しし座流星群|11月の観測ガイドと過去の大出現

しし座流星群|11月の観測ガイドと過去の大出現

しし座流星群(Leonids)は毎年 11 月 6 日〜30 日に活動し、極大は 11 月 17 日または 18 日ごろ。2026 年は極大時刻が 11 月 18 日 10:00 JST 前後で、日本では 18 日未明が観測のゴールデンタイムとなります。ふだんの ZHR(天頂時間出現数)は約 15 個と穏やかですが、母天体 55P/Tempel-Tuttle 彗星(公転周期 33 年)が回帰する年前後には「1 時間に数千〜数万個」規模の流星嵐が発生することがあり、次のチャンスは 2031 年の近日点回帰前後になります。本記事では、2026 年の観測タイミング・肉眼と広角レンズを中心にした観測方法・過去の大出現の歴史・33 年周期のしくみを、一次情報のみを根拠にまとめました。

① しし座流星群の基本情報

しし座流星群は、11 月中旬にしし座の頭部(γ 星付近)を放射点として現れる年周流星群です。速度が全流星群中で最も速いのが最大の特徴で、明るい火球や痕(流星が消えた後にしばらく残る発光)を伴うことでも知られます。

項目 出典
活動期間 11 月 6 日 〜 11 月 30 日 国立天文台 / IMO
極大日 11 月 17 日 または 18 日ごろ(年により UT の位置で日付が前後) 国立天文台 / IMO
放射点 赤経 10h 08m / 赤緯 +21.8°(しし座 γ 星付近) IMO / Wikipedia
ZHR(天頂時間出現数) 15 個/時(平年) 国立天文台 / IMO / in-the-sky.org
対地速度 約 71 km/s(IMO 記載は 69.7 km/s)— 全流星群で最速 IMO / Wikipedia
母天体 55P/Tempel-Tuttle 彗星(公転周期 33 年) NASA / 国立天文台

出典: 国立天文台「主な流星群」(活動期間「11 月 6 日 - 11 月 30 日」、極大日「11 月 18 日頃」、極大時のZHR 10)/IMO Meteor Shower Calendar(放射点 10:08 +21.8°、ZHR 15、Velocity 69.7 km/s)/Wikipedia: Leonids(Velocity 70–71 km/s, "the fastest annual meteor shower")

なぜ「最速」なのか

しし座流星群のダスト(母彗星が放出した砂粒)は太陽系を 逆行軌道(軌道傾斜角 162°)で公転しています。地球は太陽の周りを反時計回りに回っているため、11 月中旬にダストの流れと地球が ほぼ正面衝突 する形になり、相対速度は約 71 km/s(時速 25 万 km 超)に達します。この速度で大気に突入するため、しし座流星群は他の流星群より明るく短時間で燃え尽き、火球や痕(残光)を伴うことが多いのが特徴です。

出典: Wikipedia: Leonids("Due to the retrograde orbit of 55P/Tempel-Tuttle, the Leonids are fast moving streams which encounter the path of Earth and impact at 70 km/s")/Wikipedia 日本語版(軌道傾斜角 162°、相対速度 72 km/s)

② 2026 年のしし座流星群 — 観測タイミング

2026 年のしし座流星群の極大時刻は、11 月 18 日 10:00 JST(= 11/18 01:00 UT)前後と予測されています。日本ではちょうど昼間にあたるため、極大の瞬間そのものは観測できませんが、日本の観測適時は「11 月 17 日 深夜〜18 日 明け方」の時間帯になります。放射点(しし座)が地平線から昇ってくるのが 23 時ごろ、放射点が高く昇りきる(=流星が多く見える)のは深夜 2〜4 時ごろです。

2026 年の月明かり条件

11 月 17 日の月は 上弦付近(waxing gibbous、月齢 8 日前後・56% 光量)で、宵の空にはやや明るい月が居座ります。ただし、月は 00:19 JST 頃に西の空へ沈むため、00:30 以降は月明かりの影響なく暗い空で観測できます。

出典: in-the-sky.org: Leonid meteor shower 2026("peak activity" 18 November 2026 at 01:00 UTC / 10:00 JST、Moon "Waxing Gibbous phase (56%, 8 days old)"・"will set at 00:19 and pose no interference later in the night")

