ZWO ASI585MM Pro 完全ガイド|IMX585 モノクロ冷却 CMOS の仕様・冷却・ナローバンド撮影・接続方法を一次情報で解説

ZWO ASI585MM Pro 完全ガイド|IMX585 モノクロ冷却 CMOS の仕様・冷却・ナローバンド撮影・接続方法を一次情報で解説

ZWO ASI585MM Pro は、SONY IMX585 STARVIS 2 モノクロセンサー(Type 1/1.2・2.9μm 画素・8.29MP)に 2 段 TEC 冷却・ゼロアンプグロー・DDR3 512MB バッファを組み合わせた、エントリーグレードのモノクロ DSO 冷却 CMOS カメラです。本記事では ZWO 公式マニュアル PDF と公式製品ページ・Sony / FRAMOS の公式センサー仕様を一次情報として、ASI585MM Pro の仕様・冷却挙動・HCG モード・接続レイアウト(55mm バックフォーカス)・ナローバンドおよび LRGB 撮影のためのフィルター構成・推奨ソフトウェア・運用注意点を、初心者にも分かるよう順を追って解説します。

① ASI585MM Pro はどんなカメラか

ZWO ASI585MM Pro は、ZWO のディープスカイ(DSO)用冷却 CMOS カメラ「ASI585MC/MM Pro」シリーズのモノクロ版です。同一の SONY IMX585 センサーを搭載する MC(カラー版)と MM(モノクロ版)が用意されており、本機 MM は Bayer 配列を持たないため、各フィルターを通した光を画素値そのもので取得できます。これによりルミナンス(L)/ レッド(R)/ グリーン(G)/ ブルー(B)/ Hα / OIII / SII といった専用フィルターと組み合わせた、本格的なフィルターワーク(LRGB 合成・SHO ナローバンド合成・モノラル惑星撮影)が可能になります。

センサーは Sony の STARVIS 2 世代に属し、前世代の IMX485(1/1.2 型)と同じセンサーフォーマットを保ちつつ、フルウェル容量が 3 倍に向上したとメーカー資料で明示されています。シャッターはローリング、露出範囲は 32μs ~ 2000s と長く、惑星(ハイフレームレート)から DSO(最大 33 分超の長時間露光)まで 1 台でカバーできるのが特徴です。

出典: ZWO 公式 DSO Camera ASI585MC/MM Pro Product Manual §1(Product Introduction), §3.2(Camera Specifications)ZWO 公式 製品ページ ASI585MC/MM Pro

② センサーとセンサー仕様(IMX585・STARVIS 2)

2-1. 主要スペック早見表

項目 ASI585MM Pro の値
センサー SONY IMX585 CMOS(裏面照射 BSI / STARVIS 2)
センサーフォーマット Type 1/1.2、対角 12.84mm、11.136mm × 6.264mm
解像度 8.29 MP(3840 × 2160)
画素ピッチ 2.9μm
最大フレームレート 47 fps(全画素・10bit ハイスピード)
シャッター ローリングシャッター
露出時間レンジ 32μs ~ 2000s
読み出しノイズ 0.7 ~ 6.4 e(3.8e @ Gain 19.5dB)
QE ピーク値 91%
フルウェル容量 38.7 Ke
ADC 12-bit(10-bit ハイスピードモードに切替可)
DDR3 バッファ 512MB
USB USB 3.0 Type-B(USB 2.0 HUB 内蔵)
接続アダプター M42 × 0.75
保護窓 D32-2 AR(直径 32mm × 厚さ 2mm、AR コーティング反射防止フィルター)
カメラ寸法 φ78 × 73.5mm
重量 0.47 kg(470g)
バックフォーカス 17.5mm(11mm リング装着時)/ 6.5mm
冷却 2 段 TEC 冷却(Delta-T 30°~35°@環境 30°C)
消費電力(冷却 ON) 12V 最大 3A(最大 22.6W)/冷却 OFF 時 最大 2.5W
対応 OS Windows / Linux / Mac OS X

出典(表 1 全項目): ZWO 公式 DSO Camera ASI585MC/MM Pro Product Manual §3.2 Camera Specifications、SRC-5 FRAMOS 公式 Sony Starvis 2 IMX585AAMJ1-C モノクロ版ページ(センサー対角・画素ピッチを併記)

