夏のディープスカイ 最初の1台|OSCカラー冷却カメラ選び ASI585MC Pro / 533MC Pro / 2600MC Pro【2026年】

夏のディープスカイ 最初の1台|OSCカラー冷却カメラ選び ASI585MC Pro / 533MC Pro / 2600MC Pro【2026年】

梅雨明けから秋にかけては、いて座・はくちょう座方向の散光星雲、おとめ座銀河団のあと半周、北アメリカ星雲やバラ星雲がよく狙える「ディープスカイ撮影の本番シーズン」です。本記事では、その「最初の1台」として候補に挙がりやすい ZWO 製 OSC(ワンショットカラー)冷却カメラ 3 機種、ASI585MC Pro(小型・高感度・多用途)、ASI533MC Pro(正方形 1″・低ノイズ・入門ど真ん中)、ASI2600MC Pro(APS-C・16bit・本格主力)を、ZWO・Sony 両社の公式マニュアルと公式仕様書だけを根拠に並べ替えます。価格や売れ筋ではなく、「お手元の鏡筒・撮りたい対象と整合するかどうか」で選ぶための判断材料を提供します。

① この記事は「どんな読者」を想定しているか

想定読者は、夏のディープスカイを「初めて/2 台目として」しっかり撮りたい撮影者です。架台は赤道儀(ZWO AM5N/AM3N、Sky-Watcher EQ シリーズ等)あるいは ASIAIR とセット運用、鏡筒は焦点距離 250〜800mm のアポ屈折/フォトビジュアル系を想定しています。本記事は「3 機種をどの順番で検討すべきか」「お手元の鏡筒との相性をどう確かめるか」を中心に整理します。価格と在庫はその時々で変動するため、本文では価格に言及せず、購入直前の最新案内は公式 LINE で個別にお問い合わせいただく構成にしています。

② 3機種 主要スペック早見表(公式マニュアル準拠)

下表は ZWO 公式マニュアルおよび Sony 公式 flyer の数値のみを記載しています。実機テストやユーザーレビューに依拠する数値は本表には含めていません。

項目 ASI585MC Pro ASI533MC Pro ASI2600MC Pro
センサー(OSC) Sony IMX585(AAQJ1) Sony IMX533CQK-C Sony IMX571BQR-C
フォーマット / 対角 Type 1/1.2 / 12.84mm 1″ 正方 / 16mm(Sony公式 15.968mm) APS-C / 28.3mm
解像度 8.29MP(3840×2160) 9MP(3008×3008) 26MP(6248×4176)
ピクセル / センサー寸法 2.9μm / 11.136×6.264mm 3.76μm / 11.31×11.31mm 3.76μm / 23.5×15.7mm
フルウェル容量 47ke 50ke 50ke
QEピーク(OSC) 91% 80%以上 80%以上
リードノイズ 0.9e〜12e(HCG 自動ON:gain 252+) 1.0e〜3.8e 1.0e〜3.3e(HCG 自動ON:gain 100)
ADC 12bit / 10bit(高速モード) 14bit 16bit ネイティブ
DDR3 バッファ 512MB 256MB 512MB(2023年8月以降生産分)
最大フレームレート(フル) 47fps(10bit 高速モード) 20fps(14bit USB3.0) 3.51fps(16bit USB3.0)
露出範囲 32μs〜2000s 32μs〜2000s 32μs〜2000s
冷却 / Delta-T 2段ペルチェ / 30〜35℃(環境30℃時) 2段ペルチェ / 30〜35℃(環境30℃時) 2段ペルチェ / 30〜35℃(環境30℃時)
結露防止ヒーター マニュアルに保護窓ヒーターの記載なし(外付けバンドで対応) マニュアルに保護窓ヒーターの記載なし(外付けバンドで対応) ポリイミドヒーター内蔵(約5W、ソフトでOFF可)
電源(推奨) 12V@3〜5A DC(D5.5×2.1mm 中心+)/ ASIAIR 給電可 12V@3〜5A DC(D5.5×2.1mm 中心+) 12V@3〜5A DC(D5.5×2.1mm 中心+)/ ASIAIR 給電可
本体径 / 重量 φ78 × 73.5mm / 0.47kg φ78mm / 410g φ90mm / 0.7kg
バックフォーカス 17.5mm(11mmリング装着)/ 6.5mm 17.5mm / 6.5mm 17.5mm
USB / アダプタ USB3.0 Type-B + 2.0 HUB / M42×0.75 USB3.0/2.0 + 2.0 HUB / M42×0.75・2″ USB3.0/2.0 + 2.0 HUB / M42×0.75
アンプグロウ なし なし なし
動作温度 -5℃〜50℃ -5℃〜50℃ -5℃〜50℃
保証(ZWO 規定) ZWO 社の製品保証 2 年(受取翌日起算) ZWO 社の製品保証 2 年(受取翌日起算) ZWO 社の製品保証 2 年(受取翌日起算)

