ZWO FD-M54-II フィルタードロワーが動かない・ホルダーが外れる・光漏れ・ケラレ|30 原因の切り分けフロー完全版

ZWO FD-M54-II フィルタードロワーが動かない・ホルダーが外れる・光漏れ・ケラレ|30 原因の切り分けフロー完全版

ZWO FD-M54-II(M54 Gen 2、新型 2" フィルタードロワー)で「ホルダーが外れる/光漏れが出る/星像が伸びる/バックフォーカスが合わない」場合、ほぼすべての原因はねじ規格(M54×0.75/M48×0.75)の取り違い・世代違いのホルダー混用・56mm バックフォーカス構成の誤りに集約されます。本記事では公式仕様と公式バックフォーカスガイドを一次情報として、機械・光学・接続の 30 原因を「症状/原因/対処」形式で切り分けます。

① 仕様の基本(切り分けの前提)

本記事はメーカー公式製品ページ(SRC-1/SRC-2)および公式「55mm バックフォーカスガイド」(SRC-3)の記述を基準にしています。仕様値の混同がトラブル切り分けを遅らせる最大の原因なので、まず 3 方向のねじと寸法を確定させてください。

項目 出典
型番 FD-M54-II(M54 Gen 2 / 新型 2" フィルタードロワー M54 版) SRC-6, SRC-8
外径 × 光路長 70mm × 20mm SRC-1, SRC-2, SRC-7, SRC-9
カメラ側ねじ M54 × 0.75 オス SRC-1, SRC-2, SRC-9
フィルタ側ねじ M48 × 0.75 メス(2" 枠付きフィルタ用) SRC-1, SRC-2, SRC-9
鏡筒側ねじ M54 × 0.75 メス SRC-1, SRC-2, SRC-9
同梱物 本体 ×1 / M54-M48F-2mm アダプタ ×1 SRC-1, SRC-2, SRC-9
対応カメラ ASI2600MC Duo / ASI2600MM/MC Pro / ASI6200MM/MC Pro / ASI2400MC Pro などフルフレーム機 SRC-1, SRC-2, SRC-3, SRC-7, SRC-8
構造・材質 CNC 削り出しアルミ/黒アノダイズ/ダブル強力マグネット/側面ロックスクリュー/Anti-light-leaking 設計 SRC-1, SRC-2, SRC-6, SRC-9
FD-M54-II 本体 外径 70mm / 光路長 20mm カメラ側 M54×0.75 オス 鏡筒側 M54×0.75 メス フィルターホルダー M48×0.75 メス(2" 枠付き) 図 1: 3 方向のねじ規格(カメラ側 M54 オス/鏡筒側 M54 メス/フィルタ側 M48 メス)
出典: ZWO Official — New 2" Filter Drawer(M54 版 Threads 表記)/ZWO ASTRO USA — 同上(Camera side M54×0.75 male / Filter end M48×0.75 female / Telescope side M54×0.75 female)

② ねじ規格・接続系(原因 1〜4)

原因 1|カメラ側 M54×0.75 を M48 と勘違いして締められない

症状:カメラ前面(M54 メス)に本体を回してもねじが噛まない・途中で止まる。
原因:本体のカメラ側は M54×0.75 オス。M48 側と誤認して 6mm 差の相手に無理に当てている。
対処:本体の 3 方向を先に確定(カメラ側 M54 オス/鏡筒側 M54 メス/フィルタ側 M48 メス)。ノギスで直径 54mm を確認してから当てる。

出典: ZWO 公式 New 2" Filter Drawer(M54 版 Threads)ZWO ASTRO USA 同製品ページ

原因 2|鏡筒側 M54×0.75 メスに M48 パーツを直付けして遊びが出る

症状:鏡筒側リング奥まで入るがガタつく・光軸に対して斜めに座る。
原因:鏡筒側は M54×0.75 メス。M48 オスのパーツを差し込むと 3mm の口径差でセンタリングされない。
対処:鏡筒側に M48 系を出したい場合は同梱の M54-M48F-2mm アダプタ、あるいは別売の M54-M48 系アダプタを噛ませる。

出典: Cloud Break Optics — 同梱物: 本体 ×1 + M54-M48F-2mm アダプタ ×1ZWO 公式 M54-M48 アダプタ(別売)

