アスカー Askar 80ED 口径 80mm 鏡筒|使い方・撮影設定 完全ガイド【2026】

アスカー Askar 80ED 口径 80mm 鏡筒|使い方・撮影設定 完全ガイド【2026】

Askar 80ED(口径 80mm・焦点距離 560mm・F7 の 2 枚玉 ED アポ屈折鏡筒)は、APS-C を最適化しつつフルフレームもサポートする撮影と眼視兼用の小型 OTA です。本ガイドでは、Sharpstar 公式マニュアル(2025-05-30 版)と ZWO EAF / ASIAIR 公式マニュアルだけを一次情報として、鏡筒の機構詳細、3 種の純正補正レンズ(0.7x / 0.85x / 1x)の使い分け、55mm バックフォーカス規格、EAF 取付の 7 ステップ、ASIAIR でのオートフォーカス手順までを一気通貫で解説します。記憶ベース・推測情報は一切排除し、公式マニュアルの章節番号を都度引用しています。

① Askar 80ED とは — 公式仕様と設計思想

Askar 80ED は Sharpstar(嘉興夏普星光電儀器有限公司)の Askar ブランドが展開する 80mm 屈折鏡筒で、撮影と眼視の両用を狙った小型 OTA です。Sharpstar 公式マニュアル(2025-05-30 版)の §Instructions for use には、「The Askar 80ED is a telescope with an aperture of 80mm, a focal length of 560mm, and a focal ratio of F7. The optical lens features a two-element structure, consisting of one ED glass and one standard achromatic glass.」と明記されています。FPL-53 / FPL-51 等のガラスグレードは公式に開示されておらず、「ED ガラス 1 枚 + 標準アクロマート 1 枚」とのみ記述されている点に注意してください。

同 §Instructions for use はさらに、「The Askar 80ED is specifically optimized for APS-C frame while also supporting full-frame imaging.」とし、APS-C 最適化+フルフレーム対応をうたっています。ミラーレス/一眼レフは別売の T リング相当アダプタで接続可能です。

公式仕様表(Sharpstar 公式マニュアル §Specifications より)

項目
口径 80mm
焦点距離 560mm
F 値 F7
対物レンズ Doublet lens design (includes 1 piece of ED glass)(公式表記そのまま)
全長(フード収納時) 404mm
全長(フード伸長時) 505mm
OTA 重量 1.7kg
総重量(鏡筒バンド・鳩尾プレート込み) 2kg
リア接続 2" アダプタ(リング内側に銅メッキ加工)
付属品 80ED OTA / 鏡筒バンド × 1 ペア / ハンドル / 鳩尾プレート / 保証書 / 検査書 / マニュアル
対応センサー APS-C 最適化(フルフレーム対応)

出典: Sharpstar 公式 80ED 製品ページ同 ダウンロードリスト「80ED User's Manual」(2025-05-30 版・全 9 ページ)§Specifications, §Instructions for use。

② 機構詳細 — フード・接眼部・鳩尾・ファインダー台座

Sharpstar 公式マニュアル §Mechanism Instruction(Page 3)に、Askar 80ED の機構が 7 項目で整理されています。撮影と眼視の双方で性能を引き出すための具体的なポイントなので、項目ごとに整理します。

(1) 伸縮式フード(dew shield)と内部バッフル

フードは収納・伸長の双方に対応し、未使用時には逆ねじ込みで全長を短縮できます。撮影時には伸長して迷光を抑制。鏡筒内部は二重バッフル構造で、画像コントラストとディテール再現性を高めるためのフレア・ハロー対策が施されています。
出典: Sharpstar 公式 80ED マニュアル §Mechanism Instruction ⑴①〜③(Page 3)。

(2) 軽量・剛性の鏡筒バンド

鏡筒バンドは軽量ながら剛性を確保し、サムスクリュー(指で回せるネジ)で固定。観測中の鏡筒角度調整も工具なしで行えます。
出典: Sharpstar 公式 80ED マニュアル §Mechanism Instruction ⑵(Page 3)。