出典: ZWO 公式マニュアル ASI585MC Pro V1.0 §3.2 §2 §7(PDF) / ZWO 公式マニュアル ASI533MC/MM Pro §3.2 §2 §7(PDF) / ZWO 公式マニュアル ASI2600MC/MM Pro §3.2 §2 §3.5 §3.6 §7(PDF) / Sony 公式 IMX571BQR flyer Device Structure(PDF) / Sony 公式 IMX585-AAQJ1 flyer Device Structure(PDF) / Sony 公式 IMX533CQK-D flyer Device Structure(PDF

③ センサー設計の違い:1/1.2″・1″正方・APS-C

3 機種を並べると、まずセンサーの「広さ」と「形」が大きく違うことが目を引きます。広いほど一度に多くの空を写し込めますが、その分だけ鏡筒のイメージサークルや補正系(フラットナー/レデューサ)にも要求が上がります。

3 センサーの撮像面 縮尺比較(mm 単位、図中スケール 1mm = 6px) ASI2600MC Pro APS-C 23.5×15.7mm 対角 28.3mm ASI533MC Pro 1″正方 11.31×11.31mm 対角 16mm ASI585MC Pro Type 1/1.2 11.136×6.264mm 対角 12.84mm スケール 10mm
図 1:3 センサーの撮像面寸法を 1mm = 6px の縮尺で揃えた比較図。出典: ASI585MC Pro マニュアル §3.2(11.136mm × 6.264mm / 対角 12.84mm)/ ASI533MC Pro マニュアル §3.2(11.31mm × 11.31mm / 対角 16mm)/ ASI2600MC Pro マニュアル §3.2(23.5mm × 15.7mm / 対角 28.3mm)

形の違いをどう活かすか

ASI2600MC Pro の APS-C は、北アメリカ星雲やネオワイズ彗星級の広い対象を 1 ショットで収めやすい広さです。ASI533MC Pro の正方フォーマットは、「縦構図/横構図」を撮影後に決められるという独特の利点があり、M27 や M57 など対象が真ん中に集まる小型星雲・銀河とも相性が良くなります。ASI585MC Pro の 1/1.2″ は他 2 機種より一回り小さく、その分だけ「短焦点鏡筒で長焦点的に拡大できる」性格になります。

出典: ZWO ASI533MC/MM Pro マニュアル §1(1″正方フォーマットの位置付け)/ Sony IMX533CQK-D flyer Features(Square 1:1 aspect ratio)/ ZWO ASI2600MC/MM Pro マニュアル §1 「APS-C Format」

④ ピクセルサイズと焦点距離の相性(ピクセルスケール)

OSC 冷却カメラを選ぶうえで最も重要な式が、ピクセルスケールです。

pixel scale [arcsec/px] = 206.265 × pixel size [μm] / focal length [mm]

206.265 は「1 ラジアンに含まれる秒角の数」をマイクロラジアン換算したもので、これが小さな鏡筒・大きなピクセル・短い焦点距離 ⇔ 長い焦点距離・小さなピクセルの関係を 1 本の式で結びます。一般的なシーイング条件下では、ディープスカイ撮影で 1.0〜2.0 arcsec/px に収まるのが「ちょうど良いサンプリング」の目安と言われます(マニュアル非掲載・経験則)。

焦点距離 / カメラ ASI585MC Pro(2.9μm) ASI533MC Pro / 2600MC Pro(3.76μm)
250mm(短焦点アポ) 約 2.39 arcsec/px 約 3.10 arcsec/px
400mm(FMA180 Pro 系) 約 1.50 arcsec/px 約 1.94 arcsec/px
500mm(小型アポ + レデューサ) 約 1.20 arcsec/px 約 1.55 arcsec/px
700mm(70〜80mm アポ) 約 0.85 arcsec/px 約 1.11 arcsec/px
1000mm(100mm アポ) 約 0.60 arcsec/px 約 0.78 arcsec/px

