ペルセウス座流星群2026 完全撮影ガイド|新月期で迎える好条件・天の川と流星を同時に捉える機材構成

ペルセウス座流星群 2026 完全撮影ガイド|新月期で迎える好条件・天の川と流星を同時に捉える機材構成

2026 年のペルセウス座流星群は 8 月 13 日 11 時頃に極大、ピーク夜の月齢は 新月(0%)という近年で最も恵まれた観測条件です(国立天文台 ほしぞら情報 / International Meteor Organization 2026 Calendar / EarthSky の 3 ソースが一致)。日本では極大時刻が日中にあたるため、13 日未明と 13 日夜半〜14 日未明が見頃。空の暗い場所で 1 時間あたり 35 個程度が期待されます。本記事では、① DSLR + 標準広角レンズの一般撮影法② ZWO ASI585MC + 短焦点鏡筒で動画として流星を捉える方法③ ZWO ASI2600MC Pro + APS-C 広角で天の川と流星を同時に撮る方法の 3 軸で、撮影機材と設定・運用ノウハウを整理します。

要点(5行で押さえる)

  • 2026 年極大日: 8 月 13 日 11 時頃(日本時間)。極大は日中にあたるため、観測の見頃は ① 12 日夜〜13 日未明② 13 日夜〜14 日未明の 2 夜。
  • 月齢条件: 8 月 13 日が新月(月齢 0%)。月明かりの影響なし・天の川と流星の同時撮影が可能な近年屈指の好条件(国立天文台 / IMO / EarthSky の 3 ソース一致)。
  • 期待される流星数: 暗い空で 1 時間あたり 35 個程度(国立天文台)。最も流星が多いのは 13 日の夜明け頃(東京で 3 時台)。
  • 軸 ①|DSLR + 標準広角レンズ: フルサイズ / APS-C・F2.8 以下・24mm 以下の広角単焦点 + 三脚 + インターバル撮影。最も一般的な撮影法。
  • 軸 ②|ZWO ASI585MC + 短焦点広角鏡筒: IMX585 の 1.4μm 8.4MP・USB 3.0 高速転送で 動画として流星を連続記録。流星の経路と速度を映像で残せる。
  • 軸 ③|ZWO ASI2600MC Pro + 短焦点鏡筒: APS-C 26MP・新月期の暗い空で 天の川中心部と流星を同一フレームに。長時間積算でディテールを追求。
  • 共通: ピントは MF + ライブビュー拡大、結露対策にレンズヒーター必須、予備バッテリーと大容量メディアを用意。
  • 解決しない場合は 公式 LINE へ。天体ショップ独自の初期不良 60 日間・3 年保証で対応します。
図 1|ペルセウス座流星群 2026 観測タイムライン(日本時間)
ペルセウス座流星群 2026 観測タイムライン(日本時間) 出典: 国立天文台 ほしぞら情報 2026 年 8 月 / IMO 2026 Calendar 8/12 夜 8/13 未明 8/13 11:00(極大・日中) 8/13 夜 8/14 未明 第 1 夜(見頃) 第 2 夜(見頃) 8/13 早朝(最盛期) 新月 月齢 0%・月明かりの影響なし(国立天文台 / IMO 一致) 期待流星数: 暗い空で 1 時間あたり 35 個程度(国立天文台)/ピーク後 13 日夜明け 3 時台が東京での最盛期

出典: 国立天文台「ペルセウス座流星群が極大(2026 年 8 月)」 / IMO 2026 Meteor Shower Calendar (PDF) / In-The-Sky.org Perseid 2026

1. 2026 年ペルセウス座流星群の観測条件(一次情報 3 ソース)

極大時刻と月齢

  • 極大時刻: 8 月 13 日 11 時頃(日本時間)/ IMO は 14:53 UTC(日本時間 23:53)と推定。観測条件は λ⊙= 139.97° ± 0.2°。
  • 月齢: 8 月 13 日が新月(月齢 0%)。月明かりの影響を全く受けない。
  • 放射点: ペルセウス座 γ星付近(北東〜東の高い空)。
  • 期待 ZHR(理論最大): 国立天文台によれば暗い空で 1 時間あたり 35 個程度。

出典: 国立天文台「ペルセウス座流星群が極大(2026 年 8 月)」 / IMO 2026 Meteor Shower Calendar (PDF)

観測の最適タイミング

  • 第 1 夜(最有力): 12 日夜〜13 日未明。極大の直前で東の空で放射点高度が上がる。
  • 第 2 夜(次点): 13 日夜〜14 日未明。極大後だが好条件は継続。
  • 最盛時刻: 13 日の夜明け前(東京で 3 時台)に放射点が高度を上げ、流星数が最も多い。

出典: 国立天文台 ほしぞら情報「ペルセウス座流星群が極大(2026 年 8 月)」(最盛時刻・夜帯)