時間帯ごとの観測適性(日本標準時基準)

時間帯(11/17→11/18) 状況 評価
17 日 19:00 〜 22:00 月が高く、放射点まだ地平線下 △ 適さない
17 日 23:00 〜 24:00 放射点が東北東の低空に昇る/月まだ空にあり △ 開始準備
18 日 00:20 〜 02:00 月没後・放射点上昇中・暗い空 ◎ 好条件
18 日 02:00 〜 05:00 放射点が高く、地球の進行方向側/出現数が最大化 ◎◎ ベストタイム
18 日 05:00 〜 05:30 薄明開始(東京の日出直前) △ 終了

出典: NASA: How to Photograph a Meteor Shower("the highest rate of meteors visible per hour is in the hours after midnight and before dawn")/Celestron: Ultimate Guide to Observing the Meteor Showers("Bright meteors are often best seen after midnight when the radiant is highest due to Earth's rotation bringing the observer's location into the path of incoming meteors.")

③ 観測方法 — 肉眼/双眼鏡/望遠鏡/カメラの使い分け

「せっかくだから望遠鏡で見よう」と考えたくなりますが、流星群観測に望遠鏡は不向きです。NASA と Celestron は公式に「肉眼が最良」と明言しています。理由は単純で、流星は空のどこに現れるか分からず、望遠鏡の視野(数十分角〜1°程度)ではほとんど捉えられないためです。

肉眼が最良(一次情報での明言)

Celestron 公式のナレッジベースは次のように述べています:「Meteors can appear anywhere, so a telescope isn't much help. Wide-field binoculars can sometimes catch meteors, but your unaided eye is best.(流星はどこにでも現れるため、望遠鏡はあまり役に立たない。広視野の双眼鏡ならたまに捉えることもあるが、肉眼が最良)」。人間の目は左右合わせて 180° 近い視野をカバーでき、この「視野の広さ」こそが流星観測の第一条件です。

出典: Celestron Knowledgebase: Ultimate Guide to Observing the Meteor Showers("Meteors can appear anywhere, so a telescope isn't much help. Wide-field binoculars can sometimes catch meteors, but your unaided eye is best.")

双眼鏡は「補助」であって主役ではない

双眼鏡は視野が広い(7×50 で約 7°、10×50 で約 5° 程度)ため、望遠鏡よりは流星を捉えられる可能性があります。とはいえ、それでも肉眼の 180° 視野には遠く及ばず、双眼鏡は「流星群観測の合間に、しし座周辺の星々や M65/M66 等を楽しむ副菜」として使うのが現実的です。

望遠鏡は「非極大日」の主役

望遠鏡は流星観測そのものには不向きですが、しし座には有名な系外銀河トリオ(M65・M66・NGC 3628、通称「Leo Triplet」)や M105・M96 の Leo I 銀河群など、11 月の観測対象が豊富です。極大日の 18 日未明は肉眼で流星を眺めつつ、極大前後の非極大日夜には望遠鏡や赤道儀+カメラでしし座周辺の深宇宙を撮るという組み合わせが、11 月夜長の楽しみ方として合理的です。

カメラでの撮影は「広角レンズ+固定三脚」が基本

流星の撮影は、望遠鏡・望遠レンズではなく 広角レンズ+固定三脚 が基本です。空を広く写せば、それだけ流星がフレームに入る確率が上がります。詳細な設定は §⑤で解説します。

出典: NASA: How to Photograph a Meteor Shower("wide-angle lens" 推奨、"capture more of the sky and give you a greater chance")

④ 観測の実践ステップ

1. 場所選び:街明かりを避けた暗い空

Celestron は「a moonless night, far from city lights(月のない夜、市街地の明かりから遠く離れた場所)」を推奨しています。日本国内では、車で 1〜2 時間走って山間部や海岸部の暗い場所へ移動すると、肉眼で見える流星の数が数倍〜10 倍近く変わります。

2. 服装:11 月の深夜は真冬並み

11 月中旬の深夜〜明け方は、放射冷却で真冬並みに冷え込みます。「dress in layers, use a blanket or lawn chair for neck support(重ね着、毛布、首を支えるための寝椅子・ラウンジチェア)」と Celestron は勧めています。ダウンジャケット・カイロ・毛布・首まで暖かい防寒着・厚手の靴下は必携です。

