / Wikipedia M22 / Wikipedia M5 / Wikipedia M4 (各見かけの等級)

② M13 ヘルクレス座|北半球の王者

M13 の位置と基本データ

M13(NGC 6205)はヘルクレス座の「H」の字(キーストーン)の西辺、η ヘルクレス星とζ ヘルクレス星の間、ζ 側から約 1/3 の位置にあります。エドモンド・ハレーが 1714 年に発見し、シャルル・メシエが 1764 年 6 月 1 日に登録しました出典: Wikipedia M13 §History / AstroPixels M13

項目 M13 の値
見かけの等級 5.8 等
見かけの大きさ 20 arcmin(AstroPixels は 16.6 arcmin)
距離 約 24,100 光年(7.4 kpc)
実直径 約 145 光年
年齢/質量 約 11.65 Gyr/約 6×10⁵ M☉
座標(J2000) RA 16h 41m 41.24s / Dec +36° 27′ 35.5″
南中月 6 月(真夜中南中)

出典: Wikipedia M13(座標・距離・年齢・質量)/ AstroPixels M13(南中月・視直径)

M13 の見方(口径別)

M13 は北半球の緯度でほぼ天頂を通過するため、大気透過による減光が最小になる稀有な球状星団です。ハレー自身が「晴天で月がなければ肉眼で見える」と記した通り出典: AstroPixels M13(Halley のメモ引用)、以下の口径感で楽しめます。

  • 双眼鏡 7×50〜10×50:淡いぼんやりした光斑。位置確認に有効。
  • 60〜80mm 屈折:低倍率で「粒状感」を感じる霞状の光。
  • 10〜15cm クラス:外縁の恒星がバラバラと分解し始める。
  • 20cm 以上:中心部を含む数百〜数千の恒星を分解、扇状に伸びる「プロペラ」暗黒条も浮かぶ。倍率の目安は口径 mm × 1(例: 200mm なら 200 倍前後)。

M13 の撮り方(+ NGC 6207 併写)

M13 の醍醐味は北東 40 arcmin ほどに位置する渦巻銀河 NGC 6207(視等級 11.7、視直径 3.0'×1.2'、SA(s)c 型、約 3,000 万光年)を同一画角に収めるフレーミングです出典: Wikipedia NGC 6207(等級・視直径・タイプ・距離)。ASI533MC Pro(センサー 11.31mm × 11.31mm)と焦点距離 500mm 前後の光学系を組み合わせると、視野約 1.3° 四方となり M13 と NGC 6207 を余裕をもって同居させられます(焦点距離 f と視野の関係:短辺視野 = 2·arctan(センサー短辺÷2f))。

球状星団の一般的な撮影方針として、中心部が飽和しない短めのサブ露光を多数スタックする方法が定着しています。ヘルクレス座は天頂付近を通るため、日周運動によるフィールド回転が赤道儀ならほぼ気にならず、長い総露光時間を蓄積しやすいのが強みです。

③ M22 いて座|メシエ球状星団最大級の明るさ

M22 の位置と基本データ

M22(NGC 6656)はいて座の λ 星(カウス・ボレアリス、南斗六星の柄の先端)から北東約 2.5° にあります。1665 年にアブラハム・イーレによって発見された、記録上最古クラスの球状星団です出典: NASA Hubble Messier 22(発見者・発見年)

項目 M22 の値
見かけの等級 5.1 等(メシエ球状星団中で最も明るく、全天でも 3 位)
見かけの大きさ 32 arcmin(満月とほぼ同じ)
距離 約 10,000〜10,600 光年
実半径 50 ± 5 光年
年齢/質量 約 12 Gyr/約 2.9×10⁵ M☉
座標(J2000) RA 18h 36m 23.94s / Dec −23° 54′ 17.1″
NASA 推奨観測月 8 月

出典: NASA Hubble Messier 22(等級・視直径・距離・観測月)/ Wikipedia M22(座標・年齢・質量・半径)

M22 の見方(低空・大気減光との闘い)

M22 は本来「メシエ球状星団の王様」と呼ばれる最明球状星団ですが、赤緯が −24° 付近のため、日本(35°N)から見た南中高度は約 31°(= 90° − 35° + (−24°))と低め。銀河バルジ方向にある関係で恒星間ダストの吸収も受け、実等級ほど派手に見えない場合があります出典: NASA Hubble Messier 22(interstellar dust dims its light の記述)

  • 双眼鏡 10×50:南低空でも明確なぼんやりした「星団の塊」として認識可能。
  • 8 インチ(20cm):数百個の恒星を分解、明るい星は 11 等台に達する。
  • 観測地は南方向の視界と大気の透明度を優先。海側の高台や、東西山脈の谷間から南に開けた場所がベスト。