2-2. STARVIS 2 とは

STARVIS 2 は Sony が開発した裏面照射型 CMOS の世代名で、従来の STARVIS から進化し、より広いダイナミックレンジと人間の視覚を超える高感度を実現する技術です。ZWO の公式マニュアルは「STARVIS 2 technology brings ASI585MC/MM Pro more advanced imaging performance compared to other cooled cameras」と明記しており、ASI585MM Pro の感度・S/N 性能はこの世代に依拠します。

出典: ZWO 公式 Product Manual §1(STARVIS 2 説明)FRAMOS 公式 Sony Starvis 2 IMX585AAMJ1-C

③ 量子効率・読み出しノイズ・HCG モード

ZWO の社内測定によれば、ASI585MM Pro の QE(量子効率)ピーク値は 91% です。一般的に QE が高いほど、同じ光量からより多くの電子に変換できるため、淡い天体の S/N 比を改善できます。読み出しノイズは Gain によって連続的に変化し、低ゲイン側で約 6.4e、Gain 19.5dB で 3.8e、Gain 252 以上では HCG モードが自動 ON し 0.7e 未満まで下がります。

HCG(High Conversion Gain)モードは、ハードウェアレベルで搭載された機能で、ソフトウェアからの操作は不要です。ZWO 公式マニュアルは「At gain 252 and above, the HCG mode is automatically turned on; the dynamic range is close to 11 stops; the read noise can be lower than 0.7e」と説明しています。つまり Gain 252 以上にすれば、低ゲイン時とほぼ同等のダイナミックレンジ(約 11 ストップ)を維持しながら、読み出しノイズを大幅に下げられる、というのがこのカメラの読み出しモード設計です。

運用上は、ブロードバンド(広帯域カラー / LRGB)撮影でハイライト飽和を避けたい場合は低ゲイン側、ナローバンド(Hα・OIII・SII)撮影で淡い光を拾いたい場合は HCG が有効化される Gain 252 以上、というのが基本的な使い分けの方針になります。ZWO 公式の ASCOM ドライバーは「Highest Dynamic Range」「Unity Gain」「Lowest Read Noise」の 3 プリセットを提供しており、「Lowest Read Noise」設定はナローバンドおよびラッキーイメージング用途として ZWO が公式にレコメンドしています。

出典: ZWO 公式 Product Manual §3.3 Quantum Efficiency & Read Noise(HCG mode)ZWO 公式 ASI Cooled Camera Quick Guide §8(ASCOM プリセット 3 種)

④ 2 段 TEC 冷却と Anti-dew ヒーター

4-1. 冷却仕様

ASI585MM Pro は 2 段 TEC(熱電クーラー)冷却を搭載しており、CMOS センサー温度を環境温度から最大 35°C 低い水準まで下げられます。ZWO 公式は Delta-T を「30°~35° @ 環境温度 30°C」と表記しており、たとえば夏場の外気温 30°C の夜であれば、センサー温度を −0°C ~ −5°C 程度に維持できるという計算になります(実際の到達温度は冷却時間や湿度・通気条件で変動するため、公式は「冷却動作が長時間続くと到達温度はもう少し下がる場合がある」とも併記しています)。

センサー温度が低いほど暗電流ノイズが指数関数的に下がるため、ナローバンド撮影や長時間露光では冷却の安定運用が画質に直結します。電源は 12V DC(推奨 3A、コネクタ D5.5 × 2.1mm・センタープラス)が必要で、11 ~ 14V のリチウムバッテリーや、ASIAIR の DC OUT からの給電も可能と公式マニュアルに明記されています。電圧範囲を外れて使用するとカメラに回復不能なダメージを与える恐れがあるため、安価な変換アダプターの流用には注意が必要です。

消費電力は冷却 OFF 時 最大 2.5W、冷却 ON 時 最大 22.6W で、冷却を有効にした瞬間に約 9 倍の電力を消費します。長時間遠征やバッテリー運用の場合は、12V 5Ah クラスのリチウムバッテリーで一晩動かす場合のマージン計算(22.6W × 8 時間 ≈ 180Wh)を事前に確認しておきましょう。ファンは超静音磁気浮上式で、冷却 ON 時のみ動作します。

出典: ZWO 公式 Product Manual §3.6 Two-stage TEC Cooling, §3.7 Power Consumption, §2 Notice for Use, §3.1 External View

4-2. Anti-dew(結露防止ヒーター)