3. 暗順応:目が慣れるまで 20 分待つ

屋外に出てすぐは、明るい室内の光が目に残っていて暗い流星は見えません。スマホの画面も同様に眩しく、暗順応をリセットします。屋外に出て 20 分ほど夜空をぼんやり眺め、その後スマホを見るときは赤色ライト設定にする、というのが基本作法です。

出典: Celestron Knowledgebase("a moonless night, far from city lights" / "dress in layers, use a blanket or lawn chair for neck support" / "Allow sufficient time for natural dark adaptation before expecting optimal viewing results.")

4. 見る方向:放射点そのものではなく「30〜40° 離れた暗い空」

初心者がやりがちなのは「しし座を凝視する」ですが、これは半分正解で半分間違いです。放射点そのものを見ると、流星は放射点方向から飛び出してくるため軌跡が短く目立ちません。逆に放射点から離れた空を見ていれば、長い軌跡を残す流星を捉えやすくなります。in-the-sky.org は「the best place to look is not directly at the radiant itself, but at any dark patch of sky which is around 30–40° away from it.(放射点そのものではなく、放射点から約 30〜40° 離れた暗い空を見るのがベスト)」と明言しています。

出典: in-the-sky.org: Leonid meteor shower 2026

⑤ カメラ撮影の設定(初心者向け)

流星群を撮影したい場合の基本セットアップと設定を、NASA 公式ページの記載を根拠に整理します。

機材

  • カメラ本体:DSLR またはミラーレスカメラ。露出・ISO・絞りを手動で設定できるものであれば、コンパクトカメラでも可
  • レンズ:広角レンズ(35mm 判で 14〜35mm 相当が扱いやすい)
  • 三脚:しっかりした重めの三脚が推奨(「Heavier tripods help reduce shaking」)
  • レリーズ or セルフタイマー:手ぶれを避けるため

露出時間(500 ルール)

NASA の推奨は「500 ルール」です。露出秒数 = 500 ÷ レンズ焦点距離(mm) で、これを超えると星が線状(星の日周運動)に写り始めます。例:

焦点距離 500 ルール上限 実運用の目安
14mm 約 35 秒 20〜30 秒
20mm 25 秒 15〜25 秒
24mm 約 20 秒 15〜20 秒
35mm 約 14 秒 10〜13 秒

ISO・絞り

NASA は「暗ければ ISO を上げ、絞りを開ける」というシンプルなルールを提示しています。ISO は 1600〜3200 から開始し、ノイズが気になるカメラなら 800 まで下げる、逆に高感度耐性の高いフルサイズ機なら 6400 まで上げる、と現物合わせが基本です。絞りはレンズが許す最も開放側(f/1.4〜f/2.8)に設定します。

連続撮影

流星はいつどこに飛ぶか分からないため、インターバルタイマー機能で 15〜25 秒露出を一晩中連射し続けるのが基本戦略です。100 枚撮って 1 枚に流星が写れば十分な確率で、朝までに数百枚を撮り重ねます。

出典: NASA: How to Photograph a Meteor Shower(500 ルール "Take 500 and divide it by the length in millimeters of your lens"/ISO・絞りの調整方針/広角レンズ推奨/重い三脚推奨)

⑥ 過去の大出現の歴史

しし座流星群が有名なのは、平年の ZHR 15 という穏やかな出現数以上に、数十年に一度「流星嵐」と呼ばれる歴史的大出現を起こしてきたことにあります。ここでは信頼できる一次情報で確認できる年だけを挙げます。