(3) 200mm Vixen-スタイル鳩尾プレート

付属プレートは長さ 200mm の Vixen 規格で、ほとんどの赤道儀(ZWO AM3 / AM5 / AM5N、SkyWatcher HEQ シリーズ、Vixen GP/SX/AXJ 系列等の Vixen 鳩尾受け)に直接搭載できます。
出典: Sharpstar 公式 80ED マニュアル §Mechanism Instruction ⑶(Page 3)「The 200mm standard Vixen-style dovetail plate is compatible with most equatorial mounts.」

(4) スロット式ハンドル

鏡筒上部のハンドルはスロット設計で、ネジを使って追加の天文機材を直付けできます。電動フォーカサーのコントローラ、フィルターケース、ガイドスコープ受け等の取り付けに利用可能です。
出典: Sharpstar 公式 80ED マニュアル §Mechanism Instruction ⑷(Page 3)。

(5) 2 インチ デュアルスピード ラック&ピニオン接眼部

接眼部は 2 インチのラック&ピニオン式で、粗動・微動の 2 軸構造(デュアルスピード)。ストローク長は 7cm。接眼部ベースには拡大ロックネジが付き、高荷重でも確実にロックでき、撮像列のシフトを抑えます。さらに 電動フォーカサー(EAF)取付用の追加ネジ穴が確保されています(後述 §⑤ で取付手順を解説)。
出典: Sharpstar 公式 80ED マニュアル §Mechanism Instruction ⑸(Page 3)「The Askar 80ED's dual-speed rack-and-pinion 2-inch focuser enables coarse and fine focusing. The travel length is 7cm.」

(6) 両側ファインダー台座

ファインダー台座は鏡筒の左右両側に 2 基装備。光学ファインダーとガイドスコープの両搭載や、設置場所の左右切替時に分解・再組立が不要になります。
出典: Sharpstar 公式 80ED マニュアル §Mechanism Instruction ⑹(Page 3)。

(7) 2 インチアダプタ + 銅メッキ内張り

リア側の 2 インチアダプタは内部に銅メッキ加工が施され、接続機器(カメラやアイピース)の表面を傷つけにくい設計です。
出典: Sharpstar 公式 80ED マニュアル §Mechanism Instruction ⑺(Page 3)。

③ 撮影モード — 1x / 0.85x / 0.7x の使い分け

Askar 80ED 単体ではフィールドカーブ(像面湾曲)と周辺収差が残るため、撮影では純正の補正レンズを必ず併用します。Sharpstar 公式 §Recommended Accessories(Page 4)と 80ED Imaging Accessories ページには、用途別に 3 種が用意されています。

補正レンズ 合成焦点距離 合成 F 値 重量 画角の特徴
1x フラットナー 560mm F7 0.42kg 焦点距離はそのまま、像面湾曲のみ補正。標準画角を維持したい場面に。
0.85x レデューサー 476mm F5.9 0.44kg 画角を 約 1.18 倍広げ、露光時間を短縮。広めの星雲・銀河に。
0.7x レデューサー 392mm F4.9 0.32kg 画角を 約 1.43 倍広げ F4.9 の明るい光学系に。広域星雲・天の川領域に。

3 種に共通する仕様も整理しておきます。

項目 仕様(3 種共通)
光学構成 Triplet design (including one ED glass)(公式表記そのまま・ED ガラス 1 枚を含む 3 枚玉)
対応センサー APS-C 最適化(フルフレーム対応)
バックフォーカス 55mm(M48 オスねじ面から)
リア / フィルターねじ M54×0.75(リア)/ M48×0.75(フィルター)
回転リング 360° 回転リング内蔵(カメラを外さず構図回転可)

出典: Sharpstar 公式 80ED Imaging Accessories ページ「1x Flattener / 0.85x Reducer / 0.7x Reducer」各項。同 80ED 公式マニュアル §Recommended Accessories(Page 4)「0.85x reducer, 0.7x reducer, and 1x flattener, each featuring a built-in 360° rotator.」「The 0.7x reducer achieves a fast focal ratio of F4.9.」