結露しやすい時期(梅雨・夏の高湿日・秋の朝方など)に保護窓が曇るのを防ぐため、ZWO は別売の「Anti-dew Heater Strip」を用意しています。これは保護窓に取り付けるポリイミドヒーターで、対応する ZWO 冷却カメラに装着し、ソフトウェアから ON/OFF を切り替えて使用します。本機 ASI585MM Pro も対応冷却カメラの 1 つで、後付けで追加することで保護窓側の結露リスクを軽減できます。

出典: ZWO 公式 Anti-dew Heater Strip 製品ページ

⑤ ADC・DDR3 バッファ・USB と転送速度

5-1. ADC モードと解像度別フレームレート

ADC は通常 12-bit(RAW16)と、ハイスピードモード 10-bit(RAW8)を切替できます。ハイスピードモードに切り替えると、全画素 3840 × 2160 でも 46.9fps まで出せます。ROI(部分読み出し)を併用すれば 320 × 240 で 347fps と、惑星撮影での「ラッキーイメージング」用途にも十分耐える速度を確保できます。

解像度 USB 3.0 / 12bit RAW16 USB 3.0 / 10bit RAW8 USB 2.0 / 10bit RAW8
3840 × 2160 23.7 fps 46.9 fps 5.2 fps
1920 × 1080 91.4 fps 91.4 fps 20.8 fps
1280 × 720 133.5 fps 133.5 fps 47 fps
640 × 480 192.9 fps 192.9 fps 141.3 fps
320 × 240 347.3 fps 347.3 fps 347.3 fps

出典(表 2 全項目): ZWO 公式 Product Manual §3.5 Analog to Digital Converter (ADC)

5-2. DDR3 512MB バッファと USB

本機は 512MB の DDR3 バッファを内蔵しており、長時間露光・PC 側の処理が遅延した際もカメラ側で一時バッファリングできるため、フレームドロップを最小化できます。USB ポートは USB 3.0 Type-B で、5Gb の帯域を活用し、フル解像度 47fps(RAW8)の転送を実現します。さらに USB 2.0 HUB を内蔵し、EFW(電子フィルターホイール)・ガイドカメラ・EAF(電動フォーカサー)などの周辺機材を 1 本のケーブルで PC / ASIAIR 側に集約できます。

出典: ZWO 公式 Product Manual §3.8 High Transmission Speed

⑥ 接続レイアウトとバックフォーカス

本機の接続アダプターは M42 × 0.75 で、バックフォーカスは 11mm 拡張リング装着時 17.5mm、リング外し時 6.5mm の 2 段階で運用できます。リフラクター鏡筒で多用される「カメラ受光面までを 55mm」のバックフォーカスは、ZWO の公式構成ガイドが 2025 年に改訂されており、本機を含む 2 インチ EFW 構成では「カメラ → T2-M48 (16.5mm) → M48-M42 アダプター → 2 インチ EFW」というレイアウトで、合計 56mm(許容範囲内)に納まると公式に提示されています。

センサー傾き(チルト)を調整する T2 ティルターはオプションとして別売されており、星像が画面内で偏って崩れる場合はチルト調整で対応します。フィルターサイズは 1.25 インチ / 2 インチのいずれかで、本機のセンサー対角 12.84mm に対しては 1.25 インチでも周辺減光を抑えやすいサイズ感ですが、F 値の暗い屈折鏡筒(F5 以下)や視野周辺の明るさ均一性を厳しく求める場合は 2 インチが安全側です。

出典: ZWO 公式 ASI Camera 55mm Back Focus Solution-2025 Updated VersionZWO 公式 Product Manual §6 Connection Methods

⑦ ナローバンド・LRGB 撮影向けフィルター構成

モノクロカメラの最大の利点は、Bayer 配列を持たないために、各フィルターを通過した光をそのまま画素値として取得できる点です。これにより以下の本格的なフィルターワークが可能になります。

  • LRGB 合成: ルミナンス(L)・レッド(R)・グリーン(G)・ブルー(B)の 4 枚で銀河や反射星雲を高解像度に仕上げる。
  • SHO ナローバンド(ハッブルパレット): SII(赤)・Hα(緑)・OIII(青)の 3 枚で輝線星雲(バラ星雲・干潟星雲・北アメリカ星雲など)を Hα 主体 / OIII 主体のいずれにも仕上げられる。
  • HOO(Hα + OIII 2 枚運用): コストを抑えつつ光害下でも撮れるエントリー向けナローバンド構成。

