GEMINI EAF Automatic Star Focuser Pro(プレミアムパッケージ)|使い方・撮影設定 完全ガイド

GEMINI EAF Automatic Star Focuser Pro(プレミアムパッケージ)|使い方・撮影設定 完全ガイド

「GEMINI EAF Automatic Star Focuser Pro」は、ZWO 社が 2025 年に刷新した新世代 EAF Pro(Electronic Automatic Focuser Pro)を中核とした電動フォーカサーのプレミアムパッケージです。従来モデルからインターフェースが Type-C に更新され、内蔵リチウムバッテリー(5V 2.5AH)と Bluetooth 5.0、本体フォーカスボタンが搭載されました。本ガイドは ZWO 公式マニュアル(EAF Manual V1.0)に基づき、開梱直後の初期化から鏡筒への取り付け、Zero Position / Max Steps / Backlash の初回設定、ASIAIR・ASIStudio・SGP・FocusMax などでのオートフォーカス設定、撤収時の推奨手順までを一次情報のみで整理した使い方ハンドブックです。

① GEMINI EAF Automatic Star Focuser Pro(プレミアムパッケージ)とは

本製品は、株式会社天文堂(天体ショップ)が「GEMINI EAF Automatic Star Focuser Pro(プレミアムパッケージ)」として提供している電動フォーカサーで、その中核ユニットは ZWO 社が 2025 年に刷新した新世代 EAF Pro です。ZWO の EAF ラインナップは今回のリニューアルで EAF(標準)と EAF Pro(上位)の 2 バージョン構成となり、EAF Pro は EAF が持つ Type-C 通信・ASCOM/INDI 対応・5kg 積載といったベース機能に加えて、Bluetooth 5.0 チップ、内蔵リチウムバッテリー、本体フォーカスボタン、電源スイッチ、赤緑 2 色ステータス LED を追加装備しています。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §4 Product IntroductionZWO 公式製品ページ EAFN/EAF Pro

付属品として本体、標準ブラケット、2m の USB2.0 ケーブル(Type-C to Type-A)、3mm / 2mm 六角レンチ、カップリング一式、M5×10 / M4×8 の六角ソケットスクリュー、内径 5mm スペーサー×5、Quick Guide が同梱されます。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §3 Packing List

② 主要仕様|EAF Pro と EAF(EAFN)の違い

本ガイドで対象とする GEMINI EAF Automatic Star Focuser Pro の中核ユニット(ZWO EAF Pro)と、同世代の標準版 EAF(EAFN)を、ZWO 公式マニュアル §5 の仕様表に基づいて比較すると次のとおりです。

項目 EAF(標準) EAF Pro(本製品の中核ユニット)
寸法(W×H×D) 41 × 52 × 70.3 mm 41 × 52 × 73.4 mm
重量 215 g 258 g
積載重量 5 kg 5 kg
モーター ステッピングモータ/step angle 7.5°/減速比 1:128 ステッピングモータ/step angle 7.5°/減速比 1:128
通信 Type-C(有線のみ) Type-C + Bluetooth 5.0
電源 Type-C 給電 Type-C 給電 + 内蔵バッテリー(5V 2.5AH)
動作時消費電力 5V / 500 mA 4.2V / 600 mA
フル充電時間 標準 USB(5V)で 5 時間/5V 2A max で 3 時間
電源スイッチ 2 段トグル(ON / OFF)
本体フォーカスボタン —(ハンドコントローラ経由のみ) IN / OUT ボタン標準搭載
ステータス LED 赤緑 2 色 LED(電源/充電/Bluetooth 状態表示)
温度センサー/ハンドコントローラ I/F 3.5 mm オーディオジャック 3.5 mm オーディオジャック
動作温度 -20 ℃ 〜 40 ℃ -10 ℃ 〜 40 ℃
充電時周囲温度 0 ℃ 〜 45 ℃
保管温度 -20 ℃ 〜 60 ℃ -20 ℃ 〜 60 ℃(長期保管推奨 15 ℃ ± 10 ℃)
動作/保管湿度 20〜60%/35〜75%(結露なきこと) 20〜60%/35〜75%(結露なきこと)