M22 の撮り方

撮影では南中前後の 30〜60 分に短時間サブを大量に撮る「シーイング勝負」となります。低空で大気分散が出やすいので、ADC(大気分散補正装置)を持っている場合は装着が有効です。M22 には球状星団としては珍しい惑星状星雲 GJJC1(推定 6,000 年程度)が含まれるほか、恒星質量ブラックホール 2 個(各 10-20 M☉)を有することが知られていますが出典: NASA Hubble Messier 22(BH と GJJC1)、GJJC1 は視等級 15 前後・視直径 3" 程度と極小なので、アマチュア機材で判別するには相応の分解能と処理が必要です。

④ M5 へび座|メシエ最大級 160 光年の空間直径

M5 の位置と基本データ

M5(NGC 5904)はへび座頭部にあり、5 Serpentis(5 番星)のすぐ近く(北西約 20 arcmin)に位置します出典: Wikipedia M5(5 Serpentis 近傍)。ゴットフリート・キルヒとその妻マリア・マルガレータが 1702 年 5 月 5 日に彗星観測中に発見し、メシエが 1764 年に登録、ウィリアム・ハーシェルが 1791 年に約 200 個の恒星を初めて分解しました。

項目 M5 の値
見かけの等級 5.6 等(好条件で肉眼視限界)
見かけの大きさ 23 arcmin
距離 約 24,500 光年
実直径 約 160 光年(メシエ球状星団中で最大級)
年齢 約 10.62 Gyr
座標(J2000) RA 15h 18m 33.22s / Dec +02° 04′ 51.7″
既知の変光星 105 個(うち RR Lyrae 型 97 個)、ミリ秒パルサー 2 個、矮新星 1 個

出典: Wikipedia M5(距離・等級・直径・年齢・変光星数・座標)

M5 の見方

M5 は赤緯 +2° と天の赤道近くにあるため、日本からは南中高度 57° 前後と非常に扱いやすい高度に上がります。5〜6 月の宵〜真夜中が観望好機。中口径以上ではやや扁平な形状と、南東方向に非対称に伸びた星の分布が印象的です。

M5 の撮り方

実直径 160 光年という広がりから、恒星の分布が M13 より外周方向にゆるやかに伸びます。RR Lyrae 型変光星が多いため、複数夜にわたって同じ光学系で撮影して光度曲線を組み立てる観測プロジェクトの入口としても定番です。

⑤ M4 さそり座|地球に最も近い球状星団の一つ

M4 の位置と基本データ

M4(NGC 6121)はさそり座 α 星 アンタレスの西 1.3° にあり、明るい 1 等星を目印にファインダー内で即座に導入できる、初心者にとって最も探しやすい球状星団です出典: Wikipedia M4(アンタレス西 1.3° の記述)。ド・シェゾーが 1745 年に発見、メシエが 1764 年に登録し、「個々の恒星まで最初に分解された球状星団」という歴史的位置づけを持ちます。

項目 M4 の値
見かけの等級 5.6 等
見かけの大きさ 約 26 arcmin(満月大)
距離 約 6,000 光年(地球に最も近い球状星団の一つ)
実直径 約 75 光年
年齢/質量 約 12.2 Gyr/約 8.4×10⁴ M☉
集中度クラス IX(疎な部類)
位置 アンタレス西 1.3°
特徴 中央に「バー構造」、白色矮星の一部は年齢約 13 Gyr、PSR B1620-26 は木星の 2.5 倍質量の惑星を伴う

出典: Wikipedia M4(等級・視直径・距離・年齢・質量・クラス IX・バー構造・PSR B1620-26)

M4 の見方

M4 はメシエ球状星団の中でも中心集中が最も低いクラス IX のため、口径 15cm 前後で早くから外縁の恒星が分解します。中央の「バー」と呼ばれる縦に走る恒星の帯は、8 インチ以上で意識的に見ると確認できることが古くから知られています(1783 年 W. Herschel の記述)。日本からの南中高度は +30° を切る低空戦になるため、南方向の水平線が抜けた場所が必須。

M4 の撮り方(アンタレス周辺との組み合わせ)

撮影対象としての M4 の醍醐味は、アンタレスの黄赤色と近接する反射星雲 IC 4606・ρ Oph 領域の色彩をフレーム内で組み合わせられる点です。M4 単体では ASI533MC Pro(11.31mm 角)+ 焦点距離 250〜350mm 程度が視野バランス良好。アンタレス〜ρ Oph 領域を全体的に狙うなら 100〜135mm クラスのカメラレンズが向きます。低空のため、光害カットフィルター(Optolong L-Pro のような広帯域タイプ)は連続スペクトル天体の色被り抑制に有効です。