出典: ピクセルサイズは ZWO 各機マニュアル §3.2(2.9μm / 3.76μm)/ Sony IMX585-AAQJ1 flyer・IMX533CQK-D flyer・IMX571BQR flyer Device Structure。計算式 206.265 × pixel size / focal length は 1 ラジアンの秒角換算という光学一般則で、ZWO 公式マニュアルには明記なし。本記事は経験則として記載

機種別 推奨レンジの整理

ASI585MC Pro(2.9μm)は焦点距離が短くてもサンプリングが浅くなりにくく、F4〜F8 級の短焦点屈折と組み合わせやすい性格。公式ブログでも「DSO に加え太陽・月・惑星にも対応する高フレームレート機」と位置付けられており、惑星と DSO を 1 台で兼用したい撮影者にも候補に挙がります([SRC-9])。

ASI533MC Pro / ASI2600MC Pro(共に 3.76μm)は中焦点(およそ 400〜700mm)でちょうど良いピクセルスケールに収まりやすく、シーイングの平均的な日本国内の空でも余裕を持って星像を捉えられます。

⑤ 視野(FOV)はどれくらい違うか

ピクセルスケールが「1 ピクセルあたりに写る空の角度」なのに対し、FOV(画角)は「カメラ全体で写る空の広さ」を表します。FOV は次の式で計算できます。

FOV [arcmin] = (sensor size [mm] × 3438) / focal length [mm]

3438 は「1 ラジアンに含まれる分角の数」で、こちらも光学一般式です(マニュアル非掲載・経験則)。代表的な鏡筒で各機種の FOV を計算すると以下のようになります。

焦点距離 / カメラ ASI585MC Pro
11.136×6.264mm
ASI533MC Pro
11.31×11.31mm
ASI2600MC Pro
23.5×15.7mm
400mm 約 95.7′ × 53.8′ 約 97.2′ × 97.2′ 約 202.0′ × 134.9′(≈ 3.4° × 2.2°)
500mm 約 76.6′ × 43.1′ 約 77.8′ × 77.8′ 約 161.6′ × 107.9′(≈ 2.7° × 1.8°)
700mm 約 54.7′ × 30.8′ 約 55.5′ × 55.5′ 約 115.5′ × 77.1′

出典: センサー寸法は ZWO 各機マニュアル §3.2(11.136×6.264mm / 11.31×11.31mm / 23.5×15.7mm)。FOV 計算は光学一般式(ZWO 公式マニュアル非掲載・経験則)

たとえば焦点距離 500mm の鏡筒では、ASI2600MC Pro なら北アメリカ星雲(NGC7000、約 100′ × 70′)が概ね 1 フレームに収まる広さですが、ASI533MC Pro / ASI585MC Pro では「中心部のみをじっくり狙う」構図になります。逆に M27 亜鈴星雲(約 8′ × 5′)のような小型星雲は、ASI2600MC Pro では小さく写りすぎる場合があり、ASI585MC Pro(小さいピクセル)の方が拡大効果を稼ぎやすくなります。

⑥ フルウェル・QE・リードノイズ・HCG の読み解き

フルウェル容量と「白飛びにくさ」

フルウェル容量は「1 ピクセルが飽和するまでに溜められる電子数」を意味し、これが大きいほど明るい星雲の中心部が白飛びしにくくなります。3 機種のフルウェルは ASI585MC Pro 47ke / ASI533MC Pro 50ke / ASI2600MC Pro 50ke と数値的には近接していますが、ピクセル面積に対する比率(1μm² あたりの蓄積容量)で見ると、2.9μm 平方の ASI585MC Pro が「小さなピクセルで 47ke を維持している」点が STARVIS 2 技術の見どころです([SRC-1 §1 §3.2] / [SRC-6 注釈])。

QE(量子効率)

QE は「入射した光子のうち何 % を電子として記録できるか」の指標で、暗い対象に対する感度の上限を決めます。ZWO 公式の試験値では ASI585MC Pro が 91%、ASI533MC Pro/ASI2600MC Pro は「80% 以上」と記載されています。3 機種とも一般的な OSC として高水準ですが、ASI585MC Pro の 91% は新世代 STARVIS 2 センサーの恩恵を強く反映した値です([SRC-1 §3.3] / [SRC-2 §3.3] / [SRC-3 §3.3])。