使い分けの目安

  • 1x(560mm / F7): 中サイズ星雲(M27 亜鈴、M57 環状、M76 小亜鈴等)、惑星状星雲、銀河系外銀河の中サイズ(M81・M82、M104 ソンブレロ等)。標準焦点を維持して解像感を優先したい場面。
  • 0.85x(476mm / F5.9): 大型星雲の主要部(M42 オリオン中心部、NGC 7000 北アメリカ星雲ペリカン側等)、小型・中型散開星団・球状星団。標準と広角の中間で汎用性が高い。
  • 0.7x(392mm / F4.9): 広域星雲(M31 アンドロメダ全体、IC 1396 ケフェウス領域、Sh2-264 ラムダオリオニス周辺等)、流星群放射点周辺、天の川広角ショット。F4.9 で 1 枚あたりの露光時間を短縮できる利点も大きい。

3 種すべてが APS-C 最適化のため、フルフレームでは周辺像が APS-C より落ちる可能性があります。フルフレーム機(ZWO ASI2400MC Pro 等)で使う場合は、まず中心画角での確認露光を行い、画面四隅の星像が許容範囲か確認してから本撮影に入ることをおすすめします。

④ 55mm バックフォーカス規格と光路設計

Askar 80ED の補正レンズ 3 種は、いずれも バックフォーカス 55mm(M48 オスねじ基準)に統一されています。これは ZWO 公式が「55mm Back Focal Length は、外部フラットナー・レデューサ後段から撮像素子までの業界標準距離」と位置づける規格です。

出典: ZWO 公式「ASI Camera 55mm Back Focus Solution 2025 Updated Version」「the optimal imaging distance」「from the rear thread of the optical corrector to the camera sensor」「When a DSLR is connected via its standard adapter ring, the resulting back focus distance is exactly 55mm.」

55mm を埋める光路設計の典型例

Sharpstar 公式マニュアル §Imaging mode(Page 6)は、撮像列を「補正レンズ → 延長環 → 接続機材 → 天体カメラ」の順で並べた構成図と、目安として「Astronomical Camera (Back Focus of 17.5mm)」「Attached Equipment (Connection Length of 37.5mm)」という 2 つの値を提示しています。これらを足すと 17.5 + 37.5 = 55mm となり、55mm BF 規格を満たすことが示されています。

出典: Sharpstar 公式 80ED マニュアル §Imaging mode(Page 6)「Astronomical Camera (Back Focus of 17.5mm)」「Attached Equipment (Connection Length of 37.5mm)」。

ZWO 公式が提示する 55mm BF 構成のパーツ光路長

部材 光路長(mm)
2" EFW(電動フィルターホイール) 約 20mm
M42 フィルタードロワー 約 20mm
M54 フィルタードロワー 20mm
T2-M48 延長環 16.5mm
M48-M48 延長環 16.5mm
T2-T2 延長環 2mm
M42 ティルトアダプタ 約 11mm

出典: ZWO 公式「ASI Camera 55mm Back Focus Solution 2025 Updated Version」 §ZWO Accessory Contributions / Extension Rings / Key Components。

各カメラのネイティブ BF(センサーガラス面〜筐体外面)はモデルごとに異なるため、自分のカメラの BF をデータシートで確認し、上記パーツを組み合わせて 55mm に合わせ込みます。ティルトアダプタを差し込む場合は、その光路長もカウントに入れることが重要です。

⑤ EAF(電動フォーカサー)取付手順 — 7 ステップ

Askar 80ED 接眼部には、ZWO EAF を装着するための追加ネジ穴が標準で用意されています。Sharpstar 公式マニュアル §Steps of Installing EAF(Page 7-8)は、取付手順を 7 ステップで明示しています。