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §5 Specification Parameters(EAF / EAF Pro 仕様表)

なお、新世代 EAF Pro / EAFN では従来世代の 5mm 出力シャフトから 4mm 出力シャフトに変更されています。追加ブラケットやカップリングを購入する場合、新世代用の 4mm 内径カップリング(EAFN/EAF Pro 用)と旧世代用の 5mm 内径カップリング(旧 EAF 用)を取り違えないようご注意ください。出典: ZWO 公式 EAFN/EAF Pro Dedicated Accessories(4mm coupler = 新世代/5mm coupler = 旧世代の記載)

③ 開梱後の初期セットアップ|Transport Mode 解除・活性化

ステップ 1|Transport Mode の解除

EAF Pro は出荷時、長期保管中のバッテリー消耗を防ぐために「Transport Mode」に入っており、そのままでは電源スイッチを ON にしても起動しません。開梱後は必ず一度、Type-C ケーブルを PC・ASIAIR・モバイルバッテリー・USB 充電器のいずれかに接続してデバイスを活性化してください。その上で本体スイッチを「ON」にし、ステータス LED が点灯すれば活性化成功です。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1.1-1 Activate the Device

ステップ 2|バッテリーのフル充電

初回運用の前に、内蔵バッテリー(5V 2.5AH)をフル充電しておくことが推奨されています。標準 USB(5V)充電で 5 時間、5V 2A 対応充電器を使うと最短 3 時間でフル充電になります。充電中は赤 LED が点灯、フル充電で緑 LED 点灯に変わりますので、これを目安にしてください。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §5 / §6.1 Battery Status

ステップ 3|バッテリー動作温度の確認

本体の動作温度は -10 ℃ 〜 40 ℃、充電時の周囲温度は 0 ℃ 〜 45 ℃、放電時(撮影時)は -10 ℃ 〜 40 ℃ が規定範囲です。真冬の遠征時は特に -10 ℃ を下回ると仕様外となり、充電・放電が正常に行われずバッテリー寿命を著しく縮める可能性があります。厳冬期の遠征では USB 給電の併用や、撮影開始まで室内でウォームアップしておく運用が安全です。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1.1-6 Battery Operating Temperature

④ 鏡筒への取り付け|対応鏡筒とブラケット

標準ブラケットが対応する鏡筒

本製品に付属する標準ブラケット(Standard bracket)は、下記の鏡筒シリーズに直接取り付けられるように設計されています。

  • SkyWatcher astrophotography reflectors
  • SkyWatcher Black Diamond シリーズ
  • SkyWatcher Dobsonian 望遠鏡
  • SkyWatcher Maksutov-Newtonian 望遠鏡
  • TS-Optics
  • Astro-Tech
  • Feather Touch
  • SharpStar telescopes
  • SkyRover telescopes
  • Explore Scientific telescopes

対応鏡筒の一次情報はマニュアル内で ZWO 公式サポートページに誘導されています。導入前に、お使いの鏡筒とフォーカサーが対応リストに含まれているかを必ず確認してください。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.1 Supported TelescopesZWO 公式 EAF 対応鏡筒リスト

取り付けの手順(マニュアル §6.2.3 準拠)

  1. 鏡筒フォーカサーの粗動ノブを、適切なサイズのレンチで取り外す。
  2. 付属カップリングをフォーカサー側のシャフトに取り付け、2mm 六角レンチでロックスクリューを締める。
  3. EAF 本体をカップリングに嵌合し、モーターシャフトのフラット面をロックスクリューに合わせて 2mm 六角で固定する。
  4. EAF 本体を標準ブラケットに固定し、ブラケットをフォーカサー本体の取付穴に付属の M4 スクリューで固定する。ブラケットは EAF 取付面と隙間なくフラットに、かつフォーカサー本体面と平行になるように締結する。
  5. 全ての結合部を目視・触感で確認して緩みがないことを確かめる。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.3 EAF Setup