リードノイズと HCG モード

リードノイズ(読み出しノイズ)は 1 枚あたりの読み出し時に発生するノイズで、短時間露出を多数枚スタックする使い方では特にきいてきます。ZWO のクールド機には HCG(High Conversion Gain)モードという仕組みがあり、高ゲインでも読み出しノイズを下げダイナミックレンジを保ちます。

  • ASI585MC Pro: gain 252 以上で HCG モードが自動ON、ダイナミックレンジは約 11 ストップ、リードノイズは 0.9e 以下まで低下します([SRC-1 §3.3])。
  • ASI2600MC Pro: gain 100 を境に HCG モードが自動 ON、ZWO 公式は「ディープスカイ撮影は gain 0 または 100」を推奨しています([SRC-3 §3.3])。
  • ASI533MC Pro: 全域でリードノイズ 1.0〜3.8e と低水準を維持([SRC-2 §3.2])。

出典: ZWO ASI585MC Pro マニュアル §3.3 Read Noise(HCG 自動ON gain 252+) / ZWO ASI2600MC/MM Pro マニュアル §3.3(HCG 自動ON gain 100、推奨 gain 0 / 100) / ZWO ASI533MC/MM Pro マニュアル §3.2 Spec Sheet

ダイナミックレンジ

ASI2600MC Pro はネイティブ 16bit ADC と組み合わさって「最大 14 ストップ」のダイナミックレンジが公式に謳われており、ハイライトの飛びを抑えつつ暗部を持ち上げやすい設計です([SRC-3 §1 §3.3])。ASI585MC Pro は HCG モード時で約 11 ストップ、ASI533MC Pro は公式数値の明示はないものの「ダイナミックレンジ高め、リードノイズ低め」というポジショニングが示されています([SRC-2 §3.3])。

⑦ ADC / DDR / USB の違いと PC・SSD 負荷

ADC ビット深度はディザリング後のスタックで効いてくる「階調表現の細かさ」を決めます。16bit と 14bit は約 4 倍、14bit と 12bit は約 4 倍のステップ数差で、特にハイライト→暗部の長いトーンを持ち上げる現像では差が見えやすくなります。

  • ASI2600MC Pro: ネイティブ 16bit ADC、フル解像度 USB3.0 で 3.51fps([SRC-3 §3.4])。1 枚あたりのファイルサイズは大きく、SSD 容量と転送速度に余裕を持たせるのが安全です。
  • ASI533MC Pro: 14bit ADC、フル解像度 USB3.0 で 20fps、ハードウェアビンには 12bit ADC を使用([SRC-2 §3.4])。
  • ASI585MC Pro: 12bit / 10bit(高速モード)、フル解像度 USB3.0 で 10bit 高速モード時 47fps([SRC-1 §3.4])。惑星撮影でラッキーイメージングを多用する場合に有利。

DDR3 バッファは ASI585MC Pro が 512MB、ASI533MC Pro が 256MB、ASI2600MC Pro は 2023年8月以降生産分が 512MB と明記されています([SRC-1 §3.7] / [SRC-2 §3.7] / [SRC-3 §3.8])。バッファが大きいほど長時間露出中のフレーム落ち余裕が増え、PC 側の負荷も軽減されます。

⑧ 冷却・消費電力・結露対策

3 機種とも 2 段ペルチェ冷却で、環境温度 30℃ 時に Delta-T 30〜35℃ を実現することがマニュアルに明記されています(環境温度が下がると Delta-T も縮小します)。OSC のダーク電流は冷却で大きく下がるため、夏場の長時間露出ではこの「環境温度から何度引けるか」が画質に直結します。

項目 ASI585MC Pro ASI533MC Pro ASI2600MC Pro
冷却時 最大電流 12V 最大 3A 12V 最大 3A 12V 最大 3A
非冷却時 最大消費電力 マニュアルに具体数値の明記なし(仕様表は 12V 3A) 2.5W 4.7W
保護窓ヒーター マニュアル記載なし マニュアル記載なし ポリイミドヒーター内蔵(約5W、ソフトでOFF可)
推奨電源 12V@3〜5A DC(D5.5×2.1mm 中心+) 12V@3〜5A DC(同上) 12V@3〜5A DC(同上)