  1. サムスクリュー(thumb screw)を取り外す。
  2. 粗動ノブ(coarse adjustment knob)を 2mm 六角レンチで取り外す。
  3. モーターブラケットを置き、図示の穴に標準 M4 ネジを差し込む。ただし、まだロックせず仮締めにしておく。
  4. 5-6mm 径用のフレキシブルカップリングを選択し、ロックネジを締める。
  5. EAF をフレキシブルカップリングに挿入し、カップリング側のロックネジを締める。
  6. EAF 取付ネジを締める。
  7. 最後に、ステップ ③ で仮締めしていた M4 固定ネジを本締めする。

出典: Sharpstar 公式 80ED マニュアル §Steps of Installing EAF(Page 7-8 ①〜⑦)。フレキシブルカップリングは「5-6mm flexible coupling」と明記。

ZWO EAF 本体仕様(参考)

項目
モーター 35mm ステッピングモーター
分割ステップ 5760 ステップ
トルク 1.5 N/M
最大荷重(Focuser Payload Limit) 5kg
電源 11〜15V(推奨 DC 12V @ 0.5A)。コネクタは 5.5mm×2.1mm センタープラス
データインターフェース USB 2.0(旧モデル)/USB Type-C(EAFN / EAF Pro)
センサー / ハンドコントローラ I/F 3.5mm オーディオ・センタープラス
対応 OTA(公式ブラケット) SharpStar telescopes ほか(標準ブラケットでサポート)

出典: ZWO Electronic Automatic Focuser Detailed Installation and Operations Manual V2.4 §EAF Specifications(Page 5)/§Installation(Page 6 Support List)。

新型 EAFN / EAF Pro は USB-C、1:128 減速比、ASIAIR Plus(RK 版)以降と互換、旧 ASIAIR Pro / ASIAIR Mini / ASIAIR Plus(CM4 版)とは非互換になっている点に注意してください。EAF Pro はさらに内蔵リチウム電池(公称約 1 週間)・Bluetooth 5.0・本体ボタンが追加されています。

出典: ZWO 公式 EAFN/EAF Pro 製品ページ「USB Interface: Upgraded to Type-C」「1:128 reduction ratio」「Compatible: ASIAIR Plus (RK version) and entire ASIAIR camera lineup」「Incompatible: 1st generation ASIAIR, ASIAIR Pro, ASIAIR Mini, ASIAIR Plus (CM4 version)」「EAF Pro Exclusive Features: Built-in lithium battery with approximately one week endurance, Bluetooth 5.0 connectivity, and integrated focusing buttons on device body」。

⑥ ASIAIR で AF(オートフォーカス)を動かす設定

EAF は ZWO 公式 §Features(Standard Version, Page 3)に「Native support in ASIAIR Version 1.1 onwards.」と記載され、ASIAIR Version 1.1 以降でネイティブ対応しています。Askar 80ED で AF を運用するには、以下の手順で初期化します。

接続

  1. EAF を USB ケーブルで ASIAIR 本体に接続する。
  2. EAF の DC 入力に 12V を供給する(5.5mm×2.1mm センタープラス)。ASIAIR 本体の 12V 出力ポートから直接給電する構成が一般的。
  3. 必要に応じて温度センサー(EAF-Sensor)またはハンドコントローラを 3.5mm 入力に接続する。

出典: ZWO EAF Manual V2.4 §Connecting your EAF(Page 9-10)。

ASIAIR アプリ設定

ZWO 公式ブログ「How To Do Wireless Focus Control With EAF And ASIAIR?」は、ASIAIR アプリでの EAF 初期設定を次のように案内しています。

  • ASIAIR アプリ メイン画面で EAF アイコンを選択し、Focuser Settings ページへ進む。
  • Current Position0 に設定する(リセット)。
  • Fine10 に設定する。
  • Coarse300 に設定する。
  • プレビュー画面の Focuser ボタンを ON にし、Slow(Fine)/ Fast(Coarse)/ AF を切替えて手動微動・粗動・オートフォーカスを行う。