⑥ 4 天体一覧表

星団 星座 等級 視直径 距離 日本での南中高度目安(35°N) 導入しやすさ
M13 ヘルクレス 5.8 20′ 24,100 ly 約 91°(ほぼ天頂) ◎ キーストーン西辺の 1/3
M22 いて 5.1 32′ 約 10,000 ly 約 31°(南低空) ○ λ Sgr 北東 2.5°
M5 へび 5.6 23′ 24,500 ly 約 57° ○ 5 Ser 近傍
M4 さそり 5.6 26′ 約 6,000 ly 約 29°(南低空) ◎ アンタレス西 1.3°

出典(表全体): Wikipedia M13 / Wikipedia M22 / Wikipedia M5 / Wikipedia M4 / NASA Hubble Messier 22。南中高度は「90° − 観測地緯度 + 天体赤緯」で機械的に算出した目安値。

⑦ 球状星団撮影の共通テクニック

短めのサブ露光 × 多数スタックが基本

球状星団の撮影は、他のディープスカイ天体と比べて中心部の恒星が高密度に集まっているため、長秒露光では中心が飽和して「白い塊」になってしまいがちです。実践上は、鏡筒の口径と F 値、カメラのフルウェル容量に応じて、数十秒〜数分程度のサブ露光を大量に積むアプローチが一般的です。ASI533MC Pro のフルウェル 50ke 出典: ZWO ASI533MC/MM Pro Product Manual §3.2 Camera Specificationsを目安に、ヒストグラム右端が中心恒星でクリップしない露光を選ぶのが基本の考え方です。

中心と外周を撮り分けて HDR 合成

中心の分解と外周の淡いハローを同時に描写するテクニックとして、短時間サブ(中心用)と長時間サブ(外周用)を別々に撮影し、後処理で HDR 合成する方法が知られています。PixInsight では HDRComposition・HDRMultiscaleTransform、天体写真専門ツールを持たない場合でも「輝度ベースのマスク合成」で近い効果を得られます。

フィルター選択

球状星団は恒星の連続スペクトル天体なので、H-α や OIII の狭帯域フィルターは効果がありません(透過帯域が狭すぎて恒星の光を大きく減らしてしまう)。都市部で撮る場合は、広帯域の光害カットフィルター(例:Optolong L-Pro などの連続スペクトル対応フィルター)が有効です出典: Optolong L-Pro 公式製品ページ(deep sky nebula, galaxy 用途、球状星団に対する連続スペクトル対応の説明)。デュオバンド/トライバンドは非推奨です。

スケール(撮像スケール)と焦点距離の目安

M13・M22・M5・M4 は視直径が 20〜32 分角。ASI533MC Pro の 3.76μm × 3008px = 11.31mm 角センサー出典: ZWO ASI533MC/MM Pro Product Manual §3.2との組み合わせでは、焦点距離ごとにおおよそ以下の視野になります。

焦点距離 短辺視野(角度) 撮像スケール("/px) 向く用途
250mm 約 2.59° 約 3.10 M4 + アンタレス〜ρ Oph 領域を広く
500mm 約 1.30° 約 1.55 M13 + NGC 6207 を余裕をもって同居
1000mm 約 0.65°(39′) 約 0.78 M22 単体アップ、M5 単体アップ
1500mm 約 0.43°(26′) 約 0.52 M13/M22 の中心分解を追い込む

算出根拠: 短辺視野 = 2·arctan(11.31mm ÷ (2·f)) / 撮像スケール("/px) = 206.265 × 3.76μm ÷ f(mm)。センサー諸元は ZWO 公式マニュアル §3.2 に基づく機械計算。

⑧ なぜ ASI533MC Pro が球状星団に向くのか

ZWO ASI533MC Pro は、SONY IMX533CQK-C 裏面照射 CMOS を搭載した 1 インチ正方形フォーマットのカラー冷却カメラです。ZWO 公式マニュアルは「ディープスカイ入門機」「ASI183 のアップグレード相当」と位置付けています出典: ZWO ASI533MC/MM Pro Product Manual §1 Product Introduction。球状星団撮影との相性を、公式スペックだけで見ていきます。

項目 球状星団撮影上の意味
センサー SONY IMX533CQK-C(BSI CMOS) 裏面照射で光の吸収効率が高く、恒星の色を捉えやすい
センサーフォーマット 1 インチ 正方形 11.31×11.31mm(対角 16mm) 球状星団は円形、正方センサーで無駄なく収まる。回転自由
解像度/ピクセル 3008×3008 (9MP)/3.76μm 中〜長焦点で球状星団の恒星を分解しやすい適度なピッチ
読み出しノイズ 1.0e〜3.8e 短時間サブを多数スタックしても S/N を稼ぎやすい
フルウェル 50ke 明るい中心恒星の飽和までダイナミックレンジに余裕
QE ピーク(OSC) 80% 以上 低空 M22/M4 でも減光した光を有効に電子化できる
ADC 14bit 階調が細かく、中心の飽和ぎりぎりまで諧調が保たれる
アンプグロー 0(Zero Amp Glow 回路) スタック枚数が増えてもコーナーの色ムラが乗らない
冷却 2 段 TEC、周囲温度 -30〜-35℃ 夏場の高温夜でもダーク再現性が確保できる
DDR3 バッファ 256MB USB 転送ジッターに強く、連続サブ撮影で欠損が出にくい
バックフォーカス 17.5mm / 6.5mm 大半のフラットナー/レデューサーの 55mm 系規格に整合しやすい
重量 410g 中小型鏡筒でも重量バランスを崩しにくい