出典: ZWO ASI585MC Pro マニュアル §3.2 §2 / ZWO ASI533MC/MM Pro マニュアル §3.2 §3.6 §2 / ZWO ASI2600MC/MM Pro マニュアル §3.2 §3.6 §3.7 §2

夏でも露の出る湿度の高い夜では、保護窓内蔵ヒーターが標準装備されている ASI2600MC Pro は機能面で 1 つ前に出ます。ASI585MC Pro / ASI533MC Pro でも実運用上はリングヒーター(外付けヒーターバンド)で対応可能ですが、配線が 1 本増える点だけ留意してください。なお ZWO の取扱説明書は 3 機種とも「電圧範囲外の電源を使うとカメラに不可逆損傷の可能性」と明記しているため、必ず 12V 3〜5A の規定電源か、ASIAIR(給電対応機種)からの 12V 出力を利用してください([SRC-1 §2] / [SRC-2 §2] / [SRC-3 §2])。

⑨ デュアルナローバンド / 光害カットフィルターとの組合せ

都市部の夜空でディープスカイを狙う場合、ベイヤー OSC センサーと相性の良いフィルターを 1 枚挟むだけで写りが大きく変わります。3 機種とも 1.25″ または 2″ フィルターを光路上に挿入する形で運用できます。M42×0.75 のバックフォーカス系列内に汎用フィルタードロワー(ZWO FD など)を入れる構成が代表的です。

  • 散光星雲(M8 / M16 / M17 / 北アメリカ星雲 / バラ星雲): H-alpha と OIII の 2 つの輝線を残し他をカットする「デュアルナローバンド」フィルターが定番。OSC でナローバンドに近い写りを 1 ショットで得られる便利系です。
  • 銀河(M51 / M81 / M101)・球状星団・反射星雲: 光害だけを切る「広帯域光害カット」フィルターが基本。輝線対象用ではないため、銀河の自然な色を残しやすい性格です。

OSC では「フィルター 1 枚で対象に応じて切替」する運用が現実的です。ASI2600MC Pro / ASI533MC Pro はバックフォーカス 17.5mm のため、フィルタードロワーを内挿してもアダプタ計算が組みやすく、ASI585MC Pro は 11mm の延長リングを外して 6.5mm 設計にもできるため、コンパクト系に組み込みやすい点が機能的特徴です([SRC-1 §3.2] / [SRC-2 §3.2] / [SRC-3 §3.2])。

結論として、「どの鏡筒で・何を撮りたいか」が決まれば、ピクセルスケールと FOV の表で 3 機種を篩い分けるだけで候補は 1〜2 台まで絞り込めます。以下に弊社(天体ショップ)でお取り扱いしている各機種の商品ページをまとめます。

⑪ 商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-06-26/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI585MC Pro V1.0 / ASI533MC/MM Pro / ASI2600MC/MM Pro)と Sony Semiconductor Solutions 公式 flyer(IMX585-AAQJ1 / IMX571BQR / IMX533CQK-D)に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑫ よくある質問(FAQ)

Q1. ASI585MC Pro は「ディープスカイ撮影には小さすぎる」と聞いたのですが?

A. センサーサイズは確かに 3 機種で最小ですが、ピクセルが 2.9μm と細かいため、短焦点鏡筒で長焦点的に拡大した撮影が得意です。ZWO 公式ブログでも「DSO に加え太陽・月・惑星にも対応する多用途機」と位置付けられており、最初の 1 台として「DSO 入門と惑星入門を 1 台で兼ねたい」読者と相性が良くなります([SRC-9])。

Q2. ASI533MC Pro の「正方形フォーマット」のメリットは具体的に何ですか?

A. 正方フォーマット(11.31×11.31mm)は撮影後に縦構図・横構図を選べる、フレーミングのやり直しが効くという編集の柔軟性が出ます。さらに、対象がフレーム中央寄りの小型星雲・惑星状星雲・小銀河との相性が良く、対角 16mm でイメージサークルの小さい鏡筒(コンパクトアポ)にも組みやすい点が利点です([SRC-2 §1 §3.2] / [SRC-8 Features])。

Q3. ASI2600MC Pro のネイティブ 16bit ADC は、現像でどのくらい差が出ますか?