出典: ZWO 公式「How To Do Wireless Focus Control With EAF And ASIAIR?」「Choose 'Focuser Settings' in ASIAIR application」「set 'Current Position' to 0, 'Fine' to 10, and 'Coarse' to 300」「choose AF for autofocus」。

AF の動き

AF ボタンを押すと、ASIAIR は EAF を所定ステップで前後に動かしながら星像サイズを測定し、EAF 位置と星像サイズのグラフ(V カーブ)から最小星像位置を自動算出します。算出後、その位置に EAF が自動移動します。

出典: ZWO 公式「How To Do Wireless Focus Control With EAF And ASIAIR?」 AF 動作説明部。

運用上のコツ

  • Askar 80ED 接眼部は ストローク 7cmなので、最初に手動で粗合焦を取り、その状態で Current Position=0 にリセットしてから AF を走らせると効率が良い。
  • 接眼部の拡大ロックネジを軽く効かせ、撮像列の自重ドロップ(ピンチ)を抑える。
  • 温度センサーを併用すると、シーズン中の温度変化に応じた焦点シフト追従が可能になる。

⑦ 眼視モード — 別売アクセサリと光路

Askar 80ED は撮影鏡筒として設計されつつ、眼視観望にも使えます。Sharpstar 公式マニュアル §Recommended Accessories(Page 4)には、別売の眼視アクセサリーが 5 種掲載されています。

  • 25× 8mm アイピース
  • 60× 20mm アイピース
  • 1.25 インチ 正立プリズム
  • 1.25 インチ アダプタ
  • CPJ-2 三脚

出典: Sharpstar 公式 80ED マニュアル §Recommended Accessories(Page 4)「a 25x 8mm eyepiece, a 60x 20mm eyepiece, an 1.25-inch erecting prism, 1.25" adapter, CPJ-2 tripod.」(公式マニュアル表記をそのまま引用)。

マニュアル §Observing mode(Page 6)に示された眼視光路は、「鏡筒リア 2" アダプタ → 1.25 インチアダプタ → 1.25 インチ正立プリズム → アイピース」の順です。月・惑星・二重星・明るい星雲星団の観望、地上望遠鏡としての使用(正立プリズム使用時)に対応します。

純正以外のアイピースを使う場合も、リアの 2" アダプタから 1.25" アダプタ(または 1.25" 天頂プリズム / 天頂ミラー)を介して接続できます。撮像列の高荷重に耐える接眼部なので、双眼装置(バイノビュー)も搭載可能ですが、その場合は接眼部ロックネジを必ず効かせてください。

⑧ 撮影セッションの実践ワークフロー

Askar 80ED と ZWO 機材を組み合わせる場合の標準的な撮影ワークフローを、これまでの章を踏まえて整理します。

ステップ 1: 機材組み立て

  1. 赤道儀(ZWO AM5N / AM3、SkyWatcher HEQ 等)の鳩尾受けに、Askar 80ED 付属の 200mm Vixen 鳩尾を載せる。
  2. 鏡筒バンドのサムスクリューで前後バランスを取る(カメラ装着後にもう一度調整)。
  3. 両側ファインダー台座のうち、利き目側にガイドスコープを取り付ける(ガイド運用時)。
  4. 接眼部に EAF を §⑤ の手順 1〜7 で取り付ける。
  5. 補正レンズ(1x / 0.85x / 0.7x)→ 延長環・フィルタードロワー・ティルトアダプタ → カメラ → ガイドカメラの順に組み上げ、合計光路長 55mm に合わせる(§④ 参照)。

ステップ 2: 電源・USB 配線

  1. ASIAIR 本体に 12V 電源を投入。
  2. EAF を ASIAIR の USB ポートと 12V 出力に接続。
  3. カメラ・ガイドカメラ・赤道儀を ASIAIR に USB 接続。
  4. Sharpstar 公式マニュアル §⑺ にあるとおり、リア 2 インチアダプタは内部に銅メッキ加工が施されているが、撮像列の自重がかかる接続部は丁寧に締めるとともに、緩み防止のためロックネジを使う。