カップリングを選ぶポイント

付属カップリングは複数サイズが同梱されています(例: 4-4mm / 4-5mm / 4-6mm / 4-7mm)。フォーカサーシャフト径を実測してから最適サイズを選び、モーター側フラット面と 同じ側にある 2 本のスクリューが必ずフラット面に接する向きで組むことがマニュアル §6.2.3 Attention 2 で明記されています。逆向きに組むと運転中に滑って合焦がずれる原因になるため、組付後は必ずモーターを手で数回回して滑りがないことを確認してください。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.3 Attention(1〜3)

湾曲フォーカサー(curved focuser)への取り付け

Cassegrain 系鏡筒などに見られる湾曲したフォーカサー(curved focuser)に取り付ける場合は、標準ブラケットではなく フォーカサー元付属のロックスクリューと 3 枚のワッシャで固定する方式に切り替えます。EAF ブラケット底面には溝が切ってあり、単一スクリューでも十分な固定が得られるとマニュアルに明記されています。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.3 curved focuser 段落

⑤ 本体の主要 6 要素|スイッチ・LED・ポート配置

EAF Pro 本体には次の 6 つの機能要素が配置されています。各要素の名称と機能はマニュアル §6.1 に基づきます。

# 要素 機能
1 ON/OFF スイッチ 2 段トグル。ON で内蔵バッテリー駆動起動。OFF で電源断(外部 Type-C 給電時のみ動作)
2 IN/OUT ボタン フォーカス方向の手動制御。IN と OUT を同時に 1 秒未満で押して離すとビープが鳴り、フォーカス方向が反転する
3 Type-C ポート 給電・充電・PC/ASIAIR との USB 通信
4 Status LED(赤緑 2 色) Bluetooth 状態・バッテリー状態・充電状態の表示(後述の LED 対応表参照)
5 TEMP/HBX ポート(3.5mm オーディオ) 別売温度センサー(EAF-Sensor)または別売ハンドコントローラ(EAF-HC)を接続
6 ステッピングモーターシャフト カップリング経由でフォーカサーシャフトと連結

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1 Introduction to Appearance and Functions

Status LED 対応表

状態 LED / ビープの挙動
Bluetooth 接続中 赤緑が交互に点滅、ビープが 1 秒に 1 回連続
Bluetooth 接続完了 点滅・ビープ停止
バッテリー残量低下 電源投入後、赤 LED が 3 秒に 1 回点滅(スリープ時は消灯)
バッテリー正常 電源投入後、緑 LED が 1 秒間点灯してから消灯
充電中 赤 LED 点灯
充電完了 緑 LED 点灯

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1 Bluetooth Status / Battery Status

⑥ 通信方式の選択|USB2.0 と Bluetooth 5.0

選び分けの考え方

本製品では USB2.0 と Bluetooth 5.0 の 2 系統を、撮影スタイルに応じて選択できます。

  • USB2.0: 給電と通信を同時に賄えるので長時間撮影に強い。PC 直結や ASIAIR のスペア USB ポートに素直に挿す運用向き。
  • Bluetooth 5.0: 内蔵バッテリーで駆動しつつ無線で ASIAIR / PC と通信する。ケーブル取り回しを最小化したい、鏡筒赤経軸方向のケーブル巻き付きを避けたい、といったニーズに合致。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.3 Power/DataZWO 公式製品ページ EAFN/EAF Pro(Bluetooth 5.0 chip 記載)

Bluetooth ペアリング手順

  1. PC 側で Bluetooth を有効化する(ASIAIR APP を使う場合はこの手順は不要)。
  2. ASIAIR / ASIStudio / ASCOM ドライバのいずれかで EAF Pro_XXXXXX のような Bluetooth ID をスキャンし、接続を開始する。
  3. 本体の Status LED が赤緑交互点滅を開始し、1 秒ごとにビープが鳴り始める。
  4. 60 秒以内に本体の IN または OUT ボタンを押してペアリングを確定させる。
  5. 点滅とビープが停止すれば Bluetooth 接続成功。

60 秒を超過した場合は接続を再開始する必要があります。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.3 Bluetooth Connection Steps