原因 3|フィルタ側 M48 メスに 1.25" フィルタや別規格を落とし込む

症状:ホルダーにフィルタがセンタリングされず斜めに乗る・視野中心にケラレ。
原因:フィルターホルダーは M48×0.75 メスで「2 インチ枠付きフィルタ」専用。1.25" や別規格の枠は正しく座らない。
対処:2" 枠(M48×0.75 オス)付きフィルタを使用。Baader / Astronomik / Chroma / Optolong など主要ブランドの 2" 枠付き品が該当。

出典: Astronomics — 2" (M48-threaded) mounted filters / Baader, Astronomik, Chroma, Optolong 対応

原因 4|M42 系機材(旧 M42 ドロワー・EOS/Nikon 用ドロワー)を M54 機に直付けしようとする

症状:既存の M42 系フィルタードロワーを ASI6200 / ASI2400 / ASI2600 Air/Duo に締めようとしてねじが噛まない。
原因:M42 系機材のカメラ側は M42×0.75 オス。ZWO フルフレーム機のカメラ前面は M54×0.75 メス。
対処:ZWO 公式 FD-Adapter-M54(別売)を使い、既存の M42 アダプタを外して M54 アダプタに置換する(同梱の 2mm 六角レンチで交換)。

出典: ZWO 公式 M54 adapter for filter drawer(FD-Adapter-M54)— M42 ドロワー・EOS/Nikon 用ドロワーを ZWO フルフレーム機(ASI6200/2400, ASI2600 Air/Duo)へ接続

③ バックフォーカス系(原因 5〜8)

ASI2600 系 基準面 M54M-M48F 16.5mm M48-M48 16.5mm FD-M54-II 本体 20mm = 合計 56mm (55mm 標準を +1mm 超過) 図 2: ZWO 公式が示す ASI2600 系の 56mm バックフォーカス構成
出典: ZWO 公式「ASI Camera 55mm Back Focus Solution」(M54 filter drawer + M54M-M48F adapter (16.5mm) + M48-M48 adapter (16.5mm) = 56mm と明記)

原因 5|55mm を狙って組んでピント範囲外(実効 56mm)

症状:フラットナー/レデューサ推奨 55mm に組んだつもりが、周辺星像が伸びる・ピント範囲を外れる。
原因:ZWO 公式が示す「M54 ドロワー 20mm + M54M-M48F 16.5mm + M48-M48 16.5mm」構成は実効 56mm。ZWO 自身も「+1mm 超過」と明記している。
対処:55mm 完全一致が必要な光学系では、公式が別途推奨する「2 インチ EFW + M68 OAG」構成に切り替える。1mm 差を吸収できる調整余地(延長リング短縮など)を光学系側に確保する。

出典: ZWO 公式「55mm Back Focus Solution」(Note: The back focus 56mm)/OPT — This solution can only reach 56 mm back focus / recommends 2" EFW with M68 OAG for exact 55mm

原因 6|M48-M42 アダプタ経由でセンサをわずかにケラる

症状:周辺減光が想定より強い・フルフレーム四隅が暗い。
原因:M48-M42 アダプタを介するとメーカーが「camera sensor をわずかに obstruct する場合がある」と注意喚起している。
対処:フルフレーム機(ASI6200 / ASI2400 / ASI2600 Duo)では M42 系アダプタを避け、M54 → M48 のみで組む。

出典: OPT — M48-M42 adapter may slightly obstruct the camera sensor according to manufacturer guidance

原因 7|短縮したくて M54-M48-2mm アダプタを挟んだらピントが出ない

症状:2"EFW / M54 ドロワー用に別売の M54-M48-2mm(厚み 2mm)を追加したところ、光路長が変わって既存の合焦位置から外れた。
原因:この別売アダプタは光路長 2mm。バックフォーカス積算を更新せずに挿入すると 2mm ズレる。
対処:2mm 分の延長/短縮リングで前後を調整する。M54-M48-2mm 使用時は必ずバックフォーカス表を更新する。

出典: ZWO 公式 M54-M48 adapter(optical length 2mm・2"EFW と M54 ドロワー向け)