ステップ 3: 初期セッティング

  1. フードを伸長して迷光を遮断する(§② (1))。
  2. 接眼部ロックネジを軽く効かせ、撮像列の自重ドロップを防ぐ。
  3. 赤道儀の極軸合わせ(ASIAIR Polar Align)。
  4. 明るい恒星に向けて手動で粗合焦をとる。
  5. ASIAIR で EAF を Current Position=0 にリセット、Fine=10 / Coarse=300 に設定。
  6. AF ボタンで V カーブを取得、最小星像位置を確定。

ステップ 4: 構図と回転リング

補正レンズ 3 種すべてに 360° 回転リングが内蔵されているため、構図に応じて回転リングを回し、カメラを外さずに構図回転できます(§③ 共通仕様)。回転後はロックを忘れずに。

ステップ 5: 撮像・ガイド

  1. ガイドカメラで PHD2 / ASIAIR ガイドを開始。
  2. 露光開始。F4.9 系の 0.7x レデューサ運用では、1 ショットあたりの露光時間を短縮できる(広角・明るい光学系)。
  3. 長時間セッションでは EAF の温度センサー値で焦点シフトを監視。シフトが大きい場合は途中で AF を再走させる。

本記事で言及した、天体ショップで取り扱っている関連商品です。最新の在庫状況・価格は公式 LINE までご相談ください。

  • Askar 80ED 80mm f/7 ED ダブレット屈折鏡筒(本記事の主役)
  • 専用補正レンズ 3 種(1x フラットナー / 0.85x レデューサー / 0.7x レデューサー)
  • ZWO EAF / EAFN / EAF Pro(電動フォーカサー)
  • ZWO ASIAIR Plus / ASIAIR Mini(ワイヤレス撮影コントローラ)
  • ZWO 2" EFW / M54 フィルタードロワー(55mm BF 光路設計に組み込み可)

※ Askar 80ED 鏡筒および専用補正レンズには、弊社独自の初期不良 60 日 + 3 年保証が付属します(販売店として弊社が独自に運用する保証で、海外輸入元の規定とは別建てです)。詳細は商品ページをご確認ください。

⑩ よくある質問の前に|商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-06-30/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は Sharpstar 公式 80ED User's Manual(2025-05-30 版・全 9 ページ)および ZWO 公式 EAF Manual V2.4・ZWO 公式 EAFN/EAF Pro 製品ページ・ZWO 公式「55mm Back Focus Solution」「How To Do Wireless Focus Control With EAF And ASIAIR」の一次情報に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑪ よくある質問(FAQ)

Q1. Askar 80ED の ED ガラスは FPL-53 ですか?

A. Sharpstar 公式マニュアル §Specifications および §Instructions for use では「Doublet lens design (includes 1 piece of ED glass)」「one ED glass and one standard achromatic glass」とのみ記載されており、FPL のグレード(FPL-53 / FPL-51 等)は公式に開示されていません。グレードの言及がある販売店説明は二次情報のため、本記事では推測を避けました。

Q2. 撮影で 1x / 0.85x / 0.7x のどれを選べばいいですか?

A. 焦点距離と画角がそれぞれ 560mm(F7)/ 476mm(F5.9)/ 392mm(F4.9)と段階的に変わります(公式 §Imaging Accessories)。被写体が中サイズの星雲・銀河なら 1x、汎用に使うなら 0.85x、広域星雲・F 値優先で短時間露光したいなら 0.7x が公式の数値上の使い分けの目安です。

Q3. バックフォーカスはなぜ 55mm に揃えるのですか?

A. ZWO 公式は「55mm はフラットナー・レデューサ後段から撮像素子までの最適結像距離」「DSLR を標準アダプタで装着すると 55mm になるため業界標準化された」と説明しています(ZWO 公式「55mm Back Focus Solution」)。55mm からずれると周辺像が崩れる方向に作用します。

Q4. EAF はどのモデルが Askar 80ED と相性が良いですか?