2026 年の特殊性

2026 年は 極大と新月がほぼ完全に一致します。EarthSky・IMO・国立天文台の 3 ソースが「optical observations にとって excellent conditions」と一致しており、これは数年に一度の好条件年です。暗い場所では天の川と流星を同時に撮る絶好のチャンスです。

出典: EarthSky Perseid meteor shower 2026 / IMO 2026 Calendar

2. 撮影軸 ①|DSLR + 標準広角レンズ(最も一般的な撮影法)

必要機材

  • カメラ: フルサイズまたは APS-C ミラーレス・一眼レフ
  • レンズ: 24mm 以下の広角単焦点・F2.8 以下が望ましい(明るいほど流星が記録されやすい)
  • 三脚: 安定した中型以上(夜露と風対策)
  • インターバルタイマー: カメラ内蔵 or 外部リモート
  • 大容量メディア: 一晩で数百〜数千枚撮影するため 128GB 以上推奨
  • 予備バッテリー: 寒冷で消耗が早いため最低 2 個
  • 結露防止ヒーター: USB 給電タイプをレンズ前面に巻く

撮影設定の基本

  • モード: マニュアル(M)
  • シャッタースピード: 15-30 秒(星が流れない範囲で長く)
  • 絞り: 開放(F1.4 / F1.8 / F2.8 など最小値)
  • ISO 感度: 1600-6400(カメラの高感度耐性に応じて)
  • ピント: MF + ライブビュー拡大で恒星にあわせる(オートフォーカスは効かない)
  • ホワイトバランス: 4000K 前後(後で RAW 現像で調整)
  • 長秒ノイズ低減: OFF(ON にするとインターバルが伸びて流星を見逃す)
  • インターバル: シャッター間隔を最小に(カメラの仕様による)

狙い方

放射点(ペルセウス座)の方向を画面の端に置き、画面の広い範囲に流星が抜ける構図を狙います。放射点を画面中央に置くと流星の経路が短くなるため、放射点から少し外した方角を狙うのがコツです。

3. 撮影軸 ②|ZWO ASI585MC + 短焦点広角鏡筒(動画記録)

この方式の特徴

ZWO ASI585MC は Sony IMX585(1.4μm / 8.4MP / 1/1.2")採用の高感度 OSC CMOS。USB 3.0 の高速転送と高フレームレート動作で、流星を動画として連続記録できる用途に向きます。短焦点広角鏡筒(焦点距離 200-400mm 程度)と組み合わせると、視野角 5-10° の動画で流星の経路と速度を残せます。

機材構成

  • ASI585MC: メインカメラ(IMX585・USB 3.0 接続)
  • 短焦点鏡筒: Askar FMA180 / FMA135 / RedCat 51 など(F4-F6 程度)
  • ASIAIR Plus 256G: スマホアプリで導入・追尾・録画制御
  • 赤道儀: ZWO AM3N / AM5N など小型で OK(追尾は補助的)
  • 大容量ストレージ: ASIAIR の eMMC 256GB + 外付け SSD で動画を保存

狙い方

動画モードでフレームレートを 5-15fps 程度に設定し、ゲインを高めにして連続記録します。流星が映ったフレームを後から切り出して連続動画にすると、流星の出現から消失までを連続コマで記録できます。短焦点鏡筒なので視野は広く、流星の出現確率は標準レンズより高めです。

出典: ZWO ASI585MC 公式製品ページ(IMX585 / 1.4μm / 8.4MP / USB 3.0 高速転送)

4. 撮影軸 ③|ZWO ASI2600MC Pro + 広角鏡筒(天の川 + 流星 同時撮影)

この方式の特徴

ZWO ASI2600MC Pro は APS-C 26MP(IMX571 / 3.76μm / FWC 73ke / 14 stops ダイナミックレンジ)の冷却 OSC カメラ。新月期の暗い空で長時間積算すれば、天の川中心部と流星の経路を同一フレームに収められます。短焦点広角鏡筒(焦点距離 250-400mm)と組み合わせると、APS-C で視野角 4-7° 程度。

機材構成

  • ASI2600MC Pro: APS-C 26MP 冷却カメラ
  • 広角鏡筒: 短焦点アポクロマート(Askar FRA300 Pro / WilliamOptics RedCat 71 / Askar SQA55 など)
  • ASIAIR Plus 256G: 自動導入・追尾・ライブスタック制御
  • 赤道儀: AM5N 推奨(鏡筒重量とバランスを考慮)
  • 結露ヒーター: 鏡筒対物レンズ用
  • 電源: 12V@5A 以上(冷却カメラの消費電流を考慮)