本機の場合、HCG が自動 ON される Gain 252 以上の設定と「Lowest Read Noise」プリセットの組み合わせが、ナローバンド撮影での ZWO 公式推奨運用です。フィルターは ZWO EFW(電子フィルターホイール)に装填して撮影中に自動切替するのが標準で、ASIAIR や PC 側スケジューラと組み合わせれば、Hα → OIII → SII → L → R → G → B などのフィルター巡回を一晩自動で実行できます。

センサーサイズは Type 1/1.2(11.136 × 6.264mm)と APS-C や 4/3 と比べると小さいため、視野は狭め(短焦点鏡筒の方が広い対象を画角に収めやすい)です。一方で 2.9μm の細かい画素ピッチは、銀河や惑星状星雲などの「画像スケールが効く小さめの対象」に強く、F5~F7 クラスの 400~700mm 焦点距離との相性が良好です。

出典: ZWO 公式 Product Manual §1(STARVIS 2 と DSO / 惑星撮影の併用), §3.2(画素サイズ・センサーサイズ)ZWO 公式 Cooled Camera Quick Guide §8 ASCOM 「Lowest Read Noise」プリセットの用途(ナローバンド向け)

⑧ 推奨ソフトウェア(ASIStudio・ASCOM・ASIAIR)

本機を PC または ASIAIR から制御するためのソフトウェアは、すべて ZWO 公式から無償で提供されています。

8-1. ASIStudio(Windows / macOS)

ZWO 公式の統合アプリで、以下のサブアプリを 1 つのインストーラに同梱しています。

  • ASICap: 惑星撮影向けキャプチャ(高速読み出し・SER 動画記録)。
  • ASIImg: DSO 撮影向けキャプチャ(長時間露光・冷却制御・FITS 保存)。
  • ASILive: DSO ライブスタック(撮りながらリアルタイムに加算合成)。
  • ASIFitsView: FITS / FIT ファイル閲覧。
  • ASIDeepStack: 撮影後のスタッキング処理。

Windows ではネイティブドライバ(ASI Camera Driver)のインストールが必須で、macOS ではネイティブドライバなしで動作します。

出典: ZWO 公式 Software ページ(ASIStudio 内訳・対応 OS)ZWO 公式 ASIStudio Manual(PDF)

8-2. ASCOM ドライバ(Windows・サードパーティ連携)

N.I.N.A.・APT・SharpCap・PHD2 など、Windows 系の主要なサードパーティアプリは ASCOM 経由で ZWO カメラに接続します。ZWO 公式の Quick Guide は、ASCOM ドライバを使う場合は 先に ASCOM Platform 6.2 以降をインストールし、そのあとに ZWO の ASI Camera ASCOM Driver をインストールする順番を明示しています。設定画面では DSO 撮影向けに 3 つのプリセットが用意されており、「Highest Dynamic Range(長時間露光・光害下に有利)」「Unity Gain(汎用)」「Lowest Read Noise(ナローバンド・ラッキーイメージング向け)」から状況に合わせて選びます。

なお、ZWO Pro シリーズのカメラ(本機を含む)では Offset と USB Limit の設定項目は提供されないと公式が明記しています。これは内部で最適値に固定されているためで、ユーザー側で過剰な調整は不要です。

出典: ZWO 公式 Cooled Camera Quick Guide §3, §8, §9(ASCOM プリセット、Pro 機の Offset / USB Limit 非提供)

8-3. ASIAIR 連携

本機は ASIAIR シリーズの DC OUT(12V)から給電でき、USB ケーブル 1 本で ASIAIR にも接続できます。冷却・ゲイン・露出・温度設定はすべて ASIAIR アプリ(iOS / Android)から制御し、EFW・EAF・赤道儀と組み合わせた完全自動撮影が可能です。

出典: ZWO 公式 Product Manual §2 Notice for Use(ASIAIR からの給電)

⑨ 同梱物・保証・運用上の注意

9-1. 同梱物(ZWO 公式仕様)

  • ASI585MM Pro 本体
  • 2m USB 3.0 ケーブル × 1(PC との接続用)
  • 0.5m USB 2.0 ケーブル × 2(ASIAIR とガイドカメラ / EAF を接続するための短尺ケーブル)
  • M42 × 0.75 アダプター
  • スペーサー一式(0.1mm × 1、0.2mm × 2、0.5mm × 1 の計 4 枚)

電源アダプター(12V DC)は本体付属ではありません。鏡筒側の電源計画(ASIAIR の DC OUT を使うか、12V リチウムバッテリーを別途用意するか)を事前に決めておく必要があります。

出典: ZWO 公式 Product Manual §4 What's in the Box?