出現規模 主な観測地/メモ
902 年 記録あり(詳細不明) 中国の史書に現存する最古のしし座流星群記録
1799 年 大出現 南米ベネズエラでフンボルトが観測(近代天文学史上の記録)
1833 年 最大 5 万個/時間 北米。しし座流星群の 33 年周期が意識され、流星群研究が本格化するきっかけになった
1866 年 2,000〜6,000 個/時間 33 年周期の再現が確認され、翌年に Tempel・Tuttle が母彗星を発見
1966 年 推定 ZHR 最大 8 万 米国南西部(アリゾナ・テキサス等)。「1 秒に 10〜20 個」の証言。1899 年(66 年前)の近日点由来のダスト
1999 年 1 時間 数千個規模 55P/Tempel-Tuttle が 1998 年に近日点回帰した翌年、ダスト・トレイル理論に基づく予測が的中
2001 年 ZHR 3,000〜4,000(東アジア) 日本で 1 時間 1,000 個以上を観測。極大時刻は 11/19 03:20 JST 頃で、アッシャーらの予測どおり
2002 年 1 時間 数千個規模 1998 年回帰後シリーズの最後の大出現。以降は静穏期に戻る
2003 年〜 ZHR 10〜20 程度に戻る 「2003 年以降は流星数がかなり少なくなっています」(国立天文台)

出典: Wikipedia 日本語版「しし座流星群」(902 年最古記録、1799 年フンボルト、1833 年 5 万個、1866 年 2,000〜6,000 個、2001 年 3,000〜4,000)/IMO: 50 years ago: the 1966 Leonid meteor storm("estimated zenith hourly rate for the Leonid meteor outburst range up to 80 000 meteors" / "the 1966 Leonid meteor storm was not linked to the fresh return of the comet 55P/Tempel-Tuttle to perihelion...but from meteoroids released from the comet nucleus 66 years before, during the 1899 perihelion.")/国立天文台「主な流星群」("2001 年 11 月 18 日深夜〜19 日未明には、日本でも 1 時間あたり 1000 個を超える流星が観察されました" / "2003 年以降は、流星数がかなり少なくなっています")

⑦ なぜ 33 年周期? — 母天体テンペル・タットル彗星

55P/Tempel-Tuttle の素顔

しし座流星群のダスト(砂粒)を供給しているのが、周期彗星 55P/Tempel-Tuttle です。1865 年と 1866 年に、ドイツの Ernst Tempel と 米国の Horace Tuttle が独立して発見しました。核の直径はわずか 3.6 km(2.24 マイル)と小さな彗星で、太陽の周りを 約 33 年周期 で公転しています。

項目
発見年 1865 年(Ernst Tempel)/1866 年(Horace Tuttle)
核径 約 3.6 km(2.24 miles)
公転周期 約 33 年
前回の近日点通過 1998 年
次回の近日点通過 2031 年(予定)

出典: NASA Science: 55P/Tempel-Tuttle("Comet Tempel-Tuttle was discovered twice independently—in 1865 and 1866 by Ernst Tempel and Horace Tuttle, respectively." / "its nucleus measures only about 2.24 miles (3.6 kilometers) across" / "It takes Tempel-Tuttle 33 years to orbit the sun once." / "Tempel-Tuttle last reached perihelion (closest approach to the sun) in 1998 and will return again in 2031." / "Every 33 years, or so, the Leonids meteor shower becomes a meteor storm.")

ダスト・トレイルモデル:なぜ「回帰前後」に嵐が出るのか

彗星は近日点付近で太陽に温められ、大量のダストを軌道上に放出します。放出されたダストはすぐに散らばるわけではなく、彗星の軌道に沿って 細長い「トレイル(流れ)」を作ります。地球が毎年 11 月にしし座流星群のダスト帯を横切るとき、通常は「古くて広がったトレイル」を横切るだけなので ZHR は 15 程度です。ところが、母彗星が近日点回帰した直後の数年間は、新鮮で密度の高い若いトレイルが軌道上に横たわり、地球がそこを直撃すると 1 時間数千〜数万個の流星嵐が発生します。

1966 年の流星嵐は例外的で、1899 年(66 年前 = 2 周期前)の近日点で放出されたダストが木星の摂動で地球軌道上へ運ばれたものでした。この「古いトレイルの位置予測」ができるようになったのが 1990 年代のダスト・トレイル理論で、その理論を使って 2001 年の日本での大出現が正確に予報された、というのが流星研究史のハイライトです。

出典: Wikipedia: Leonids("Meteoroids left by the comet are organized in trails in orbits" / "differentially disturbed by the planets, in particular Jupiter.")/IMO: 1966 Leonid meteor storm(1899 年由来のダスト説明)/Wikipedia 日本語版(「実際の極大時刻は 3 時 20 分前後とほぼ完璧に予測どおり」)