原因 8|OAG-L 併用時のバックフォーカス積算ミス

症状:OAG-L を追加すると星像が全域崩れる・ピント範囲外。
原因:ZWO は 55mm 完全一致に「2 インチ EFW + M68 OAG」の別ラインを推奨しており、M54 ドロワーと OAG-L の直列は 55mm 前提で組むと 1mm 以上ズレる。
対処:OAG-L 併用時は各社推奨のバックフォーカス積算表を作成し、20mm(ドロワー本体)+ アダプタ厚 + OAG-L 光路長を合算してから鏡筒側の延長リングで調整する。

出典: OPT — The manufacturer recommends using the 2-inch EFW with M68 OAG for optimal 55 mm back focus

④ 光漏れ・シール系(原因 9〜11)

原因 9|長時間露光でフラット過補正・カブリが出る

症状:ナローバンドや L チャンネルの長時間露光でフラット過補正・周辺カブリが再現する。
原因:ドロワーとホルダーの合わせ面から迷光が漏れている(伝統的なフィルタホルダーの構造課題として ZWO 自身が明記)。
対処:Gen 2(FD-M54-II)は Anti-light-leaking 設計で改良されている。旧 Gen 1 を使用中なら Gen 2 への更新を検討。Gen 2 でも症状が出るならロックスクリューを最後まで締めて密閉圧を上げる。

出典: ZWO 公式 — Anti-light-leaking design that can effectively solve light leaking issues under long exposureFirst Light Optics — Earlier versions reportedly had light-leaking issues that required external mitigation

原因 10|光漏れの切り分けができていない

症状:光漏れなのかシステム側のフラット取得ミスなのか判断がつかない。
原因:切り分けの手順を踏んでいない。
対処:望遠鏡側にレンズキャップを装着した上で長時間ダーク(本露光と同じ露光時間)を撮り、光漏れ由来のカブリが記録されるかを確認する。カブリが乗るならドロワー・ホルダー・カメラ接続部の順に遮光テープで塞ぎ、どこで消えるかを追う。

出典: 長時間ダークによる光漏れ再現テストは天体撮像の一般的な切り分け手順として本記事に記載。ZWO 公式マニュアルには具体手順の明記なし。本記事は経験則として掲載。

原因 11|マグネット吸着面に埃・繊維を挟んで密閉性が下がる

症状:ホルダーの密着感が弱い・ロックスクリューを締めても隙間が残る。
原因:マグネット面(ドロワー側/ホルダー側とも金属加工面)に埃・繊維・毛くずが挟まっている。
対処:クリーニングクロス(乾式)でマグネット面と接触面を清掃する。屋外遠征後は特に注意。

出典: ZWO ASTRO USA — Double strong magnets adopted for stronger adsorption(吸着方式のためマグネット面清掃が密着に直結)

⑤ マグネット・ロックスクリュー・機械系(原因 12〜16)

原因 12|ロックスクリュー未締結でホルダーがガタつく

症状:装填直後は正常でも、鏡筒を傾けるとホルダーが微妙にガタつく。
原因:マグネットのみで保持している状態でロックスクリューを締めていない。
対処:側面のロックスクリューは「テンション調整で隙間を除去する二重保険」と ZWO が明記している。装填後は毎回締める。

出典: OPT — Lock-screw on side for tension adjustment and gap elimination / double insurance

原因 13|ロックスクリューを締めすぎてホルダーが変形・脱着困難

症状:ロックスクリューを回すと硬くなり、緩めた後もホルダーがスライドしない。
原因:過剰締結によりホルダー側金属面が凹んでいる/局所変形。
対処:「隙間が除去できた」時点で止め、それ以上締めない。トルクレンチ推奨値は公式未公開のため、指先で無理なく回る範囲までで留める。

出典: Astronomics — Lock screw provides tension adjustment between the filter holder and drawer to eliminate any gap(役割は「隙間の除去」であり過剰締結の推奨はなし)

原因 14|マグネット吸着位置がズレたまま挿入して斜めに座る

症状:ホルダーが半分入った状態でカチッと吸着し、光軸方向に対して斜めに固定される。
原因:ドロワー側マグネットとホルダー側金属面の位置合わせが未完のまま吸着した。
対処:ホルダーは最後までスライドさせてから吸着を確定する。ゆっくり奥まで押し込む → カチッと座った位置でロックスクリュー、の順を毎回守る。

出典: ZWO ASTRO USA — Double strong magnets for stronger adsorption, easier installation and pulling out(マグネット式のため位置決めが座り姿勢を決める)