9-2. 動作・保管環境

条件 範囲
動作温度 −5°C ~ 50°C
動作湿度 20% ~ 80%
保管温度 −20°C ~ 60°C
保管湿度 20% ~ 95%

環境条件を外れた状態(極低温・極高温・高湿度・腐食性ガス雰囲気など)での使用や保管はカメラを破損させる恐れがあると ZWO 公式が明記しています。長期保管時は乾燥剤と一緒に保管ケースに入れることをお勧めします。保護窓のクリーニングは腐食性溶剤を避け、ZWO 公式が公開している「How to clean ASI camera」手順に従ってください。

出典(表 3 含む): ZWO 公式 Product Manual §2 Notice for Use

9-3. 保証について

ZWO 社の製品保証は 2 年(受領翌日から起算)、DOA(到着時不具合)は 30 日以内に ZWO サポートへ連絡することで無償交換対応の対象となります。輸送中の外装損傷は受領後 3 日以内に外装写真と一緒に連絡が必要です。なお、第三者による分解・誤ったファームウェア書き換え・水濡れ・外力破損・太陽の直撮影・領収書なしのケースは保証対象外です。

天体ショップ(株式会社天文堂)でご購入いただいた ASI585MM Pro には、上記の ZWO 社の製品保証に加えて、弊社独自の初期不良 60 日保証+ 3 年保証がついており、購入後の不具合・配送破損・接続トラブルなどを公式 LINE / メールから直接ご相談いただけます。

出典: ZWO 公式 Product Manual §7 Warranty(ZWO 社の製品保証 2 年・DOA 30 日)

⑩ どこよりも安く買うなら|商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-05-16/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(DSO Camera ASI585MC/MM Pro Product Manual)・ZWO 公式 Software / Anti-dew 製品ページ・Sony / FRAMOS 公式 IMX585 センサー仕様に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑪ 関連商品

本記事で扱った主役商品(Pillar)と、ASI585MM Pro 運用で組み合わせやすい関連カテゴリです。

  • ZWO ASI585MM Pro(Pillar): https://telescopeshop.net/products/zwo-585mm-pro
  • ZWO 電子フィルターホイール(EFW): 本機の USB 2.0 HUB 経由で接続可能、LRGB / SHO フィルターを自動巡回。
  • ZWO Anti-dew Heater Strip: 保護窓の結露防止用ポリイミドヒーター。
  • ZWO ASIAIR シリーズ: 本機の DC OUT 給電・自動撮影スケジューラを担う。

⑫ よくあるご質問(FAQ)

Q1. ASI585MM Pro と ASI585MC Pro の違いは?

センサーは同じ Sony IMX585 ですが、MM はモノクロ・MC はカラー(Bayer 配列付き)です。MM はフィルターを通した光を画素値そのもので取得できるため、LRGB / SHO のような専用フィルターワークが必須の本格運用向きです。MC は 1 ショットでカラー画像が得られる手軽さが特徴です。フルウェル容量は MC Pro が 40Ke、MM Pro が 38.7Ke と若干の差があります。

出典: ZWO 公式 Product Manual §3.2

Q2. ASI585MM Pro は冷却なしでも撮影できますか?

USB 接続だけでも非冷却動作はします(冷却 OFF 時 最大 2.5W)。ただし冷却を有効にするためには 12V DC(推奨 3A)の外部電源接続が必須で、ナローバンド撮影や夏場の長時間露光では冷却の有無が画質に大きく影響します。本格的に DSO 撮影で使うなら 12V 電源は必須と考えてください。

出典: ZWO 公式 Product Manual §2, §3.7

Q3. ナローバンド撮影の推奨ゲインは?

ZWO の HCG モードは Gain 252 以上で自動 ON し、読み出しノイズが 0.7e 未満、ダイナミックレンジが約 11 ストップに達するため、ナローバンド撮影では Gain 252 以上に上げて HCG モードを活かすのが基本です。ASCOM ドライバの「Lowest Read Noise」プリセットも ZWO 公式がナローバンド用途として推奨しています。

出典: ZWO 公式 Product Manual §3.3ZWO 公式 Cooled Camera Quick Guide §8, §9

Q4. バックフォーカスは何 mm を狙えばよいですか?