Bluetooth リセット

ペアリングが安定しないときや接続に失敗するときは、本体の IN と OUT を同時に 5 秒以上長押しします。短くビープが鳴れば Bluetooth リセット成功で、Bluetooth 名がデフォルト値に戻ります。ペアリング済みデバイス側の登録情報を消してから、再度手順①〜⑤を実行してください。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.3 Bluetooth Reset

⑦ 初回パラメータ設定|Zero Position・Max Steps・Backlash

ZWO 公式マニュアルは、初回起動時に必ず次の 3 パラメータを設定するよう明記しています。ステッピングモーターが十分なトルクを持つため、これらの上下限を設定しないとフォーカサーを傷める可能性があります。

Zero Position(基準位置)の決め方

  • 標準ブラケット取付の場合: フォーカサーを完全に引き込んだ位置を Zero に設定するのが推奨。
  • 湾曲フォーカサー取付の場合: 合焦点近傍を Zero に設定するのが推奨。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1 Zero Position Setting

Max Steps(ストローク上限)の決め方

Max Steps はフォーカサーの物理的なストローク限界と同等、もしくはそれ以下に設定します。上限値を無限大や過大に設定しておくと、GOTO 操作時に機械側の突き当てを叩いてしまうリスクがあります。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1 Upper Limit Setting

Backlash(バックラッシュ)の実測手順

EAF をフォーカサーに取り付けると、機械的なガタ(Backlash)が必ずいくらか生じます。撮影ソフト側でバックラッシュ補償を行うために、まず実測が必要です。マニュアル §6.3.1 の測定手順は次の 4 ステップです。

ステップ 操作
1. 準備 EAF Pro を PC に Type-C 接続し、ASICAP(あるいは ASIStudio)を開いて EAF 制御を有効化する。coarse step size を 1000、fine step size を 10 に設定する。
2. Move Outward coarse ボタンで OUT 方向へ 1000 step 動かす。
3. Check Movement fine を 10 step にし、IN 方向へ 1 回ずつ押しながら、反対側のフォーカサー粗動ノブが回転を始めるか観察する。
4. Measure フォーカサーノブが動き出すまでに押した回数 × 10 が Backlash step 数。例: 3 回押した後、4 回目でノブが動き出したら 3 × 10 = 30 step。

より精密に測りたい場合は、fine step size を 5 に落として同じ手順を繰り返します。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1 Backlash MeasurementZWO EAF Manual EN V2.6 Measuring the Focuser Backlash

Backlash の入力先|ダブル補償に注意

Backlash 補償を入れる場所は 1 箇所に絞るのが原則です。SGP や FocusMax などの撮影ソフト側でバックラッシュを補償する場合、ASCOM ドライバ側の Backlash 値は 0 にセットしてください。両方に値を入れてしまうと補償が二重に効いてしまい、オートフォーカスが遅くなる、あるいは V カーブの左端がずれるといった症状の原因になります。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1 冒頭 ASCOM 説明/§6.3.1.2 SGP

⑧ ソフトウェア別 接続手順|ASIAIR・ASIStudio・ASCOM 対応ソフト

ZWO EAF Pro は、ZWO 自社製ソフト(ASIAIR APP、ASIStudio)と、ASCOM プラットフォーム上の各種サードパーティソフト(SharpCap、FireCapture、MaxIm DL、The SkyX、Sequence Generator Pro、Nebulosity、FocusMax など)、および INDI プラットフォームに対応しています。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §4 Key Highlights / §6.3ZWO 公式製品ページ EAFN/EAF Pro

ASCOM ドライバのダウンロードとインストール

Windows で SharpCap・FireCapture・MaxIm DL・The SkyX・SGP・Nebulosity・FocusMax などを使う場合は、事前に ZWO 純正 ASCOM ドライバを Software Center からダウンロードしてインストールしておきます。

出典: ZWO 公式 Software CenterZWO 公式 EAF Software Installation and Configuration

ASIAIR での接続

ASIAIR APP を開き、EAF アイコンをタップしてフォーカサー制御画面に入ります。通信方式トグルで USB / Bluetooth を選び、USB の場合は接続されている EAF モデルを選んでスイッチを ON にするだけで接続完了。Bluetooth の場合は App が自動でスキャンし、接続開始後 60 秒以内に本体 IN/OUT を押してペアリングを確定させます(一度ペアリング済みの環境では再ペアリング不要)。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.3 ASIAIR Focusing