原因 15|カメラ側ねじを締めるときにカメラを回してねじ山を痛める

症状:ドロワー本体の M54 オス側を締結したあと、カメラ前面のねじが渋くなる/回転で異物感。
原因:ドロワーを回すべき場面でカメラ側を回転させ、他の M54 メス面にストレスが集中した。
対処:カメラ本体は固定し、ドロワー側を右回しで軽く止まるところまで手回し。無理締めしない。

出典: ZWO 公式 — M54 × 0.75 male thread(camera side)(アルミねじ同士の締結は締結側を回すのが基本)

原因 16|遠征後にロックスクリューが緩んでいる

症状:撤収時にロックスクリューが指で回るくらい緩んでいる。
原因:路面振動・気温変化・アルミの熱収縮でわずかに緩む。
対処:撮像セッション中盤で 1 度、締結を軽く確認する。緩みが再現する個体は次シーズンまで様子を見て、緩みが常態化する場合は ZWO サポートへ相談。

出典: Astronomics — Lock screw provides tension adjustment to eliminate any gap(緩みは隙間として即症状化するため中盤確認が有効)

⑥ フィルターホルダー世代(Gen1/Gen2)互換性(原因 17〜19)

原因 17|旧世代(Gen 1)ホルダーを FD-M54-II に入れて機能しない

症状:旧 ZWO ドロワー用ホルダーを FD-M54-II に入れたら座らない・落ちる・ロックが効かない。
原因:ZWO は「旧ホルダーは新ドロワーに使えない/新ホルダーは旧ドロワーに使えない」と双方向非互換を明記している。
対処:Gen 2 用ホルダー(F-HLDR Gen 2 / Extra 2" Filter Holder Gen 2 等)を追加購入する。

出典: ZWO ASTRO USA — The old filter holder is not applicable to the new filter drawer. The new filter holder is not applicable to the old filter drawer.

原因 18|Gen 2 ホルダーを旧世代ドロワーに入れて機能しない

症状:新規購入した Gen 2 ホルダーが手持ちの旧 Gen 1 ドロワーで座らない。
原因:Gen 1/Gen 2 は双方向非互換(原因 17 と同じ根拠)。
対処:ドロワー本体を Gen 2(FD-M54-II)へ更新するか、Gen 1 用ホルダーを別に手配する。

出典: ZWO 公式 — 双方向非互換(同上)

原因 19|追加ホルダーを世代未確認で購入して使えない

症状:複数フィルタ用に追加ホルダーを買ったが装填できない。
原因:販売サイト側で「Gen 2 対応」の表記を確認せずに旧型を掴んだ。
対処:ZWO 直販/ZWO ASTRO USA の「Extra 2" Filter Holder(Gen 2)」表記、または販売店の「F-HLDR Gen 2」表記を必ず確認する。

出典: ZWO 公式 — 新旧ホルダー双方向非互換

⑦ フィルター装填系(原因 20〜23)

原因 20|2" 枠付き(M48)フィルタと 1.25" 枠を取り違えて装填

症状:ホルダーねじにフィルタが噛まない・センタリングされない。
原因:フィルターホルダー側は M48×0.75 メス。1.25"(T2 系)のフィルタは口径が合わず座らない。
対処:2" 枠付き(外周 M48×0.75 オス)のフィルタのみを使用する。

出典: Astronomics — 2" (M48-threaded) mounted filters

原因 21|フィルタ枠を無理締めして枠を歪める

症状:フィルタ枠を締めた後にホルダーから外れなくなる・光軸に対して斜めに固着。
原因:ねじが噛まない状態で無理に回し続けた/過剰トルク。
対処:1 回転目でスムーズに回らなければ一旦戻して座り直す。指先で無理なく止まる程度までで留める。

出典: ZWO ASTRO USA — Filter end M48×0.75 female(アルミ M48 ねじ同士は過剰トルクで容易に歪む)

原因 22|各社の 2" 枠の厚み差で座りが浅い

症状:ホルダーはロックしたが、特定ブランドのフィルタだけ視野で片ボケ・ケラレが出る。
原因:Baader / Astronomik / Chroma / Optolong など主要 2" ブランドで枠厚みに個体差がある。
対処:複数ブランド混用時は、片ボケが出るフィルタから順に「ロックスクリューを最後まで締結」「ホルダー正逆入れ替え」「フィルタを別ホルダーへ移し替え」を試して座り姿勢を安定させる。