多くのリフラクター鏡筒(フラットナー / レデューサー付き)は受光面までを 55mm に揃える設計です。ASI585MM Pro 単体ではセンサーまで 17.5mm(11mm リング装着時)で、2 インチ EFW を挟む場合は ZWO 公式の 2025 年更新版レイアウト(カメラ → T2-M48 16.5mm → M48-M42 → 2 インチ EFW)で 56mm に揃います。鏡筒側の規定値が 55mm 以外(54mm・56.5mm 等)の場合は、ZWO の公式アダプターリスト(M42 21mm 延長・T2 11mm 延長など)で微調整します。

出典: ZWO 公式 ASI Camera 55mm Back Focus Solution-2025 Updated Version

Q5. アンプグロー(赤かぶり)は出ますか?

ASI585MM Pro はハードウェアレベルでアンプグローを抑制しているため、露出時間やゲインの値によらず暗い読み出しが得られると公式マニュアルに明記されています。長時間露光のダークフレームも、原理上クリーンに得られる設計です。

出典: ZWO 公式 Product Manual §1(No Amp Glow)

Q6. macOS でも使えますか?

ZWO 公式 Software ページが Windows / Linux / macOS への対応を明記しています。macOS ではネイティブドライバ不要、ASIStudio をインストールするだけで認識します。Windows では先にネイティブの ASI Camera Driver をインストールしてからアプリを起動してください。サードパーティアプリ(N.I.N.A. 等)を使う Windows ユーザーは、加えて ASCOM Platform 6.2 以降と ZWO ASI Camera ASCOM Driver の組み合わせを導入します。

出典: ZWO 公式 Software ページZWO 公式 Cooled Camera Quick Guide §3

Q7. 12V 電源が必要なのはなぜですか?USB バスパワーだけでは足りないの?

2 段 TEC 冷却を駆動するため、冷却 ON 時に最大 22.6W を消費するからです。USB 3.0 バスパワー(一般に 4.5W 程度)では到底足りないため、ZWO は 12V DC(3 ~ 5A)電源、D5.5 × 2.1mm センタープラスのコネクタで給電するよう公式マニュアルで指定しています。電圧範囲(11 ~ 14V)を外れた電源を使うとカメラを破損する恐れがあるため、ノートパソコン用などの異規格アダプターを流用しないでください。

出典: ZWO 公式 Product Manual §2, §3.1, §3.7

Q8. どの焦点距離の鏡筒と相性が良いですか?

2.9μm という細かい画素ピッチと 1/1.2 型のセンサーサイズから、ターゲットがフレームに収まる焦点距離としては、銀河や惑星状星雲・小型の散光星雲向けの中焦点鏡筒(400 ~ 700mm クラス)との組み合わせが、画像スケールと視野のバランスが取りやすい構成です。広視野の星雲(北アメリカ星雲全景など)を狙うなら 250mm 前後の短焦点 APO や FMA 系の焦点距離が無難です。

出典: ZWO 公式 Product Manual §3.2(画素サイズ・センサーサイズ)

Q9. EFW・EAF を 1 本のケーブルで集約できますか?

はい。本機は USB 2.0 HUB を本体に内蔵しており、EFW・ガイドカメラ・EAF などの USB 機器を接続して、メインカメラの USB 3.0 ケーブル 1 本で PC / ASIAIR 側に集約できます。同梱の 0.5m USB 2.0 ケーブル × 2 本がこの用途を想定したものです。

出典: ZWO 公式 Product Manual §3.8, §4

Q10. 結露しやすい時期はどう対策すればよいですか?

ZWO 純正の Anti-dew Heater Strip を保護窓に装着し、ソフトウェアから ON / OFF を切り替えるのが公式の対策です。これで保護窓側の結露リスクを軽減できます。鏡筒側(対物レンズ)の結露は別途、市販のヒーターバンド等で対応してください。湿度の高い環境では、撮影後にカメラを密閉ケースに入れて温度差で結露が出るのを防ぐ運用も推奨されます。

出典: ZWO 公式 Anti-dew Heater Strip 製品ページ

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最終更新: 2026-05-16/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(DSO Camera ASI585MC/MM Pro Product Manual)・ZWO 公式 Software / Anti-dew 製品ページ・Sony / FRAMOS 公式 IMX585 センサー仕様に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。