⑧ 次回の大出現はいつ? — 2031 年前後(慎重に)

NASA は「約 33 年ごとに流星嵐となる」とし、テンペル・タットル彗星の次回近日点は 2031 年 と発表しています。この事実だけを見ると「2031 年に必ず大出現」と期待したくなりますが、実際は次の点に注意が必要です。

2031 年に必ず大出現するとは限らない

1998 年に彗星が回帰した際も、大出現が起きたのは翌年の 1999 年から 2002 年まで 4 年連続のばらつきがあり、しかもその中で年ごとに規模と極大時刻が大きく異なりました。大出現するかどうか・規模がどれくらいかは、地球軌道と彗星ダストトレイルの相対位置で決まるため、彗星回帰イコール大出現ではありません。実際の予報は 2029〜2033 年ごろにダスト・トレイルモデルによる詳細計算が公開される見込みで、それまでは「2031 年前後にチャンスがある」以上のことは断言できないのが現状です。

ここ数年(2026 年含む)は「普通のしし座流星群」

2003 年以降、しし座流星群は静穏期に戻っており、平年並みの ZHR 15 前後で推移しています。2026 年もこの延長線上の見込みで、in-the-sky.org は「a nominal rate of around 15 meteors per hour(1 時間あたり公称 15 個)」と予報しています。

出典: NASA Science: 55P/Tempel-Tuttle(次回近日点 2031 年)/国立天文台(「2003 年以降は、流星数がかなり少なくなっています」)/in-the-sky.org: Leonid 2026("a nominal rate of around 15 meteors per hour")

⑨ よくある失敗と対処

失敗例 原因 対処
1 時間で 1〜2 個しか見えなかった 市街地の光害・時間帯が早すぎ・暗順応不足 郊外の暗い場所へ移動/深夜 0 時以降まで待つ/到着後 20 分は目を慣らす
望遠鏡を担いで山に登ったが 1 個も見えない 望遠鏡の視野が狭すぎる(流星観測に不向き) 望遠鏡はしまい、寝椅子+毛布で肉眼観測に切り替える。望遠鏡は非極大日に系外銀河観測へ
しし座を凝視していたら流星が短く目立たなかった 放射点方向は流星の見かけ軌跡が短い 放射点から 30〜40° 離れた暗い空を見る
撮影した画像に流星が 1 枚も写らない 露出秒数が短すぎ/ISO が低すぎ/レンズが望遠すぎ/撮影枚数が少ない 14〜24mm 広角+ISO 1600〜3200+15〜25 秒露出でインターバル撮影を一晩
寒くて途中で断念した 11 月深夜の放射冷却を甘く見た装備 重ね着・毛布・カイロ・首元と足先の防寒を最優先
スマホの通知でまた目が眩んだ スマホの白色光で暗順応がリセットされる 機内モード+赤色ライト設定にする/観測中はポケットに入れる

出典: Celestron Knowledgebase(望遠鏡は流星向きでない・肉眼が最良・暗順応・重ね着推奨)/in-the-sky.org(放射点から 30〜40° 離れた暗い空を見る)/NASA 撮影ガイド(500 ルール・広角レンズ・ISO 調整)

⑩ 関連商品

繰り返しになりますが、しし座流星群の観測そのものに望遠鏡は不要(肉眼が最良)です。ここでは「11 月のしし座周辺を、非極大日に望遠鏡・カメラでじっくり楽しむ」ための機材として、Askar SQA70 をご紹介します。

Askar SQA70 — しし座周辺の広視野撮影に向く 70mm クインタプレット

Askar SQA70 は、口径 70mm・焦点距離 336mm(f/4.8)の クインタプレット(5 枚玉)Petzval 型アストログラフです。ED ガラス 2 枚を含む 4 群 5 枚構成で、44mm のフラットなイメージサークルを持ち、フルフレームセンサーの隅までピンポイントの星像を結びます。しし座には M65/M66/NGC 3628 の「Leo Triplet」など有名な系外銀河が集まっており、SQA70 の 336mm 焦点距離ならこれらを 1 枚に収めるワイドフィールド撮影に向きます。