狙い方

放射点を画面外に外し、夏の天の川中心部(さそり座・いて座)を画面の主役にして、放射点から流れてくる流星が天の川を横切る構図を狙います。露光時間は 30-60 秒・ライブスタックで複数フレームを積算。流星が写ったフレームだけを別に保存し、後処理で天の川画像と流星を合成するワークフローが一般的です。

出典: ZWO 公式 New ASI2600MM/MC Pro 製品ページ(APS-C 26MP / FWC 73ke / 14 stops ダイナミックレンジ)

5. 共通の運用ノウハウ(3 軸すべて)

結露・湿度対策

  • レンズ / 対物レンズに USB 給電の結露防止ヒーターを巻く(DSLR / ASI585MC / ASI2600MC Pro 共通)
  • 機材の電源を入れたまま 30 分以上待機して機材温度と外気温を馴染ませる
  • 使用後はベランダ / 撮影地から室内に直接持ち込まず、玄関などの中間温度で 10-30 分馴染ませる

ピント合わせ(最重要)

  • DSLR: ライブビュー拡大 + 明るい恒星 or 街灯で MF
  • ZWO カメラ + ASIAIR: AutoFocus(EAF / EAFN / EAF-HC)が使える鏡筒なら自動で。手動なら ASIAIR のフォーカスアシスト機能で半値全幅(FWHM)を最小化
  • バーティノフマスクは時間と手間の節約に有効

放射点の方角と高度

ペルセウス座放射点は 北東〜東の空。深夜にかけて放射点高度が上がり、流星出現数が増えます。8 月 13 日 3 時頃(東京)に放射点高度が最高に達します。

出典: 国立天文台「ペルセウス座流星群」基礎ページ(放射点位置)

大容量メディアと予備バッテリー

一晩で数百〜数千枚撮影するため、128GB 以上のメディア2 個以上の予備バッテリーを用意します。ZWO カメラ運用なら ASIAIR の 256GB eMMC + USB 3.0 外付け SSD で対応。

6. 観測場所の選び方

  • 暗い空: 天の川が肉眼で見える場所(光害マップで Bortle 4 以下が理想)
  • 東〜北東の視界が開けた場所: 山や建物で放射点が遮られないこと
  • 都市部のベランダ: 期待できる流星数は減るが、明るい流星(火球)は撮れる
  • 遠征の場合: 安全を最優先(夏の山岳・河川での夜間活動は熊・遭難リスク)
  • 仮眠スペース: 12 日夜〜14 日未明の 2 夜連続撮影のため車中泊・テントを準備

9. ペルセウス 2026 の機材選びに迷ったら|商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-07-15/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての天文情報は国立天文台 ほしぞら情報・International Meteor Organization 2026 Calendar・EarthSky に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

10. FAQ

Q1. 2026 年のペルセウス座流星群は本当に新月で好条件ですか?

A. はい、国立天文台 ほしぞら情報・International Meteor Organization (IMO) 2026 Calendar・EarthSky の 3 ソースが「8 月 13 日が新月(月齢 0%)で月明かりの影響なし」と一致しています。近年屈指の観測条件です。

Q2. 専用の天体カメラを持っていません。スマホで撮れますか?

A. ナイトモードや長時間露光に対応した最近のスマートフォンでは、明るい流星(火球)なら写る可能性があります。ただし期待値は低く、まずは 三脚にスマホを固定し、ナイトモードで連続撮影するのが現実的です。本格的に狙うなら DSLR + 広角単焦点が基本構成です。

Q3. ASI585MC で動画撮影する場合のフレームレートは?

A. 一般的には 5-15fps 程度を推奨します。ゲインを高めに設定し、ヒストグラムが飽和しない範囲で露光時間を長く取ります。USB 3.0 接続と ASIAIR Plus 256G の 256GB eMMC を活用することで連続録画が可能です。

Q4. ASI2600MC Pro で広角を撮るにはどんな鏡筒が向きますか?

A. 焦点距離 250-400mm 程度の短焦点アポクロマート屈折鏡筒(Askar FRA300 Pro / SQA55 / WilliamOptics RedCat 71 など)が向きます。APS-C で視野角 4-7° 程度になり、天の川中心部と流星を同一フレームに収められます。

Q5. 結露対策はどこまで必要ですか?

A. 8 月の夜は湿度 70-90% に達することも多く、放射冷却でレンズに結露が出やすい時期です。USB 給電のレンズヒーター必須とお考えください。1 回の結露で一晩の撮影が無駄になることもあります。

Q6. 観測中の安全対策は?

A. 暗い場所での夜間活動には熊・蛇・転倒・遭難・体調管理(夏でも夜は冷える)のリスクがあります。① 単独行動を避ける、② 撮影場所を事前に下見する、③ 天気予報を当日 / 前日に再確認、④ 防寒着とランタンを用意、⑤ 帰路の運転は仮眠後に、を徹底してください。

11. 参考にした一次情報

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