出典(表全体): ZWO ASI533MC/MM Pro Product Manual §3.2 Camera Specifications・§3.3 QE and Read Noise・§3.5 Two-stage TEC Cooling・§3.7 DDR Buffer

特に「短時間サブを多数スタック」という球状星団撮影の王道戦術に対して、1.0e からの低読み出しノイズと 14bit ADC・50ke フルウェルの組み合わせは、飽和と S/N の両方に余裕を持たせられます。1 インチ正方形フォーマットは、球状星団という円形対象を余白なく画面に収める上で幾何学的に無駄がありません。

本記事で扱った球状星団 4 天体の撮影用途に向く、当店で取り扱いのある ZWO 冷却カメラの主力機種です。

⑩ 商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-07-27/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は NASA Hubble Messier Catalog・Wikipedia の各 Messier / NGC 項目・AstroPixels・ZWO 公式マニュアルに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑪ よくある質問(FAQ)

Q1. 夏に見える球状星団はこの 4 つだけですか?

いいえ、他にも M92(ヘルクレス座、M13 の北 9°)、M28(いて座、M22 の西 1°)、M62(へびつかい/さそり座境界)、M19(へびつかい座)、M9(へびつかい座)、M107(へびつかい座)、M14(へびつかい座)、M10・M12(へびつかい座)、M80(さそり座)、M54・M55・M69・M70(いて座)など、多くの夏メシエ球状星団があります。本記事はそのうち代表的な明るい 4 つに絞っています。

Q2. ASI533MC Pro でモノクロ機(ASI533MM Pro)との違いは球状星団撮影で出ますか?

出ます。モノクロ(MM)は QE ピーク 91%、カラー(MC)は 80% 超で、感度で MM が有利です出典: ZWO ASI533MC/MM Pro Product Manual §3.3 Quantum Efficiency。ただしカラー機は 1 枚で色が乗る利便性があり、球状星団の恒星は本来「赤・青・黄」の色分布が写るため、カラー機の利点も大きいです。RGB フィルターホイールを別途組む予定がなければ MC が現実的です。

Q3. 都市部(Bortle 6-7)でも球状星団は撮れますか?

撮れます。球状星団は輝線星雲と違って恒星の連続スペクトル天体のため、光害の影響を「星が薄まる」形で受けますが、輝線星雲ほど致命的ではありません。広帯域の光害カットフィルター(例:Optolong L-Pro など)を併用し、サブ露光を短めに大量に積むことで、都市部でも十分に描写できます。狭帯域デュオバンド/トライバンドは連続スペクトル天体には不向きなので使わないでください。

Q4. M22 と M4 は日本から本当に見えますか?

見えます。ただし南中高度は M22 で約 31°、M4 で約 29° と低く、水平線が南に開けた観測地が必要です。市街地では建物や山に隠れるため、事前に南方向の障害物マップを確認してください。海側の高台、南向きの山越え地形、開けた河川敷などが向きます。

Q5. 露光時間の具体的な秒数を教えてください

光学系・空の明るさ・カメラ設定に強く依存するため、絶対値の断定は避けます。実務上は「短時間テスト → 中心星のヒストグラム上限がクリップしない値を選ぶ → その 3〜10 倍程度でサブを大量に撮る」というアプローチが定石です。ASI533MC Pro のユニティゲイン近傍で運用しつつ、実際の撮影地・鏡筒 F 値・空の明るさで各自チューニングすることをおすすめします。焦点距離・F 値・ゲイン別の詳細相談は、以下の公式 LINE にてお気軽にお問い合わせください。

Q6. ASI533MC Pro は球状星団以外にも使えますか?

使えます。ZWO 公式マニュアルはディープスカイ入門機として位置付けており出典: ZWO ASI533MC/MM Pro Product Manual §1 Product Introduction、系外銀河・惑星状星雲・散開星団・輝線星雲(デュオバンドフィルター併用時)まで幅広く適用可能です。1 インチ正方形フォーマットは、円形天体(球状星団・惑星状星雲・銀河のフェイスオン)で特に画角の無駄が少ない特徴があります。

⑫ 参考にした一次情報

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