出典: Astronomics — Compatible with major filter brands including Baader, Astronomik, Chroma, and Optolong(ブランド差の存在は主要 4 社対応表記から導出)

原因 23|装填時にフィルタ面へ指紋・水滴が付着

症状:ダーク差引後に低頻度のスパイク・ゴースト残留。
原因:装填時に素手でフィルタ面を触った・湿度環境で結露が付着した。
対処:フィルタは枠外周を持って装填する。装填直後にドロワー内で結露が疑われる場合は乾式クロスで拭き取り、シリカゲル入りケースで保管する。

出典: フィルタ面清潔保持は天体撮像光学系の一般的知見として本記事に記載。ZWO 公式マニュアルには具体手順の明記なし。本記事は経験則として掲載。

⑧ 星像・傾き(tilt)系(原因 24〜26)

原因 24|ロックスクリューの締め加減が左右非対称で光軸傾き

症状:特定方向の四隅星像だけが伸びる(片ボケ)。
原因:側面ロックスクリューを片側だけ強く締めた・以前の緩みで座り姿勢がズレたまま。
対処:ロックスクリューをいったん完全に緩めてホルダーを引き抜き、マグネット面を清掃した上で再吸着 → 均等にロックする。

出典: Astronomics — Improved locking mechanism for consistent tilt alignment(ロック機構が tilt に直結)

原因 25|ホルダーがわずかに浮いて角ケラレ・片ボケ

症状:フルフレーム四隅のうち一方向だけ暗くなる/星像が伸びる。
原因:マグネット吸着面の汚れ、または装填不完全でホルダーが浮いている。
対処:ホルダーを完全に抜いてマグネット面を清掃し、再度奥まで押し込んで確定 → ロックスクリュー。角ケラレが残るならバックフォーカス(原因 5・6・8)へ切り替えて検証。

出典: Astronomics — Magnetic holding system ensures your filter sits flush every time(吸着面の状態が座り姿勢を決める)

原因 26|カメラ側 tilt プレートとの前後関係を重複調整

症状:tilt プレートで追い込んだ後にドロワーを付け直すと再現しない。
原因:tilt プレートとドロワーが直列にあるため、どちらで傾きを吸収しているかが不明確。
対処:「ドロワーを外した状態で tilt プレートを調整 → ドロワーを付け直して片ボケが増える/減るかを確認」の順で切り分ける。

出典: OPT — Designed specifically for ZWO ASI6200MM and MC Pro cameras(tilt プレート搭載機との併用が前提)

⑨ アダプタ・他機器連携系(原因 27〜29)

原因 27|ASI2600 DUO のガイド出口とドロワー側面ロックスクリューが干渉

症状:ASI2600 DUO に FD-M54-II を締結すると、DUO のガイド出口・ケーブル取り出し方向とロックスクリューの位置が近くなり操作しにくい。
原因:物理配置の干渉(DUO は本体側面にガイド出力を持つ)。
対処:締結角度を調整するため、カメラ側にわずかな延長リング(0.5〜1mm 程度)を挟んで回転位置を変える。バックフォーカスへの影響も同時に計算する。

出典: ZWO 公式 — full-frame cameras (ASI2600MC Duo, ASI6200, ASI2400 series) 対応(DUO 対応表記より配置干渉の可能性を導出)

原因 28|OAG-L / EFW と組む際の別売アダプタ未購入

症状:OAG-L や 2" EFW を追加しようとしたがねじ規格が合わず組めない。
原因:M54-M48-2mm など別売アダプタが必要な組合せがある。
対処:ZWO 公式の 55mm バックフォーカスガイドを事前に確認し、必要な M54M-M48F(16.5mm)・M48-M48(16.5mm)・M54-M48-2mm を先に揃える。

出典: ZWO 公式 — 55mm Back Focus Solution(必要アダプタ一覧)ZWO 公式 — M54-M48 adapter for EFW 2" and M54 Filter Drawer

原因 29|旧 M42 ドロワーの M42 アダプタを外さず FD-Adapter-M54 を重ねる

症状:M42 系フィルタードロワーを ZWO フルフレーム機に付けようとしたが、FD-Adapter-M54 が浮いて締結できない。
原因:既存の M42 アダプタが装着されたまま。FD-Adapter-M54 は「M42 アダプタを外して置換する」設計。
対処:ZWO 公式手順どおり、既存の M42 アダプタを 2mm 六角レンチで外してから FD-Adapter-M54 をねじ止めする。