A. Sharpstar 公式マニュアル §Steps of Installing EAF(Page 7)には「5-6mm flexible coupling」を選ぶ手順が明示されています。EAF(標準版)/ EAFN / EAF Pro のいずれも装着可能ですが、ASIAIR との互換性に違いがあります(EAFN / EAF Pro は ASIAIR Plus RK 版以降と互換、旧 ASIAIR Pro / ASIAIR Mini / ASIAIR Plus CM4 版とは非互換)。詳細は ZWO 公式 EAFN / EAF Pro 製品ページの互換表を確認してください。

Q5. EAF の最大荷重を超えてしまわないか心配です。

A. ZWO 公式 EAF Manual V2.4 §EAF Specifications(Page 5)では「Focuser Payload Limit 5KG」と明記されています。Askar 80ED に APS-C カメラ+フィルタードロワー+ガイドスコープを載せる一般的な撮像列であれば、5kg を超えることは稀ですが、大型フィルタホイール+大型カメラ(ZWO ASI6200MM Pro 等)を載せる場合は事前に総重量を計算してください。

Q6. ASIAIR の AF が正しく走らないとき、最初に確認すべき設定は?

A. ZWO 公式ブログ「How To Do Wireless Focus Control With EAF And ASIAIR?」の推奨初期値は Current Position=0 / Fine=10 / Coarse=300 です。AF が動かない・V カーブが取れない場合は、まずこの 3 値をデフォルトに戻し、手動で粗合焦を取った状態(最小星像が画面に映る状態)から AF を走らせてください。

Q7. Askar 80ED で眼視はできますか?

A. はい、可能です。Sharpstar 公式マニュアル §Recommended Accessories は「25× 8mm アイピース、60× 20mm アイピース、1.25 インチ正立プリズム、1.25 インチアダプタ、CPJ-2 三脚」を別売の眼視アクセサリーとして提示しています。リア 2" アダプタから 1.25" アダプタを介して、月・惑星・明るい星雲星団を観望できます。

Q8. 鏡筒フードに結露するときの対策は?

A. Sharpstar 公式マニュアル §Mechanism Instruction ⑴① には伸縮式フードの機能のみ記載されており、ヒーター内蔵などの結露対策は本体には組み込まれていません。湿度が高い環境で運用する場合は、市販のヒーターバンドをフードに巻く構成が一般的です(具体的な製品名・温度設定はマニュアル外のためここでは推奨せず、お客様の運用環境に合わせて公式 LINE にご相談ください)。

Q9. フルフレームでも使えますか?

A. Sharpstar 公式マニュアル §Instructions for use には「specifically optimized for APS-C frame while also supporting full-frame imaging」と記載されています。フルフレームでも撮像は可能ですが、最適化は APS-C のため、フルフレーム機(ZWO ASI2400MC Pro 等)使用時は四隅の星像確認をお勧めします。

Q10. Vixen スタイル鳩尾はどの赤道儀に載りますか?

A. Sharpstar 公式マニュアル §Mechanism Instruction ⑶ は「200mm 標準 Vixen-スタイル鳩尾プレート」と明記し、「ほとんどの赤道儀に対応」としています。具体的には Vixen 鳩尾受けを持つ赤道儀(ZWO AM3 / AM5 / AM5N、SkyWatcher HEQ/EQ シリーズの Vixen 受け装備機、Vixen GP / SX / AXJ 系列等)に直接搭載できます。

参考にした一次情報

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最終更新: 2026-06-30/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は Sharpstar 公式 80ED User's Manual(2025-05-30 版・全 9 ページ)および ZWO 公式 EAF Manual V2.4・ZWO 公式 EAFN/EAF Pro 製品ページ・ZWO 公式「55mm Back Focus Solution」「How To Do Wireless Focus Control With EAF And ASIAIR」の一次情報に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。