ASIStudio(PC)での接続

ASIStudio 内の ASIImg を起動し、EAF アイコンをクリック。「USB」または「BLE」で通信方式を選択し、デバイス ID を選んで接続スイッチを ON。Bluetooth の場合は PC 側の Bluetooth を有効化した上で、上記と同じ 60 秒以内ペアリングを行います。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.2 ASIStudio Focusing

MaxIm DL での接続

  1. 「Observatory Control」パネルを開く。
  2. 「Setup」→「Focuser 1(または Focuser 2)」→「Choose…」を選択。
  3. ドライバリストから「ZWO Focuser」を選ぶ。
  4. 「Properties」を押して EAF Setup 画面へ入り、USB または BLE を選択して「Connect」する。
  5. 「Advanced」で Zero Position、Max Steps、Backlash、step size を設定。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1.1 MaxIm DL Focusing

Sequence Generator Pro(SGP)での接続

  1. ソフトを開き Focuser セクションで「ZWO Focuser」を選択。
  2. 設定アイコンをクリックして「Focus Control」パネルを開く。
  3. Zero Position、Upper Limit、Backlash、step size を設定。Manual フォーカスは Fine(10 step 目安)、Coarse(100 step 目安)、Go To、Zero、Stop、In / Out で操作。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1.2 SGP Focusing

SharpCap / FireCapture での接続

SharpCap は「File」→「SharpCap Settings」→「ZWO Focuser」ドライバを選択し「Properties」で EAF Setup を開いてパラメータ設定と手動フォーカスを行います。FireCapture は「Settings」パネルで「Focuser」アイコンを開き、「Use Focuser」にチェック→ASCOM パネルで「ZWO Focuser」を選択→「Properties」で ZWO EAF Setup を開きます。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1.3 SharpCap/§6.3.1.4 FireCapture

The SkyX での接続

The SkyX のメニューバーから「Telescope」→「Telescope Setup」→「Focuser Setup」→「Choose」→「ASCOM Focuser」→「ZWO Focuser」の順で選択し、Settings から接続します。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1.5 The SkyX Focusing

⑨ オートフォーカスの設定|SGP・FocusMax の推奨値

SGP のオートフォーカス設定

SGP のオートフォーカスとバックラッシュ補償はマニュアルで高評価されており、SGP 側で補償する場合は前述のとおり ASCOM ドライバ側の Backlash を 0 にします。ZWO マニュアルが SGP のオートフォーカスに対して推奨するパラメータは次のとおりです。

項目 推奨値
Data points 9 点
オートフォーカス step size 5〜20 step(V カーブが緩ければ大きく、鋭すぎれば小さく調整)
Backlash 補償方向 OUT(外側移動時に補償)
Backlash 補償ステップ数 モーター固有 backlash よりやや大きめ(推奨 100 step)

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1.2 SGP Focusing

SGP でのオートフォーカスの流れ

  1. Setting からオートフォーカス設定に入る。
  2. トリガー条件を設定(撮影 N 枚ごと、温度変化、時間間隔、フィルター変更、または計画された撮影セッション開始前)。
  3. ソフトウェア側 Backlash 補償を設定。
  4. 鏡筒を空に向けて、初回は手動でおおまかに合焦させて星を写る状態にする。
  5. 「Run」を押すとオートフォーカス開始。SGP が自動で撮像・移動・V カーブ描画を行い、算出した最適合焦位置に EAF を駆動する。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1.2 SGP Focusing / Autofocusing

FocusMax の推奨

FocusMax でオートフォーカスを行う際、V カーブダイアログでの「number of steps per move」は一般設定として -10 が推奨されています。V カーブ描画後、算出された最適位置に EAF が駆動されます。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1.6 FocusMax Autofocusing

Backlash がゼロを入れた方が良いケース

マニュアル §6.3.1 では、撮影ソフト側のバックラッシュ補償が既に有効な場合、ASCOM ドライバ側の Backlash を 0 に設定することが推奨されています。特に SGP のように補償機能が高精度なソフトを使う場合、二重補償を避けるためにこの設定が事実上必須になります。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1 ASCOM Function 説明