出典: ZWO 公式 FD-Adapter-M54 — The adapter requires removing the original M42 adapter from the filter drawer and fastening the M54 adapter with screws(同梱: アダプタ ×1 + 2mm 六角レンチ ×1)

⑩ 材質・保管系(原因 30)

原因 30|黒アノダイズ内面に光沢のある埃が付着して迷光源になる

症状:フラット処理後に周辺明部が微妙に残る/背景ノイズがドロワー方向で偏る。
原因:CNC 削り出しアルミの黒アノダイズ内面に、反射性の高い金属粉・光沢繊維が付着している。
対処:ブロワーで内壁を吹き、それでも取れない付着物は乾式クロスで軽く拭う。研磨剤入り洗浄剤は絶対に使わない(アノダイズ皮膜を痛める)。

出典: Astronomics — CNC-machined aluminum with black anodized finish(アノダイズ内面のメンテは表面処理の性質から導出)

本記事で扱った FD-M54-II フィルタードロワーの商品ページはこちらです。在庫状況・価格の最新情報は商品ページでご確認ください。

⑪ FD-M54-II の困りごとを LINE で相談|商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-07-20/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式製品ページおよび ZWO 公式「55mm Back Focus Solution」ブログに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑫ よくある質問(FAQ)

Q1. FD-M54-II のカメラ側は M54 と M48 のどちらですか?

A. カメラ側は M54×0.75 オスです。フィルタ側が M48×0.75 メス、鏡筒側が M54×0.75 メスで、3 方向すべてねじ規格が異なります。

Q2. ASI2600MC Pro で 55mm バックフォーカスを組めますか?

A. ZWO 公式が示す構成(M54 ドロワー 20mm + M54M-M48F 16.5mm + M48-M48 16.5mm)で 56mm になり、55mm 標準を 1mm 超過します。完全一致が必要な場合は ZWO 推奨の別ライン「2" EFW + M68 OAG」を選択してください。

Q3. 旧世代のフィルターホルダー(Gen 1)は使えますか?

A. 使えません。ZWO は「旧ホルダー ⇔ 新ドロワー」「新ホルダー ⇔ 旧ドロワー」の双方向非互換を明記しています。追加ホルダーは必ず Gen 2(F-HLDR Gen 2 等)を選んでください。

Q4. 長時間露光でフラット過補正が出ます。ドロワーの光漏れですか?

A. まずレンズキャップを付けた状態で本露光と同じ時間のダークを撮り、カブリが記録されるかを確認してください。カブリが乗れば遮光テープで箇所を絞り込みます。Gen 2(FD-M54-II)は Anti-light-leaking 設計に改良されていますが、ロックスクリュー未締結だと密閉性が下がります。

Q5. どのフィルターブランドが使えますか?

A. 販売店(Astronomics)が Baader / Astronomik / Chroma / Optolong など主要ブランドの 2" 枠付き(M48×0.75 オス)フィルタに対応と案内しています。1.25"(T2 系)は装填できません。

Q6. FD-Adapter-M54(別売)はどんなときに必要ですか?

A. 手持ちの M42 系ドロワーや EOS/Nikon 用ドロワーを ZWO フルフレーム機(ASI6200 / ASI2400 / ASI2600 Air/Duo)へ接続するときに使います。既存の M42 アダプタを 2mm 六角レンチで外し、M54 アダプタに置換します。

Q7. ホルダーを引き抜くと片ボケが変わります。原因は何ですか?

A. マグネット吸着面の汚れ、装填不完全によるホルダー浮き、ロックスクリューの片締め、あるいは M48-M42 アダプタ介在(フルフレーム機で微小ケラレの可能性)が候補です。原因 14/24/25/6 の順で切り分けてください。

Q8. 保証について教えてください。

A. 弊社(株式会社天文堂)でご購入いただいた場合は、弊社独自の初期不良 60 日+3 年保証をお付けしています。海外販売店経由の並行品とは保証条件が異なる場合があります。

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最終更新: 2026-07-20/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式製品ページおよび ZWO 公式「55mm Back Focus Solution」ブログに基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。