A. ZWO 公式マニュアルは「真の 14 ストップのダイナミックレンジ出力により、画像の解像感とコントラストを大きく向上、フィルター使用時にも色階調をより滑らかに表現できる」と述べています。実写での差は使用するフィルター・対象・露出計画に依存しますが、ハイライトを残しつつ暗部を持ち上げるトーンカーブ操作で 16bit の素材余力を活かしやすいのは明確な事実です([SRC-3 §1])。

Q4. 3 機種で「結露」のリスクはどう違いますか?

A. ASI2600MC Pro はポリイミドヒーター内蔵で保護窓の結露対策が標準装備です(マニュアル §3.6・約 5W)。ASI585MC Pro / ASI533MC Pro はマニュアルに保護窓ヒーターの記載がなく、湿度が高い夜には外付けのリングヒーター(フィルター径に合うバンドヒーター)で対応するのが実用的です。実機の保管時は「保存湿度 20〜95%、保存温度 -20〜60℃」というメーカー指定範囲を守ってください([SRC-1 §2] / [SRC-2 §2] / [SRC-3 §2 §3.6])。

Q5. 電源は「モバイルバッテリーでも大丈夫」ですか?

A. ZWO は 3 機種とも、推奨電源として「12V@3〜5A DC(D5.5×2.1mm 中心 +)、または 11〜14V のリチウム電池」を明記しています。さらに「電圧範囲外の電源を使うとカメラに不可逆損傷の可能性」と明示しています。USB-PD のみのモバイルバッテリーでは出力電圧・電流が要件を満たさない場合があるため、必ず DC 12V を出せる出力ポートか、ASIAIR の 12V 出力ポート(給電対応機種)を経由してください([SRC-1 §2] / [SRC-2 §2] / [SRC-3 §2])。

Q6. STARVIS 2 はディープスカイで実際に効くのですか?

A. Sony 公式の STARVIS 2 注釈は「同一ピクセルサイズで 1 ショットあたり AD 12bit 時 STARVIS 比 8dB 以上のダイナミックレンジ拡大、可視光〜近赤外で高画質」と述べています。ZWO 公式マニュアルも「STARVIS 2 により ASI585MC Pro は他の冷却カメラと比較してより高度なイメージング性能を実現する」と説明しています。実写ではフルウェル 47ke と相まって、淡い散光星雲のスタック時に「眠くなりにくい」絵作りに効いてきます([SRC-1 §1] / [SRC-6 注釈])。

Q7. 保証はどうなりますか?

A. ZWO 社の製品保証は受取の翌日から 2 年間です(DOA / 品質問題は受取後 30 日以内に申告で無償交換可、輸送上の問題は受取後 3 日以内に外装写真と受領証明で申告必要)。加えて、弊社(天体ショップ)独自の初期不良 60 日+3 年保証で長くお使いいただけるようにしています([SRC-1 §7] / [SRC-2 §7] / [SRC-3 §7])。

⑬ 参考にした一次情報

  • ZWO 公式マニュアル DSO Camera ASI585MC Pro Product Manual V1.0 (2024-03): PDF
  • ZWO 公式マニュアル ZWO DSO Camera ASI533MC/MM Pro Product Manual (2024-07): PDF
  • ZWO 公式マニュアル ZWO DSO Camera ASI2600MC/MM Pro Product Manual (2024-07): PDF
  • ZWO 公式製品ページ ASI585MC/MM Pro: https://www.zwoastro.com/product/asi585mc-mm-pro/
  • ZWO 公式製品ページ New ASI2600MM/MC Pro: https://www.zwoastro.com/product/new-asi2600mm-mc-pro/
  • ZWO 公式ブログ ASI585MC Pro | New product recommendation: 記事
  • Sony Semiconductor Solutions IMX585-AAQJ1 Flyer Ver.1.0: PDF
  • Sony Semiconductor Solutions IMX571BQR Flyer (Copyright 2018): PDF
  • Sony Semiconductor Solutions IMX533CQK-D Flyer (Copyright 2019): PDF

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最終更新: 2026-06-26/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は ZWO 公式マニュアル(ASI585MC Pro V1.0 / ASI533MC/MM Pro / ASI2600MC/MM Pro)と Sony Semiconductor Solutions 公式 flyer(IMX585-AAQJ1 / IMX571BQR / IMX533CQK-D)に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。