出典: First Light Optics: Askar SQA70 仕様(Aperture 70mm / Focal Length 336mm / f/4.8 / Quintuplet Petzval APO / ED 2 枚 / Image Circle 44mm / Back Focus 55mm 推奨 / OTA Weight 2.68 kg)

⑪ しし座流星群観測|商品ページ・公式 LINE のご案内

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最終更新: 2026-09-01/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は NASA Science・国立天文台・IMO(国際流星機構)・Celestron 公式ナレッジベース・Wikipedia(英語版/日本語版)・in-the-sky.org・First Light Optics(Askar SQA70 仕様)に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。

⑫ よくあるご質問(FAQ)

Q1. 2026 年のしし座流星群は「大出現」の年ですか?

A. いいえ、平年並みの出現数(ZHR 約 15)と予報されています。母彗星 55P/Tempel-Tuttle の次回近日点は 2031 年で、大出現のチャンスは 2031 年前後になります(ただし大出現が起きるかどうか・その規模は、その時期のダスト・トレイル位置の詳細計算次第です)。

Q2. 望遠鏡は本当に不要ですか?

A. しし座流星群の観測そのものには不要です。NASA・Celestron 公式ともに「肉眼が最良」と明言しています。望遠鏡の視野は狭すぎて、いつどこに飛ぶか分からない流星を捕捉できません。ただし、しし座周辺には M65/M66/NGC 3628 等の系外銀河が集中しており、非極大日に望遠鏡で楽しむには絶好の領域です。

Q3. カメラは何ミリのレンズが必要ですか?

A. NASA は「wide-angle lens(広角レンズ)」を推奨しています。35mm 判換算で 14〜35mm 程度が扱いやすく、露出秒数は「500 ÷ 焦点距離」を目安にします(例:20mm レンズで 25 秒まで)。望遠レンズは視野が狭くなり、流星がフレームに入る確率が下がります。

Q4. 2026 年 11 月 17 日〜18 日の月明かりは邪魔になりますか?

A. 11 月 17 日の月は上弦付近(月齢 8 日・56% 光量)です。ただし、月は 00:19 JST 頃に西の空へ沈むため、日本の観測ゴールデンタイムである 00:30 〜 05:00 の時間帯には月明かりの影響を受けません。

Q5. 何時ごろから見ればいいですか?

A. しし座(放射点)は 23 時ごろに東北東の低空から昇り始めます。ただし観測に適するのは、月が沈み、放射点が高くなる 00:30 以降で、ベストタイムは 2:00 〜 5:00 頃です。NASA は「in the hours after midnight and before dawn(深夜〜夜明け前)」が最も出現数が多いとしています。

Q6. どちらの方角を見ればいいですか?

A. しし座(東〜南東の空)ではなく、そこから 30〜40° 離れた暗い空を見るのがベストです。放射点方向を凝視すると流星の軌跡が短く目立たないためです(in-the-sky.org 明言)。

Q7. しし座流星群が「他の流星群より速い」って本当ですか?

A. 本当です。しし座流星群のダストは、地球の公転方向とほぼ正面衝突する「逆行軌道」を持つ 55P/Tempel-Tuttle 彗星に由来し、地球への大気突入速度は約 71 km/s に達します。これは全流星群中で最速で、明るい火球や痕(残光)を伴うことが多い理由です。

Q8. 2001 年の日本の大出現は本当に「1 時間 1,000 個以上」だったのですか?

A. 事実です。国立天文台は「2001 年 11 月 18 日深夜〜19 日未明には、日本でも 1 時間あたり 1000 個を超える流星が観察されました」と記録しています。極大時刻は 11/19 03:20 JST 頃で、事前の理論予測(アッシャーらのダスト・トレイル計算)がほぼ完璧に的中した歴史的な出来事でした。

⑬ 参考にした一次情報

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最終更新: 2026-09-01/執筆: 天体ショップ スタッフ/記事内のすべての技術情報は NASA Science・国立天文台・IMO(国際流星機構)・Celestron 公式ナレッジベース・Wikipedia(英語版/日本語版)・in-the-sky.org・First Light Optics(Askar SQA70 仕様)に基づいて記載しています。弊社内部統計や実績数値は記載していません。一次情報で裏取りできない項目は削除してあります。