⑩ 本体ボタン&ハンドコントローラでの手動フォーカス|商品ページ・公式 LINE のご案内

本体ボタンでの手動フォーカス(EAF Pro のみ)

EAF Pro には本体に IN / OUT ボタンが備わっており、ソフト経由の指令なしに直接フォーカスを微調整できます。マニュアル §6.3.4 の推奨手順は次のとおりです。

  1. 電源と通信が安定していることを確認する。
  2. ASIStudio または ASCOM 対応ソフトでカメラのプレビュー(露光)画面を開き、現在の画像の鮮鋭度を目視する。
  3. 「EAF Parameter Settings」を参照し、Zero Position・Max Steps・Backlash・step size などの基本パラメータを設定しておく。
  4. IN または OUT ボタンをクリックすると、プレビュー画像の鮮鋭度がリアルタイムで変化する。合焦したところで停止。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.4 Body Button Focusing

ハンドコントローラでの手動フォーカス

ZWO 別売の EAF ハンドコントローラ(EAF-HC)を TEMP/HBX ポート(3.5mm オーディオジャック)に接続すれば、本体ボタンと同じ操作をハンドリモート側から行えます。夜間の撮影現場で「本体に手が届きにくい」「PC/スマホから離れて構図をチェックしたい」といった場面で有効です。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.5 Hand Controller FocusingZWO EAF-HC 製品情報

撮影終了・撤収時の推奨手順

撮影が終わり機材を片付けるとき、マニュアル §6.3.4 Note には EAF Pro のスイッチを「ON」にしたまま内蔵バッテリー駆動でフォーカサーを引き戻す方法が明示されています。有線給電を切り離しても本体単独でモーターを動かせるため、撤収時に「PC を先に閉じたい」「ケーブルから外したい」というシーンで便利です。長期保管に入る前は改めてスイッチを「OFF」にし、バッテリー保護のためフル充電状態で 3 か月以内の保管、推奨環境温度 15 ℃ ± 10 ℃ をお守りください。

出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.4 Note/§6.1.1-4 Power Saving

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最終更新: 2026-07-16/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(EAF Manual V1.0 / V2.6)および ZWO 公式製品ページに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

本ガイドで扱った GEMINI EAF Automatic Star Focuser Pro(プレミアムパッケージ)の商品ページは下記です。設定パラメータや取り付けブラケットの選定など、ご購入前のご相談は公式 LINE から個別にご案内します。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. GEMINI EAF Automatic Star Focuser Pro と、旧世代 EAF の違いは何ですか?

A. 本製品の中核ユニットは ZWO EAF Pro(2025 新世代)です。旧世代 EAF に対する主な変更点は、①インターフェースが Type-B から Type-C に更新されたこと、②Bluetooth 5.0 チップと内蔵バッテリー(5V 2.5AH)が搭載されたこと、③本体に IN/OUT フォーカスボタンが直接付いたこと、④電源スイッチと赤緑 2 色ステータス LED が追加されたこと、⑤出力シャフト径が 5mm から 4mm に変更されたことです。旧世代用の 5mm カップリングは装着できないため、追加購入時は 4mm 用(EAFN/EAF Pro 用)をお選びください。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §4 / §5ZWO EAFN/EAF Pro Dedicated Accessories

Q2. 開梱してスイッチを入れても電源が入りません。

A. 工場出荷時は「Transport Mode」に入っており、そのままではスイッチを ON にしても起動しません。まず Type-C ケーブルを PC / ASIAIR / モバイルバッテリー / USB 充電器のいずれかに接続し、活性化させてください。その後スイッチを ON にして LED が点灯すれば起動成功です。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.1.1-1 Activate the Device

Q3. Bluetooth 接続に失敗します。どうリセットすれば良いですか?

A. 本体の IN と OUT を同時に 5 秒以上長押ししてください。短いビープの後に Bluetooth 設定がデフォルトへリセットされます。ペアリング側(PC / ASIAIR)の登録デバイス情報を削除してから、再度ペアリング手順(接続開始→60 秒以内に本体 IN/OUT 押下→LED 点滅停止)を実行してください。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.2.3 Bluetooth Reset

Q4. オートフォーカスの step size はどう決めれば良いですか?

A. ZWO 公式マニュアルは SGP のオートフォーカスに対して「5〜20 step、データポイント 9 点」を推奨しています。V カーブが緩やか過ぎるときは step size を増やし、鋭すぎる(急峻)ときは減らして調整してください。FocusMax の場合は 1 移動あたり -10 が一般設定とされています。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1.2 SGP/§6.3.1.6 FocusMax

Q5. Backlash 補償は撮影ソフトと ASCOM ドライバのどちらに入れるべきですか?

A. 補償の入力先は 1 箇所に絞るのが原則です。SGP など撮影ソフト側で Backlash 補償を有効にしている場合、ASCOM ドライバ側の Backlash 値は 0 にしてください。両方に値を入れると二重補償になり、オートフォーカスが遅くなる、V カーブの端が乱れるといった症状が出ます。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.1 冒頭 ASCOM 説明

Q6. どのくらいの積載重量まで対応できますか?

A. EAF / EAF Pro の定格積載重量は 5kg(両モデル共通)です。マニュアル §6.1.1-2 では、この定格を長時間超過して使用するとステッピングモータの脱調やフォーカサーの破損原因となる旨が明記されています。重量級カメラ+フィルターホイール+補正光学系を積む場合は、実測値でマージンを確保してください。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §5 / §6.1.1-2

Q7. 冬の遠征で気温が低いのですが、動作しますか?

A. EAF Pro の動作温度は -10 ℃ 〜 40 ℃、放電時(撮影時)の推奨温度も -10 ℃ 〜 40 ℃ です。-10 ℃ を下回ると内蔵バッテリーが正常に放電できず、バッテリー寿命の短縮につながる可能性がある旨がマニュアルで明示されています。厳冬期の遠征では、Type-C からの USB 給電を併用する、撮影開始まで室内でウォームアップしておく、といった対策をおすすめします。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §5 / §6.1.1-6

Q8. 温度センサーは何ができますか?

A. 本製品の TEMP/HBX ポート(3.5mm オーディオジャック)に別売の EAF-Sensor を接続すると、温度データを撮影ソフトへ渡してオートフォーカス制御に使えます。ASIAIR や SGP などでは「温度が N 度変化したら自動再フォーカスを実行する」という運用が可能で、夜間の温度変化による合焦ずれ対策として活躍します。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §5 / §6.1ZWO 公式 EAFN/EAF Pro Dedicated Accessories(EAF-Sensor 掲載)

Q9. 撤収時に有線電源を先に外しても大丈夫ですか?

A. マニュアル §6.3.4 Note に明示されているとおり、EAF Pro のスイッチを「ON」にしたままにしておけば、内蔵バッテリー駆動でフォーカサーを引き戻して収納できます。有線電源を先に片付けても、本体単独でモーターを動かせるのが Pro の大きな利点です。長期保管に入る前は改めてスイッチを「OFF」にし、フル充電の状態で、推奨環境温度 15 ℃ ± 10 ℃ で保管してください。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §6.3.4 Note/§6.1.1-4 Power Saving

Q10. 保証はどうなりますか?

A. ZWO 社の製品保証条項は EAF Manual V1.0 §8 に明記されており、本体は 2 年、バッテリーは 1 年(購入者受領日起点)となっています。天体ショップでは、この ZWO 社の製品保証条項に加えて弊社独自の初期不良 60 日+3 年保証を付帯しています。DOA(開梱時不良)や輸送中破損に該当する場合は、開梱時の状態がわかる写真・動画とともに公式 LINE またはメール(support@tenbundo.com)までご連絡ください。出典: ZWO EAF Manual V1.0 §8 Warranty Policy 1〜3(ZWO 社の製品保証条項。弊社独自の 60 日+3 年保証は本条項に上乗せで付帯)

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最終更新: 2026-07-16/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(EAF Manual V1.0 / V2.6)および ZWO 公式製品ページに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。